【 急募】オリ主(ホモ)から逃げるたった一つの方法   作:( ∴)〈名前を入れてください

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これが連続投稿の最終段階……ッ!
まぁ…ぶっちゃけ一つ前のがかなり前に出来てたのに投稿するのを忘れてただけなんですけどね()


第10話

 

食堂、そこは食事を取る所。皆が午後の授業への力を溜める為の補給拠点であり自分と仲の良い人と話をしたり食事を取ったりする事で更に仲を深めるのに絶好の場所である。

 

「……ズズッ」

 

「何でそんな真剣な顔をしてラーメンを食べてるんだ?」

 

そんな食堂の中で真剣な顔をしてラーメンを食べている男がいる。皆さんご存知一堂拳である。拳の真剣な顔に一夏が疑問に思ったのか質問すると拳は真剣な声色で返事を返す

 

「一夏…このラーメンは旨いぞ。豚骨のスープと太麺が絡みあってて非常に旨いこれは単独で店に出せるレベルだ」

 

「そっ……そうか。良かったな」

 

そんな様々な人の声で入り交じった食堂の中で少し異質な声が聞こえる。その声の主は何やら不満があるのかブツブツと何かを言っているみたいだ

 

「…折角昔ながらのメンバーで食べようと思ったのにアンタ達だれよ?」

 

鈴の胡乱な目が目の前の女狐×2を目標に定め噛み付いていく。本能で己の敵だと分かったのだろう、全力全開敵意MAXだ

例えるならば飼い主が他所の犬ばかり構って自分を構ってくれずイライラしている愛犬みたいなと言えば分かりやすいだろうか

 

「ふっ…先程も言ったが私が一夏の最初の幼馴染みたる篠ノ之箒だ。因みに一夏とはお風呂にも一緒に入った事がある」

 

鈴の言葉に余裕を持って言葉を返す箒。無駄に風呂の事を強調して言ったのはライバルと思われる相手への牽制だろう…正直だからどうしたと言う話だが

 

「おっお風呂!?…ふーんそれがどうしたのよ?私は一夏と一緒の部屋で寝た事だってあるのよ?」

 

「フフンどうした凰鈴音、そのような事を吠えられても痛くも痒くもないぞ?」

 

それに負けるかと鈴もエピソードをぶちかますが風呂のインパクトには勝てないのか無駄に勝ち誇った顔をしている箒の顔を歪める事は出来ない…と言うか箒の顔がドヤ顔しているのは間違いでは無いだろう。お前達は一体何と戦っているんだ

 

「…いやそれ2つとも拳も一緒にいた記憶があるんだけど。どうして拳の事は言わないんだ?」

 

「「いっいや…それは……」」

 

一夏の言葉に2人してしてやられたというか狐に摘まれたような顔をして唸るどちらも一夏と二人でいたと言う事にして話した方がライバルへの牽制になる故の行動なのだが唐変木コンテスト殿堂入りの一夏にはそんな事が分かる筈も無く

 

「それに風呂泊まり云々なら拳が1番多いんじゃ……あぁ1番多い。どうしよう拳が1番多いとか俺もう駄目かも知れない」

 

一夏は言葉を続けていけばいく程ズーンっと落ち込んだように頭を抱えていく。拳がこのザマでなければ一夏も何も気にせず話せたのだろうが残念ながら君の親友はズッホモ状態、一夏の清い友情は地平線の彼方まで消えていった可能性が非常に高い

 

「何か良く分からんが勝者は俺のようだな。取り敢えず笑っておこうか?」

 

「…笑わなくても良いですからラーメンでもお食べになってなさい」

 

「分かった」

 

セシリアの言葉に頷くとラーメンを食べる作業に戻る拳、セシリアはこの男の使い方を何やかんやで早くも分かってきたのか何か行動を起こす前に止める事が出来た。もしも拳が行動に移したら女豹s共が拳への怒りをそのまま一夏へと移していた可能性がある。ナイスアシスト

 

「まぁ私の方が一夏と一緒にいたと言う事だな」

 

「ふーんそれはお互い様って感じみたいだけどね出番は最初だけのファースト幼馴染みさん?」

 

そんな箒の言葉を揶揄しながら煽っていく鈴に箒は更に煽っていく。

 

「ふっ…そうだな二番手、いや永遠の二番手のセカンド幼馴染み?」

 

「「フフフフフフ……」」

 

二人のドス黒い雰囲気に押され一夏が困った顔をしながら隣に座っている拳を小突いて何とかしてくれとサインをするもとうの拳は食べるのに真剣なのかそのサインに反応を示さない

 

「2人とも落ち着いて下さい。そんなんでは淑女とは到底呼べないお顔をしていますわ」

 

「むっ…しかしだなセシリア」

 

「駄目ですわ箒さん。大和撫子は常に優雅で雅であると思っていたのにそのままじゃとても大和撫子とは言えませんわ。もっと落ち着いた行動を取るべきですわね」

 

「むっ……むむむ。分かった今回はセシリアの顔に免じて引いてやろう」

 

セシリアの言葉に納得はいかないが渋々と言った様子で矛を収める箒、それを見てか鈴も矛を収める。

 

「まぁ…そうね。こんな事でいがみあってても意味無いし止めにしましょう。やめやめ」

 

一夏はさっきまで傍目敵対していた二人がそれを止め矛を収めた姿を見てセシリアをまるで神の如く崇めていると言わんばかりに見詰める。一夏にとってはいきなり二人が反発しあって喧嘩一歩手前に見えたのだ、それを止めたとなれば信仰待ったなしである。

心なしかセシリアの顔もニヤリと笑っているようにも見えない事も無い。何という策士だろうか、拳の行動を封じておいて鈴と箒の対立を止めて点数稼ぎ、つまり二人はセシリアに上手くダシにされたと言う事であって

 

「何だろう、この勝利を横からかっさわれた気分は……モヤモヤする」

 

「奇遇ねファースト。私も同じ気分よ」

 

互いに見つめ合うとグッと硬い握手をかます二人今ここに共通の敵を見出した二人は固く友情を誓い合う。

 

「可笑しいですね…何だか二人から悪寒を感じましたけど」

 

「気の所為よ…ねぇ箒?」

 

「そうだぞ、全くセシリアは何を言ってるのだろうなぁ鈴?」

 

鈴も箒もニコニコと笑いながらセシリアを見詰めている姿に一夏は何とかなったと結論つけて食事に戻っていく。

 

「私達もう親友でしょセシリア?」

 

「そうだなセシリアは唯一無二の友と言える存在と言える」

 

「目が笑ってませんわ二人とも!どうか落ち着きになって!?」

 

鈴と箒はニコニコと笑ってはいるがその目は全く笑っていない。寧ろその目は座っており目の前の敵を排除せんとその目はかたっていた。

 

「あ〜…私これから少し予定がある事を思い出しましたので、皆様失礼しますね」

 

「おう。また授業の後でな」

 

その言葉と同時にセシリアが立ち上がり急ぎ足でその場を跡にしようとするも箒と鈴も席を立ちその後を付いていく

 

「丁度良かった私もこれから用があるから一緒に戻りましょう?」

 

「私もこれから昼の練習があるから御一緒させて貰おうか」

 

「「フフッ…フフフフフフ」」

 

チガイマスノツイデキゴコロデ!ハイハイハンザイシャハミーンナソウイウノ。ワタシハソンナキモチデイッタワケデハ!オモシロイ…ドンナキモチデイッタンダ?コタエニヨッテハケンノサビニシテヤロウ

 

「アイツら直ぐに仲良くなったなぁ……」

 

「…嬉しそうだな一夏」

 

「そりゃそうだろ。やっぱ皆仲良くしないとな」

 

微かに聞こえてくる声と姿を見ながら一夏と拳がそんな事を話す。あのドロドロの戦争を見てこの感想が出る辺り唐変木だと言い様が無い

 

「そういう所がお前の長所であり短所でもあるのだろうな」

 

「…短所じゃないと思うんだけどな」

 

一夏の納得のいかない顔を見ながら拳は笑いながら言葉を返す。

 

「フハハハハ!そうだなそれでこそ一夏だ!」

 

「おいっ!何が可笑しんだよ…ってそろそろ笑うのを止めろ。何だか恥ずかしいだろうが!」

 

一夏が拳の口を抑えようとするも拳はどんぶりを持ってその手から逃れるように立ち上がる

 

「そろそろ戻らねば授業に遅れるやもしれん。急ぐぞ一夏」

 

「……マジでもう時間が無い。先に言ってくれよ拳!」

 

「すまんなあまり時計を見ていなかった」

 

一夏が壁に掛けられている時計を見るとこれから急いだら何とか授業に間に合うくらいの時間になっており周りで食事を取っていた生徒達は既に食べ終えて食堂を跡にしていた。

 

「ほれ、急がねば置いていくかも知れないぞ?」

 

「まっ…待てって!」

 

食器を所定の位置に置き急いで食堂を後にする二人。廊下を走らなければ間に合ないので廊下を駆けているとあと少しと言う所でチャイムが鳴り始める。先程まで走って息も耐え耐えな自分と隣を並走しておいて息切れ一つしていない拳を見て一夏は覚悟を決める

 

「拙っ俺の事は良いからさっさと先にいけ!」

 

「そんな事をすると思っているのか!俺に掴まれ一夏!」

 

拳の言葉に急いで従いしがみついた瞬間途轍もない負荷が一夏の身体を襲った。

拳の1回り程大きい一夏の肉体が宙に浮かんだり地面に擦れたりを連続して体験し走る振動が一夏の胃をシェイクしていく。

 

「階段を上がる!」

 

「ちょ…しっ……死ぬ」

 

瞬間浮遊感を味わいながら一夏は横を見ると、拳が階段全てをジャンプで飛び上がりショートカットしているのが分かる

 

「(ヤバッ……吐きそう)」

 

胃の中にあるものが口から放出されそうになるのを耐え浮遊感が無くなった瞬間に感じる衝撃に吐くのを我慢しつつ目を閉じて目の前の風景を見ないようにする

 

「おっしゃぁぁぁっ!」

 

「もう…無理……吐きそう」

 

そうしてチャイムが鳴り終わる瞬間にガラリと大きな音を立てながら身体が急停止するのを感じ目を恐る恐る開く。

 

「えーっと…織斑先生殿?間に合ったからそこを退いて貰ったら有難いと言うか何というか」

 

「ほぅ…廊下を凄まじい速度で走って他のクラスの迷惑をかけた男の言葉がそれか……面白い。実に面白いぞ一堂拳」

 

扉を開けば目の前には大魔王が感情を無くした顔でこちらを見ていた。一夏はもう一度目を閉じようとするも大魔王の視線を感じ恐る恐る拳の身体から退きつつ後ろに退る

 

「お前ら…取り敢えず午後の授業全てで当てるから覚悟しておけ」

 

その言葉と同時に振りかぶられる日誌が凄まじい音を立てて拳の頭を叩きつける日誌に叩かれた衝撃で地面に頭をぶつけそのまま動かなくなる拳

 

「良し…織斑はさっさと席につけ」

 

「えっ…でも拳が何か凄い事になってるんだけど」

 

「大丈夫だ5分も立たずこの阿呆なら復活する」

 

そうして一夏が席に付き授業が始まった丁度5分後に拳はノロノロと目覚めて席に座り白目を向いていたと記しておこう

 

 

オマケ 午後の授業

 

「これが分かるか織斑」

 

「はい。えーっと…IS国際条約第24項目」

 

「良し、続きを言え一堂」

 

「…………(白目)」

 

「…フンっ!」時速150㌔赤チョーク

 

「おぶっ!?……(白目)」

 

「…せんせーけんちーが赤チョークと頭からの出血で真っ赤っかです」

 

「気にするな暫くすれば治る」

 




次は皆大好き一夏ビンタの回クラス代表選遠いなぁ……(白目)

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