MUGENと共に   作:アキ山

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 お待たせしました。

 今回は閑話で精神と時の部屋での修行風景をお送りします。

 本編は、もう一話の閑話の後となります。

 大体の構想が出来つつあるのですが、やっぱり三勢力の層が薄いんですよねぇ。
 さあ、こいつをどう埋めたものか。
 
 


閑話『精神と時の部屋・修行日記』

 精神と時の部屋生活1日目

 

 本日から体感時間で1年間の荒行の開始である。

 最初の目標は、伸び伸びになっていた高木先生からの最終秘伝『龍天昇(たつてんしょう)』の修得だ。

 ここまで長引いたのは、多忙さとは別に『天地神明掌(てんちしんめいしょう)』と『邪極拳(じゃきょくけん)』の修得に時間がかかった為だ。

 前者はリョウ総帥のお陰で何とかなったし、後者はクーの兄貴の協力で見れるモノになったと思う。

 先生を師事して7年、数々の条件をクリアして漸くここまで来た。

 二か月ぶりになる高木先生の修行は『龍天昇』の基礎である象形拳(しょうけいけん)の型から始まった。

 鳥が羽ばたく構えでバランスを取り、蛇の様に体に捻りを加えて力を蓄積。

 その力を鷹の爪のような形にした掌に伝え、熊が立つような姿勢から体内で力を増強し、最後は虎が獲物に襲い掛かるように相手に強烈な正拳を叩き込む。

 高木先生の初っ端の鳥の構えは、鳥は鳥でも何故か鶏だったので、この辺は変更させてもらった。

 後に続いて一度やってみたが、氣や力の運用に関して驚くほどに効率が良い。

 流石は高木先生の世界で中国最強の拳法家と謳われた『黄天昇(こうてんしょう)』の秘奥義である。

 一通り型は憶えたものの、高木先生曰くこれではまだまだ不十分との事。

 明日からは、その神髄に触れていくそうだ。

 これは一層気合を入れねばなるまい。

 

 ────本日の千人組み手────

 

 対戦相手:ロールシャッハ

 

 異世界のアメリカにおいて、『キーン法』という法律で個人でのヒーロー活動が封じられてもなお、ヒーローとして悪を処断し続けた男。

 特別な力は何一つ持たない彼は、少しの発明と信念、そして容赦のなさで己の正義を貫いてきた。

 戦闘力では俺に遠く及ばないが、どんな状況だろうと決して折れない精神と信念は、まさに『超人』だった。

 狂気の思考はともかくとして、その精神の強靭さは見習いたいと思う。

 

 

 精神と時の部屋生活8日目

 

 『龍天昇』の修得がムズい。

 初日に習った5種の象形拳に加えて、太極拳の柔拳・神極拳の剛拳・邪極拳の超スピードという要素。

 さらには『生命力』を操った力を加えて初めて完成なのだと言う。

 この一週間で条件の二つはクリアできたし、象形拳に関しては氣の練りを応用して省略する事も可能になった。

 問題は『生命力』だ。

 ここで言う『生命力』とは、魂を元にした生きる為、もしくは生きようとする力の事だ。

 これは身体的ポテンシャルも然る事ながら、強固な意志によって出力が左右される。

 まあ、テンションや気合でパワーが増減すると思ってもらえればいい。

 それで何が問題なのかというと、この生命力は出力が大きすぎて制御がとっても難しいのだ。

 経絡を巡り身体にのみ影響を及ぼす氣功術とは違い、『生命力』は生命の根源というべき魂にアクセスして力を引き出すもの。

 つまりは氣功術の上位互換なのである。

 現状は『生命力』を引き出す事には成功している。

 これも内氣功を極めた事と、自己への因果律操作の習熟が上がったお陰だ。

 しかし、引き出したエネルギーの制御が大きな壁になっている。

 何気なしに軽く引き出しただけで、通常の10倍界王拳と同等。

 現状で出せる最大出力ならば、100倍界王拳を超えるだろう。

 指導をしてくれていた高木先生も、俺の生命力の巨大さには驚きを隠せない様子だった。

 とはいえ、高木先生は『龍天昇は生命力を全開にして、初めて完璧となる』と言っていた。

 極めんとするならば、避けて通るわけにはいくまい。

 一声気合を入れた俺は、現状で出せる『生命力』を100%引き出して、『龍天昇』を撃ってみた。

 当然こんな高出力に身体が持つわけがなく、放とうとした瞬間に右腕が爆砕した。

 高木先生がエビ反りになるほどビビらせてしまったが、これは仕方が無いだろう。

 という訳で、現在は生命力の制御に並行して肉体改造中だ。

 重力負荷を500倍にウエイトは大台の100t。

 呪霊錠は三つに増やして基礎トレーニングを行う(かたわ)ら、C~Sランクの闘士を相手に超必殺技を食らいまくる事で肉体強度を上げていく。

 『生命力』の制御を主眼に置いている為、擬死する事は許されない。

 どれだけダメージを受けても生き残り、仙豆で回復するという条件までついている。

 まさに狂気の沙汰だが、大したことはない。

 この先に待っている『神』ランクなんて、狂気も理屈もへったくれも纏めて彼岸の彼方にぶっ飛んだ奴しかいないのだ。

 これくらいしなければ、追いつけるわけがない。

 

 ────本日の千人組み手────

 

 対戦相手:名無き王

 『龍天昇』に因んだわけではないが、何度目かのドラゴン狩りである。

 相手は『名無き王』

 タイトーから発売された対戦型格闘ゲーム『カオスブレイカー(ダークアウェイク)』の隠しボスで、紅い鱗の巨大な龍だ。

 尻尾による打撃に火球、そして炎のブレスとドラゴンとしては基本を押さえている攻撃だが、ゴジラやキングギドラを相手にしてきた身としては、やはり物足りない。

 というわけで、生命力1%解放の『龍天昇』の実験台になっていただきました。

 でもって、結果はまさかの全身ミンチ。

 ついでに右拳も砕けました。

 やっぱ、未完成の技は使うものではないな。

 

 

 精神と時の部屋生活25日目

 

 ……ヤバい。

 『生命力』の制御をしくじった所為で、物凄く衰弱している。

 身体がほとんど動かないし、物も食えない。

 髪の毛だってボロボロ抜けてる。

 高木先生が手を尽くしてくれなかったら、マジに死んでた。

 先生曰く、『生命力』は魂に直結しているから枯渇すると精神は消滅して、死亡・もしくは廃人になるらしい。

 今日の失敗は、俺の生命力が膨大だったためにこの程度で済んでいるが、もう少し出力が上がっていたら危険だったそうだ。

 また『無限の闘争』の死亡防止機能があっても、その機構は対象者の魂を基点にしていることから、魂の消耗から来るダメージに関しては100%の効果が発揮できない可能性があるとか。

 ……しかし、まいった。

 新たな力を得る際にはリスクがつきものだが、こうまで高いモノだったとは。

 とはいえ、『生命力』と『龍天昇』を諦めるなんて選択肢は論外だ。

 強くなる術があるのに手を伸ばさないのなら、弱いままでいると言うのなら……俺に生きる価値は無い。

 力を手に入れるためなら、命くらいいくらでも賭け代に乗せてやる。

 今までずっとそうやってきた。 

 そうやって、力をもぎ取って来た。

 だから、やってやる。

 今回も、次も、何度でもだッ!!

 

 

 精神と時の部屋生活49日目

 

 (ようや)く、『生命力』の操作が可能領域が5割に達した。

 ここまで来るのには、本当に大変だった。

 『龍天昇』を撃とうとする度に腕や足など強度が足りない箇所が爆砕し、逝った箇所を『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』で修復しては、その場所を重点強化する。

 『生命力』の制御ミスで15回も衰弱死寸前まで行った。

 5回を超えた頃から、外氣功で取り入れた氣を『聖母の微笑』経由で『生命力』に変換する術を憶えたからなんとかなったけど、あれがなかったらとっくに廃人である。

 つーか、『聖母の微笑』の再生力が更に増したような気がするのは気のせいだろうか。

 手足が吹っ飛んだくらいなら、ものの10秒足らずで止血、再生も五分くらいでするようになったんですが。

 しかも、この頃は使おうと思わなくても怪我が回復していくし。

 なんかヤバいスイッチでも入ったんじゃないか、コレ?

 こっから出たら、またグリゴリに診てもらいに行こう。

 あと余談だが、衰弱時に抜けた髪の毛は仙豆を食ったら生えて来た。

 喰ったらすぐに元の長さまでニョキニョキ伸びるのは、ある意味恐怖だった。

 さて、今日からは従来のトレーニングにプラスして、『生命力』を使っての『真人』化を試している。

 やってみると、10%の『生命力』で肉体の限界が来た。

 この計算で行けば、真人に使用する事で出力は5倍になるわけだ。

 ゆくゆくは界王拳の使用も視野に入れているのだ、これは基礎強化に更なる力を入れねばなるまい。

 

 ────本日の千人組み手────

 

 対戦相手:冥王グランドマスター

 今回の相手は異世界における地球の支配者だという。

 現れたのは黒のローブに包まれた初老の男。

 一見すればレトロタイプの魔法使いだが、その力は一線を画していた。

 数多くのエネルギー弾に、魚や鳥といった生物の形をした飛び道具。

 実体を持たずとも生きている生物達を想像し操る様は、まさに神だ。

 だがしかし、所詮は飛び道具主体の魔導士タイプ。

 距離を詰めれば優劣は一気に逆転する。

 瞬間移動で間合いを詰めたところで、相手の顎に手を当てながら足を払い、空中で数度回転させた上で、遠心力と加速を加味して後頭部から地面に叩きつける大南流『轟天殺(ごうてんさつ)』で地面に叩きつけた。

 そして追い打ちに0距離レイジングストームを放ち、宙に吹っ飛ばされたところを大雪山落としを決めて、試合終了と相成った。

 今回の対戦で解ったのは、防御力が上がっているという事だろう。

 グランドマスターの弾幕が直撃しても、ジャブ程度にしか効かなかったし。

 うん、少しづつだけど修行の成果が出ているらしい。

 

 

 精神と時の部屋生活72日目

 

 ここに籠って、もう二か月である。 

 『生命力』の制御率は7割に達した。

 このところは使い方にも慣れて来たのか、しくじって衰弱するという醜態を晒す事も無くなった。

 修行の方は順調と言っていいだろう。

 さて、今日はヴァーリがやってきた。

『こんな便利な場所を隠しているなんて、ズルいぞ!!』

 と言いながら乗り込んで来たヴァーリは、山の頂上並みの空気の薄さや10倍の重力など物ともせずに、『ヒャッハーーーッ!!』とフルテンションで修行を開始した。

 他に顔を出したのは美猴やアーサー、さらにはルフェイ嬢までいた。

 『無限の闘争(MUGEN)』に登録していないルフェイ嬢の存在には首を(かし)げたが、アーサーの意向との事だったので、割と本気でシバキ倒しておいた。

 情報の拡散もそうだが、擬死を体験して精神に傷が残ったらどうするんだ、馬鹿め。

 『なんで来たのか』と問えば、三勢力との戦争も近いので生き残るために実力を上げたいのだとか。

 そう言えば、ペンドラゴン兄妹はダーナ神族、サルは道教に所属していたんだった。

 世界各国の多神勢力が臨戦態勢に入ったのだから、こいつ等も戦争に巻き込まれる可能性は高いか。

 まあ、そういう理由ならば断る理由は無い。

 こっちの精神と時の部屋は原作とは違って定員はないんだし、存分に使ってくれればいい。

 

 ────本日の千人組み手────

 

 対戦相手:鉄人28号

 恒例となってしまった巨大サイズ対決。

 今回はマジンガーZよりも古い、日本初の巨大ロボット漫画の主人公である鉄人28号だ。

 設定上は太平洋戦争末期に造られたレトロな代物だが、こっちの旧日本帝国軍の技術は半端じゃない。

 唯の鋼鉄のはずなのに超合金Zに迫る防御力と、ビルを一撃で倒壊させるパワー。

 これ、ぜったいオーバーテクノロジーで出来てるだろ。

 片腕を破壊しても、性能が落ちるどころかパワーとスピードが上がったし。

 下の方で一生懸命にリモコンを操っていた正太郎君を狙うのは、禁じ手だと思う。

 巨大でスピードとパワーはあっても例の魔神には及ばないし、内蔵武器もゼロだったので浸透勁連打でなんとかなった。

 『龍天昇』修得の為の身体づくりとしてランクを落としていたが、そろそろ戻しても良いかもしれない。

 

 

 精神と時の部屋生活92日目

 

 『龍天昇』修得! 『龍天昇』修得!!

 苦節三ヶ月、ついにやった!

 『生命力』も100%全開での操作も可能となり、その出力に身体も付いていけている!

 高木先生からも完璧との太鼓判を貰った!!

 気分は、最高にハイって奴だ! 

 いやホント、今回は苦労した。

 何度も身体を壊すわ、衰弱死しかかるわ。

 その度に『聖母の微笑』を酷使しまくったから、今ではオートでリジェネレートがデフォになってるし。

 まあ、あれだ。

 神器だって進化するという事だな。

 アザゼルのおっちゃんが聞いたら、解剖させろとか詰め寄ってきそうだけど。

 あ、そうだ。

 今日から新たに8人、精神と時の部屋の修行に参加する事になった。

 面子はクーの兄貴、ディルムッド、アナ嬢、リリィ嬢、朱乃姉、美朱、玉藻、そしてイッセー先輩である。

 全員、今回の戦争を無事に乗り切りたいからという理由らしい。

 取り合えず、未登録のリリィ嬢達を連れてきた事は怒っておいた。

 しかし、イッセー先輩は堅気(かたぎ)に戻ったんだから、首を突っ込まなくていいと思うだけどなぁ。

 とはいえ、本人から『駒王町を結界で包んだとしても、絶対って事はないんだろ? だったら、万が一の事態に備えて家族と自分を護れる力が欲しいんだ』なんて言われたら、断るわけにはいかないじゃないの。

 自分が死なない事を視野に入れてる点も、成長したんだなと思えるし。

 後輩のクセに生意気? 精神年齢は上だからいいんだよ。

 あと、アナ嬢は地中海に住んでいるお姉さん達を護りたいらしい。

 なるほど。

 近頃見ていないと思ったら、お姉さん達に会いに行っていたのか。

 何でも、俺がポセイドンにヤキを入れた影響で、オリュンポスの目を気にせずに会いにいけるようになったとか。

 ……コッチは金目当てだったんで、真摯(しんし)に礼を言われると本当に居心地が悪いんだが。 

 さて、先に合流したヴァーリ組だが、各員それぞれに頑張っているようだ。

 ヴァーリは俺に(なら)って狂ランク千人組み手を開始し、アーサーは『燕返し』の修練。

 サルは如意棒でビリー・カーンの『超火炎旋風棍』を練習していたし、ルフェイ嬢は炎と氷を合わせてどうたらとか言って、研究に没頭していた。

 どう見てもインドア系のルフェイ嬢が、この部屋の過酷な環境で平然としているを不思議に思って質問したところ、結界によって通常環境に戻しているんだとか。

 それって修行にならないんじゃね? と思ったが、本人言うには『常時結界を張る事で魔力に負荷がかけている為、総魔力値が上がっていっている』とのこと。

 なるほど、俺に取っての呪霊錠みたいなものか。

 時に、ヴァーリよ。

 お前、『初代ルシファー討伐キター!!』とか言っといて、人修羅に負けるのはどうなのか。

 確かに『デスカウンター→ベノンザッパー→ジャベリンレイン→至高の魔弾』のコンボはエグかったけど、そこはもう少し頑張ろうぜ。

 

 ────本日の千人組み手────

 

 対戦相手:べジータ

 野菜王子と二度目の対戦である。

 前回は超べジータにワンパンで『汚ねぇ花火』にされたが、そう何度も負けるつもりは無い。

 開始前、額に文字のようなものが見えたので嫌な予感はしたのだが、べジータはべジータでも『魔人べジータ』だった。

 開始早々超サイヤ人2の力を全開で突っ込んでくるべジータ。

 当然、手加減できる相手では無いので、こっちも『生命力』全開で迎え撃つ。

 嬉しい誤算というか、ここまでとは思っていなかったというか。

 なんと、超2のべジータとまともに渡り合う事ができた。

 とはいえ、相手は歴戦のサイヤ人な上に超エリートだ。

 飛び道具の種類が少ない事を見抜かれて、高速のヒットアンドアウェイを織り交ぜた氣弾のグミ撃ちに大苦戦。

 それでも攻撃のタイミングを読んだ俺は、氣弾連射に起きた爆風を隠れ蓑に瞬間移動で背後を取り、全開『龍天昇』を叩き込んで逆転。

 これで勝利か! と喜んだのも束の間、原作の魔人ブウ戦で使った自爆によって吹っ飛んでしまった。

 あ、勝負には勝ちましたよ。

 むこうは全てを出し切って戦闘不能になったけど、コッチは咄嗟(とっさ)に全ての力を防御に回したお陰で、1ドットくらい体力が残ってたから。

 しかし、ブウですら消し飛んだエネルギーに耐えるとは、いやはや頑丈になったものである。

 まあ、火事場の馬鹿力で『生命力』を界王拳で増幅できたからなんだが。

 全然格好は付かないが、一応はリベンジ完了という事で。

 そういえば、べジータって超サイヤ人4もあったな。

 ……今度は逆リベンジされる予感。

 

 

 精神と時の部屋生活123日目

 

 修行生活も四ヶ月を過ぎようとしている。

 『龍天昇』を修めた俺は『生命力』による『真人』化の全開運用を目指して、身体造りと力の操作に磨きを掛けている。

 実際、高木先生は両腕を振り下ろすスレッジハンマーや頭突きで『龍天昇』を放っていた。

 俺も拳で満足せずに、全身で『龍天昇』を撃てるようにならなければなるまい。

 さて、ここで修行をしている各員なのだが、みんな思い思いに技に磨きを掛けている。

 一人一人を上げていくのもあれなので、連絡ノートから抜粋して確認しよう。

 

 

◇――――――――――

 

 合宿生活7日目

 

 記入者 妹ニンジャ

 

 うずまきナルト君と戦って、螺旋丸と影分身GET!!

 螺旋丸(らせんがん)はチャクラ(こっちだと氣だね)を乱回転・圧縮させた気弾で、貫通力がハンパない。

 影分身は私の使っている奴とは違って10人くらい出るうえに、分身が体験した事は私の経験になると言うチート使用!

 この便利なスキルを使って、忍者王に私はなるっ!!

 

 管理者

 おつかれ。

 妙な称号は置いといて、影分身の管理には注意するように。

 経験と言っても、いい経験と悪い経験があるからな。

 分身が変な事に巻き込まれて、その所為でお前が傷ついたら、みんなが心配する。

 できればコッチにいる内に安全装置みたいなものを組み込めないか、調べてくれ。

 あと、螺旋丸は使えそうだ。

 雷打に織り交ぜたりモズ落としの始動に加えたりと、色々試してみればいいと思う。

 

 ビリビリ巫女

 危ないから、影分身は2人まで。

 あと、学校に代理で行かせるなんて事はしてはダメ。

 この約束を守れないなら、お小遣いは抜き。

 

 イケメン猿神

 ガッチガチの家族の会話だねぇ。

 なんつうか、後で書くの気が引けるんだがよぅ。

 まあ、俺もジジイみたいに髪の毛を使って分身が出せるから、今度術比べといこうじゃねぇか。

 

 未来の魔女

 すごいですね、み……じゃなかった、妹ニンジャさん。

 でも、ご家族が心配するので、あまり無茶な使い方は避けたほうがいいですよ?

 私も友達として心配です。

 

 白龍皇

 分身か……。

 俺も妙なガイルと闘ってから、兜の上から小さな俺が出るようになったんだが、これも分身なのだろうか?

  

 聖剣使い

 小さな白龍皇、だと……!?

 

 

 合宿生活9日目

 

 記入者 イケメン猿神

 

 ビリー・カーンって棒術使いに勝って、技を覚えたんだけどよぅ。

 如意棒が三節棍になったり、穂先が分裂したりしねえんだけど。

 この世界って、技を覚えたら武器も進化するんじゃなかったのかぃ?

 

 管理者

 んなわけあるか。

 武器持ちはみんな、自分の得物と相談して技を使ってんだよ。

 氣と燐でなんとかなる『サラマンダー・ストリーム』で我慢しとけ。

 

 妹ニンジャ

 ていうか、その如意棒ってもらい物でしょ?

 勝手に改造したら初代様が怒るんじゃないかな。

 

 聖剣使い

 ここはアレですよ。

 貴方の技量で如意棒の打撃を複数同時に分裂させるんです。

 大丈夫、私も出来るようになってきたので、貴方もできます。

 

 

 合宿生活11日目

 

 記入者 ビリビリ巫女

 

 とあるOLから『男殺し』という技を覚えました。

 内容は、殿方の股間を爪先で蹴るというものなのですが……。

 これってやっぱり、封印したほうがいいのかしら?

 

 赤トカゲ改め喧嘩師見習い

 やめてください、しんでしまいます。

 

 妹ニンジャ

 う~ん。

 ビリビリ巫女さんはすっごいナイスバディだからねぇ。

 身の危険を感じたら、使ってもいいと思うよ?

 ほら、柔術に合わせて、相手を拘束してからキンッって。

 

 ヘビっ子末娘

 男はケダモノ。

 積極的に使っていけばいいと思います。

 

 良妻狐

 なんでしたら、私の『一夫多妻去勢拳(いっぷたさいきょせいけん)』も伝授しますよ?

 

 イケメン猿神

 妹ニンジャのたとえが生々しすぎるぜぃ。

 そんなの食らったら、オレッチの如意棒がお陀仏になっちまう。

 

 未来の魔女

 ゴメンなさい。

 このサルはこっちが責任を持って去勢しておきますね。

 

 管理者

 取りあえず、使用は実戦のみという事で。

 もし練習がしたいのなら、専用の防具を買ってきます。

 

 

 合宿生活15日目

 

 記入者 管理者

 

 白龍皇が本人も気づかない内に、『アルティメット待ちガイル』と闘っていた。

 奴が『Mr.師範』と並ぶ『無限の闘争』屈指のネタ闘士と手合わせしたのなら、俺もそれに続かねばなるまい。

 というワケで、今回は『羅将モン』と闘ってみた。

 出す技全てが羅生門!

 どっかで見た様な技がてんこ盛りでも羅生門!!

 どう見てもネタなのに、妙に強いぞ羅将モン!!!

 ……対戦をレビューするとこれで終わってしまうんだが。

 とはいえ、これでは何が何だか分からんので、わかり易く解説しよう。

 取り敢えず、見た目は普通のギースと一緒なんだが、ファイトスタイルというか、存在そのものが変だ。

 『烈風拳!』『疾風拳!!』と叫びながら『羅・生・門』の漢字を飛ばしてきたり、ズラがぶっ飛ぶほどのビームをブッパしたり。

 さらには、投げをスカった瞬間にサイコクラッシャーに移行したり、俺がまだ使えない有情破顔拳をパクったり(ぐぬぬ……ッ!)とカオス極まりない。

 とはいえ、こちとら本物のギースに勝った身だ。

 こんなんに負けたらマジに立つ瀬がない。

 そりゃあもう必死に戦って、なんとか勝利をもぎ取った。

 決まり手が純正の『羅生門』だったのは皮肉以外の何物でもないだろう。

 試合も終わって技の修得と相成ったわけだが、奴の持つ技のファンキーさに少し泣きそうになってしまった。

 『羅生門の舞』だけは無理ですから! 勘弁してください、マジでッ!!

 

 白龍皇

 俺がネタ枠と闘っていた、だと……ッ!?

 

 妹ニンジャ

 絶対、また変な技覚えた来たよ、この兄貴。

 前の『ドカベン』みたいな。

 これ以上、管理者がイロモノになってどうするのさ。

 

 赤トカゲ改め喧嘩師見習い

 初めから終わりまで羅生門ばっかりで意味わかんねーよ!

 つうか、お前が嫌がる『羅生門の舞』ってどんな技!?

 

 ビリビリ巫女

 そも、私達は『羅生門』がどんな技か、解りませんものねぇ。

 

 聖剣使い

 確か、白龍皇との闘いで管理者が使ってましたよ。

 相手を上空高く放り投げて、落ちてきたところを双掌打で追い打ちをかけるという技だったと思います。

 

 イケメン猿神

 こいつの怖いところは、ネタ技も普通に使えるものに仕上げてくるところだぜぃ。

 『地獄風車』とか、そもそもロメロ・スペシャルを実戦で使う奴なんていねえよ。

 

 

 合宿生活16日目

 

 記入者 白龍皇

 

 一撃必殺!!

 ついに俺もこの技を習得できた!

 その名は『ブランディングブリーチ』!!

 ルシファー討伐のとどめはこれで決まりだな!!!

 あと、食らってみたい奴、大募集だ!!

 

 イケメン猿神

 あ~あ。

 また物騒なもん手に入れやがったぜぃ。

 つーか、そんな技を食らいたい奴なんているわけないだろぉ。

 

 聖剣使い

 彼はアレで良識のある男ですからね。

 ところ構わずぶっ放すなんて真似はしないでしょうが……。

 まあ、テンションが上がって『つい殺っちゃったんだ☆』には気をつけましょう。

 

 妹ニンジャ

 一撃必殺技かぁ~。

 私も欲しいといえば欲しいかなぁ。

 でも忍者系で一撃必殺持ってるのって、あの元ジャンキーの紙忍者もどきしかいないんだよねぇ……。

 え、断末奥義?

 そんなものは知らないなぁ。

 

 未来の大魔女

 このう●こヤロウ!

 私のゴッくんを実験台にするなぁッ!!

 

 青い猛犬

 一撃必殺かぁ……。

 俺の槍も一撃必殺の筈なんだが、この頃一発で殺れたことがないんだよなぁ。

 師匠も来てる事だし、鍛えなおしてもらうかぁ

 

 管理者

 ああ、GGのソルから覚えたのか……って、それってXrdの一撃必殺だよな。

 『無限の闘争』にはXXのソルしかいなかったはずなんだが……。

 まあいいや。

 炎を主体とする戦い方だから、邪王炎殺拳と相性がいいかもな。

 あ、発動条件はよくチェックしとけよ。

 いざって場面で使えなかったら、笑い話にもならないぞ。

 あと、ここの面子にぶっ放したら、『お前で野球』するからな。

 

 

 合宿生活17日目

 

 記入者 輝く(かお)

 

 始めまして、私は管理者様の従者をしている者です。

 気軽に輝く貌とお呼びください。

 青い猛犬殿に誘われて、何度か場を借りて鍛錬をしていたのですが、本格的な意味で関わるのは初めてです。

 妹ニンジャ殿はこの場所を『御伽(おとぎ)の国』と言っていましたが、その理由がよく分かりました。

 ここは古今東西のあらゆる強者や、数多の流派とその奥義に溢れている。

 武芸者ならば、垂涎(すいぜん)の修行場です。

 それならば、と私も早速腕試しに参加させていただきました。

 対戦相手は三国志の中でも『人中の呂布』と言われ恐れられた豪傑、呂布。

 彼は噂にたがわぬ槍捌きもとより、口に酒を含んで火を放つと言った奇手も織り交ぜながら、こちらを翻弄してきました。

 しかし、私もフィオナ騎士団の一番槍と呼ばれた男。

 力や技量で敵わぬのならば、別の手で立ち向かえばよいと、攻め手を変更しました。

 スピードで翻弄する事で力を空回りさせ、技術も二剣二槍の手数で封殺する。

 そうやって相手を焦らしていると、史実の通り我慢強くなかった奴は、手にした剛槍を大きく振りぬきました。

 今までの精妙さからかけ離れた、力のみの粗暴な一撃。

 それは奴がこの試合の中で初めて見せた明確な隙でした。

 この瞬間を待っていた私は、風を巻いて振りぬかれる穂先を掻い潜り、奴の懐に飛び込みました。

 間合いを取られれば嵐のようだった剛槍も、懐に飛び込めば脅威は半減します。

 呂布は火炎を吐いて牽制してきましたが、我が宝槍の前では無意味。

 短く持った紅の槍が火炎を貫いて奴の胸を穿った事で仕合は終了しました。

 初戦を白星で飾れたのは誉れですが、この世界にはまだまだ強者がいる模様。

 これに慢心せずにもっと高みを目指したいと思います。

 

 管理人

 初勝利おめでとう。

 その呂布は英霊とは違って生身だから、色々戸惑っただろう。

 ここには柳生十兵衛や服部半蔵といった歴史上の達人もいるから、腕試しや修行にはもってこいだと思う。

 ま、気が向いたら使ってみてくれ。

 

 妹ニンジャ

 おめでとう、輝く貌さん。

 でも、フィオナ騎士団って書いたら身バレしちゃうから、その辺もボカしたほうがいいよ。

 たしか、三刀流とか六爪流なんて人たちもいるから、手数勝負してみるのも面白いかもね。

 

 イケメン猿神

 あ~、お宅ってケルトの出身かぃ。

 まあ、あっちもこの戦争には気合入れているから、最前線に放り込まれる可能性は高いわな。

 お互い、死なないように一丁気張ろうぜぃ。

 

 聖剣使い

 初勝利、おめでとうございます。

 フィオナ騎士団の輝く貌。

 フィニアン・サイクルに語られる無双の騎士と、書面でも言葉を交わせる事を嬉しく思います。

 私も一介の武芸者としてこの地を利用していますので、武者修行のつもりで肩肘張らずに楽しむのがよろしいかと思いますよ。

 

 白百合の騎士

 初勝利、おめでとうございます。

 あの呂布を下すとは、さすが輝く貌殿ですね。

 私もその武勇を見習って修行に励もうと思います。

 

 

 合宿生活18日目

 

 記入者 聖剣使い

 

 漸く、『燕返し』の目処が立ちました。

 同時斬撃はまだ二つが限度ですが、代わりにコールブランドの聖なるオーラを刀身に収束させて、切れ味を格段に上げる事に成功。

 本家には未だ及びませんが、二方向同時の防御不能斬撃。

 これはこれで、結構いけるのではないでしょうか?

 三刀同時を諦めたワケではありませんが、今はこの技を磨く事にしましょう。

 

 白龍皇

 よくやった!

 今度俺が試しに受けてやるから、その時は全力で来るがいい!!

 

 イケメン猿神

 お前ね、昔そうやって輪切りにされそうになったじゃねーか。

 学習能力ってモンがあるのなら、やめて欲しいもんだねぇ。

 ともかく、聖剣使いはおめでとさん。

 俺の『大旋風』修得の為にも、その斬撃を増やすコツを教えてくれぃ。

 

 妹ニンジャ

 おめでとう、聖剣使いさん。

 二刀同時でも十分強力だから、自慢していいと思うよ。

 三刀めは、こっちの熟練度を上げながら、ゆっくりと行けばいいんじゃないかな。

 

 未来の大魔女

 おめでとう、兄様。

 ご先祖様も喜んでると思うよ。

 あ、あとリリィ姉様への接触禁止は、変更なしで。

 変質者の疑いでロンドン警察に身柄を持っていかれた罪は重いのだ。

 

 白百合の騎士

 凄いです!

 さすがは私の子孫。

 世界が違うとはいえ、先祖として鼻が高いです。

 出来れば、刀身にオーラを纏わせる方法を教えていただけたら嬉しいです。

 

 管理者

 すげえよ、よくやった。

 取りあえずの目標は九種類ある斬撃のどの方向からでも、二刀同時斬撃を出せるようになる事だな。

 

 

 合宿生活21日目

 

 記入者 ヘビっ子末娘

 

 ここに書き記すのははじめてです。 

 管理者のサーヴァントをしているヘビっ子末娘です。

 こっちでは生きていてくれた姉様達を護る為の力を求めて、ここにやってきました。

 闘い方が我流なので、アドバイスなどをいただけると助かります。

 今日はアクセル・ロウという鎖鎌使いと闘いました。

 残念ながら敗北しましたが、彼の鎖鎌の技は私の不死殺しの鎌に役立ちそうです。

 取り敢えずは、憶えた『蜂巣箱(はちすばこ)』という反撃技に磨きを掛けたいと思います。

 聞けば、管理者は返し技の名手だとか。

 ご指導、期待してますね。

 

 管理者

 了解。

 得物と素手なんで噛みあわないところがあると思うけど、解り易いように教えよう。

 最初は基礎である相手の殺気や戦意の気取り方だな。

 

 イケメン猿神

 姉妹の為ってのは泣かせるねぇ。

 今回は負けちまったが、腐らずかんばってくれぃ。

 何かあったら、オレッチも協力するからよぉ。

 

 青い猛犬

 あの蛇女が随分としおらしくなったもんだ。

 まあ、お前さんの事情はわかった。

 長柄の使い方で知りたい事があったら、いつでも来な。

 

 白百合の騎士

 ヘビっ子末娘さん、お疲れ様です!

 対戦は残念な結果でしたが、これをバネにしてさらに強くなってください!

 

 

 合宿生活24日目

 

 記入者 良妻狐

 

 今回の参加者は見知った顔ばかりなので、初めましては無粋ですね。 

 戦装束よりも割烹着が似合う家庭的なサーヴァント、良妻狐です。

 私は呪術師なのでこういった武は得意ではないのですが、ご主人様との輝かしい未来が掛かっているのならば話は別。

 西洋魔術でも異界の魔法でも、ガッツリ修得してやろうじゃありませんか。

 というわけで、今回の相手は高町なのはちゃん。

 小学3年生の魔法少女です。

 いや、退かないでくださいよ。

 私だって好きで闘ったワケじゃありませんし、この娘は砲撃魔法だけなら並みのキャスター以上だったんですから。

 とはいえ、これでも私は呪術師としては最高クラス。

 さらには御主人様のお陰でリスク無しで尻尾が三本増えてます。

 才能と魔力だけのおこちゃまには負けません。

 相手御自慢の魔力砲撃を『呪層・黒天洞』で防ぐことで魔力を頂いて、その分を『呪層界・怨天祝奉』で上乗せした『呪相・密天』で吹き飛んでもらいました。

 あ、誤解のないように申し上げますが、殺してはいませんよ。

 杖が破損してむこうが戦闘不能になっただけですから。

 さて、勝利した私が頂いた技ですが、砲撃でも魔力弾でもありません。

 あの城砦並みに強固な魔力障壁です。

 だって、私ってひ弱なキャスターですから。

 あの子の聖剣の真名解放が直撃しても耐えられそうな障壁って、喉から手が出るほど欲しかったんですよ。

 此度の戦、これでご主人様について行くことが出来ますよ。

 

 管理者

 あ~、取り敢えずおめでとう。

 なんつったらいいか迷うけど、絶対について行くっていう気概は感じた。

 俺が配置されるのは多分最前線だから、一緒に行く気なら防御の他に広域殲滅の技も習得する事。

 死ぬ事は許さんし、どんな状況でも見捨てる気はないから、足手まといになりたくなかったら強くなってくれ。

 

 妹ニンジャ

 管理局の白い悪魔を倒すなんて、良妻狐さんパないね。

 私もついて行きたいけど、管理者の出した条件は厳しいかな。

 だから、むこうで愚兄が無茶しないように、良妻狐さんは監視ヨロシクね。

 

 青い猛犬

 やるじゃねーか、女狐。

 ま、どんな異能があっても英霊がガキに負けちゃおしまいだがな。

 坊主について行くってんなら、その尻尾はあと三本はいるんじゃねーか?

 

 

 合宿生活27日目

 

 記入者 白百合の騎士

 

 始めまして。

 白百合の騎士と申します。

 こんな優れた修練場をお借りできるなんて、感謝の念に絶えません。

 この恩に報いる為にも、絶対に立派な騎士になって見せます。

 あ、今回は聖剣使いさんに教えてもらった『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)へのオーラの付与』に成功したので、それをお知らせします。

 儀礼用の勝利すべき黄金の剣が、あんなに強固で切れ味鋭くなるとは思いませんでした。

 使ってみて、本当に驚いています。

 あと、その応用でもう一本の騎士剣である、セイブ・ザ・クイーンにも私の魔力を纏わせる事が出来ました。

 これで『双方の剣からの魔力放出で加速して、二刀連続攻撃で敵を完封』という、私の目指す二刀流に近づく事ができます。

 ですが、この技を使うたびに『星光の剣よ……赤とか白とか黒とか消し去るべし!』という口上が脳裏を過ぎるのですが、これはどういう事でしょう?

 

 PS 妹ニンジャさん、ジャージを貸していただいて、ありがとうございます。

 

 

 妹ニンジャ

 気にしないで、白百合の騎士さん。

 あれって私のお古だから、乱暴に扱ってもいいからね。

 

 聖剣使い

 素晴らしい。

 さすがは我がご先祖様。

 オーラの付与を教える報酬は、『お兄様』と呼んでくれるだけでOKです。

 

 イケメン猿神

 ダウト

 

 ヘビっ子末娘

 ダウト

 

 未来の大魔女

 祖先への不敬は、首を持って償うべし。

 ……死ぬがよい。

 

 

 合宿生活29日目

 

 記入者 未来の大魔女

 

 ここにメインで書き込むのは初めてかな。

 未来の大魔女といいます。

 異界の魔道を学べる場所なんて他には無いので、本当に感謝しています。

 有益な研究成果が出たら、管理者さんにお教えしますね。

 今日の発表は、異界の大魔導士から教わった大魔法についてです。

 この魔法は、熱と冷気という真逆の特性を持つ魔力を融合させる事で、万物を消滅させる力を形成する事ができます。

 この二つの魔力を混合する際の度合いが大変難しく、上手く融合させる事は困難でしたが、やっと成功させる事ができました。

 白龍皇さんではありませんが、この魔法は一撃必殺といっても過言ではありません。

 来る大戦を乗り切る為にも、成功率の向上や発動の時間を縮める等、更なる研鑽を行いたいと思います。

 

 ……さし当たっては、愚兄の処刑に使用しましょうか。

 

 聖剣使い

 さすがは我が妹。

 かつての大魔術士モルガンにも匹敵する才能だ。

 

 ……だから、処刑は勘弁してください。

 お願いします。

 

 妹ニンジャ

 それってもしかしなくても、メドローアだよね。

 扱いが物凄く難しい魔法だから、気をつけた方がいいよ。

 

 青い猛犬

 凄え威力みたいだが、魔力弾って事を忘れないようにな。

 どこぞの色男の槍みたいに、世の中には魔力なら問答無用で消滅させる武器ってのもあるからよ。

 

 白龍皇

 ふむ、なかなか面白い能力みたいだな。

 今度、どちらの一撃必殺が優れているか、勝負してみるか。

 

 管理者

 白龍皇は後でバックスクリーンへ飛ぶように。

 あと、未来の魔女さんは『反射』の力に注意して下さい。

 強力な攻撃だからこそ、自分にそれが向いた時は脅威になるからね。

 

 

 合宿生活30日目

 

 記入者 喧嘩師見習い

 

 みなさん、どうも。

 思うところがあって、赤トカゲから喧嘩師見習いにニックネームを変更しました。

 さて、今日は謎の怪人Qと対戦。

 トレンチコートに帽子、そして首から上をすっぽりと覆う鉄仮面と、相手は不審者丸出しだったけど、その怪力は本物だった。

 素人でもやらないような無茶苦茶な殴り方なのに異様に重い打撃も厄介だったけど、掴まれてからのスレッジハンマーは本気でヤバかった。

 地面に叩きつけられるだけじゃなくて、バウンドして建物の二階くらいまで高く吹っ飛んだからなぁ。

 あの相手には防御とか考えてたら負けると思ったオレは、頭を空っぽにしてひたすら殴りあった。

 それが功を奏したのか、腹にいいのが入って相手が一歩退いた隙をついて、自慢の拳を顔面に叩き込んでKO。

 終わった時には身体はボロボロで、指一本も動かせなかった。

 薄氷の勝利ってこういうのを言うんだろうなぁ。

 とりあえず、食らって一番ヤバかった掴みからのスレッジハンマーを修得できたから、こいつを磨いて行きたいと思う。

 みんなに比べたらグダグダだけど、アドバイスとかくれると嬉しいです。 

 

 管理者

 勝利と新技おめでとう。

 とりあえず、後ろに下がらないで打ち合いに持っていった判断はさすがだと思う。

 今後の課題はタフネスの向上と、上手なダメージの抜き方かな。

 喧嘩師見習いさんの戦い方は生傷が絶えないと思うので、ヤバいと思ったらこちらに来るようにしてください。

 整体と傷の治療は無料で(うけたまわ)りますので。

 

 妹ニンジャ

 喧嘩師見習いさん、ファイトスタイル変わったねぇ。

 前もたいがいだったけど、今のノーガードで自分の土俵に持ち込む強引さにはびっくりした。

 パンチ力も凄くなったし、ストリートファイトの大会とかでいい線行きそう。

 

 青い猛犬

 いい喧嘩っぷりだったぜ、兄ちゃん。

 やっぱ男の殴り合いはああじゃなけりゃあな。

 いや、いい酒の肴になったわ。

 

 白龍皇

 なかなか興味深い戦いだった。

 技巧で鎬を削るのもいいが、ああやって真正面から勝負するのも面白い。

 あの闘い方を選んだから、お前はドライグを封じたんだな。

 いつかは俺もやってみたいものだ。

 

 合宿生活31日目

 

 記入者 青い猛犬

 

 久々に書き込む。

 今日の報告は二つ。

 今日は『魔界を統べし我旺(がおう)』って奴に勝った。

 ボロボロの着物をきた侍のおっさんで、すっげえ魔力を迸らせていた兵だ。

 身の丈ほどある十字槍の槍捌きや、愛馬と一体になっての突撃は脅威だったが、馬に乗った時には身体の自由が制限される事を逆手に取って、空中からの『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』で勝負を決めた。

 技の方はスピードの俺とパワーの奴では相性が悪いので、いただいちゃあいない。

 久々に『刺し穿つ死棘の槍』も宣告通りに心臓を穿ったし、腕の立つ奴との戦いで鈍っていた身体にも喝が入った。

 ま、悪くない戦いだったってことさ。

 

 二つ目だが、俺の師匠が坊主に負けた。

 開始一分足らずでのスピード決着だったが、実力的にはそこまで開きがあったわけじゃない。

 小手調べとして放った師匠の甘い初撃を迎撃した坊主が、師匠が体勢を立て直す前に大技を連続で叩き込んだだけだ。

 相手の実力を調べようとしていたスカサハと、隙あらば喉元を噛み千切る気だった坊主の意識の差がそのまま結果に出たってワケだ。

 ああ、勘違いすんなよ。

 仇討ちをするとか、そんな気はさらさら無いからな。

 殺されたってんなら兎も角、ただ負けただけならスカサハが悪い。

 弟子だからってそんなもんにしゃしゃり出たら、みっともないだろ。

 ここに書いたのは、坊主に忠告する為だ。

 坊主、師匠はお前の首を狙ってくるぞ。

 あの女は神や精霊を殺しまくった所為で、人間から外れた存在になって死ぬことができなくなった。

 だからこそ、死への好奇心とケルトの戦士の性から闘って殺される事に憧れてた。

 で、それをお前が叶えちまったんだ。

 師匠を殺したのが俺だったなら、弟子が己を超えたってんで納得もしただろう。

 だが、見ず知らずのお前に殺られたとあっちゃあ、間違いなく雪辱を晴らしに来る。

 ここで生活する間、いつ何時襲い掛かってくるか分からないから、気をつけるようにな。

 

 ビリビリ巫女

 ……なんてはた迷惑な話なんでしょう。

 猛犬さん、弟子なんですから止めてください。

 

 妹ニンジャ

 また変な厄介事背負っちゃって……。

 取りあえず、危なくなったら全力で反撃する事。

 ヤバかったら、青い猛犬さんを生贄に差し出すから。

 

 聖剣使い

 武勇を伝説に謳われた影の国の女王を倒すとは。

 どのようにして彼女を倒したのですか?

 

 管理者

 初っ端に槍で刺突してきたから、当て身投げから『裏雲隠し』で背中を取って『邪影拳』を二発目で止めて『羅生門』。

 技後の硬直を氣の操作でキャンセルして吹っ飛ぶ相手に追いついてから、連続で真空波を叩き込む大南流の奥義『摩利支天』。

 そこからさらに『狂雷迅撃掌』に繋いで、落ちてきたところに『デッドリーレイブ』かな。

 あ、『デッドリーレイブ』のシメは双掌じゃなくて、地面に投げつけてからありったけの氣を叩き込む『レイジング・デッドエンド』だったな。

 

 白龍皇

 いつになく容赦ないな。

 いくら不死だったとしても、これでは耐えられまい。

 しかし、奴の当て身投げは凶悪すぎる。

 捕られるとほぼ100%で追い討ちが待ってるからな。

 しかも食らったら、ほとんど死に体になってしまうし。

 どうにかして、封じる術は無いものか……。

 アルビオンと一緒に考えた空間の半減も、すぐに見破られてしまったしな。

 

 

 イケメン猿神

 お前も散々やられたからなぁ。

 経験者は語るって奴だねぃ。

 

 未来の魔女

 『武神とも言われる伝説の女王を倒した』といって誰も驚かないあたり、あの人の異常性が分かりますね。

 

◇―――――――――― 

 

 と言った感じだ。

 みんな各々に成長しているようで、結構な事である。

 俺も負けてはいられないな。

 

 

 精神と時の部屋生活155日目

 

 精神と時の部屋に入ってもうじき半年である。

 この一ヶ月は『キン肉マン対策』で訪れた将軍様と、マンツーマンでのガチ特訓だった。

 『生命力』を全開にしてるのにちょくちょくパワー負けするって、どんな身体してんスか将軍様。

 そんなリアル『虎の穴』な厳しい修練の中でも嬉しいもある。

 数ヶ月間死ぬほど鍛えまくったお陰で、界王拳の補助無しに完全版地獄の断頭台が撃てるようになったのだ。

 まあ、調子に乗って将軍様にお披露目したら『技の掛かりが甘い! そんな温い有様で、地獄の断頭台と呼べるかぁぁぁぁぁっ!!』と、オリジンを食らったわけですが。

 あと、アレを食らった後でも闘えるようになったのは、マジで成長だと思う。

 そんなこんなでガチガチに(しご)かれた俺は、時に対戦でロビンマスクを血祭りに上げ、時にキン肉マンゼブラのマッスルインフェルノをロデオスキップからの地獄の断頭台で返すという、残虐ファイトを繰り返した。

 そのお陰か、はたまた悪魔の呪いか。

 ある時、俺には見えてしまったのだ。 

 そう、俺式地獄の断頭台の改良型が。

 上手くこれを生み出す事ができれば、将軍様の神威の断頭台ほどではないにしろ、地獄の断頭台を越えるであろう技。

 当然殺傷力も強化されるので、『技を出す=相手の死』という図式は避けられないだろう。

 ……将軍様。

 楽しみにしているのは分かりましたから、どっからとも無くテリーマンを拾ってこないでください。

 え、技の練習台?

 いやいやいやいや、闘る前からキン肉マンと遺恨を残してどうするんスか。

 『問題ない。遺恨など、私には十分にある』って、あるのは将軍様であって俺じゃないでしょう。

 ほら、ナツコが妊娠してるとか言ってるし、逃がしてあげましょうよ。

 とまあ、こんな感じで将軍様が荒ぶる事もあったが、大きな問題は無く修行は進んでいる。

 新型断頭台の開発の為にも、かんばるとしよう。

 余談だが、テリーマンの訴えを聞いている時、恐らく生まれてくる子の未来の姿である『テリー・ザ・キッド』の醜態が脳裏を掠めて、『このまま殺してやるのも慈悲か』と考えてしまったのは秘密である。

 

 

 精神と時の部屋生活182日目

 

 ついに、ここでの生活が半年を越えた。

 今日からは今までとは別の修行へと移行する事となった。

 分かりやすく説明すると、『無限の闘争』が持つ並行世界や異世界の因果を利用して、別の世界に出稽古に行くというのだ。

 発案者はもちろん将軍様。 

 曰く、『擬似的な死があるとはいえ、命が保障されている場所で修行を続けるのは甘い』のだそうだ。

 という訳で、俺は将軍様が用意したワープゲート(悪魔六騎士戦の序盤で使われた、洞窟を模したセットそっくりだった)に飛び込む事と相成った。

 洞窟の入り口には、『触手地獄』だの『●●地獄』だのと六種類の地獄が銘打たれていたのだが、俺はその中から『獅子王地獄』を選んだ。

 格闘ゲームで『獅子王』といえば、名門格ゲーメーカーSNKの異端児『風雲黙示録』のラスボスである『獅子王』だろう。

 ボクシングと剣術を組み合わせたまったく新しい格闘技を使う男で、オープニングに出てくる顎がしゃくれたあまりに濃い顔は、主人公ショー・疾風(はやて)の五月蝿い雄叫びと相まって、格ゲーマニアの中では屈指のネタになっている。 

 言うまでもないことだが、奴は『無限の闘争』にも登録されている。

 俺としても手合わせを楽しみにしていたのだが、今までその機会は巡ってこなかった。

 この『獅子王地獄』は、そんな俺に神様がくれたチャンスだろう。

 『風雲黙示録』は勿論の事、『ネオジオバトルコロシアム』の獅子王とも闘えるかもしれない。

 もしかしたら影武者と本物を相手にした、ハンディキャップマッチが待ち受けている可能性もある。

 ん、そんなに獅子王が好きなのかって?

 好きだぞ、ネタ的な意味で。

 あんな濃いキャラとやりあうなんて、ある意味得がたい経験だと思うし。

 まあ、『風雲黙示録』自体は一回しかやった事無いんですけどね。

 そんな期待に胸を膨らませながらトンネルを抜けると、そこは一面の荒野だった。

 赤茶け、ひび割れた大地にペンペン草のようなものしかない植物。

 見れば、ところどころに爆撃されたようなクレーターまであった。

 獅子王城に出るものと思っていたので内心がっかりしていると、なんか修羅の国のボロみたいな格好をした一団に襲われた。

 これが命をかけた実戦なのか、とグレートホーンを開幕ブッパしたら、一瞬で全員ミンチになった。

 てっきり、ボロの衣装を脱ぎ捨ててシャチのような奴が出てくるものと思っていたのだが、当てが外れたらしい。

 周辺を確認する為に舞空術で空を飛んでみると、目に入ってきたのは実に奇妙な地形だった。

 周辺の殆どは荒野が続き、右手に見えるのは砂漠とピラミッド、左手には謎の白い城塞都市。

 正面をそのまま行ったところにある山岳地帯には、少数の集落が見て取れた。

 はて『風雲黙示録』に山岳地帯やピラミッドがあっただろうか?

 などと首を傾げていると、下から見知った気配を感じた。

 上がってきたのはヴァーリだった。

 何でいるのか問えば、面白そうな事をやっているのが見えたから、俺に続いて飛び込んだとの事。

 まったく、こういう事にかけては鼻が効く奴である。

 地面に下りれば美猴やアーサー、玉藻までいたので同行を許可した。

 周囲を確認したが、目指すのはやはり白亜の城塞都市『獅子王城(仮)』だろう。

 あそこにいけば獅子王が出てきて、影武者と共に俺達を『ダイナマイッ』してくれるに違いない。

 そうと決まれば腹ごしらえだ。

 まずは食材を現地調達しないとな。




 ここまで読んで下さってありがとうございます。
 ようやく、慎に『龍天昇』を修得させることが出来ました。
 実はこの技、連載開始から習得させようと決めていたのですが、あまりの寄り道の多さに伸び伸びになっていました。
 『生命力』を氣功の上位互換にしたのもその辺の調整で、原作ではここまでの伸びはありません。
 ドラゴンボールの『界王拳』や『超サイヤ人』を上回るパワーアップって、そうは無いですよね。

 さて、今回のパワーアップで慎は『神』ランクにつま先を踏み入れました。
 ライバル的立場のヴァーリはまた引き離される形になりましたが、大丈夫。
 ヴァーリもしっかりブースト技を修得していますので。
 
 では、恒例の用語集です。

 ……今回の用語集は多いなぁ。

 〉龍天昇(出典 押忍!! 空手部)

 高木の師匠、陳々、流雲の父親である黄天昇が編み出した拳にして、「押忍!空手部」最強の必殺技。
 神極拳、太極拳、そして邪極拳の極意をすべて修め、鳥、蛇、鷹、熊、虎の自然界の魔獣を憑依しそれを三匹の龍(神極拳、太極拳、邪極拳を表す。)として打ち出す。
 だが、これだけでは完全ではなく、生物が生きようとする力「生命力」をコントロールできてこそ、この技は真の龍天昇となり、無限に進化していく究極の拳法となる。

 〉邪極拳(出典 押忍!! 空手部)

 高木の師である陳々、流雲の弟の暗海があみ出した暗殺拳。
 相手の急所を的確に捉え、確実に相手を殺す事に主眼を置いており、相手の体の動きや力を封じることも可能。
 高木も一度はこの技に天地神明掌の威力を半減させれられ、敗北を喫した。
 その極意は、『拳を繰り出すスピードを極限にまで上げることで相手の急所を突き、倒す』というものである。
 そのためには「反射運動」による無意識の中から筋肉を動かし、拳を繰り出さなくてはならない。
 その性質上、邪極拳を習得できる者は生まれながらの資質が必要となる。

 〉ロールシャッハ(出典 ウォッチメン)

 DCコミック『ウォッチメン』に登場するヒーローの一人。
 トレンチコートにソフト帽、白地に不規則に流動する黒い模様の全頭マスクを着用。
 その独特のデザインや強烈なキャラクター性から同作に登場するヒーローたちの中でも一際人気が高い。
 犯罪者を尋問する時は指を折り、悪党を見れば一切の容赦なく制裁を加える処刑人。
 極めて独善的かつ暴力的な男だが、ある事情から子供にだけは優しい(傍から見ても判らない態度ではあるが)。
 「キーン条例」によりヒーロー活動が禁止されたアメリカ合衆国。
 ニューヨークにおいて違法に自警活動を続け、ストリートで犯罪者を叩き潰しているたった一人のヒーロー。
 良くも悪くも善悪の妥協を許さない暴力的な人間であり、一般の範疇からは狂人と呼ばれるに違いない男。
 その精神状態は、診察した精神科医が影響を受け、逆に狂ってしまうほどである。
 このロールシャッハの持つ一切の妥協を許さない強烈な意志力、己の正義に異常なまでに忠実な姿は、彼がニーチェが『ツァラトゥストラかく語りき』で提唱した、精神的「超人」である事を示している。

 〉名無き王(出典 カオスブレイカー)

 タイトーから発売された対戦型格闘ゲーム『カオスブレイカー(ダークアウェイク)』の隠しボスで、本当のラスボス。
 「太古の竜」「名無しの王」とも言われる。
 遥か昔に神々と凄惨な戦いを繰り広げた竜族の王で、力の源である「真の名」を神々に奪われて最果て島に封印された。
 復活と復讐を果たすためダークエルフの女王・ティーラに生贄をささげさせていた。
 ある者はこの竜の復活を阻止するため、ある者はこの竜の力を求めて、作中の多くのキャラの目的となっている。

 MUGENにおける名無き王は、ラスボスのティーラ、中ボスのマンティコアと一緒に3体で戦うものと単体で戦うものがある。

 〉冥王グランドマスター(出典 ストライダー飛竜)

 カプコンの名作アクションゲーム『ストライダー飛竜』シリーズの最終ボス。
 『飛竜2』や2014年の『飛竜』でも最終目標として君臨しており、彼が開発した超生物カドゥケウスや、パワーアップ形態「冥王プライム」といったボスが登場する。
 西暦2048年、すでに全世界を支配下に置いており、さらに地球の生態系を絶滅させたうえで、自らが創造した生命で地球を完全に支配する野望を実行に移す。
 都市「ザ・サードムーン(第三の月)」を反重力装置で宇宙に浮上させ、熱核兵器で地球を無差別攻撃するサードムーン計画を発動。
 グランドマスターの攻撃方法は生命の創造。
宇宙空間を跳び回るシベリアオオカミやピラニアなどを無から創り出し、飛竜に差し向けてくる。

 〉超火炎旋風棍(出典 餓狼伝説)

 ビリー・カーンの超必殺技。『餓狼伝説SPECIAL』より実装。
 旋風棍のモーションで三節棍を回して炎の輪を繰り出し、前方に飛ばす飛び道具。
 『KOF』シリーズのMAX版は画面端まで届く巨大な火の玉にして飛ばす。

 〉人修羅(出典 真・女神転生Ⅲ)

 アトラスから発売されたRPG『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』及び、『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE マニアクス』の主人公。
 デフォルトネームは設定されていないが、小説版では「間薙シン」、ドラマCD版では「嘉嶋尚紀」の名前が設定されている。
 元々は都内の高校に通う15歳の普通の高校生で、自発的な行動のほぼない典型的な投影型主人公タイプ。
 「東京受胎」と呼ばれる世界壊滅の際に、謎の金髪の子供に飲まされたマガタマの力により、半人半魔の存在になる。
 ガイア教に伝わるミロク経典に記されている魔人であり、混沌の東京に変革をもたらす存在であるとされ、否が応でもあらゆる場面で彼の選択により局面が動く場面が多くある。

 MUGENにおける人修羅は3Dモデルを駆使した者が存在する。
 マガタマから得られる数多のスキルを使い分け、原作では飛び道具だったスキルも打撃技に変換されている為、あらゆる局面で対応可能なオールラウンダーになっている。
 ただ、技の数が20を超えている為、使いこなすには相当な努力が必要。

 〉サラマンダー・ストリーム(出典 餓狼伝説)

 ビリー・カーンの潜在能力(オーバードライブパワー)または超必殺技。
 『リアルバウト餓狼伝説2』と『餓狼伝説〜WILD AMBITION〜』、『KOF'98』(裏のみ)で実装。
 炎を纏った棍を三節の状態で振り回した後、目の前で棍を叩き付けて火柱を立てる技。
 出の『RB2』では地面に三節棍をこすりつけて着火している演出があるが、『KOF'98』では振り回しただけで炎が出るような演出になっている。

 〉とあるOL(出典 実写格闘ゲーム「男対女2」)

 同人ゲーム「男対女2」のプレイヤーキャラ。
 本名は晴海 結愛。
 スカートめくりを目論む『轟 茄子太郎』をその股間を蹴って阻止する事になる。
 MUGENでは、実写取り込みのキャラが存在。
 出した蹴りが男性の股間にヒットすると、クリティカルとなり大ダメージを与える。
 しかもこの蹴り、通常技だというからタチが悪い。
 某笑顔動画のPVでは、草薙京の股間を蹴りまくっていた。
 
 〉アルティメット待ちガイル(出典 MUGEN)

 MUGENで作られたキャラ。
 ストⅡのガイルがベースとなっているのだが、
 『ズラが取れてレーザー砲がドッキングする』
 『ズラの下にシャフトが出て来て、プロペラのように回転して空を飛ぶ』
 『常にしゃがんでおり、移動はホバー』
 『画面の上下端まで届く、ソニックブームタワーを出す』
 『頭からミニガイルを生み出す』等々
 その存在はまさにカオスの権化。
 紹介動画では『吹いたら国に帰るんだな』の合言葉で、帰国ラッシュを生み出しまくった。

 〉羅将モン(出典 MUGEN)

 MUGENで作られたキャラ。
 こっちはCVSのギースが基となっている。
 『羅生モーンッ!!』の掛け声と共に、どっかで見た様なアレンジがされた技を次々と繰り出す。
 こちらも『アルティメット待ちガイル』に負けず劣らずのカオスっぷり。
 しかもキャラとして普通に強いのが輪を掛けて面白い。

 〉ブランディングブリーチ(出典 ギルティギア)

 ギルティギアXrdにおけるソルの一撃必殺技。
 始動モーションはファフニールで、ヒットすると演出に移行。
 ジャンクヤードドッグを展開・フル稼働させ、渾身のボディブローで相手を爆発させる。
 一応無敵はあるが、決着条件を満たした時の連続技に使うのが無難。

 〉蜂巣箱(出典 ギルティギア)

 アクセル=ロウの必殺技。
 『GGXX』以降のタイトルで実装された。
 鎖鎌を構え、相手の攻撃を受け止めると薙ぎ払いをくり出す当て身技。
 上段または中段判定の打撃技もしくは飛び道具に対応している。
 当て身判定の発生が早く、反撃の部分はガード不能かつ発生の直前まで打撃技に対する無敵判定があり、ヒットすると壁バウンドを誘発する。
 また、ここから追加技として『白波の焔』を出せる。

 〉呪層界・怨天祝奉(出典 Fate/EXTRA)

 『Fate/EXTRA』のキャスターこと玉藻の前が所持するスキル。
 次の手の魔力系スキルの威力を約4倍にする。
 『Fate/EXTRA』でのみ登場し、レアエネミーを5匹討伐すると「呪層界・怨天祝祭」から置き換わる。 

 〉呪相・密天(出典 Fate/EXTRA)

 『Fate/EXTRA』のキャスターこと玉藻の前が所持するスキル。
 敵に魔力貫通ダメージを与える対ガードスタンの効果を持つ風の呪術。
 
 〉Q(出典 ストリートファイター)

 『ストリートファイターⅢ』に登場するキャラクター。『3rd STRIKE』より登場。
 長身に帽子とトレンチコートを着用し、鉄仮面で顔を隠した上に手袋までしているという異様な風体をしている。
 上半身と下半身の動きが合っていなかったり、台詞は殆ど呻き声で言葉らしい言葉を一切喋らない。
 世界各地で多発している猟奇事件の現場で目撃されている為、CIAやインターポールからマークされている謎の怪人。
 性格や生い立ちといった個人情報は一切不明であり、CIAはおろか全能の秘密組織を以てしても何一つ解らない。
 お陰で技名ですらCIA側が名付けた仮称ということで、語尾に「(仮)」が付いている。
 
 〉魔界を統べし我旺(出典 サムライスピリッツ)

 『サムライスピリッツ天下一剣客伝』のラスボス。
 『サムライスピリッツ零』のラスボスであった兇國日輪守我旺が現世を護る為に魔界に堕ち、侵略を企む邪悪と闘い続けた結果、魔界を統一して魔王と化した姿。
 魔界を制覇した後は未だ慟哭鳴り止まぬ國の為、現世、そして「天」をも手中に収めるべく、御前試合の優勝者を相手に、現世と魔界の覇権を賭けた「魔界大決戦」を繰り広げる。
 エンディングでは征夷大将軍となり兇國幕府を設立。
 多くの益荒男を膝元に集結させ、真っ先に鎖国を推進。
 異国の文化を完全に排除させ、日本を独立した島国の小国でありながら、列強諸国と肩を並べる強国とする事に成功し、民が平和に暮らせる国を永く繁栄させた。

 〉裏雲隠し(出典 餓狼伝説)
 ギース・ハワードおよびナイトメアギースの技。
 相手の体勢を崩して後方に投げる技。
 ダメージはないが、のけぞった相手に追撃可能。
 
 〉テリー・ザ・キッド(出典 キン肉マンⅡ世)

 伝説超人ザ・テリーマンと日本人の記者・翔野ナツ子の間に生まれた新世代超人。
 出身国的にも種族的にも、2つの意味でハーフのキャラクター。
 当人もテキサン(テキサス男児)とサムライの血の両方を受け継いでいることをとても誇りに思っている。
 『Ⅱ世』の大半の登場人物に当てはまるが、キッドも世代間のギャップからくるコンプレックスを抱いている。
 偉大なる父、テリーマンの影と、その功績に反して単独の超人レスラーとしては華々しい栄光に縁がないという一面に反攻。
 「栄光のナンバーワン超人になる!」という目標を掲げ、遮二無二突っ走る個人主義の若者となってしまった。
 また、テリー一族自体超人種族の中では体格や単純なパワーには恵まれない為、キン肉一族のような派手な大技が撃つ事ができない。
 その事もキッドの心に影を落としており、地味なファイトを指摘されて逆上したり、
体格に合わない無茶な大技を使おうとして自爆してしまうなど、試合運びにおいても大きな弱点となってしまっている。
 これらのコンプレックスを克服することがキッドのドラマの背骨となっている。

 今回はここまでとさせていただきます。
 また次回でお会いしましょう。 

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