迷子になった赤毛のアン   作:春の雪舞い散る

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えー、私白井杏子はおバカである…以上


夏休み日記

プロローグ

 

 

 私の名前は白井杏子(しらいきょうこ)、通称あんず…もしくはアン

 

 前者は読み方変えただけで後者は赤みがかった癖っ毛とソバカスがその呼び名の由来

 

 ラノベとアニメの影響受けまくりの上に持って生まれたおバカキャラに加えて眼鏡っ娘にどじっ娘、天然由来で純度100%のアホの娘とか…

 

 よくぞここまでとゆー位に華やか?な属性持ちで主成分がじみっ娘属性なのに悪目立ちしてるお陰で世知辛い日々を送ってます…

 

 座右の銘は 『目立ちたくないでござるよ 』 で口癖は 『 千葉のお兄ちゃんが欲しい 』

 

 因みに巷で私に付けられた二つ名は特別天然危険物…

 

 天然キャラ+危なっかしいので目が離せない問題児と言う意味の造語だそうでそうひそかに呼ばれてる私です

 

 色々エピソードに困らない私は良くも悪くも有名人でどんな風に有名かと言えば帰りの会では担任の先生の

 

 「白井さんは知らない人についていってはいけませんからね?」

 

 と、言うのがサヨナラの挨拶の前の決まり文句で近所のオバチャン達にも顔を合わせる度に言われたものである

 

 「お菓子くれるからって知らない人についいっちゃダメよっ!」

 

 ってね…ですから私もきちんとこう返します

 

 「オバチャン、私もう中学生なんだからそんなわけないでしょ?」

 

 そう言い返したら

 

 「ケーキにつられてナンパにホイホイついていきそうになってるのはどこの誰?」

 

 と、言われてしまってます…うん、弁解の余地は全く無いおバカですね…

 

 えぇ、反省はしますよ私だって反省くらいはちゃんとしますからね?すぐ忘れるだけで毎回毎回反省はしてるんです

 

 えぇ、反省はしてますとも… ただ単にその反省が次に全く活かせないとっても残念な子なんですけどそれを言ってもしょうがない私なので諦めてください?

 

 

 

②アンズの日記夏休み編?

 

 

7月19日金曜日

 

 終業式も終わり明日から待望の夏休みで父さんは長期出張でほぼ夏休み一杯単身赴任状態で双子の弟の彩希と波瑠はジュニアユースの合宿他諸々…

 

 詳しい事は言っても無駄だからって教えてもらえないし私も面倒臭いから皆留守で良いんだけど私一人でお留守番は不安だと言われ

 

 色々(私抜きで)話し合った結果父さんの知り合いの経営するペンションにお世話になることになったんだ

 

 そのペンションってば実はぶっちゃけ学力的に高校進学が厳しく進学の意思もあまり無い私の卒業後の進路希望先でもあります

 

 大量のおにぎりを残し戸締まりをして迎えの車に乗り込みいざ出発…え?弟達は心配じゃないのかって?

 

 波瑠君ならともかくバカ彩希にそんな事言ったらどんな罵詈雑言がブーメランで返ってくることやら…

 

 それに私と違ってしっかりしてる二人の事よりダメダメな自分の事の方がよほど心配しなきゃいけないんだよね…

 

 他人事だったら良かったのに自分の事だから笑えない現実

 

 この夏の間、私がお世話になるペンションはちょっとかわってる

 

 元網元って旧家だった本家は未だ漁師さんで二つの分家は釣り宿とペンション経営してるんだ

 

 私がお手伝いするのはペンション一階のカフェのモーニングタイムとランチタイムにおチビさん達の子守

 

 逆に私は宿題とかの勉強を見てもらう約束になってると言うかうん、放っておいたらやらないだろうって思われてるからどちらかと言えば監視網が敷かれていると言う状態かも?

 

 ペンションに着いた私は荷物降ろしてもらいカフェのお手伝いの時に着るエプロンワンピの試着をしてみたらいきなり写メられて

 

 「お父さんに送ったからねっ♪」

 

 何て良い笑顔で言う浜河内のおじさんに

 

 「わ、私の写メなんか送られたって父さんも喜ばないよっ!?」

 

 そう叫ぶと驚いた浜河内のおじさんが私に向かって笑いながら言ったんだ

 

 「アイツ重度の親バカ、アンちゃんらぶだよ?それこそお嫁に出す気無いだろ?ってアンちゃんの将来が心配になるレベルのね…」

 

 そう言っておじさんが溜め息を吐くと周りの人達も頷いて

 

 「だね…おまけにツインズも二人揃ってシスコン、アンちゃんラブだしさ…」

 

 そう言って呆れてるから

 

 「そんなわけ無いよ、優しい波瑠君ならともかバカ彩希は私に意地悪いんだよ?

 

 ……… うん、彩希君のゆーとーりおバカなんだから言われてもしょーがないけどもーちょっといーかたがあるよね?」

 

 まぁ、仲直りする気無いけどできるとも思わないと言うより夏が終わっても帰りたくないから転校とか出来ないかな?

 

 バカ彩希の顔なんかもう見たくもないし口も聞きたくもないからね…

 

 波瑠君にはそんな事言わないけど私のお守りから解放されてほっとするんじゃ無いんかな?

 

 あははっ…全然洒落になってなかった、チョー有り得るしホッとしてる波瑠君の顔まで想像出来るじゃん?マジ自爆だね

 

 涙が出てくるくらい笑えるよ、全く…

 

 その夜ペンションのカフェで常連さんなんかの顔見知りの方達が熱烈歓迎パーティー開いてくれたので調子のってカラオケ歌いまくりでした

 

 え?上手いのかって?あまり自信は無いけどジャ○アンよりはマシだって思いますよ?訴えられた事だって無いんだからねっ♪

 

 と、言うわけで下手じゃないと答えて置くに止めるのが無難だよね?私は歌が上手なんて痛い勘違いはしないから安心して

 

 何だかんだで盛り上がった歓迎パーティーでこっちの友達も

 

 「こっちにおいでよっ♪」

 

 って言ってくれてるから本気にしちゃいそうだよ

 

 って感じで私白井杏子ことあんずの厨二の夏休みが始まりました

 




いかがでしょうか?と言うか果たして最後まで呼んで読んでくれた方はいるのでしょうか?

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