【 急募】オリ主(ホモ)から逃げるたった一つの方法   作:( ∴)〈名前を入れてください

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うーんこの全力投球


第5話

悪魔のような追っ手を掻い潜り更衣室に着いた俺達は急いで着替えを始める。えっ…その辺りの経緯だって?……頼む察してくれ。俺はお姫様なんかじゃないんだ

 

「いやぁ遂にISを操縦出来るのか。楽しみと言わざるを得ないな!」

 

「うん…?拳は入学の際にIS使ってないのか?」

 

拳の言葉に疑問を持つ。可笑しい…確かIS学園入学の際に1回操縦テストみたいなのをする筈なんだけどな…

 

「あぁ俺は身体測定とISの相性診断の際に何やら常識外れだったらしくそれを考慮した結果必要無しと判断されたんだ。」

 

「うへぇ俺なんて突っ立てたら先生が壁に突撃しただけだからな。なんか拳が特別見たいで羨ましいよ」

 

「俺だからな。何も可笑しくは無いさ」

 

そう言いながらドヤ顔する拳がどう見ても子どもで思わず笑ってしまう。こういう直ぐにドヤ顔をする所は昔から何も変わってないな。

どう見ても褒めろ褒めろと言わんばかりの雰囲気を出していて尻尾でもあったらブンブン振られてるんじゃないんだろうか

 

「ハハッ…そうだな確かに拳なら何でも出来て可笑しくないよな」

 

「当然だ。お前を守る為に強くなったんだからな」

 

「それは有難い……ってヤベそろそろ鳴るな急がないと」

 

拳の言葉をスルーしながら着替えを済まし時計を見るともう直ぐチャイムが鳴りそうになっていた

 

「急がないとまた抱えて連れていく事になるが?」

 

「それは止めてくれ…」

 

男の子としてあれは心底恥ずかしいんだ同性同士でしかも自分より小さい奴にアレをやられると心がズタボロになるんだ

 

「冗談だ。さぁ行こう!」

 

「おいっ!腕引っ張んな自分で行けるって聞け!」

 

子どもかお前は!

 

「取り敢えず間に合ったから許してやるが…どうした織斑そんな疲れた顔して」

 

「いえ…無垢な善意がここまで疲れるものだったとは心にも思わなかったので」

 

「あぁ…成程なら仕方ないな。耐えろ」

 

「「ハァ……」」

 

千冬姉と二人して向こうでセシリアと箒に絡まれている拳を見て互いに頷きながら溜息を吐く。何でこうなったのか…俺にはサッパリ分からない…只の親友だった筈が知らない間に相手が俺に惚れていた……何だ俺は相手の好意に気付かない屑か何か?もし拳が女の子だったら死刑ものの鈍感さだぞ。

まぁ俺は鈍感じゃないから問題無いけどな!

 

「一夏…言っておくがお前は超鈍感だからな?」

 

「いや…千冬姉それは無いよ。これでも相手の心に機敏だと思ってるから」

 

そう会話を終らせてさっさと列に並びに行く。もう直ぐチャイムが鳴るから早く並んでおかないとな

 

「ハァ…天国の父さん母さん。私じゃ駄目みたいです」

 

ん?何か聞こえたけど…まぁいいか

 

「専用機持ちは前に出て来い」

 

「「はっはい!」」

 

授業が始まっての千冬姉の開口一言はそれだった。取り敢えず言われた通りに前に出る俺とセシリアだが何をするのか特に思い浮かばない…まさかもう一回セシリアと戦うのか?

 

「良しさっさと飛んで来い!」

 

予想外の言葉に少し驚くが急いで白式を展開し空中へと飛び出す。既に換装を済ましていたセシリアは俺の前をとんでいる。ヤバい…このままじゃ怒られる気がする

 

「何をしている織斑!スペックを見ればブルーティアーズよりお前の白式の方が上だぞ!」

 

「はいっすいません!」

 

ほらやっぱり怒られた!恥ずかしくて顔面真っ赤になりそうなんだけどと言うか近くに来たセシリアに笑われてるんだけど…勘弁してくれよ千冬姉ェ……

 

「大丈夫ですか一夏さん?あの時はアレだけ飛べていましたのに」

 

「いや…あの時は無我夢中だったからさ正直まだ飛ぶ感覚ってやつ?をおぼえてないんだよな。セシリアはどんな感じで飛んでる?」

 

そう言うとセシリアは少し考えた後矢継ぎ早に説明していく。

 

「そうですわね…頭上に鋭角を置いてそこから流れる空気抵抗を想定し」

 

「すまん俺が悪かったからもうちょっと優しく説明してくれないか?」

 

ヤバい…つまりどういう事なのかサッパリ分からん。数学もっとちゃんとやっとけば良かった

 

「これ以上簡単にですか?うーん…ミサイル?」

 

「成程、何か分かった気がした」

 

つまり凄い速度で行けって事だな……何か違う気がするがまぁ何とかなるさ

 

「分かってもらえて何よりです…所で今日の放課後ですが……私と一緒に」

 

「うん?放課後がどうしたんだ?」

 

「えぇ…私と」

 

「何をやっているのだ一夏!」

 

その時耳元から拡大された箒の声が響き渡る。下をISの認識機能を拡大し見ると山田先生からマイクを取って言ってるみたいだ…流石にそれは先生に迷惑だろう

 

「あっあの…返して下さい……」

 

「話している暇があったらさっさと降りて来ないか!」

 

「止めんか阿呆。山田先生殿が迷惑しているだろう?」

 

「待て拳!少し後少しで良いから!」

 

「離しませぬ。列に戻るぞ」

 

あっ…拳が箒を拘束しながら列にと戻って行く。サンキュー拳

 

「ちいっ…何時も邪魔ばかり」

 

「うん?すまん今何か言ったか?」

 

正直下を見ていたから何かを言っていたくらいにしか感じなかった。謝りを入れてなんて言ったか聞くと急に焦ったように返事を返してくる。

 

「いっいえ!?何も言ってませんわよオホホホホホ!」

 

「そうか?だったら良いんだけど」

 

すると下から千冬姉の降りて来いと言うご命令が降りてくる。待って千冬姉初心者に地上10cmは難しくない?……あっはい難しくない、いいからやれですかそうですか。

遙か下にいる皆を見ながら溜息を吐きたい気持ちに襲われる。これ地上何メートルだよ…無理に決まってんだろこんなもん

 

「では私からお先に行かせて貰いますわね」

 

そう言ってセシリアは地上に降りていく

地上に付く少し前から足のホバーを出し速度を殺しながら降りていく。

 

「……8cmオーバーだな」

 

「くっ…私とした事が。このような事でミスをするとは」

 

えっそれですら駄目なんですか?俺何メートルくらいでも別に許されると思ったんですけど…セシリア凄い悔しがってるし、これ……俺ヤバくね?

 

「次、織斑!さっさと降りて来い!」

 

「(ええぃこうなりゃヤケだ。男を見せろ俺ここで1発成功させてやるんだ!)」

 

そう思いブースターを全力で吹かしながら下へと落ちていく…何ていうか周りが凄い遅く感じる。そうかこれがランナーズハイ的な何か?

あれ?でももう地面近くね?これ止められなくね?俺もうおしまいじゃね?

 

「ISを解除しろ一夏!」

 

何で真下に拳がいるんだよ!くっそもうどうにでもなれ!

 

「俺の命を任せたぞ!」

 

「来いっ!全て受け止めてくれる!」

 

そう言いながらISを解除して生身の状態で落下していく。そして拳が目の前まで落ちた瞬間身体全体が抱き抱えられる感覚を感じる。

 

「その程度でこの俺をどうにか出来ると思うなぁッ!」

 

ズザザザッと凄い音が聞こえた瞬間落ちる時に体に掛かっていた圧力は感じなくなり、周りを見渡すと千冬姉以外が唖然とした顔で此方を見て来る。

 

うん…何かあったのか?

 

「…我が人生に一片の悔いなし」

 

「拳君…凄い。もう色々と凄い何ていうかもうこの人だけで良いんじゃないってレベル何だけど……」

 

「愛は常識すら凌駕する……ッ!これこそが人類が望んだ愛の成せる力!」

 

「…一夏君が受けですね間違いない。私は賢いんだ。一夏受けは絶対の法として世界に伝えなくては……(使命感)」

 

何というか周りの女子が男泣きしてるんだけど…世紀末覇者みたいな事言ってる人もいるし……何なの世紀末なの?まぁ世紀末でも強者確定の人がここにいるけどさ

 

「一夏…そろそろ降りようとしてくれないか?幾ら俺でもここまで皆にジロジロと見られたら恥ずかしさの一つくらい感じるんだが……」

 

「あっあぁ…すまない今おりっ……!」

 

拳の声をする方向を見て全てを察する…何故俺は拳の声がする方向を向こうとした時に真上を向いた?そして何故真上に拳の顔がある?

 

「織斑…お前そんなに一堂の腕の中が好きか?」

 

「へっ…いや誤解だ!この状態って事に気付かなかっただけで俺はこのお姫様抱っこが好きって訳じゃない!」

 

だから待って皆此方をそんな顔で見ないで!セシリアと箒はその怖い顔止めて!

山田先生は顔真っ赤にして此方を見ないで!その他女子は今すぐその会話をヤメロォ!俺が受けとか題材ゲットとか恐ろしい事を話すな!

 

俺はホモじゃないんだ!(迫真)

 

「いや…本当にそろそろ降りていくれないか?流石に恥ずかしいんだ……」

 

「拳も勘違い……じゃないな。拳はそう言えばそうだったな」

 

顔を真っ赤にしている拳の腕から降りながら顔が真っ青になりそうになる。あぁ…あの時そのまま地面にぶつかってた方が何れ丈マシだったか……。地面をならすのとこの状態なら落ちた方がマシだった!

 

「「……一夏(さん)?」」

 

「は、ははは…いやーうん。違うんだ俺の話を聞いてく」

 

「「フフフフフフフ…」」

 

二人共が俺の肩を掴んで何処かに連れていこうとする……助けてくれ拳!

 

「お前は何をやっている!危ないと分かっていただろ!?出来ると思ってもそんな事はやるな見ててヒヤヒヤしたぞ!」

 

「はいっ…すいません。つい…身体が動きまして……」

 

「ダメですよ!あんな危ない事してはいけませんからね!分かりましたか!?」

 

「はっ……はいっ!」

 

「「はいは1回!」」

 

駄目だ拳も千冬姉と山田先生に怒られていて役に立たない!このままじゃ二人に俺はナニカサレタヨウダ的展開が待っている!

 

「誰か…助けてくれぇぇぇぇっ!」

 

「すまないっ…!非力な俺を許してくれ」

 

「「聞いているのか(るのですか)拳!(君!)」」

 

「スイマセンデシタァァァッ!」

 




拳君の弱点 知り合いの大人もしくは目上の人の有難いお言葉

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