【 急募】オリ主(ホモ)から逃げるたった一つの方法   作:( ∴)〈名前を入れてください

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語録を使おうとしてもこの二人語録を使う場面が無いから困る…一夏君は早く愛を受け入れて、どうぞ


第3話

動悸が激しくて息が録に出来ない…身体は震え目の前に起こっている現実を俺は認める事が出来ず只震えるだけの軟弱者なんだろう…だがこれだけは言わして欲しい

 

「という訳だこれから宜しくな!」

 

「嘘だろ…ウッソだろおい。こんなのありかよ……」

 

何で拳と俺が相部屋になってんだよ!?嬉しそうに笑ってんじゃねえよ!文句を言うにも言えないだろうが!

荷物の方付け始めるな。待て頼むから待ってくれ…何でこんな事になったんだ!

どうして俺が拳と相部屋なんだよ!恨むぞIS学園。恨むぞ世界のお偉いさん達!

 

「なぁ一夏!お前と一緒に寝泊りするなんて本当に懐かしいな!」

 

「おっ…おう。俺もそう思うよ……うん」

 

誰かこの嬉しそうにしている奴を何とかしてくれこのままじゃ俺の貞操がマッハでヤバイ。美味しく食べられちゃう!

 

「部屋割りの変更ですか……?」

 

「はい…本当にすみませんが一夏君に続き拳君が入った事により唯でさえ入念に作り直した部屋割りがゴチャゴチャになってしまいまして…すみませんが箒さんには部屋の変更をお願いしたいのですが…駄目ですか?」

 

その日の放課後クタクタに疲れて寮の自室に戻ろうといざ席を立とうとした時山田先生から呼ばれた俺と箒はそんな事を言われた。

聞けばこの部屋割りは世界状況や生徒同士の親交状態も加味されて作られているらしく、そこに異物である俺と拳が入った事によりガバガバ状態になりかけていると言う事だった。

 

これ以上男を女と一緒にしたら他の国のお偉いさんが息巻いて非難してくるのは火を見るより明らかだとか男が二人いるのならば男同士で部屋を同じにする方が学園的に有り難いとか。

…というか間違いなく俺と拳が同じクラスなのって核爆弾レベルの厄介者を一つに纏めておくって感じなんだろうな。

そりゃ千冬姉も担任になるってもんだよな……考えたら怖くなってきたから止めよう。ハイ!この話はオシマイ!

 

「嫌です。断固拒否します!」

 

「うぅ…そんな事言われても学園的には非常に困るのでどうか其処を曲げてくれませんか?」

 

「却 下 です!」

 

気づいたら箒が嫌だとキッパリと言っており山田先生が困り果てた顔でこちらを見ている……すいません山田先生俺、拳と相部屋になるのだけは勘弁したいので何も言うつもりはありません。頼みますから別の誰かと拳を相部屋にして下さい何でもしますから!

 

2人が互いに一歩も引かない状態になっている中突如今話題の中心にいる奴の声が既に俺達しかいない教室に響き渡る。

 

「成程…つまり箒を俺が説得すれば良いと言う話と言う事ですね山田先生殿?」

 

「何処からか拳君の声が聞こえてますよ!?」

 

「ここにいます。山田先生殿」

 

声がする方向を見るとさっきまでいなかった筈の男が此方を見ながら歩いてくる

…拳お前は忍者か何かにでもなったのか?

 

「周りの景色に己を一体とし同化する事それこそが隠遁の本髄よ」

 

まーた人の思考を読みおってからにお前は

 

「話は聞かせて貰ったぞ箒!俺とお前どちらかが一夏と相部屋になれるという事ならば親友で有ろうとも蹴散らす覚悟は俺には有るッ!」

 

そう言うと箒の目の前に立ち不敵な笑みを浮かべ人差し指を向けて宣戦布告を言い放つ…箒と拳の身長差が見れば見るほど哀れに感じる…何というか精一杯大人ぶろうとする子どもにしか見えないというか何というか。

 

「一夏との相部屋を掛けて俺と持てる全ての武を持って勝負しろ!」

 

「ふっ…武と言われたら断れん……その勝負受けて立つ!」

 

俺はこの事に思い出しておくべきだった。昼食の際に拳が言っていたあの言葉を…ISを返り討ちにしたという訳の分からない戦闘能力の事を。それさえ思い出しておけばこんな事にならなかった筈なのに……

 

「取り敢えず…どちらが先に一撃を当てたらって事で良いか?」

 

「あぁ…それで構わない」

 

剣道部員が己の精神と力を磨く場所である道場で箒と拳が対峙する。箒は如何にも剣道部員だと言わんばかりのフル装備で拳は……

 

「さぁ軽く揉んでやるから全力で打ってこい!」

 

「胴着を着ろ!怪我をしたら大変だと言う事は良く知ってるだろうか!」

 

何故か下着のシャツに制服のスボンという格好で長い棒を持っただけの装備を全部外されたキャラみたいになっている。

何と言うか見た目も相まって凄い弱そうに見える。

 

「気にするな!さぁ来い!」

 

「……怪我をしても知らんからな!」

 

その言葉と同時に箒は全体重を片足で踏み込み一気に拳の所まで行こうと動き始める。竹刀が揺らめき拳の棒を持つ腕を叩きにかかるが拳は棒を上手く使ってその攻撃をいなす。

 

箒の一撃はとても軟弱な物ではない。木刀なら部屋に入る扉に穴を開ける普通の女生徒とは思えない技量を持っている。

伊達に剣道日本一では無いのだ。だがその攻撃を拳はまるで落ちて来る木の葉を弾くように簡単にいなす。

 

「どうした箒お前の力はその程度では無い筈だ!もっとだ…もっと来い!」

 

「…ハァァァァッ!」

 

身体をさっきとは違い少し傾けながら棒を箒の方に向ける拳に、箒はまるで猿叫びのような雄叫びを上げて竹刀を振りかぶる。その雄叫びを聞けば普通の人ならば竦みあがって何も出来なくなるだろう。現にこの戦いを見ていた剣道部員と一夏はさきほどの雄叫びに竦みあがってしまう程の威圧感があった。だがそれを目の前で受けた拳は先程よりも深い笑みを浮かべて向かってくる竹刀に向けて棒を放つ。すると棒と竹刀の先端がぶつかり合い互いにその反動で後ろに下がってしまう。

 

「……疾ッ!」

 

その瞬間拳は棒を身体ごと箒に向けると胴に向かって鋭い突きを放つ。その一撃はそのまま箒の胴に当たり戦いは終了した。そうして互いに礼をした後箒が悔しそうに拳に語り掛ける。

 

「むぅ…拳、お前強くなったな。今の私では食らいつく事も出来ないようだ」

 

「気にするな!俺は武者修行の旅に出たからこれくらいは出来て当然だ!」

 

「まぁ…負けたんだ。大人しく部屋は拳に譲るさ……だが次は負けん。部屋も勝ちもその時に貰っていくからな?」

 

「何度でも来い。俺は何時でもお前の超えるべき壁になってやる!」

 

「「ハハッ…ハハハハッ!」」

 

そう再戦を約束し固く握手を交わした二人は楽しそうに笑い合う。そんな姿を見ながらふと一夏は思う、あれ俺の意見関係無しに結局部屋決まったんじゃね?と

残当である。己の意見を口に出さずに流されてしまったのも悪い…のだが。今回は国のお偉いさんとかIS学園とかのせいで結局拳と相部屋になっていたので今回は諦めるしか彼に道は無かったのであった。

 

「一夏。取り敢えずアイスティー入れたから飲むか?」

 

「…おう。ありがとな拳」

 

一夏がこれまでの経緯を思い出している間に片付けを済ました拳がアイスティーをこちらに渡してくる。思わず何か入っているのかもしれないと邪推するが拳がそんな事をする奴では無いと思い直し有り難く頂戴する。

 

「なぁ一夏…ゲームしよう!」

 

「ゲームは千冬姉が急に持ってきた荷造りの中に無かったから無理だな…後、因みに言っておくが俺は携帯の充電器と替えの服以外私物は持ってきてないと思え!」

 

「俺と殆ど荷物の量が同じくらいか…まぁ千冬殿だからその荷造りは仕方ないか」

 

そう言うと拳は大きめなバックの中をゴソゴソと漁り御目当ての物を探し始める。そうして暫く探した後見つけたのか両手に持っている物を俺に見せつけてくる。

 

「安心しろ将棋セットならあるぞ!」

 

「そのチョイスに心底拳らしさを感じたよ」

 

いそいそと二人して将棋の準備を始め暫くの間二人して将棋の世界に没頭した。

まぁ最初はビビったけど拳が俺の意見無しに無理矢理なんて事をする筈も無いしこれはこれでアリかもな。寧ろ風呂アクシデントが無くなった今此方の方が良いかもと思い始めてしまっている自分がいる

 

「むっ…やはり一夏は強いな……全く勝てん」

 

「拳が弱過ぎるだけなんだよなぁ…」

 

拳はホモだけどやっぱ男同士の方が気が楽にいられるな…大丈夫。拳は無理矢理はしないから……(震え声)

 

 




やっと1日が終わったでヤンス……

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