どうしよう……水着を買いにまで行けなかった。おそらく次話もいけない気がする……
何より、このままのペースだと今章十話越えするわ
いろいろと今章は内容が詰め込まれてますからねぇ……やはり省くことができなかったのです
なので、おそらく今章はまだまだ続くでしょう。予想としては……13,4話ぐらいになりそうです
……もう分けてもいいんじゃないかと思ってしまった
今回は前半が少しほのぼのとしておりますが……後半がガチシリアスの予感
今までの自身の行いに千歳さんが後悔やら何やらと情緒不安定になりかけます
……SAN値減少かな?
それでは
五河達と合流した後、水着を買いに行く為にも皆には一旦集合してもらわないといけなかった。移動中にはぐれでもしたら何があるかわからないからな
とりあえずは俺と五河で皆を
しかし、皆が集まるまでの時間……俺と五河はそれぞれ違う理由で頭を抱えていた
五河は美少女集団の中で唯一の男子ということも相まって、周囲の健全な男子から嫉妬と憎悪の視線で心を刺されているとか
わかるぜその気持ち。俺も男だったからな……五河の立場になった時の辛さ、そして周囲の男子の羨ましさ、その両方に共感ができたよ。同情はしねーけど
そして俺は俺で別の悩みを抱えていた。その悩みというのが……皆の事だ
二人掛かりでようやく皆を
ハッキリ言って気が重い。軽く眩暈が起きるぐらいには前途多難なものだと感じたさ
皆いい子達なのは間違いないんだけどさ、それでも相性の問題ってやつはあると思うんだよ。あいつとは気が合わないってやつ
その代表例となった問題児達が……堕天使の二人、くるみんとよしのんだった
五河の話によると十香とあの白髪の少女も犬猿の仲らしいが……この二人はそれ以上かもしれない。混ぜるな危険ってやつ
何やら不穏な空気が流れてるなぁと薄々気がついてはいたんだが、いざ確認してみると……それはもう予想以上に険悪なムードだったね。不穏どころの話ではなかったよ
二人の性格からは考えられないような睨み合い。お互いに取り繕ったような笑みを隠しもせずに浮かべながら、二人は視線で火花を散らしあっていたのだ。くるみんはまだいい。だがよしのん、お前はそんな顔しちゃダメだ。四糸乃が怖がっちゃってるから
何があったんだよお前等……いつの間にそんな仲が悪くなるようなことがあったんだ? あれか? どっちも眼帯着けてる上にイメージカラー(白と黒)まで一緒だから『なんかキャラ被ってるよね? 舐めてんの?』とでも思っているのだろうか? なんかよくわからない変な奴等が二人の背後に浮かび上がってるし
その浮かび上がっている摩訶不思議存在が龍と虎なら殺し合いに発展しかねないので全力で止めたのだが……二人の背後に控えているソレは俺の判断を鈍らせた
だって龍と虎じゃなくて猫と兎なんだもん。マスコットっぽい容姿なのがコミカル感を掻き立てていますです
くるみん側にはスーツを着て黒いサングラスをかけている黒い猫が拳銃を構えており、よしのん側にはヤクザっぽい風貌の白い兎がドスを構えている
その光景はまさしくシリアル。まるでスタンドの如く二人の背後に控えてるそいつらが殺し合いを始めたとしても、正直殺伐とした雰囲気は感じないだろうなぁ……あれ? そう考えるとくるみんとよしのんってただ単に戯れてるだけ? 実は仲がいい?
もしそうなら分かりにくいにも程があるわ。なんなん? 照れ隠しなん? 実は二人とも照れ屋なのかいそうなのかい?
「「コレと一緒にしないでくださいまし(ほしいな~)」」
うん、仲は良いっぽいです
それにしても……何なんだろうな、あれ。風貌からしてマフィアとヤクザの抗争でも始まんの? 別に始めてもいいけど場所は考えてくれ。ここ、往来行き交う商店街ですから
そんな『竜虎相搏つ』ならぬ『猫兎相搏つ』な二人を
実際に止めるきっかけを作ってくれたのは四糸乃だからな。彼女の
まぁ言い争いをやめた後も、二人は睨み合うことだけはやめなかったんだけど。メトメガアウー
そんな二人の無益な争いを止めてくれた四糸乃。めっちゃ健気で素直なとてもいい子なんですが——
——めっさ避けられてます
二人の言い争いが終わるまで気づかなかった……いや、
目があえば直ぐ様目を逸らされるし、歩み寄ろうとすると後ずさる。声をかけようものならよしのんの背に隠れてしまう
俺に怯えてる感じではない。どちらかと言えば申し訳なさそうな——今にも泣きそうな表情になる四糸乃
そんな四糸乃の反応に俺の心が悲鳴を上げている
ガチで泣きそうになった。周りも気にせず大泣きしそうになった。でもそこは四糸乃に情けない姿を見せてたまるかという、俺の申し訳程度の意地が頑張ってくれたので何とか堪えられました。……口内に血の味が広がってるけどね
今ならミクの気持ちが分かる気がするよ。七罪に嫌われそうになったミクもこんな気持ちだったのか……確かにこれは心が折れそうになるわな
——それも、俺が何もしなかった罰だと考えれば妥当と言ったところか……
いや、妥当も何もないだろう。四糸乃が辛い思いをしているというのに、その度量を測るなんざ四糸乃の事を考えてないのと同じじゃないか
……何? 四糸乃の反応に心当たりがあるのかって? ……あるよ。こうなっても仕方がない、寧ろなるべくしてなったといってもいい原因がね……
…………もう、逃げられないわな
「……ぁ、あの……」
今まで俺を避けていた四糸乃だったが、よしのんから何かを助言されたことで恐る恐る声をかけてくる
多分……四糸乃はこれから自分が言う言葉で俺との関係が変わってしまうんじゃないかと恐れてるんじゃなかろうか?
——それでも伝えたい。伝えなければいけないと勇気を振り絞っているのを俺は感じとる。……そんな四糸乃の姿に、俺は罪悪感と怒りを抱いてしまうのだった
その罪悪感は四糸乃に対して、そして怒りは——自分に対して
「あの……その……ご、ごめん、なさい……っ!」
「っ……」
決して四糸乃が悪いわけじゃない。寧ろ償うべきは俺の方だ
今すぐにでも俺が謝らないといけない。四糸乃が悪くないことを伝えないといけない……
それなのに……声が出ない
何故声が出ない? ……わかっている
分かっているのなら何故動かない? ……動けないのだ
何せ、俺は——
——四糸乃に対して、”恐怖”を抱いていたから
「その……千歳さんに貰った、けん玉……壊し、ちゃって……」
「……」
四糸乃は今にも泣きだしそうになりながらも、それを堪えて俺に謝罪してくる
四糸乃が俺を避けていた理由。それは俺が恐いとか、嫌いとかそういった事じゃない
申し訳なさそうだったのは、俺が(正確にはおじちゃんが)あげたけん玉を壊してしまったから……
泣きそうだったのも、けん玉の事で俺が怒るか……嫌われるかもしれないと思ったから……
俺が四糸乃を嫌うなんてありえない。それは四糸乃の傍にいるよしのんだってわかっているはずだ
——それでも四糸乃は不安に思ってしまった
大切にしていた
自分から望んでけん玉を
どんな理由があれど、それは四糸乃にとって心の支えであっただろうから……
……俺がすべきことは決まった。——いや、決まっていた
四糸乃にしなければいけなかったことを——今まで尻込みしていたせいで出来なかったことを……成さないといけない
俺は四糸乃の謝罪を聞いた後、ゆっくりと彼女に近づいた
俺の接近に身を強張らせる四糸乃だが、どんな返答にも覚悟を決めているのか逃げようとはしなかった
恐くても逃げない、か。四糸乃は心が強いな……俺とは比べようもない程に、強い
それでも俺の返答次第で変わってしまう程に、脆い
今の四糸乃の心を保たせているのは間違いなく俺だと思う。俺の返答によって彼女の心がどうなるかが決まってしまう
だからこそ……もう逃げられない。見て見ぬふりは出来ないだろう
ここで逃げたら俺はきっと後悔する。四糸乃だけじゃない、他の皆にも顔を見せられなくなる
だから、恐がってちゃいけないんだ
大切な人との繋がりが消えてしまう恐怖に怯えていたら——
——
「……四糸乃がけん玉を壊しちゃった理由、とある子に聞いてるんだ」
「……ぇ」
「四糸乃にとって……
「……はい」
「そんな、四糸乃の大切な宝物を……壊しちゃったか……」
「っ、ごめんなさ——」
彼女の謝罪は言い終わる前に途切れてしまう
俺が意図して途切れさせたからだ。もう四糸乃には謝らせたくなかったからな
だから俺は、ある行動で彼女の謝罪を遮ったんだ
「……ごめんね。四糸乃」
「——え?」
俺は——四糸乃を抱きしめた
四糸乃と同じ目線まで身を屈めた俺は、四糸乃の謝罪を遮る形で優しく彼女を抱き寄せた
人に抱き着く経験なんてほとんどないけど、そこはラノベ知識でカバー。多分大丈夫なはず
とにかく今は目の前で身を竦める四糸乃の気持ちを和らげるため——安心させるために尽力しよう
……正直な話、すっごく恥ずかしいんだけどね? 人を抱きしめるとかそうそうないし、何より人前でとなると……うん、絶対周りから見られてるよねこれ。前髪で目元を隠してるからって幼い子に抱き着く不審者とか思われてないかな?
——まぁ、周囲がどう思おうが今はそんなことを気にしてる場合じゃないんだけどさ
四糸乃を抱きしめつつ俺は彼女の頭を撫でていく。前に四糸乃は撫でられるのが好きみたいなことを言ってくれたからね、これで少しでも安心してくれるといいかな
そして、俺が急に抱きしめたことでキョトンとした表情になっている四糸乃に……俺は静かに語りかけていく
「その時、傍にいてあげられなくてごめんね。駆けつけられなくてごめんね。四糸乃を守ろうと思ってたのに、それなのに俺は……四糸乃の元に行けなかった。事実を知った後も、助けに行けなかった俺を四糸乃は恨んでるんじゃないかって思って……そのせいで、会いに行くこともしなかった……」
「ぁ……ぅ……」
「……言い訳、だよな。四糸乃の事をこれっぽっちも考えてない……今日まで四糸乃が今の気持ちを抱えていることにも気づこうとしないで、俺は会いに行くこともしなかった」
「……ちとせ、さん……」
「全部……全部俺が悪かった。四糸乃が辛い時、助けに行けなかったことを恨んでるんじゃないかって……それが、恐かった」
「そ、んな、こと……」
「嫌われるのが恐くて、四糸乃に会うのが恐くて……そんなんだから気づけなかった。四糸乃がどんな気持ちでいたのかも考えないで、自分のことばっかり考えて……最低だよな。こんなんじゃ四糸乃にお母さんみたいだなんて言われる資格がないじゃないか。だって……娘をほったらかしにしている親だぞ? そんなの……親じゃない」
「やっ、ちが……千歳さんは、悪く……」
「……ごめん、愚痴みたいになって。四糸乃に言うことじゃなかった……」
俺がゆっくりと語るごとに、腕の中に収まる四糸乃の体が震え始めた。
俺の独白に心を痛めてるんだろうね。四糸乃は優しいから、俺の醜いエゴまで許そうしちゃうんだろう……
——そんな四糸乃の優しさに甘えようとしている自分が気に入らない
意識はしていない。でも俺の口は、自然と同情を誘うようなものになっている
ふざけてるのか? 四糸乃が辛い時に、いまだに”俺の本質”は自己防衛に身を動かすってのか?
そんな俺に嫌気が差す。こんなんだから俺の〈
——〈
周囲からは【
その力は目が合った対象を”俺が望む幸福な夢”に強制的に誘う能力
そんな俺が望む幸福な夢とは一体何なのか? ……それは、人ならば誰しもが思うものだろう
”恐怖が取り除かれ、安堵に満ち溢れた世界”を夢見させる——それが俺の〈
普段の俺からは想像もつかないかもしれないが、そんな俺の本質は……恐怖を嫌い、怯えていた
これは前世から受け継がれた強い感情だ。それは決して消えることがなく、目を逸らすか認めないようにする以外に対処法が見つからなかった
最近になって気づいたことだ。どうやら俺は、前世でとある恐怖にトラウマを持っている
転生当初は気にも留めなかった。……いや、気に留めることがないように
しかし、今や転生してから数か月の時間が経っている。だから自分を見つめなおす機会なんていくらでもあったんだ
だからこそ——気づいてしまった
——家族の顔、
両親がいることはわかる。弟や妹がいることも、少ないながらに友人がいたことも知っている
——でも、その顔や名前が記憶にないんだ
あんなに大切に想っていた弟や妹の顔も、名前も、どんな子だったのかさえも思い出せない。まるで……
思い出なんてもっと酷い。やった記憶はあるのに、その結果がいくら思い出そうとしても見当たらないんだ
成し遂げたのか、成し遂げられなかったのか……やったという課程のみで結果が思い出せなかった。まるで
挙句の果てに、俺が死んだ理由なんかは過程も含めて吹き飛んでやがる。だからいつ死んだのかさえも分からねえ
なんでそんなことになっているのか? 詳しいことはわからない
……でも、それでも明確に覚えていることが一つだけ、俺の前世の記憶として残っていた
それが——”大切な人との繋がりが消えてしまうことへの恐怖”だった
きっと前世で人との繋がりが途切れ、それに恐怖したことがあったんだろう
その恐怖を忘れさせるためなのかな? 家族達の顔や思い出が残っていないのは
もしそうだったら……きっと
だから俺は無意識にも”恐怖のない世界”を望んでしまった
ならば恐怖と対になるのは何だろうか? 少なくとも俺は——”安堵”だと思う
つまり、”恐怖を取り除いた夢”を見せるために、俺の〈瞳〉は”安堵に満ち溢れた夢”を見せているんだ。——それが〈
人は楽な道を選び続けると、いずれはその心も惰性に満ちていく。堕落を望み、安らぎだけを求め続けていく
そんな怠惰な感情を、夢を通して人の心から無理矢理引き出していくのが〈
全てはその者の”安堵”の為に……俺が”恐怖”に満たされないように……
〈瞳〉の力の正体、自身の本質に気づいた日
この〈瞳〉の力を初めて故意に使ったあの日に理解してしまった自身の本質
普段の自分に隠された、恐怖に怯える愚かな自分……それが本当の
——だからって、ここで恐怖に負けて四糸乃から逃げる訳にはいかないだろうが馬鹿野郎
今、俺の腕の中にいる四糸乃は恐怖に震えている。俺に嫌われたかもしれないっていう恐怖に怯えている
この震えはきっとこの場だけのものじゃない。四糸乃が今日まで溜めに溜めてきたもののはずだ。——俺のせいで溜め込んでしまったものなんだ
ならせめて、四糸乃との繋がりが消えるかもしれなくとも……俺がどうにかしなきゃいけないことじゃないか!
四糸乃が辛い時に駆けつけられなかった俺が、一体どんな顔をして四糸乃の前に行けばいい? ……そんな情けない理由で、俺は今まで四糸乃に会うことを尻込みしてきた
完全に俺の問題だ。助けに行けなかった事で四糸乃に非難されることを恐れて会いに行けなかったなんて無責任もいいところだろう
四糸乃の事を考えていなかった。四糸乃は俺の事を考えていてくれたというのに、俺はそんな四糸乃の優しさに甘えて逃げることしかしなかった
そんな四糸乃は
そんな状態の上で俺が会いに行かなかったら? ——本当に繋がりが切れてしまったんじゃないかと不安に思っちまうじゃないか……っ!
ホント気に入らない。過去最大に気に入らない!
自分自身で引き起こした上に、まだ保身に走ろうとした俺の本質が気に入らないっ!
こんな
こんな本質、俺は認めもしねーし受け入れる気はない!
……それでも、そう思っても奴はまとわりついてくる。恐怖という名のトラウマが、常に背後に付き添ってくる
これではまた、同じことを繰り返してしまうんじゃないか?
今度は四糸乃だけじゃなく、他の皆にも同じことをしてしまうんじゃないか?
そんな俺が……例え四糸乃に許されたとして、慕われる資格などあるのだろうか?
また……消えてしまうんじゃないだろうか……
………………
ゴスッ!!
「ッ……」
「ッ! ち、千歳さん……!?」
「っ、思ったよりも強く殴りすぎ——あぁ、気にしないで四糸乃。ちょっと頭が痒かっただけだから」
唐突に行った俺の行動に、四糸乃が驚きに声を上げてしまった。気配的に周囲も唖然としてる気がする
無理もないか。何せ俺は、四糸乃を抱き留めながら片手で自分の頭を殴ったんだからな。そんな奇行を不振がっても仕方がないことだろう。何故痒いのに殴っただとかのツッコミは今はスルー安定
——まぁこれで、余計なことを考えていた
……資格どうこうじゃないよな
過ぎたことを悔やみ続けてたら人は前に進めない。それは精霊だって同じことだ
そもそもな話、今の俺がすることは四糸乃に何もしてやれなかったことを後悔することか? 違うだろうに
いや、後悔するなとは言わねーよ? ただ、今はそれ以上にやるべきことがあるじゃないか
「……もう、言い訳はしない。四糸乃の助けになれなかったのは事実だし、俺が傍にいればなんて調子のいいことを言うつもりはない。……それでも、一つだけ言わせてくれ」
最早余計な言葉はいらない
今必要なのは……たった一言
謝罪なんかじゃない
哀れみなんて以ての外
今の俺が、四糸乃にするべきことは——
「——無事でよかった」
——何よりも、彼女の身を案じることだった
その言葉を聞いた四糸乃は感情が抑えきれなかったのか、周囲も気にせず泣き始めてしまった
そんな四糸乃を優しく、しっかりと抱きしめる。俺が嫌ってないことを、俺が離れていかないことを四糸乃に感じてもらう為に
そんな俺の想いが届いたのかな? 四糸乃もまた、俺の背中に両腕を回してきてくれた
そこで俺は……気づいていなかった
四糸乃の事ばかりを考えていたせいで、自分の変化には気づいていなかったんだ
感情が抑えきれなかったのは、何も四糸乃だけじゃない
俺もまた……抑えきれていなかった
四糸乃に抱いていた恐怖。嫌われるかもしれないという恐怖は、俺を離さないかのように、服を強く握りしめている四糸乃のおかげでか既に消えていた
四糸乃との繋がりは……消えていない
だからだろう。俺がようやく気づいたときには、その感触はハッキリと伝わってきていた
——俺の頬に流れる、冷たくも温かい……雫の感触を——
・精神分析(物理)(25)…………(4)成功!
久しぶりの四糸乃との再会。いろいろフラグを回収しつつ、ようやく四糸乃と話すことが出来た千歳さんでした
更に〈
そのせいなのか、はたまた別の理由でか前世の記憶が欠落しているようです。思い出したら反転する恐れあり
……いや、そもそも反転する以前に——
とりあえずこんな形で千歳さんと四糸乃は和解しました(したのか?)
正直な話、四糸乃との関係はここから本格的に始まると言っても過言ではありません。第二章は犠牲となったんや……
備考:このSSの事で活動報告に更新があります。よかったら見ていってください