とある木原の確率操作 作:々々
深夜テンション1時間で書き上げたものなので、これを書いてる時はうまくやったと思ってますが見てる皆さんからしたらイマイチかもしれません。特にチカラの説明で?を浮かべる人が多いと思いますが、
ひとまずは本編をどうぞ
能力者である木原が魔法名を言ったことに驚きはしたものの、すぐに思考を切り替えて迎撃に移行した。
―――七閃
心の中で呟きにウェスタンベルトの長刀、七天七刀に手を添える。そして一瞬の内に抜刀・納刀をし七つもの斬撃を放つ。とはいっても実際は、刀を鞘内で僅かにずらす動作の影で七本の鋼糸を操っているだけに過ぎない。その斬撃を半歩動くことによって全てをかわす。
「おいおい魔術師、どうして魔術を使わない?俺にとっちゃただの物理攻撃の方が数倍恐ろしんだけどな」
何故バレたという疑問がよぎる。彼は只の確率を観測し操作するだけでは無かったのか。
「生憎と俺は自分から攻撃は出来ないんだ、俺のチカラはそっち方面じゃないからな」
いくら七閃を放っても当たらないため、攻撃方法を変える。攻撃に使っていた七本の鋼糸を身体強化の魔法陣の為の支援に変更し、聖痕を開放し更に肉体を強化させる。それにより木原に弾丸の様に、弾丸以上の速さで近づく。それを見て木原は笑う。
「はっはー、話聞いてなかったのか?魔術を使ったら更に勝ち筋が無くなるぜ」
カウンター気味に神埼の腹部がやって来るところに拳を添えるだけ、音速に近い速さでやって来た神裂は彼の行動など気にしない。聖人である神裂は肉体的に強化されているため、常人が素手で攻撃しても攻撃したほうがダメージを負うのだ。それが普通だ。しかしこの場合ダメージを受けたのは神裂だった。並々ならない衝撃が生じ逆方向へ飛んでいく。ビルの壁にぶつかり息を漏らす。
「どうして私がダメージを?それより聖人の肉体強化は?とでも考えているのかなぁ。その次は目の前の敵の能力が聞いていた話と違うって考えてるよな」
神裂は何も答えない、答えられない。肉体がいう事を効かない。
「あんたらが知ってる俺の能力は、俺が科学側を騙すために作ったものさ。あぁ、これから言うことは所詮いう事のない事だが、お前に知らせておくことで後々楽になれば良いなと思ってるからだ」
先ほどまで孕んでいた殺気は何のその、雑談する程の軽い雰囲気を纏っている。
「俺が事象を他人に言ってもらはないと確率を操作できないってのは半分正解で半分不正解さ。それが必要となるのは
「しかし…それだけでは説明が付きません。……魔術はそこまで、万能では有りません。魔力も膨大な量、がかかります。…さらには、『確率操作』の方は説明がついても、『確率観測』の方は説明されません…」
ようやく喋れるようになり、息を切らしながらも意見を述べる。
「まずはあんた等本物の魔術師と俺は違うことを前提としなければならない。俺の力は『科学を基本とし魔術によって現れる』物だ。『確率観測』は全て科学によるものだ」
「しかし!能力者に魔術は使えません!!」
「能力者の定義を知ってるか?能力者は『この街で
顔を神裂に近づけてゆく。
「俺が最も得意なのは『確率』だ。その時俺が気づいたのさ、確率を求めるためにはどんな条件下ならその事象が起きるか、噛み砕くとどこが原因で起きたり起きなかったりするかだ。それを調べるには能力開発なんて物は要らないんだよ」
ビルの影から出て月の光を浴びる。両手を広げてニヒルな笑みを浮かべる。
「知ってるか?この世の全ての事柄は法則や式によって表すことができる。そして、その式自体は既に見つかっている。それらをすべて覚え、自ら計算することで自らの力で条件を探し、確率を求めることが出来る」
「全ての式を覚えるなんてそんな…」
「そんなわけあるだろ。お前らが追ってるインデックスだって一回見たものは忘れない。まぁ、俺の場合は一回
心理学に関しては二人のエキスパートを知っている木原。 どちらも巨乳の後輩と同級生のことだ。
「そしてそうやって導き出された『事象の確率』を魔術で変えてやるのさ。やることは簡単だ、俺に見える法則や式を俺のさじ加減で変える。だからこそそんなに魔力もいらないし、すぐ出来る。欠点は魔術にしか効かないことだな、科学に適応させるには誰かの補助が必要になるし、いちいち言語化しなけりゃならん」
自らの能力の事をあらかた話し終えた木原は、
科学と魔術を融合させちまった異端者をお前は捕まえることも倒すことも出来なかった。そうするとお前は帰ったあと上司に伝えるだろ、すると色々な奴が俺の元に来るだろう。それは流石に面倒くさい。だから俺はあんたに一つ提案したい事がある。なぁに、ここまで手の内を明かしといて裏切ったりはしないさ。…そろそろあんたも動けるはずだがどうだ?」
神裂は体を動かす。たしかに聖人としての力は出ないが、体の傷は治っており自由に動ける。そして、次の提案を述べるために自らの魔術を伝えた木原に言う。
「それはどのような提案でしょうか。色々と情報を得ましたが、全てはあなたが勝手に語ったものだ。私がその提案に乗ると決まったわけではないのに」
「俺の頼みがインデックスに関わることだとしてもか?」
その発言が神裂の表情を変える。
「とある筋から聞いた話だと、インデックスの魔道書の知識が脳の大部分を占めているから一年分しか記憶を蓄えておけないんだっけか。一言で言わせて貰えば、そんな馬鹿馬鹿しいことはない」
「なっ!?」
「脳って言っても記憶を扱う部分や言葉を扱う部分って分かれてる。その時点で脳の大部分を占めているとかの話は嘘だ。それならその記憶を扱う部分の大半を占めてるのでは?そう思っただろうが、それもありえない。例としては、インデックスみたいに見たものを忘れない人たちが結構な年齢まで生きていることだ。本を見ようが風景を見ようが記憶される時間は同じなんだ、お前らの考え方だとインデックスみたいな奴らは二桁になる前にパンクして死ぬってことだぞ」
あまりにも衝撃的な事実に神裂は耳を疑う。
―――それでは私達が今までしてきたことは全て無駄ったという事なのか。
知らぬ間に涙が流れてくる。
「おいおい泣くなよ、女性を泣かせるのは趣味じゃねぇ。ましてや同い年とならばなおさらだ。ほらこれを使え」
ハンカチを取り出し神裂に渡す。神裂は涙を拭くが拭いても拭いても涙が止まらない。気がつけば声を上げて泣いていた。月が照らす元で、それまでかつての友達を傷つけた事の懺悔かの様に彼女は魔術師や聖人としてではなく、ただの18歳の少女として泣いた。
戦闘が開始され終わり、分数の長い語りがあり、神裂が泣いてる中、ただ道路に放置されている上条当麻くん。きっと分数が右手に触れないようにして何かやったんで多分大丈夫でしょう(適当
分数の発言を超簡単にすると
確率超好き
↓
条件調べたいな
↓
この世の全てを知れば良いじゃん()
↓
能力開発しなくてもできた
↓
自分でも確率操りたいな
↓
よし、魔術ならできるぞ!!
こんな感じですかね。
深夜のテンションなので辻褄が合わなかったりしますが、その時は質問するか「そういうものか」という原作に対してするような感じで流しといてください。次の日にちょこちょこ直しましたがまだおかしな所はありそうです。それに、今回の説明は全部を説明してないので…。
予想以上に分数がキチっていて扱いに困りますね、予定では後ろでコソコソやるつもりなので本気の戦闘をするまではまた間が開くと思います。
最後に何故か神裂を泣かせてしまいました。何故かインデックスの所まで話が広がって、全てを説明したら泣いちまった…。女性陣が出るとその人がヒロインアンケートに書かれる事が多いなと思ったりしてます。
誤字脱字報告、感想、質問、評価まってまーす。
特に今回は誤字があるかもしれないです…、変換ミスとかも。
また、ヒロインアンケートもやってるので活動報告を見てみてくださいね!!
あと、連日投稿終わる終わる詐欺も今回で終わります。