【 急募】オリ主(ホモ)から逃げるたった一つの方法   作:( ∴)〈名前を入れてください

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これもうわかんねぇな(申し訳程度の呆れ)
要望があれば続きを書くかもしれない(書くとは言っていない)


【 急募】オリ主(ホモ)から逃げるたった一つの方法

「俺はお前の事が性的に好きなんだ!俺はお前を抱きたい!」

 

「ウェイ!?待って待ってヤバイって…それは駄目だと思うよ俺は」

 

この世界に生まれ落ち早十数年、二度目の生での初恋の相手に告白をした。

繊細な黒髪を持ち、誰もが振り返る美貌を持って何でもできるスーパーマン

その初恋の相手の名は織斑一夏。俺と同じ年の男性である。

 

俺はそんな一夏に恋する普通の男子中学生、一般的な人と違う所と言ったら性癖と前世持ちと拳児として李書文先生を崇めている所かな?

まぁそんな事はどうでも良いんだ。重要な事じゃあない。問題はただ一つ俺の告白が成立しなさそうなこの状態だ。

 

「俺はお前をいついかなる時も守る!この拳に掛けて!」

 

「頼むからそれは女の子に言ってあげてくれ!俺にはお前の愛は荷が重い!もう色んな意味で一杯一杯なの!分かってお願い!?」

 

あぁ!俺の愛はお前に全て捧げている。何度だって言ってやるさ俺の愛の叫びを

 

「俺はお前の事が好きなんだよ!」

 

「それはもう聞いたって言ってるだろォォ!もう嫌だァァァァァァッ!」

 

何が嫌だと言うのだ!?今生でのこの優れた容姿には己の事ながら少しの自信を持っている!何ならお前の為ならば女装してやっても良いんだぞ!正直かなり似合ってると思うぞ!?

 

「待て!お前の心を聞かせて貰ってないぞ教えてくれ一夏、お前の気持ちを!」

 

「俺はお前の事は性的に好きじゃない!1人の大切な親友として大好きなんだ!」

 

そう言い残すと脱兎のように走り去っていく一夏。……俺は諦めんからな!必ずお前に振り向いて貰うたために己を磨きに磨いてみせる!

 

「待っ…待て!……ええい逃げられてしまったか」

 

待っていろ一夏!有象無象のヒロインの魔の手からお前を守り抜き一生を共に歩んでみせる!

 

その為にも鍛錬は必要不可欠、日々精進あるのみだ。俺!

 

一夏は帰ってくるや否や私に泣きながら抱きついて来る。オイオイと泣きわめく一夏に困惑しながらも抱き寄せて一体何があったのかを聞くことにする。

 

「千冬姉ェェッ!どうしよう俺告白されちまったんだ!」

 

そうかそうか…お前も遂に唐変木を卒業したんだな?相手は一体誰だ?お前にそこまでのアプローチをかける存在はそうはいると思えないが。

 

「拳が俺の事を性的に好きで俺の全てをお前に捧げても言いって……なぁ俺は一体どうしたら良いんだ!?」

 

一夏が何を言ったのか理解が出来なかった。拳が一夏の事が性的に好きで全てを一夏に捧げる……待て待て私の知っている拳は男性で一夏と同じ年の拳児として日々の鍛錬を忘れない好少年だった筈だ。私も一夏も拳とは長い付き合いで良く拳が寝泊りする事もあって…うんやっぱり拳がそんな事を言い出すとは有り得ん。

 

「拳が…お前の為なら女装も厭わんって。俺どうしたら良いんだよ千冬姉ェ……拳は一回決めたらテコでも諦めない堅物だから俺ではどうしようも無いんだ」

 

そう言いながら拳の書きそうな書体で書かれた果たし状見たいな手紙渡されたのでを広げて見てみる。

 

我が憧れの漢へ

 

話がある。これからの俺達にとって大切な話だ……放課後、校舎裏でお前を待っている。

 

一堂拳より

 

「これを見せて来られても、はいそうですかと納得出来ないとしか言えないな」

 

これがラブレターとか有り得ないだろ。もしもこれがラブレターならば拳の告白の仕方について詳しく問いただす必要があるレベルだ。

 

「まぁ丁度良いから拳も今日の夕食に呼ぶとするか。一夏、拳に連絡を取っておいてくれその時に3人で話そう」

 

「……千冬姉が連絡してくれるなら良いけど」

 

そう言うとヒシっと私の足の上に座り私を見つめてくる。取り敢えず私から離れて貰わないと拳に連絡を取る事が出来ないのだが?

取り敢えず一夏を引き剥がしながら家の電話から拳の家に電話をかける…えぇいズルズルと引っ付くな。動き辛いだろうが

 

「一夏か!?」

 

「私だ、今日の家に来い。良いな?」

 

「…すまない千冬殿。俺はこれから愛する者を守る力を付ける為に旅に出る。一夏に必ず迎えに行くから待っていてくれと伝えてくれ!」

 

そう拳は言うと電話を切ったのかツーツーと切った後の音が電話の向こうから聴こえてくる。…色々と待て。待ってくれお前は未成年だろうが学校はどうする気だとか親御さんにはどう説明したとかはこの際どうでも良い。

 

「一夏…拳が旅に出ると言っていたぞ」

 

「…聞こえてたよ。迎えに行くから待っててくれだろ?もう嫌だ…どうしてこんな事に」

 

「…たまげたとしか言えないなこれは」

 

「はぁ……お腹痛い」

 

これっきり拳は学校に来なくなった。先生はこの事に関しては家の事情で別の学校に転校とか言っていたが俺は知っている……拳は修行の旅に出たんだ。何時か俺を捕まえる為に

 

そうして俺は長い時間を超えて今このis学園にいる。周りは女の子ばっかりで正直居づらくてやってられないけど今の俺は正直清々しかった。ここなら拳が特攻しにはこれないから俺の尻の安全は保たれている…俺は恐怖から解き放たれたんだ。

 

「そう思えばここも住めば都って所なんだろうな」

 

何処を見ても女子女子女子。何処にも俺以外の男の姿が見つける事が出来ない

いてもあの用務員のお爺さんくらいだからもう何も怖くない!

 

「何をヘラヘラと笑っているのだ一夏」

 

「きっと如何わしいことでも考えているのでしょう?不潔ですわ…でも私の事なら」

 

そんな事を考えていると箒とセシリアが俺の席の近くに来てそんな事を言ってくる…全く失礼な俺はそんな事を考えて何ていないぞ。

 

「いやちょっと親友…?の事を考えていたんだ」

 

「もしや…拳の事か?私も転校してから会ってないから久しぶりにあって武を競い合いたいものだ」

 

「まっ…まぁそうだな確かに拳の事を考えてはいたけど……」

 

嬉しそうに話す箒に今の拳の事を教える事何て出来ないし取り敢えずの受け答えをして話を流そうとするがそれにセシリアが気になったのか拳について突っ込んでくる。

 

止めてくれよ……(絶望)

 

「拳……どちら様ですの?」

 

「あぁセシリアは知らないか。拳は私と一夏との昔からの仲である親友なんだ昔から武闘の道を歩む立派な拳児の卵だったんだが…今ならば更に実力を高めているのだろうな」

 

「へぇ…勤勉な人なんですね。一夏さんはその拳さんと仲が宜しいので?」

 

キラキラと目を光らせる箒に純粋な質問をしてくるセシリアにどうやって返答を返せば良いのか分からず途方に暮れているとチャイムが鳴り俺の席から2人は離れていく。助かった……

 

「えーっと今日は新しい転校生をお知らせします。…取り敢えず入って下さい」

 

先生の疲れ果てた顔を見て何故だか悪寒が身体中を駆け巡る…なんだか嫌な予感が……

 

嫌…そんな事が無い筈だ。拳はこの学園に入って来るなんて有り得ない……うんある訳が無いさ。何だかフラグを立てた気がするんだが気のせいだろうか?

 

「了解したぞッ山田先生殿!」

 

脳が震えた。今日のこれはこれのフラグだったんだとこれからが本当の地獄何だと俺の脳内が警鐘をあげる

 

男にしては高い声で大きく音を立てて歩こうとしているのだろうが背丈と体重の問題で残念ながらそれは出来ていない。

赤い髪をざんばらに切り揃え赤い瞳が俺を見つけるとロックオンしたと言わんばかりに俺を見つめてくる……この立ち振る舞い。間違いない奴だ

 

過去は後ろから石の下にいるミミズのように這いずって来ると何処ぞのボスが言っていたが間違いない。これが俺の試練か助けてジョルノジョバァーナ!(錯乱)

 

「…久しぶりの者がいるがここはこうやって挨拶をしておこう」

 

男の制服を着てこの場に立っている目の前の男に皆が驚いたように顔を変えて見詰める。俺も驚いたよ畜生!

 

「俺の名前は一堂拳!一夏に恋に恋する1人の男子だ宜しく頼む!」

 

そう言い切ると周りの女子がキャーキャーと叫びコミケだの何だのと悲鳴をあげ回る。そんな姿を見て満足した拳は俺の方に近づいて来てこの世で最も恐ろしい事を笑顔で言ってくる

 

「我が憧れの男よ!今こそ約束を守る為にお前の元に戻って来たぞ!」

 

取り敢えずこの目の前でスキャンダルぶっぱする馬鹿を誰か止めてくれ。誰か俺をたすけてくれ

 

「もう嫌だァァァァッ!助けて千冬姉ェェッ!」

 

「「一夏ァァァッ(さんッ)!これは一体どういう事だ(なんですの)!」」

 

そんな事俺が知りたいよ!誰かこの目の前の馬鹿を1発殴ってやってくれ!

 

 

 




たまげたなぁ……

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