私達がダンジョンから脱出して帰りついたのは夜明け間近の頃でまず最初に三人でウンディーネさんに帰還報告を行い皆が待つダイニングに向かいました
すると朝早い時間なのに幼い子達まで起きて私達の帰還を出迎えてくれたので涙が溢れたのは内緒です(誰に?)
お風呂に入り用意された朝食を食べてから眠りに落ちた私は翌朝まで一度も目を覚ましませんでした
もっとも生身の疲れを知らない二人は一睡もしてないそうですからなんとも羨ましい話です
早速朝食の支度を始めた私達はたついでのお弁当とおやつ作りを終えたのはは午前のお茶の時間の少し前でした
なので早速焼きたてのスコーンを味わってもらうことにしてお茶の支度を始めました
そのお茶の席で次の修行についての相談をソウカにすると
「分身の二人は更に分身できるのか?」
そう聞かれて
「わかりません…が、試してみます」
私がそう答えると二人も頷いて印を組み
ー影分身の術っ!ー
そう唱えると私達はそれぞれ一人ずつ分身を目の前に表し六人に増えそんな私達を見たソウカが
「オリジナル?の三人は地味な修行とここの手伝いで分身の三人は三人用のダンジョンに案内する」
そう言われてブーイングのオリジナル達と嬉々と喜ぶ分身達
「わ、私は私が帰るための努力なんですからいくら分身だからって人任せにしたくないっ!」
私がそう訴えると
「無事に帰りたかったら我慢しな…」
私の事を思っての判断だって事くらいは私にだってわかります、わかるんですけど納得なんかできるわけありません…
そんな事なんか納得できませんけど私に説得(論破)もできない以上口をつぐむしかないしかない自分がイヤな私、反論の糸口すら見つけられないからなおさら情けなかったです
「今日は取り敢えずマジックアイテムの巾着袋にアイテムや着替えを詰め込んでおけ」
ソウカにそう言われて稽古と分身達のダンジョン攻略のため準備と料理やお菓子作りで一日が過ぎました
翌朝新しいダンジョンに向かう四人に
「これ…」
そう言って私が四人に渡したのはバタークッキーで念のための携帯食料にして気分転換の為のアイテム
私の分身がそれを受け取ると
「初級者向けの三人用のダンジョンに案内すれば良いんだな?」
ソウカがそう言って確認してきたから
「うん、まずはそれで良いって思いますのでよろしくお願いします」
そう言って私が頭を下げると五人もそれに倣って
「「「「「よろしくお願いします」」」」」
声を揃えて挨拶するとソウカも黙って頷き三人を連れて出ていきました
「今回のダンジョンは階層自体は前回同様に地下五階層だが前回より広大で複雑な迷宮に強力な魔物達が出迎えてくれるから気合いを入れてけよっ!」
「「「は~いっ♪」」」
と、答える分身達の先頭に立ちダンジョンに立ち入るソウカ
見るからに不機嫌な私とそれを気にしてチラチラ見ているアプリコットとリンゴンベリーの二人だけど
「おかしいい…」
「?」
アプリコットの言葉が理解出来ないリンゴンベリーが首を捻っていると
「白井杏子はいつも感情を押さえ込みひた隠しにしてきたのに今の私達はそれをすっかり忘れている…」
その指摘に
「確かに…他人に甘えたくない甘えられないから求めた分身の術ですからね…自分で何とかするために」
そう言って私を見るリンゴンベリーに
「なのにこのアンズの過剰なまでの自我の発露はおかしい」
アプリコットがそう話すと
「う~ん…な~んか様子おかしぃーんだよねぇ~っ…」
そう言って再び首を捻るリンゴンベリーを気にしないで
「アンズ、今日の修行を始めるよっ!」
そう言って修行を始める三人でした
②何処に行ってもアンズはアンズなんだよねっ♪…って誰も誉めてねぇーよっ!
修行と家事の日々に飽きてきた私が
「ダンジョンに行きたいとは言わないけどせめて買い物くらいは外出したいですけどっ!」
そう騒いだ翌日私達は市場につれてきてもらってます
久し振りの外出は楽しくて浮かれまくってはしゃいでました…本来の属性である出不精、引きこもり系キャラを、方向音痴を忘れるくらいに
なので市場に着いた早々に迷子の私ですがその事実はしばらくの間僕含めた関係者の誰一人気付きませんでした
別行動のアプリコットとリンゴンベリーの二人が合流して
「ところでアンズの姿か見当たらないんだけど?」
そうアプリコットが言うまで誰一人として気付いてませんでした
その頃私はと言えば日頃はどこかにしまいしまい忘れていた童心が目を覚まして辺りをキョロキョロと見回しながら市場内をさ迷ってました…皆からはぐれてしまっている事に気付く事なく
ええ、私のアイデンティティー…属性、特殊能力が発動してましたとも
成長と共に薄まってきていたオッドアイも生まれた頃の色合いに戻ってきてますので神秘的な瞳とも言われてます
私自身は正直言ってあまり好きじゃないのであまり誉められてる感は全くありませんね…誉めて?くださってる方には申し訳無いんですけどね
結論、私アンズこと白井杏子はやっぱり自分がキライっ!…でした
まぁそれはこの際おいておくとして初めての外出&再燃した人見知りで誰にも話しかけられない現状はどうしようもないけどどうにかしなきゃいけない
先決問題なのだから…
ところで…ここって一体どこなんでしょか?我に返って涙目の私がおろおろしてます
(は、波瑠く~んっ…)
って思わす泣き言を言ってしまいそうです
「はぁ~っ…方向音痴だとは聞いていたがここまで酷いとは想定外だ…」
そう言って頭を抱えてると
「取り敢えずこの一体からアンズの魔力を感じない」
「アホの気配も感じない」
と相変わらず毒舌?な二人に
「それは一体どういう意味なんだ?」
訝しげに聞く
「この空間「この世界」に居ないと言ってるんだよ」
後半ハモる二人に
「ナゼ今まで黙ってたんですかっ!?」
そう言われて
「一瞬で気配が消えたから…」
「私達はアンズのお守りしてないから」
そう答える二人に向かってクランベルは
「確かにそうかもしれないのだけれども」
そうぼやくと
「「まぁ悪い予感はしないから大丈夫、いつかまた会えるよっ♪」」
と、あっけらかんと言ってのける二人でした
私達がダンジョンから脱出して帰りついたのは夜明け間近の頃でまず最初に三人でウンディーネさんに帰還報告を行い皆が待つダイニングに向かいました
すると朝早い時間なのに幼い子達まで起きて私達の帰還を出迎えてくれたので涙が溢れたのは内緒です(誰に?)
お風呂に入り用意された朝食を食べてから眠りに落ちた私は翌朝まで一度も目を覚ましませんでした
もっとも生身の疲れを知らない二人は一睡もしてないそうですからなんとも羨ましい話です
早速朝食の支度を始めた私達はたついでのお弁当とおやつ作りを終えたのはは午前のお茶の時間の少し前でした
なので早速焼きたてのスコーンを味わってもらうことにしてお茶の支度を始めました
そのお茶の席で次の修行についての相談をソウカにすると
「分身の二人は更に分身できるのか?」
そう聞かれて
「わかりません…が、試してみます」
私がそう答えると二人も頷いて印を組み
ー影分身の術っ!ー
そう唱えると私達はそれぞれ一人ずつ分身を目の前に表し六人に増えそんな私達を見たソウカが
「オリジナル?の三人は地味な修行とここの手伝いで分身の三人は三人用のダンジョンに案内する」
そう言われてブーイングのオリジナル達と嬉々と喜ぶ分身達
「わ、私は私が帰るための努力なんですからいくら分身だからって人任せにしたくないっ!」
私がそう訴えると
「無事に帰りたかったら我慢しな…」
私の事を思っての判断だって事くらいは私にだってわかります、わかるんですけど納得なんかできるわけありません…
そんな事なんか納得できませんけど私に説得(論破)もできない以上口をつぐむしかないしかない自分がイヤな私、反論の糸口すら見つけられないからなおさら情けなかったです
「今日は取り敢えずマジックアイテムの巾着袋にアイテムや着替えを詰め込んでおけ」
ソウカにそう言われて稽古と分身達のダンジョン攻略のため準備と料理やお菓子作りで一日が過ぎました
翌朝新しいダンジョンに向かう四人に
「これ…」
そう言って私が四人に渡したのはバタークッキーで念のための携帯食料にして気分転換の為のアイテム
私の分身がそれを受け取ると
「初級者向けの三人用のダンジョンに案内すれば良いんだな?」
ソウカがそう言って確認してきたから
「うん、まずはそれで良いって思いますのでよろしくお願いします」
そう言って私が頭を下げると五人もそれに倣って
「「「「「よろしくお願いします」」」」」
声を揃えて挨拶するとソウカも黙って頷き三人を連れて出ていきました
「今回のダンジョンは階層自体は前回同様に地下五階層だが前回より広大で複雑な迷宮に強力な魔物達が出迎えてくれるから気合いを入れてけよっ!」
「「「は~いっ♪」」」
と、答える分身達の先頭に立ちダンジョンに立ち入るソウカ
見るからに不機嫌な私とそれを気にしてチラチラ見ているアプリコットとリンゴンベリーの二人だけど
「おかしいい…」
「?」
アプリコットの言葉が理解出来ないリンゴンベリーが首を捻っていると
「白井杏子はいつも感情を押さえ込みひた隠しにしてきたのに今の私達はそれをすっかり忘れている…」
その指摘に
「確かに…他人に甘えたくない甘えられないから求めた分身の術ですからね…自分で何とかするために」
そう言って私を見るリンゴンベリーに
「なのにこのアンズの過剰なまでの自我の発露はおかしい」
アプリコットがそう話すと
「う~ん…な~んか様子おかしぃーんだよねぇ~っ…」
そう言って再び首を捻るリンゴンベリーを気にしないで
「アンズ、今日の修行を始めるよっ!」
そう言って修行を始める三人でした
②何処に行ってもアンズはアンズなんだよねっ♪…って誰も誉めてねぇーよっ!
修行と家事の日々に飽きてきた私が
「ダンジョンに行きたいとは言わないけどせめて買い物くらいは外出したいですけどっ!」
そう騒いだ翌日私達は市場につれてきてもらってます
久し振りの外出は楽しくて浮かれまくってはしゃいでました…本来の属性である出不精、引きこもり系キャラを、方向音痴を忘れるくらいに
なので市場に着いた早々に迷子の私ですがその事実はしばらくの間僕含めた関係者の誰一人気付きませんでした
別行動のアプリコットとリンゴンベリーの二人が合流して
「ところでアンズの姿か見当たらないんだけど?」
そうアプリコットが言うまで誰一人として気付いてませんでした
その頃私はと言えば日頃はどこかにしまいしまい忘れていた童心が目を覚まして辺りをキョロキョロと見回しながら市場内をさ迷ってました…皆からはぐれてしまっている事に気付く事なく
ええ、私のアイデンティティー…属性、特殊能力が発動してましたとも
成長と共に薄まってきていたオッドアイも生まれた頃の色合いに戻ってきてますので神秘的な瞳とも言われてます
私自身は正直言ってあまり好きじゃないのであまり誉められてる感は全くありませんね…誉めて?くださってる方には申し訳無いんですけどね
結論、私アンズこと白井杏子はやっぱり自分がキライっ!…でした
まぁそれはこの際おいておくとして初めての外出&再燃した人見知りで誰にも話しかけられない現状はどうしようもないけどどうにかしなきゃいけない
先決問題なのだから…
ところで…ここって一体どこなんでしょか?中途半端なタイミングで我に返って涙目の私がおろおろしてます
(は、波瑠く~んっ…)
って思わす泣き言を言ってしまいそうです
「はぁ~っ…方向音痴だとは聞いていたがここまで酷いとは想定外だ…」
そう言って頭を抱えてると
「取り敢えずこの一体からアンズの魔力を感じない」
「アホの気配も感じない」
と相変わらず毒舌?な二人に
「それは一体どういう意味なんだ?」
訝しげに聞く
「この空間「この世界」に居ないと言ってるんだよ」
後半ハモる二人に
「ナゼ今まで黙ってたんですかっ!?」
そう言われて
「一瞬で気配が消えたから…」
「私達はアンズのお守りしてないから」
そう答える二人に向かって
「確かにそうかもしれないけれども」
そうぼやくと
「「まぁ悪い予感はしないから大丈夫、いつかまた会えるよっ♪」」
と、あっけらかんと言ってのける二人でしたが
「心配しなくても良い…」
「アンズは無事に元の世界に帰れたのだから…」
とだけ口にするとその後何も語ることはなかったそうです