迷子になった赤毛のアン   作:春の雪舞い散る

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異世界に迷い込んだ私帰りたいのかこの世界にとどまりたいのか自分の心がわからないまま帰る為の方法を模索します


迷宮でも使えるナビください

②帰りたいのか?

 

私は考えていた…帰りたいの想いの意味を…

ちょっと考えてみましたけど帰りたくない訳じゃないんですけど帰らなきゃいけない理由が見当たらないんですよね

ぶっちゃけたら“私が帰る必要があるのかっ!?”って…正直そう思ってます

 

最近変わった味の草の実にハマってますが…う~っん、何故だか自分でもわかりません

あまりと言うかはっきり言って不味いのに何故かついついつまんじゃってるんですよね

最近仕事に余裕のできてきた私の楽しみはイラストを書くことでたまに気分が乗れば似顔を描いてますが決して上手なんて言える出来じゃないので人には見せてません

イラストの方は私の欲しい能力と戦闘スタイル…勿論衣裳やアイテムも色々と考えてますし衣裳やアイテムは多分普通の方法じゃ手に入るとも思えないのでどうしたら手に入るのか割りと真剣に考えてます

そんな暮らしが始まってしばらくたったある日の事身体が浮きました…

人の話をろくすっぽ聞かず話についていけない私はよく浮いてるとか浮わついてる等とよく言われてましたけど実際に身体が浮くのは初めての経験でかなり驚いてます

えっ、その割りに平然としてるって?いえ、ただ単に表情に出にくいだけで驚いてますよ?

えぇ、決して面倒臭さいから騒がないとかじゃ…ありますね

まぁお気になさらずに…どうやら浮遊術を覚えたらしくて今は未だ浮くだけみたいですけどね

それでも私には十分に嬉しく常に浮いてるようになりましたらその影響うか重いものも重さを感じなくなりました、宙に浮いてるとき限定ですけどね

なので今までは人任せで済ませてきたことも色々自分で出きるようになりましたからそれをひとつひとつ確かめながら楽しんでます

少しずつ宙に浮いたまま移動、つまり飛べるようになり更に楽しい毎日が続いてます

その次に覚えたのが遠くに離れた物を手元に取り寄せる術で有効範囲は約半径二メートル以内で視認できない…遮蔽され見えない物はそこに有るのがわかっていても効力を発しません

で、まぁ修行もかね一般生活内で有効活用してたらソウカさんが

「アンタその術を戦闘には使わないのかい?」

そう訳のわからないことを言われて首を捻っていたら

「武器を操ろうとは思わないのかいっ?って聞いてるんだよっ!」

そう怒鳴られて

「あぁ、ビットやファンネルみたいにってこと?」

そう表現したら今度はソウカさんに通じませんでしたからイラストを描いてみまましたら

「取り敢えずコイツで慣らしな」

そう言って鞭を手渡してくれたので操る練習をすることことになりました

この頃になるとなんと言いますか…そうですね、私『ニュータイプ』の力が覚醒しましたですね?

是非とも上官はシャー様といふ事でお願いします

なんて事を妄想していたらソウカさんの私を見る目が痛い、激痛ですが三メートル以内ならうっかり以外の死角はありませんしスマホ無しで通話もできるようになりました

鞭を使い死角にある物を破壊もしくは捕獲できるようになりいよいよ実践テストです

私はソウカと共に試練の迷宮に挑むことになり迷宮の奥にしまわれたアイテムを回収にいきますが基本的にソウカはなにもしてくれません

全ては私が考えて選び行動する、基本的に迷宮内に住み着いているモンスター達は私の敵じゃないくらいに鍛えたつもりだってソウカに言われましたから

「まぁ主との戦いなら手伝ってやらんでもない」

そっぽ向いて言うから

「うわっ、ツンデレだっ、デレましたねっ♪」

て言ったら意味が通じず

「?」

って顔したウンディーネさんが

「あのそれは一体どーいった意味なのでしょうか?」

そう聞いて来ましたから私は

「今見た通りにいつも私にツンツンしてるソウカが照れながら手伝ってやるって言ってるのをデレると言いソウカみたいな人をツンデレってゆーんですよ」

そう説明したウンディーネさんも手を打ち鳴らし

「確かにソウカはツンデレさんですね?」

そう嬉しそうに言って側仕えの女官達の肩を震わせていました、笑うのを堪えるのに必死になって

 

 

初めての迷宮、初めての実践を前に緊張してる私に

「大丈夫、アンズ…自分の積み上げてきた努力を信じて良いですよ、今のあなたならもっと上のレベルのダンジョンから始めても良いくらいなんですからね」

そう言って慰められたものでした

 

私は今ダンジョンの入り口に居ます

「良いかアンズ、よく聞きな…(そう言って私の顔を見るソウカ)このダンジョンは地下五階まである六層構造だが垂直構造じゃない」

「はぁ?」

言葉の意味がわからない私がすっとんきょうな声をあげると

「お前考えたことないか?普通に考えても変だと思わないか?垂直構造の地下迷宮なんざよ

このダンジョンの主な障害は魔物じゃなくハザードや川何かの湿地帯が行く手を阻んでるんだよ、魔物はメじゃない迷路のような迷宮を規定時間内に要件を満たせるかなんだよ」

そう言われて

「じゃあ戦闘はしなくても良いの?」

私がそう聞きましたら

「イヤ、要件の中に魔物の討伐も含まれているがそれがメインじゃないから大して強くないだけだ」

そう言われてもあまり安心する気にはなれませんけどね

そんな事を考えながら登録申請を始めました

登録名、アンズ

希望職業、魔法少女

希望能力、ナビ、リレミト的なもの、影分身の術的なもの

そう書いて申請しましたら無事通過

「チェ~ンジっ♪」

そう言ってどこぞの魔法少女達の様な衣裳に早変わりし右目の前にはスカウターみたいな小さなモニター一体型のレシーバーマイクが装着されてました

「もしかしなくてもこれがナビなんだよね?」

そう呟いたら

『その通りですマスター、私が貴女の迷宮案内人となり道を案内いたします』

そう言ってくれましたから

「はい、自慢じゃありませんけど方向音痴なので頼りにしてます」

そう言って今度はアニメの真似して印を組み

ー影分身の術っ!ー

そう唱えてみたら私が二人に増えましたから

「「ソウカ、面倒臭いから一緒に行きましょう」」

そう言って二人の私は左右からソウカの手を握りまず宝箱の中身の回収から始める事にしました

回収すべき宝箱は全部で13個で避けられない戦い…宝箱の監視役の魔物を倒さなきゃ宝箱には近付けないんだそうです

 

等とナビの解説を聞いてる内に宝箱発見し邪魔する魔物は…

「水色のスライムだね」

「うん、ザコモンだよ」

「さっさとやっつけてお宝ゲットしよう」

「それ賛成」

それ言って52体いたスライムをあっという間に平らげるとレベルは私達のレベル4に上がり私は種火、分身は漏電と言う特殊能力を覚え宝箱を開けるとポーション(小)一ダースが入ってました…

「重そう」

「邪魔くさい」

「仕方ないから半分ずつ分けよう」

そう言って六本ずつ互いのワンショルにしまい次の宝箱目指しました

次の宝箱にまとわりついてたのは毛玉?ホラ、セーターとかにできるアレが大きくなた感じですから簡単に蹴散らしてレベルは6に上がり私は回復系のヒール、分身は種火を覚え宝箱の元に行き

「弱かってね」

「邪魔くさい」

「取り敢えず宝箱開けてみましょう」

そう言って開けた宝箱の中身は

「鍵みたいですね?」

「鍵だな」

「取り敢えずストラップ付けて首に下げときます」

そう言ってその通りにしました

「さて次は下のフロアに向かう入り口目指しますか」

私がそう言ったら

『お任せください』

そうナビが答えてくれました

勿論優秀なナビゲーターの案内があるのと飛べる私達は可能な限り時間を短縮でき扉の前に降り立つと

『鍵を使って扉を開けてください』

そうナビが言いましたから言われれた通りに解錠したら扉は独りでに開き始めましたから私達が中に入ると再び勝手に閉まり鍵が掛かりましたが多分鍵を閉めないとちゃんと閉まらないのでしょうね

更に内扉がふたつあり

「勿論ショートカットコースをっ♪」

そう笑いながら答える私に苦笑いで

「まぁお前なら問題ないかもな?」

そう言われて首を捻ってたらすぐにわかりました

結構落差のある崖を縄ばしごで降りるんですから私も飛べなきゃ絶対無理でしょうね

縄ばしごの終点に宝箱発見し中身は全長三メートルのムチだったので

「帰ったらまた新しい修行だね?」

そう言って笑うとソウカも苦笑いで

「あぁ、頑張りな」

とだけ言ってくれました

そしてB1の攻略開始、ナビの誘導にしたがって4個目の宝箱発見でその中身は旅人のマントで早速羽織ってみました

「何か冒険者っぽいね?」

「一枚しかないのが残念」

そう私達が話してるのをソウカは微妙な表情で見てました

五個目の宝箱発見…アレっ?仲間割れしてるっぽいけどまぁ良いですねっ♪

そう思ってムチを振るい群がっていた大アリ達を蹴散らし宝箱の前にいる傷だらけの犬?に向かって

「私達が宝箱を開けるのを邪魔しないのなら回復薬上げるけどどうする?」

私がそう声を掛けるとソイツは僕を一瞥すると

ー好きにしろ、アイツ等にくれてやるよりはマシだろう?ー

そう交渉はまとまったので分身は宝箱を開け私はいぬ?に体力回復薬を飲ませ

「じゃあ先急ぐけどもう少し休んどいた方がいいですよ?」

そう言って次のフロアを目指すことにしました

 

ナビのガイドで次のフロア入り口に着き少し休憩です

私達のレベルは8に上がり私は治癒魔法に分身は吸熱魔法を覚えました

B2のフロア攻略開始です

 

「湿地帯だよね?」

「カエルが居そうでヤな感じする」

「ヘビやナメクジもね…」

「そうゆー訳だから次の宝箱まで急いで案内してねっ!」

「何故だか知らないけどカエル苦手なので頼みますね…」

『かしこまりました、お任せください』

私達の会話を聞いていたナビがそう答えてくれたけど

「んっ!?」

さすが歴戦の勇者?トロい私達と違っていち早く敵の気配…

「この生臭い臭いは…」

「この嫌な気配は…「か、かえるっ!」」

そう叫んだときには後の祭りで直後にそれぞれ別のカエルに食われてましたけどソウカは舌を切り裂きはらを切り開いて分身は漏電でしびれさせて脱出したに比べたら…

情けない話なのだけど完全に我を見失った私は腹の中であるにも関わらす種火を使ったので全身煤だらけでぬるぬるのベタベタです

「き、気持ち悪い」

「マジキモい」

「カエルはやっぱり嫌いです」

「カエル許すまじっ!」

そう言い合ってる私達を狙って集まってきたカエルに私達の怒りの矛先が向かいました

先を争うように舌を伸ばして捕食しようとしてくるカエル達と怒りに我を忘れてムチを振るう私達

そんな私達の怒りが私の持つ二本のムチをファイヤーウイップ化し分身のムチはファイヤーウイップとエレキウイップの二本になりなりカエル達を襲いました

まぁそれ自体は大した問題じゃないはすでしたけど…

「五月蝿いんですけど…」

「鬱陶しいんですけどっ!」

そう言ってそのカエル達が上げる悲鳴?に文句を言ってその声のする方を見たら同情はしませんけど吐き気はしました

死体ならともかく未だ生きてるカエル達が小さな無視達にむさぼり食われてましたから…

「気持ち悪い…」

「これはこれでマジキモい…」

自然の摂理なんですけど見てて気持ち良い絵面じゃないので私達は逃げるようにその場を後にしました

 

その後六番目の宝箱を発見し開けてみると

「巾着袋ですね?」

「巾着袋、これくらい作れるんだけど?」

私達が疑問の声をあげてたら

『それは入れ替わりの巾着袋と言うモノで離れた場所に置いてある巾着と手元にある巾着袋を入れ換えて中身を使えると言う便利アイテムです』

「???よくわかりませんけど?」

「今役に立たないのはわかったよ」

ナビの説明にそう答える私達に

『それについては私に言われても仕方ありません』

それがナビの無情な言葉でしたから

「服は諦めるけど顔くらいは洗いたい…」

半べその私が言うと

「このフロアなら温泉があるから身体を洗ってけ…次のフロアに行きゃすぐ乾くから問題ない」

そう言われて

「なら行く」

「すぐ行く」

そう言ってナビに案内してもらい急いで温泉にいきました

 

温泉で身体を洗いあい洗濯してゆっくり浸かってる私達を尻目に先に乾いてない服に袖を通したソウカが

「そういやアンズ、お前って職業選択後にチェンジとか言ってあの衣裳に変わってたんじゃなかったか?ならそれを解除したら着てきた服に戻るんじゃないかって思うんだが…」 

そう指摘された私は

「あっ、そうか…スゴい、ソウカ頭良いんだねっ♪」

そう屈託無い笑顔で誉める私をなんだか微妙な表情で見てました

『ついでに一旦分身も解除されてはいかがですか?お二人で得た経験値を合算出来ますよ?』

そう言われて取り敢えずそうすることにして分身は私の中に帰ってきました

 

服装がもとに戻り代わりに衣裳はどこへともなく消え私のレベルはカエル達を倒したのも合わせ13に上がり種火は火玉に進化して新たに獲得したのは旋風と傷を癒す治癒を覚えました

分身は一度で二人に増え分身達の呼び名を考えることにしました

 

七番目の宝箱は温泉の近くにありましたのですぐに見つかりました

中身は顔の無い人形でしたがまさかとは思いますけどこれってコピーロボ…そんなわけないですよね?

あ、立ち上がりました…え?私についてくるんですか?って荷物かってに分身の分持ってるし…

そう思いながら人形の後ろ姿を見送りました…ってちょっ、ちょっと、私を置いていかないでくださいよ~っ!

慌てて人形を追い掛ける私をみて『やれやれ…』とでも言いたげな表情で私を見るソウカでした

 

B3に来ましたけど暑いです地下熱か何かは知りませんけどマジに暑いんですけど…

そのお陰で元々乏しい私の体力はぐんぐんと失われていくんですけど…

「仕方無いですから魔法少女に変身しますか…乾いてたら良いんですけど…」

そう呟いてから

ーチェ~ンジっ♪ー

そうスペルを唱えついでにと

ー影分身の術っ!ー

印を組んでそう唱える私が二人現れ一人が私に抱き付き

「さっきブリだねっ♪早速で悪いけどお願いがあるんだ、頼んでも良いかな?」

そう言われて

「聞ける話、できることだけにしてくれるなら…言ってみて」

私がそう答えると

「無理なことじゃ無いよ、その人形を私にくれれば良いだけなんだからねっ♪」

そう言って笑う分身に

「何のためにか教えて…」

私がそう聞いたら分身は

「貴女が悩んでるから…帰りたい気持ちとここで出会った子達が気になる思いに揺れる貴女(私達の)思いに答えを出したいから

今の私達なら帰りたい貴女と残りたい私に別れてる

だから私を子の人形と融合させたら貴女と離れても活動できる…(ソウカを見ながら)融合したらアプリコットって名乗っても良い」

ソウカに問い掛けると暫く目を瞑って考えてから

「あぁ構わない」

そう答えるのを見て私も

「双子設定?どっちがお姉さん?」

私の答えを聞いた三人は

「「「アンズが妹っ!」」」

だって…なんか酷くない?私じゃ頼りないの?結構頑張ってるつもりなんだけどな…私だって頑張ってるつもりだよ?

 

B4ですね?あ、いきなり宝箱発見…

10番目の宝箱には鉄の剣11番目の宝箱にはスピアがはいってたから

「これって私達には無用の長物だしソウカが貰っても現在の装備より格落ちだから貰っても要らないよね?」

「お土産に持ってかえって必要な人に渡してもらえば良いと思うよ」

「じゃあまぁソウカさんにお任せってことできまりだねっ♪」

見付けたアイテムの扱いはそうなることに決まりました

このフロアに巣くって居るのははコボルドだからできたら無益な殺生はしたくありませんが彼ら次第でしょうね

このフロアを駆け抜けた私達は皆レベル14に上がりました

 

いよいよ最後の階層、後のB5攻略開始の時間ですから気合い入れていきましょうか?

えっ…緊張感にかけるやつに言われたって説得力に欠けるって?ふんっ、悪かっですねっ!

ラスボスの屋敷目指してますが…ゴブリンが鬱陶しくて仕方ありません

三人でムチを振り回して蹴散らしてますが埒があかないと言うかなんか寒気のするのがいるので厄介です

「ラスボスのホブゴブリンと遭遇しちゃいましたね?」

「一応言ってみる、無駄な争い止めてお宝ちょうだいっ♪」

「返事ないね?言葉通じないみたい」

「感じ悪いですね?」

「強いつもりなんじゃない?」

「まぁどうでも良いんだけどね」

「きっ、貴様ら小娘どもが好き勝手なこと言いやがってっ…取っ捕まえて売り飛ばすぞっ!」

そう威嚇してきましたが申し訳無いことに

「交渉決裂のようですね?」

「まぁ、状況わかってないっぽいからな」

等と好き勝手に話してましたから怒って斧を振り上げて襲ってきたので

「煩いっ!」

と、一括して六本のムチから繰り出される乱れ撃ち?を食らわせてやりましたけどまぁ、別に恨みはありませんから

ー治癒っ!ー

で傷を癒してあげました、勿論ゴブリン兵達の傷もね

 

12番目の宝箱は4メートルのムチに13番目の宝箱に皮鎧でした

 




外伝シリーズ第二段ですがいかがでしたか?このシリーズは一応それほど長くない予定です

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