今回はライブハウス終了後の打ち上げから始まります。
統夜たちの過ごす年末年始とは一体どのような感じになるのか?
それでは、第36話をどうぞ!
12月31日。今年最後の日に行われるライブハウスでのライブに統夜たちは参加した。
初めての体験に戸惑うところはあったものの、統夜の叱咤激励のおかげで、どうにか無事に事を進めていった。
途中、普段のように行ったティータイムをきっかけに、他のバンドとの交流という統夜たちにとってとても貴重な体験もしていた。
こうして本番を迎えたのだが、何事も問題なく、最高な形で統夜たちの演奏は終了した。
統夜はライブが終了するなり、ホラー討伐へ向かっていった。
ライブが始まる前にイレスが訪れてきて、そこで指令を言い渡されたからである。
偶然にも近くに現れたホラーを素早く討滅した統夜はすぐさまライブハウスに戻り、唯たちと共に最後まで他のバンドの演奏を聴いていた。
こうして、ライブは終わり、統夜たちは待っていてくれた憂、純、和、さわ子の4人と共に唯の家に向かった。
途中、純と和は家で歳を越すとのことで別れ、軽音部のメンバーだけで打ち上げを行うことになった。
ライブの打ち上げは憂お手製の鍋で幕を開けた。
憂の鍋はかなりの絶品で、統夜たちは美味しい鍋に舌鼓を打っていた。
そんな中……。
「あ〜ず〜さ〜ちゃん!」
「にゃ!?な、何ですか!?」
さわ子が急に梓に抱きつき、梓は驚いていた。
「私、今日いいもの持ってきたのよ」
「……って!服を脱がせようとしないで下さい!」
さわ子はお手製の衣装を梓に着せるために服を脱がせようとしていた。
「ちょっと、さわ子先生。ここに男がいるのにそんなことしないで下さいよ」
統夜は鍋の具材を頬張りながら暴走寸前のさわ子をなだめていた。
「統夜先輩……!」
梓は普通に助け舟を出してくれた統夜に感謝していた。
「もぉ、統夜君ってば真面目ねぇ……。せっかくの寅ビキニなのに……」
さわ子は統夜になだめられ、しゅんとしていた。
しかし……。
「寅耳だけなら問題ないわよね♪」
「まぁ、それなら」
「ちょ!?統夜先輩!?」
まさかの手のひら返しに梓は驚愕していた。
「ほらほら、寅耳よぉ♪」
さわ子は梓に無理矢理寅耳を装着させた。
「さ、さわ子先生。酒グセ悪いんじゃないですか!?」
さわ子の暴走は酒を飲んだからだと予想した梓はこうさわ子をなだめるが……。
「え?私はみんなと同じジュースだけど?」
「シラフでこれですか!?」
さわ子はシラフの状態だと知り、梓はさらに驚愕していた。
『やれやれ……。これは酒が入ったらさらにタチが悪そうだな』
イルバは酔っ払ったさわ子は手をつけられないだろうと予想して呆れていた。
「うん、美味いな!」
統夜は憂の鍋の美味しさを堪能していた。
「統夜君、本当に美味しそうに食べるわね♪」
紬は統夜の食べっぷりを見ながらニコニコと笑みを浮かべていた。
「だって、本当に美味いからな。ほら、ムギも食べないと無くなるぞ」
「えぇ♪」
紬はニコニコしながら鍋に舌鼓を打っていた。
そんな2人のやりとりを見ていた梓は……。
「むー……!何か統夜先輩とムギ先輩がいい感じな気がします……!」
梓はぷぅっと頬を膨らませながら統夜と紬のやり取りをジッと見ていた。
それを見ていたさわ子はニヤニヤしながら梓を見ていた。
「梓ちゃん♪もしかして……焼きもち?」
「にゃ!?そ、そんにゃんじゃにゃいですよ!!」
梓は図星だったのか思わず噛んでしまい、まるで猫っぽい言葉になっていた。
「ウフフ♪梓ちゃん、可愛いわね♪」
さわ子はそんな梓をニヤニヤしながら見ていた。
「ちょっと!そんな目で見ないで下さい!」
梓はさわ子にからかわれていると思い、ムキになっていた。
「うーん!あずにゃん、可愛いよぉ♪」
梓とさわ子の一部始終を見ていた唯は梓に抱きついていた。
「ちょ!?唯先輩、抱きつかないでくださいよ!」
梓は急に抱きついてくる唯に抵抗していた。
「おいおい……」
「何やってるんだか……」
そんなやり取りを見ていた律と澪がこう言いながら苦笑いをしていた。
それは統夜と紬も同様なようで……。
「ったく……あいつらは……」
「ウフフ♪」
統夜はジト目で2人を見ており、紬はニコニコと笑みを浮かべていた。
「皆さん、年越しそばもありますので、どうぞ」
キッチンにいた憂は人数分の年越しそばを用意し、それをみんなの前に置いた。
「おぉ!」
「美味そう♪」
鍋をある程度食べ終わった唯たちは続いて年越しそばに舌鼓を打っていた。
「憂ちゃん、ごめんな。大晦日に大勢で押し掛けて」
統夜はただでさえ忙しい年末に鍋や年越しそばと色々準備をしてくれた憂に礼を言った。
「いえ、全然です♪だって……」
憂はそう言って唯を見ると……。
「う〜ま〜♪」
唯は満面の笑みで年越しそばに舌鼓を打っていた。
「あの顔が見られるだけで幸せですから♪」
憂は憂で唯の幸せそうな顔を見て幸せそうにしていた。
「まぁ、確かにな」
統夜も幸せそうな顔をしている唯や憂を見て笑みを浮かべていた。
それから統夜も美味しい年越しそばに舌鼓を打っていた。
※※※
美味しい食事を堪能した統夜たちは鍋や年越しそばを食べたこたつで、ババ抜きをしていた。
現在ババ抜きは終盤で、統夜と唯が残っていた。
統夜の手持ちカードは2枚で、唯の手持ちは1枚。
ババは統夜が持っており、唯がハートのキングのカードを引くことが出来れば勝ちといった形であった。
「さぁ、唯。来い!」
統夜は力強い発言と共に唯にカードを突きつけた。
「うーん……」
唯が左のカードを引こうとすると、ハラハラした表情になり、右のカードを引こうとすると、笑みを浮かべていた。
唯は統夜がポーカーフェイスが出来ていないと判断し、左のカードを引いた。
「ゔぇっ!?……なんてな」
統夜はしたり顔をしていた。
その理由は……。
「えぇ!?こっちがババだったのぉ!?」
勝ちを確信した唯は自分が引いたカードに驚いていた。
「唯、簡単なトリックに引っかかったな」
統夜はわざとポーカーフェイスを崩す戦法で唯を引っかけてドヤ顔をしていた。
「むぅ……やーくん、意地悪だよぉ!」
唯はぷぅっと頬を膨らませて統夜を睨んでいた。
そして、2枚のカードをランダムにシャッフルしていた。
「ほら!次は騙されないからね!」
唯は2枚のカードを統夜に突きつけた。
「さてと……」
統夜は左右のカードを見てどちらを引くか慎重に考えていた。
そして統夜が選んだカードは……。
「!またババかよ!」
「へへーん!やったね!」
唯は「ふんす!」と言いながらドヤ顔をしていた。
「な、何の!」
統夜は再び2枚になったカードを唯に突きつけた。
唯は再びカードを選ぼうとするが、統夜の顔は見ずにカードだけ見ていた。
そして……。
「えいっ!」
「あ!」
唯が見事にハートのキングを引き当て、無事にあがることが出来た。
「やったぁ♪やーくん最下位♪」
「くっそー!行けると思ったんだけどなぁ……」
統夜は悔しそうな表情で頭をポリポリとかいていた。
「なぁもう1回!もう1回しようぜ!」
統夜がみんなに再戦を要求したその時だった。
『さぁ!今年もあと1分を切りました!』
このようにテレビのアナウンスが聞こえてきた。
「お!そろそろ今年も終わるか」
「そうだな」
統夜と律はテレビの画面を感慨深い表情で見つめていた。
「……なぁ、澪。今年はどんな年だった?」
律は澪にこう聞くと、澪は優しい表情で笑みを浮かべていた。
「怖いことや辛いこともあったけど、楽しいことがたくさんあったよ、みんなのおかげで」
「なるほどな……統夜は?」
「俺は魔戒騎士としては充実した1年だったかな?まぁ、みんなに騎士の秘密を知られたのはまずかったかもしれないけど、みんなが支えてくれたおかげで俺は強大なホラーも倒すことが出来たんだ。だから……ありがとな」
「「!!////」」
統夜が微笑みながら礼を言うと、その顔を見た澪と律は頬を赤らめていた。
「ど、どういたしまして……」
澪は恥ずかしがりながらもこう答えていた。
そして律は……。
「……よ、よせやい!気持ち悪い!」
律は照れ臭かったのか、思ってもいないことを言っていた。
「き、気持ち悪いって……」
『やれやれ。律、お前さんは随分と素直じゃないか』
「う、うるせぇよ、イルバ!」
イルバに痛いところを突かれた律はこう反論していた。
「み、みんな!もう年明けだぞ!」
律は恥ずかしさのあまりこう話題を変えるが……。
「「「……って、寝てるし!!」」」
統夜、澪、律を除く全員が心地よさそうに眠っていた。
そして……。
__ゴーン!ゴーン!
『あけましておめでとうございまぁす!!』
そんなことをしている間に新年になってしまった。
「あ、年明けた」
「っておい!肝心な時に寝てどうするんだよ!」
「……ったく……グダグダだな……」
『まぁ、このグダグダな感じはお前ららしくていいんじゃないのか?』
「……クスッ、確かにな」
このグダグダな空気に澪が笑い出すと、統夜と律もつられて笑い出した。
『やれやれ……つられて笑い出すとか、お前ら本当に仲がいいな……』
イルバは笑い合う統夜、律、澪の3人に少し呆れながらもその様子を見守っていた。
そして統夜、律、澪は正月特番を見ながら雑談を行い、しばらく経つと眠くなったのかテレビの電源を消し、そのまま先に眠るみんなのように眠りについた。
※※※
「……きて!みんな、起きて!」
まだ朝というには暗い時間、唯は全員を起こしていた。
「んあ……何だよ、一体……」
普段早起きな統夜でもまだ寝ている時間だったので、統夜はのろのろと起き上がると大きな欠伸をしていた。
他のみんなも唯に起こされてゆっくりと起きていった。
「ねぇねぇ!初日の出を見に行こうよ!初日の出!」
唯は初日の出を見たいがためにみんなを起こしたのである。
それで、こう提案をしたのだが……。
「悪いけど、眠いからあたしパス……」
「俺も……」
律と統夜は乗り気ではなかった。
「もぉ!こんな時に寝てどうするの!」
唯はプリプリと怒りながらこう言うが……。
「いや、お前が言うか……」
『確かに、年明けの瞬間寝てたお前さんが言えた義理じゃないよな』
統夜とイルバがそれぞれ唯にツッコミを入れていた。
結局統夜たちは初日の出を見に行くことになった。
さわ子は未だ眠っているのだが、家には憂がいるので、さわ子は憂に任せることにしたのである。
統夜たちが初日の出を見るために向かったのは、桜ヶ丘某所にある高台だった。
「へぇ……こんなところあったんだ」
「ここって、穴場なんだよ!」
「へぇ、そうなんですね!」
穴場スポットに梓は驚いていたのだが……。
「へぇ、ここが初日の出の穴場なんだな」
「え?統夜先輩、ここ知ってるんですか?」
「あぁ、ここには時々来るんだよ。気持ちを引き締めるためにな」
「?気持ちを?」
「あぁ。ここなら展望台と同じくらい街が見渡せるだろ?迷った時にはここの景色を見渡すんだ。俺は、この街を守っている。その事を自分の誇りにしろって自らを奮い立たせるって訳だ」
「へぇ……」
「それじゃあ、ここはやーくんにとって大切な場所なんだね!」
「あぁ。だけど、これからはここは俺たちにとっての大切な場所だ」
統夜がこう言うと、唯たちは互いの顔を見合わせて嬉しそうな表情をしていた。
「統夜、ありがとな」
「あぁ」
統夜も唯たちにつられて嬉しそうな表情をしていた。
すると、ちょうど初日の出の時間になり、綺麗な初日の出が顔を出していた。
「ほわぁ……」
「綺麗ですね……」
唯たちは綺麗な初日の出に見惚れていた。
「……それじゃあ、えっと……」
何かを思い出した澪はこう切り出し、みんなの視線が澪に集中した。
「……あけましておめでとうございます!」
澪は代表して新年の挨拶をした。
統夜たちはすかさず「おめでとうございます!」と挨拶を返した。
「……ところであずにゃん。それいつまでつけてるの?」
「えっ?……って、にゃ!?」
梓は寅耳カチューシャを付けっぱなしだったことに気付かなかったのだが、唯の指摘でようやく気付いたようだった。
「な、何で誰も教えてくれないんですか!?」
梓は恥ずかしかったのか顔を真っ赤にしていた。
「ごみんごみん♪あんまり似合ってたもんで」
「すっごく可愛いわ♪」
『教えてやっても良かったが、それじゃ面白くないからな』
律はニヤニヤし、紬はニコニコしていた。
そしてイルバはカタカタと音を立てながら笑っていた。
「あずにゃん、自身もちなよ♪」
「あうぅ……////」
梓は顔が真っ赤なまま、恥ずかしさのあまり顔を隠していた。
「やれやれ……」
統夜はそんなやり取りを苦笑いしながら眺めていた。
(これからも俺はこの笑顔を守るために戦っていかないとな……!魔戒騎士として。そして……守りし者として!)
大切な人たちをこれからも守っていきたい。
統夜は心にそう誓いを立てたのであった。
初日の出をしばらく見ていた統夜たちは一度唯の家に戻り、完全に朝になってから解散となった。
※※※
そして翌日の午後、統夜たちは桜ヶ丘某所にある神社に来ていた。
正月の日はみんなそれぞれ家族と過ごすということで、それぞれの正月を過ごしていた。
統夜は唯や憂の誘いを受けて、唯の家でおせちをご馳走になり、その後エレメントの浄化に向かっていった。
そして、翌日は全員特に予定がないとのことで、みんなで初詣に行くことになった。
「……悪い!遅くなった!」
午前中はずっとエレメントの浄化を行っていた統夜は、待ち合わせ時間ギリギリに待ち合わせ場所である神社の入り口に到着した。
「もぉ、やーくん。遅いよぉ〜!」
唯はぷぅっと頬を膨らませながら統夜を睨んでいた。
「うぐっ、いつも遅刻か時間ギリギリの唯に言われるのは何か解せんな」
「あー!私だってたまにはちゃんとしてるんだからね!」
『おいおい、それならいつもちゃんとしろよ』
「うっ…!」
イルバの鋭いツッコミに、唯は何も言えなくなってしまった。
「それよりも、澪、今年の初詣は晴れ着じゃないんだな」
統夜は別の話題を澪に振ると、澪は頬を赤らめていた。
「そ、それは!去年は私だけ晴れ着で恥ずかしかったからな!今年はやめたんだよ」
「そうなんですか?私、澪先輩の晴れ着姿、見てみたかったです!」
「え?」
梓のまさかの言葉に澪の顔は青くなっていた。
「ほらほらぁ♪後輩の梓がこう言ってるんだから、今からでも着替えに戻ったらいいじゃん!」
「へ?い、嫌だよ!」
ニヤニヤしながら澪の晴れ着姿を熱望する律の言葉を澪は拒絶した。
「まぁ、今から晴れ着となるとそれだけ遅くなりそうだし、別にいいんじゃないか?」
「そ、そうだ!統夜の言う通りだぞ!」
「そうね。みんな集まったんだし、早速行きましょ♪」
紬がこのように促していたので、統夜たちはお参りをするために神社の中に入っていった。
ここ、桜ヶ丘神社は初詣となると大勢の人で賑わうのだが、今日は1月2日ということもあってか、人は少しだけ疎らだった。
なので、お参りはそれほど行列が出来なかったので、並ぶとすぐに自分たちの番がやって来た。
統夜たちはそれぞれお金を賽銭箱に入れて、ジャラジャラと鈴を鳴らし、手を合わせてお参りをした。
「……みんなは何をお願いしたんだ?」
「私は今年は軽音部でもっと練習出来ますようにってお願いしました」
「アハハ、梓らしいな」
「私もそんな感じかな」
澪も梓と同じお願いだった。
「あたしは軽音部でみんなと楽しく過ごせますように、かな」
「あっ、私もそうだよ!」
「私も私も♪」
律、唯、紬のお願いは同じ内容だった。
「ねぇねぇ、やーくんはどんなお願いをしたの?」
「俺か?俺は……今年も1人でも多くの人を守れますように……だな」
「アハハ……さすがは魔戒騎士ですね……」
「それだけじゃないぞ?」
「「「「「え?」」」」」
統夜は魔戒騎士としてのお願い事だけだと思っていたので、唯たちは驚いていた。
「そして、今年も軽音部のみんなと楽しい日々を過ごせますように……ってな」
統夜のお願い事を聞いた唯たちの表情がぱぁっと明るくなっていた。
「うんうん!それでこそやーくんだよ!」
「はいっ!」
「アハハ……そういうものかなぁ……」
統夜は唯と梓のリアクションに苦笑いをしていた。
「それよりも次はおみくじを引きましょう♪」
「お、いいな!それじゃあ行こうぜ!」
統夜たちは続いておみくじを引くことになり、おみくじ売り場に移動した。
おみくじ売り場でお金を入れ、統夜たちはそれぞれくじを引いた。
「……おっ、小吉か」
「私も小吉でした」
律と梓は小吉を引いた。
「私は末吉だったよ♪」
紬は末吉だった。
「私は……吉か」
澪は吉だった。
そして……。
「あっ!大吉だぁ!」
「俺も大吉だ」
唯と統夜はなんと大吉だった。
「おぉ!唯と統夜は大吉かぁ!」
「いいなぁ、羨ましいです」
「アハハ……。たまたまだって」
統夜はそう言いながらおみくじの中身を確認していた。
「何々……待ち人は来る。ねぇ……失せ物、意外な場所で見つかる可能性あり。本当かなぁ……。争い事、己を過信しなければ勝ち続ける。だといいな……」
統夜は気になる内容を音読していた。
「そして、恋愛……。自ら動けば必ず実る……ねぇ……」
恋愛の部分を聞いた唯たちは一斉に反応していた。
「?どうした?みんなして反応して」
「い、いや……何でもないよ。なぁ、みんな!」
律はどうにか話をごまかそうとして、唯たちも頷いていた。
そんな唯たちを見て統夜は首を傾げていた。
(やれやれ……。動けば実る……か。あの朴念仁の統夜が自ら動くのか?まぁ、そこは見ものだな)
イルバはおみくじの内容が面白い内容だったので、1年かけて事の動向を見守ることにした。
統夜たちはそれぞれ引いたくじを専用の場所で結ぶと、神社を後にした。
初詣を終えた統夜たちはこのまま遊びに出かけることにした。
統夜も午前中でノルマは達成したので、一緒に遊びに出かけることにした。
こうして、統夜たちの新しい1年が幕を開けた。
去年は統夜にとっては、様々な出来事が起こった激動の1年であったが、この1年も去年に負けないくらい激動の1年になることを、統夜は知る由もなかった……。
……続く。
__次回予告__
『古の時代に造られた人型の魔導具か……。統夜、どうやら面倒な仕事を引き受けたようだぜ!次回、「閃騎 前編」。あの魔戒法師……一体何者だ?』
以上、統夜たちの年越し及び初詣でした!
ババ抜きのシーンは見覚えのあるシーンだとは思いますが、その見覚えのあるシーンの逆パターンにしてみました(笑)
そして次回ですが、予告を見てもしや?と思うかもしれませんが、そのまさかになると思います。
次回は原作にも登場したとある強敵が登場します。
そして、次回は新キャラも登場します。
統夜の前に現れる魔戒法師は一体何者なのか?
それでは、次回をお楽しみに!