とある木原の確率操作   作:々々

5 / 27
切りがいい所で区切ったら思いの外短くなってしまいました…。

次からは頑張って文字数増やすので、今回は短めでお送りします。

それではどうぞ。


とある不遇なステイル=マグヌス

「今日はとーーーーっても楽しかったんだよ!!」

 

 食蜂セレクトの服屋やアクセサリーショップを見たあとケータイショプに行ったりと、初めての事ばかりで興奮しっぱなしの禁書目録と帰路についている所だだった。分数に買ってもらった携帯電話の袋を持ち上げて分数に話しかける。

 

「みさきが言ってたんだけど、この『けいたいでんわ』を使えばいつでもどこでもお話出来るんだって!!他にもお手紙を出して、すぐに返事もらえたりするんだって!!」

 

 そんなはしゃぎまくるインデックスと共に学生マンションまで数分というところまでやって来た。そこで()()インデックスに周りにある店などを紹介しようとした。

 

「ちょっと遠回りになるけどこっちから行こーぜ。周りにあるものも紹介したいし」

 

 本来の道とは別の方へと歩みを進めようとする分数のうでをとる。

 

「どうした?」

 

「ねぇ分数?今『本当はそのまま行こう』としてなかった?」

 

「ああ、そうだが?それが何かあるか?」

 

「あれを見て」

 

 インデックスが指し示した先には小さなカードがあった。

 

「なんだあれ?」

 

「ルーンって言って、簡単に説明すると魔術に使う道具なの。私を追いかけてくる魔術師にルーンを使う人がいたから、きっとその人のものだと思う。効果は『人払い』、さっきみたいに無意識のうちに行かないようにできるの」

 

「てことは、人に見せられないような事をやってるのか……。待ち伏せって事もあるが、行ってみるか?」

 

「うん」

 

「待ってください」

 

 そのまま学生マンションに向かおうとした二人を呼びかける声があった。分数はインデックスを後ろに隠し、その声の主と向き合った。裾を結んで短くしたYシャツに、片方だけ短いジーンズ。何故か目元が赤かった。

 

「わわわっ」

 

「へー、そっち側じゃそんな格好が流行ってるんだ」

 

「見ただけで私が魔術師だと分かりますか」

 

「何言ってるんだねーさん。こっちじゃいくら奇抜だからってそんな服装は流行らねーし、それにそんなでっかい刀を持ってるやつなんかそうそう居ないさ」

 

 明らかに煽るように発言する。

 

「それで何のようだ、魔術師」

 

「別にあなたと戦闘を行いに来た訳ではありません。あなたが今朝話をしていたあの子…インデックスのことについて話をしに来たのです」

 

 後ろで裾を強く引っ張られるのを感じる、掴まれていた腕を離して頭を撫でる。

 

「へぇ、それでインデックスがどうした?」

 

「先程私達が無事に保護したので彼女の事は気にしないでください、と伝えたかっただけです」

 

「私はここにいるんだよ!!」

 

 分数の後ろからインデックスが声を上げる。すると、魔術師は混乱したのか、ひとりごとを言い始めた

 

「えっ、何故。先程私が歩く教会があるから大丈夫だと思って『エイッ☆』と、()ってまったはずでは……」

 

「どうするインデックス。敵さんが何だか混乱してるけど、この隙に逃げちゃう?」

 

「逃げれるならそうしたいけど無理なんだよ。あっちは聖人って言って、私達より肉体的に優れてるんだよ」

 

「あー、大丈夫。俺も操祈みたいに能力者だからさ、この場を何とかする事くらい朝飯前だ。そうだな、インデックスが『今ココじゃないどこかにいる』みたいなのを言ってくれればすぐ終わる、具体的な場所を言ってくれると助かるが」

 

「うーん、なら『ここじゃなくて、今はぶそくの学生マンションにいる』これでいいの?」

 

「おう。『ここじゃなくて、今学生マンションにいる』確率を100%に、それに伴っ『学生マンション以外にいる確率』を0%にする。すこしフワってするけど気をつけてね」

 

 分数とインデックスが消え、魔術師一人だけが残された。

 

「えっ?」

 

 インデックスが無事だったり、突然消えたり、キャパシティを大幅に超えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっと。おし、うまく行ったな」

 

 無事に上条の部屋がある階の1つ下にやってこれた二人。

 

「具合悪くないかインデックス?」

 

「大丈夫なんだよ。ねぇぶすう、今のは本当に科学サイドの技術なの?」

 

「あー、それかぁ。後できちんと教えるから待っててくれないか、とりあえず合流してこれからの事も決めたいし」

 

「うん、分かったんだよ。でもちゃんと教えてね」

 

「あんがとよ。しかし、何でこんなに通路が濡れてんだ?」

 

 ぼやきながら階段を上がり上の階に行く。すると、誰かが人を殴ったような鈍い音がした。

 

「もう戦闘始まってたかー」

 

「何をそんなに悠長にしてるんだよ!早く行かなきゃ」

 

 階段を駆け上がり、上条の部屋の方を見る。そこには満身創痍な上条と、おそらく殴られて意識を失っている赤毛の魔術師、そして背中に傷があり血塗れのインデックスがいた。

 

「大丈夫?とうま?」

 

「えっ!?インデックス?お前、やられたんじゃ?」

 

「何を言って……、うわぁぁぁぁ!!!私が倒れてるんだよぉぉぉぉ!!!」

 

「どうゆうことだ?インデックスが二人?実は姉妹だった?それともクローンか?あぁーもう、上条さんには何がなんだかさっぱりですよ!!!」

 

 二人が漫才をやっている中こんな状況を作った本人である分数が言葉を漏らした。

 

「ヤバッ、忘れてた……」

 




すている=まぐぬすくんじゅうよんさい
・インデックスを斬ってしまったと泣くねーちんを慰める
・インデックスを回収(治療)しに行く
・二人っきりになれた
・うに頭に邪魔され、ボコられる
・そのインデックスは本物のインデックスじゃ無かった

こんな所ですかね。他にタイトルが思い浮かばないかったんです…。

それと連絡になるんですが、これまでは連日投稿してましたがこれから忙しくなるので、週2,3のペースになると思います。ですが、頑張って続けますので応援お願いします!!

感想や誤字報告、評価待ってまーす!!

ヒロインアンケートもやってるのでそちらの方もおねがいしますっ。
今のところフレンダと操祈が人気ですね。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告