誰かドレミー・スイート主役で「悪夢探偵」的なの書いてくれないかな(言い出しっぺ)
side 紫
―――八雲家―――
「スカーレットニードル」
「ルグ」
「グレートホーン」
「……ンジグオ・ンアッボ?」
「……合意と見てよろしいですね?」
「黙ってなさい淫藍狐」
ふわふわとした空気が流れる八雲家。
八雲紫はメアリーとの暇つぶし(しりとり)に乱入してきた式神を黙らせる。
「ね~ゆかりん」
「なにかしら?」
「この前うやむやになった自己紹介っていつやるの?」
「ちょっと待ってなさい。今、手はずを整えてる所だから」
「あ、そうなんだ。分かったー。あと私紅魔館に帰んなくて大丈夫?そのまま来ちゃったけど」
「大丈夫よ。手紙を送っておいたわ」
「そうなのかー」
だらだらと過ごす午後のひととき。
そんな中、八雲紫は昨日の幽々子との会話を思い出していた。
(さて、幽々子はどう出るのかしらね)
◆
side 幽々子
―――白玉楼 門前のメアリーを迎えに行く前―――
「……ねぇ紫。彼女は何者なの?」
私は早速気になっていた彼女について聞いてみる。
私も紫と知り合って長いけど、彼女のような存在について言われたことはなかった。
「昨日言った通りよ。吸血鬼姉妹の母親」
「そういう意味じゃないわよ……じゃあ何で教えてくれなかったの?」
「親友の貴女にも言わなかったのは悪かったわ。でも彼女に口止めされてたからね……もっともじきにバレてたでしょうけど」
つまり彼女には私と同格、もしくはそれ以上の優先順位があるということね……
一体いつ知り合ったのかしら。
「それなら何で昨日は紫から話したのかしら?」
「そう、それが問題なのよ」
「あら、そうだったのね」
「ええまったく」
なるほどね。昨日の発言は意図したものではなく、何らかの力が働いていたと。
紫に影響を与えられるほどの力を持ち……かつ何か秘密があることまで調べられ、それを紫が知っていることまで分かる人物……それほどの力を持つ人物はある程度限られるけど、さて誰かしら。
それはともかく今は……
「もう一ついいかしら?紫」
「なんなりとどうぞ。お姫様」
少しおどけたような様子で返す紫に、鋭い目線を向ける。
「……彼女は信用できるのかしら。私が出会ったばかりだからかも知れないけど彼女は―――」
「―――幽々子」
「……何かしら?」
私の質問を遮る紫。彼女は真剣な顔でこう告げた。
「信用できるかどうかは問題じゃないの」
「……何ですって?」
「問題は、裏切らないかどうかよ」
◆
side 美鈴
最近ゆかりんと対戦ゲームかアニメ鑑賞ばかりだったので、たまにはレトロな遊びでも ってことでしりとりやってみましたけど続きませんね。
やはり文明の利器に囲まれた現代っ子(妖怪)には無謀でした。あとで今季のアニメをチェックしておきましょう。
ゆかりんが自己紹介の手はずを整えてくれるって言ってましたね。
あれでしょうか、新入生が「遅刻遅刻ー」って言って、曲がり角で誰かとぶつかるパターン。
その後教室で「○○です。よろしくお願いします……あっあの時の!」って感じですかね。
よし食パンを用意して置きましょう。
それにしてもファーストコンタクトはこの門番フォルムで良いんでしょうか。
二回目だからセカンドインパクトって感じですけど。
さっきの流れで炎髪灼眼……はマズイですかね。贄殿遮那ありませんし。
素直に本来の姿で行くことにします。
あとは第一印象も大事ですし、折角の機会ですからね!
しゃべる(ネタの)内容も考えておかねば。
今季のアニメの前に今までのおさらいもいいかも知れません。
そうと決まれば善は急げです。
「ゆかりん~後で昔のアニメ見よー」
「あらいいわね。分かったわ。夕食後に用意しておくわ」
「さすがゆかりん」
これで今日の予定は決まりましたね。
あとは夕食までおとなしくお風呂に入るなりなんなりしておきましょう。
皆さんに自己紹介しに行くのが待ち遠しいですね。
ゆかりんとメアリーが真剣な顔した時はフラグ(ネタの)
この幻想郷には主人公と深く関わるほど(色々な意味で)ダメになってしまうウイルスが蔓延しています。
八雲家は手遅れです