【完結済み】東方贖罪譚〜3人目の覚妖怪〜   作:黒犬51

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38話 月下に踊る悪魔

闇に支配された森の中、彼は1人音を頼りに銀杏と呼ばれる白狼を追っていた。

草木を掻き分け、木の根を飛び越え、暗闇を疾走する。

何処かに誘導されている。そんな事はとうにわかっている。だが、それでも彼は追わなければならなかった。

音が消え、引き摺られていた白狼が止まった。気付けばそこは少し開けた森の中。木々の間を抜けた月光が注ぐ。

 

「一体、何のつもりだ?糸繰り」

 

一切の感情がこもっていないはずの言葉。だが、そこには対象を殺すという彼の意思がこもっていた。

 

「何のつもり?ですか。お迎えに上がったんですよ。【新月の彼岸花】...さん?」

 

「懐かしい名前だな」

 

右手に握った短剣を眺め、頭上に浮かぶ月に目をやる。

 

「おっとこれは失礼。ここでは秦 空。と名乗っているんでしたね」

 

少年は何も答えず、何も言わず。ただ、空に浮かぶ月を眺めている。一体何を思っているのか。それは恐らく彼しか理解できないのだろう。

 

「迎えと言ったな。どういう意味だ?」

 

「そのままですよ。父がお呼びです」

 

「何の為にだ。それに、何故ここがわかった?」

 

「貴方は駒ですから。それの管理をするというのは当然でしょう?」

 

森に年老いた老人の声が響く。その声に驚いた鳥が一斉に木から飛びたち月を一瞬覆い隠した。

 

「成る程」

 

少年は首元に手を伸ばし、そこにある異常な感覚に初めて気付いた。不覚だったとでもいいたげに顔を強張らせる。

 

「そういえば父が貴方を呼ぶ理由ですが。それは貴方にとある命令を下す為です。まぁ、父もこの様な状況になる事は見越していた様ですから。声を残していかれました」

 

「聞かせろ」

 

機械がレコードを読み込む音独特な摩擦音が響き、正面の木から彼は聞き慣れた男の声が響いた。

 

「マイクテスト、マイクテスト。あー、あー、どうやら大丈夫みたいだね。失礼、始めよう。これを聞いているという事は糸繰りが彼岸花を見つけたという事だね。

やぁ、彼岸花。久し振り。これを聞いている頃にはきっと私は死んでいるんだろう。実は君が逝ったあと私も重病に侵されてね。もう虫の息というわけだ。だからここで君に依頼を出そうと思う。きっと最後の依頼になる。申し訳ないが、そこの糸繰りを殺してくれないか?」

 

少年は音源である闇の中に跪き。忠誠を誓った騎士が王に謁見するかの様な姿勢をとる。

 

「yes.my master」

 

「何...?まさか裏切るのですか!私にショーをしろと言ったのは貴方だったはずだ!」

 

想定外の命令に、老人は狼狽し。森の中で叫ぶ。しかし、録音にその声は届く事はない。頭を抱え、呻くその体が次の瞬間、2つに割かれ。まるで噴水の様に血飛沫を上げる。

 

「もう良い、やってやる!そうだ、私が彼岸花をやれればトップになれる!頂点になれるのだ!」

 

切断された老人の体から糸が溢れ出し、身体をつなぎ合わせた。

 

「...?」

 

目の前で起きた光景に彼岸花の様に赤く染まった彼は首を傾げる。

 

「この世界に来て、人間を辞めたのはお前だけではないという事だ!」

 

「ーーー」

 

何をいうでもなく、彼は拳銃で老人の身体を打ち抜き、蜂の巣にしていく。一発一発が確実に肉を抉り、肉体を削って行く。

彼はおもむろに右手をあげ、そこからフックを飛ばし、老人の立つ木に急接近、ゼロ距離で瞬時に作り出したショットガンで身体を吹き飛ばす。

その血をすぐさま可燃性に変更し火を放った。その火が木に移り、周囲が赤く照らされていく。

 

「人形か」

 

焼けただれ、千切れたフードからのぞいた顔を確認しショットガンを虚空に還す。

 

「やはり、戦闘力では格が違いすぎる。流石は彼岸花。一部で伝説とまで言われているだけはある。だが、その強さはどうやって手に入れた?何を犠牲にすればそんな力が手に入る?」

 

醜い声が赤く輝く森に響く。火の勢いは止まらないかと思われたが、突然火が消えた。あの老人は結局人形だったという事だろう。 再度闇に包まれた森の中赤く染まった少年の姿だけが浮かび上がる。

 

「私は知っている。いや、想像出来るといっておこうか!」

 

「まぁ、その想像の通りだろう」

 

遮る様に告げられた少年の言葉。それは未だに彼を想う少女と本人しか知らない秘密だった。

 

「まだ、話の途中だが?」

 

「いや、もう良い。だいたい理解した。それに俺は命令に従い貴様を殺さなくてはいけない。早急にな」

 

少年は一発の拳銃を闇に向けて放つ。響く銃声に隠れ何も見えない筈の森の奥で1人の男の悲鳴が響く。

 

「無駄だ、俺も人間では無くなっている!」

 

森の奥から肉塊が現れる。無論ただの肉塊では無い。少年が仮面の様な無表情を向ける先には醜い獣。身体中に頭皮を極限まで伸ばされ強引に縫い付けられた顔。その1つ1つが虚ろな目をしながらも嘆いている。胸には大量の乳房が、背にはタテガミの代わりに手足が蠢いていた。

 

「こうなるとマリオネットでも無く、ただの肉塊だな」

 

少年が無常に言い放った直後、不協和音を生み出す獣の顔達から一斉に純白の糸が吐かれ。少年を捕縛しようと生物の様に動き出す。しかし、彼は一切動じず、糸に包まれていく。その糸がまるで赤い絵の具に漬けたのかと思われる程赤くなった後、突然発火し糸が導火線の様に火を伝え、肉塊を焼き上げていく。

人の肉の焦げる独特な臭いの後、残されたのは炭化し何の音も発さなくなったただの塊だけだった。

 

「こうも切り札を破られると、自信を失いますね」

 

燃える糸の中、ほぼ無傷で少年が現れるのと同時に背後から白狼が白狼刀片手に襲いかかる。しかしそれすらも即座に少年の手に出現したメイスによって遥か上空に叩き上げられる。その胸からはサードアイが白狼を見つめていた。

 

「これも弾きますか。本当に一体何者なんですか?」

 

「想像がついているんじゃ無いのか?」

 

白狼に何らかの手段で取り憑いた糸繰りを見下ろす様にして告げた少年の顔はまるで何か、新しい玩具を見つけた子供の様に、悪魔が目の前に現れた人間で遊ぶかの様に歪んでいた。

 

「悪魔か何かなんですかね。何にせよ、恐ろしい」

 

少年の前で白狼が淡々と言葉を紡ぐ。

 

「悪魔か、そうだな。なら、悪魔らしく殺すとするかな?」

 

糸繰りが空中に飛んでいった白狼刀に糸を巻きつけ少年を叩き切ろうと自らの指で糸を操ろうとした時だった。

 

「ア?」

 

「一体どうしたんだ、糸繰り?」

 

悪魔、そう形容するのが最も良いと思われる様な笑みで顔を歪ませた少年の手には糸が煌めいていた。

 

「キサマァァァァァァ!」

 

「糸繰りは暗殺の技だぞ?俺が使えない訳が無いだろう」

 

少年が指を動かすと白狼の身体が持ち上がり。宙に吊られていく。

 

「そうだ。悪魔から良いことを教えてやろう。お前の取り憑いているその白狼。どうやら能力持ち。そしてその気になる能力だが道連れにする能力だそうだ。もし、俺が白狼を殺したらどうなるかな?」

 

「ならば俺がこの身体を捨てればいいだけの事!」

 

「何を言ってるんだ?道連れだぞ?お前がどこに逃げようと俺がこの白狼を殺せばお前も死ぬ」

 

何か、道端にいる虫でも見る様に。彼は突然無くなった表情で語る。

 

「だが、お前にこの白狼が殺せるのか?お前は俺を追う時にに此奴を助けてくれとでも言われたんじゃないのか?いや、もし言われていなかったとしてもお前には殺せないだろう。此奴は何の関係もないただの被害者だ」

 

まさか殺す訳が無い。どこからその愚かな考えが出て来たのか。彼は少し考える様な素振りをしてジッと取り憑かれた白狼を見据える。

 

「そうだな。それもそうだ。だが、俺が躊躇すると思うのか?俺に出された正式な依頼はお前を殺す事だ。俺がどんな手を使おうとお前を殺せれば俺の依頼は達成。俺は自由になれる」

 

「お前は依頼達成のためなら部外者の死は気にしないと?」

 

まるで人間では無いものを見るかの様な視線が彼に向けられる。だが、彼は全く動じることなく。その無表情を崩さない。

 

「無論だ。あのオーダーに、部外者を巻き込むなという指示は入っていたか?」

 

まるで奇妙なものでも見る様に白狼に取り憑いた何かを見る。

 

「お前。本当に人間か?」

 

「ああ、元はな」

 

そう言った口からは笑みがこぼれることもなく。やはり無表情が張り付いている。

 

「という事だ。死んでもらおう」

 

暇つぶしは終わった。そう言いたげに息を吐くと手を握る。瞬間正面の白かった白狼の体が赤く染まる。

 

「暗殺完了」

 

そう言って、物言わぬ白狼に歩み寄る。

 

「すまないな。俺の力不足だ」

 

その顔にはやはり無表情が貼りついているが。その声音はなにかを労るかの様だった。

 

「大丈夫...です。これで...良かった、これで良かったんです。無能...と言われた私が...最後にはこうしてみんなの役に...立てたんですから」

 

身体中がまるで刃物で斬り付けられたかの様に無残に裂かれ、裂かれた腹からは臓器が顔を覗かせている。そんな状況で何故話すのか。彼には理解できない。

 

「ああ...私も...役に...立てましたか?」

 

そう言った白狼は泣いていた。赤く染まった顔を二筋の透明な液体が血を巻き込み朱色に染まってから地面に落ち、血の海に消えていく。自らのの死が怖いのか?彼は一瞬そう考えたが読心によりすぐさま違うと判断し、この状況で掛けるべき最適解を導いた。

 

「ああ、お前は英雄だ。きっと誰も馬鹿にできないだろう」

 

こんな時の表情はどうすればいいのか。笑えばいいのか?泣けばいいのか?彼にはわからない。死を見る機会は多かった。それが仕事だった。だが、死を看取るのは初めてだ。

 

「それは...良かった...ああ......こんなことになるなら...伝えておくんだった...」

 

「遺言か?俺が伝えよう」

 

もう既に、話す事すらままなら無いだろう。しかし、白狼は未だに口を開く。

 

「これ...は...私が...伝えないと...ダメ...ですから」

 

そこまで言い切って、白狼は口から凝固した血を吐き出した。

 

「だが、もう伝えられないだろ?俺が代わりに」

 

正面の白狼はそれには答えなかった。目は閉じられ、顔には一筋の涙痕。その顔は何かを果たしたかの様に笑っていた。

 

「訳が分からない。何故笑っているんだ?」

 

少年のその疑問は解かれる事なく命の気配の無くなった闇に吸われて行く。

 

「お兄さん。一体何してるの?」

 

そんな時、背後から声が掛けられた。その声はあの男の物ではなく、無垢な少女の物。先ほどの戦闘の後だったからかも知れないが。まるで天使の様な声だと彼は感じた。一層の事、天界か地獄にでも連れていって欲しいと考えたせいもあるかも知れないが。

 

「英雄を看取っていた」

 

そう言って振り向いた先には金髪のまるで精巧な人形の様な顔の少女。だが、人間では無いらしい。背中からは枝の様なものが二本はえ、その下には妖しく輝く様々な色の宝石がぶら下がっていた。服はまるで欧米の姫様の様に豪奢だった。

 

「えいゆう?まぁ、いいや。所でお兄さんお名前は?」

 

「秦 空だ。所で君はこんな夜中に何をしてるんだ?」

 

「そっか、お兄さんがそうなんだ。新しいおもちゃなんだね!」

 

おもちゃ、その言葉が聞こえた瞬間距離を取り。短剣を生成する。それと同時に正面の少女の手にも紅く燃え上がる剣が握られていた。

 

「私はフラン。フランドール・スカーレット、今からお兄ちゃんで遊びま

 

そこまで言い切らないところで彼は拳銃を撃ち放った。その弾道は確実に少女の心臓部分を貫いた筈だが。血すらも出ていない。だが、確かにあたってはいる様で服には傷が付いていた。

 

「酷いおもちゃね...私がたっぷり遊んであげる!壊れるまでね!」

 

そう言った刹那少女の姿が搔き消え、背後から少女の物と言うよりか大砲にでも打たれたかの様な衝撃が走り、吹き飛ばされた。抵抗もなく飛ばされた先の木に衝突、鈍い音と共に、骨が数本折れたという確信。

 

「これ以上骨を折りたく無いんだが」

 

いつのまにか上空に移動していた少女の顔が狂気に歪んだかと思うと、羽の残像と共にまた彼の背後へ。2度同じ手は食らわず、少年は身体を捻り、背後に短剣を振る。が、リーチのせいか服を軽く裂く程度に留まった。

 

「もう見切るんだ!凄いよお兄ちゃん!」

 

また、姿が搔き消えた。背中の宝石の残像を追うが、今度は羽根の残像が見えない。彼は目を閉じ、音と気配に集中し短剣を身構える。

「アクセラレート...!」

 

目を開き、正面で紅く燃える剣を振り下ろそうとする少女の姿を捉えると。即座に背後を取り、振り上げられた右手の下に手を通し、左手の補助を入れて首を絞め上げていく。

 

「覚妖怪が力で敵うわけがないでしょ?」

 

そう言い放たれた瞬間、細腕にいとも容易く右手を外されてしまった。到底少女の物とは思えない剛力によりそのまま身体を地面に叩きつけられる。身体中に衝撃が余す事無く伝わり臓器を破壊していく。

 

「化け物かよ...」

 

彼はこの世界に来てから連戦に次ぐ連戦で満身創痍の身体を無理に起こし、血を吐きながらある決心をする。

 

「ダッキング・スツール!」

 

突然、尻をすくい上げる様に現れた椅子に少女は強引に座らされる。危険を感じ、離れようとした時には椅子から突如として現れた鎖によって雁字搦めに拘束されていた。それをすぐさま破壊しようとするがその時には椅子ごと地面に落下していく。何事かと上を向いた時、絶望は訪れた。水がその穴を埋めようと何処からか流れ出していた。ただの時間稼ぎのつもりだった。この程度すぐに破壊されるだろうが、そうすれば逃げながら次の器具を使えば良い。そうして地底まで逃げれればまだ希望はある。

 

「や、やめっ...!」

 

少女の願いとは裏腹に水は残酷にも穴を満たしていく。その水が少女の足に触れ、染みた時だった。少女を突如火で炙ったかの様な激痛が襲う。足先だけでもこの痛さ、もし水が身体を沈めるまで脱出できなかったとしたらどうなるのか。そんな不吉な予想が脳裏を横切る。

 

「た、助けて!ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい!」

 

まるで狂人の様な反応に彼は眉を顰める。しかし、彼は能力を解くことはしない。あれだけの戦力、もし解放してしまえば自分の身が危ない。

 

「あああああああっ!ああああああああ!痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイ!」

 

まるで、拷問を受けているかの様な反応。ここで待っていれば勝手に気絶する。かれはその結果を予測していた。その予測通り、数分も経たぬうちに声は無くなる。

 

「おい、起きろ」

 

水を消し、糸繰りの技術で椅子を地面に釣り上げると警戒しつつ涙を流す少女に声をかける。

気絶したと思っていたがまだ意識はある様だ。あれだけの悲鳴をあげたのだから相当辛かったんだろうが、まだ水かさも深くは無かったはずだ。そうなると本当に何故あそこまで悲鳴をあげたのか。そう言えば痛いと言っていた。水アレルギーか何だったのか?

 

「やめて...もう水は...」

 

先程までのあの雰囲気は何処へいってしまったのか。彼の正面で椅子に拘束された少女はただ、目の前の少年に怯えていた。体は震え、目からは涙が溢れている。

それを見るとやはり中身はただの少女だったと言うことがわかる。例えどんなに強かろうが精神が少女なら話ははやい。

 

「もう、攻撃はしない。お前がしないと約束出来るならな」

 

椅子に拘束された少女は潤んだめで何度も頷き敵意が無いことを表す。それをみた上で更にサードアイを使い嘘ではないかを確認。経験や深層心理を読もうとするがノイズがかかった様な風景しか見れないので諦め、少女に向き直る。

 

「選択肢をやろう。ここで俺の質問に答えて貰って、家に帰って俺の伝言を伝えてもらうか。俺と一緒に地底に来てそこでゆっくり質問に答えてもらうか。地底に来てくれればある程度の接待は出来るし、お前が望めば守ってやってもいい」

 

正直、前者は選んで欲しくない。だが、帰ったところでこの少女を派遣した奴に殺される危険性がある。当然だ、gpsが埋め込まれている可能性もあればスパイになった可能性もある奴をわざわざ置いておく必要はない。

それ位なら殺して死体を何処かに埋めてしまった方がいい。そうすれば情報の流出が最小限に抑えられる。

それに、あれだけの戦力。地底に引き込めれば地底自体も防衛しやすくなる。

 

「何で?」

 

「どういう意味だ?」

 

「私はお兄ちゃんを殺そうとしたんだよ?それを何故逃がしたりするの?」

 

「そちらの方が俺に利益が出るからだ」

 

事実、これは慈悲でも慈愛でも恩赦でも無い。ただ、彼にとってこの選択が最も有益であるという判断から来たものだ。

 

「だって、私は悪魔の妹だよ?」

 

「お前が悪魔だか何だかは正直興味がない。俺も今さっき悪魔と言われたばかりだしな。何にせよ早く決めてくれないか?」

 

少女は少し考えた後、口を開いた。

 

「出来ることは何でもする。だから私をお姉様から守って」

 

その発言を聞いた少年はゆっくりと頷くと、少女の拘束を解いた。

 

「契約成立だ。それでは地底に来てもらおうか。付いて来てくれ」

 

そうとだけ言って、英雄の死体の周りにネリネを咲かせ、飛んでいく。輝く月の下少年と少女は地底を目指し、白狼の死体を囲い咲き乱れる白いネリネは静かにそれを見送るかの様に風に揺られた。


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