東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結 作:ラギアz
ラ「あれ?この章シリアス少ないな。はあ、やっとラギアもシリアスを無くした章を出して来たか。全く、毎回毎回・・・と思っている画面の前の!そう、貴方の隣に居る人にお知らせです!」
真「隣に居る人にお知らせしても意味無いだろうが!」
ラ「大丈夫。シリアス&グロは出てきますよ」ニッコリ
真「果たして川遊びの意味とは」
天久「では、どうぞ!」
「さあ!二人でイチャイチャしてた隔と真を呼び戻した所で、ちょっと川から上がって体でも温めながら、そろそろおやつでも食べましょう!」
「「イチャイチャしてません!!」」
皆が集まった所で、レミリア様がパンと手を打ち鳴らす。
どうやら俺は結構寝ていたらしく、もう二時半頃らしい。
さて、ではおやつが何のかと言うと―――――
「作るのかよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「頑張ろう真!男は少ないからこういうのに使われるんだあああああああああああ!!!」
「ふっ、なんのこれしき・・・ああっ!腕が、腕が吊ったあああああああ!!!」
目まぐるしい勢いで俺達は牛乳などを掻き混ぜ、塩と氷を袋に詰め込み、どんどん袋を大量生産していく。
何を作っているのか?そう、実はこれはアイスである。
冷凍庫などで冷やさなくても、塩と氷を入れてその中にアイスの元を入れて置けばアイスが出来る。
実際俺もやった事があるが、中々に美味しい。というか、変わらない。
俺が叫び、天久も気合を入れ、いつの間にか着ていた霖之助さんが腕を抱えて地面に倒れ込む。
流石にこの気温でアイスを作るのは厳しいので、暁と魔理沙に氷を使って貰い辺りを冷やしていく。
数十分が過ぎたころ。
「かひゅっ・・・かひゅっ・・・もう駄目だ・・・・腕が動かない・・・」
「僕も・・・動けないよ・・・」
目の前に広がる無数の袋を前に、俺と天久は地面に倒れ込んでいた。
右腕がぴくりとも動かない。大丈夫かこれ。
「・・・真、大丈夫?」
俺がそのままぶっ倒れていると、ひょこっと暁が顔を覗かせた。
心配そうに眉をひそめ、おずおずと声を掛けてくれる。
「大丈夫大丈夫。後はこの袋を蹴り飛ばして、アイスにするだけだから」
「蹴り飛ばすの!?」
左手でぐっとしつつ言うと、黒く大きい瞳を見開きつつ暁は突っ込んできた。
しかし直ぐに真顔に戻ると、包帯の巻いてある俺の右手に向け、
「冷やそうか?」
「ああ・・お願いします・・・」
「纏・氷」
左の掌を向け、小さく呟く。
それと同時に妖力が俺の腕に纏わりつき、一瞬でそれは氷と化した。
右腕全体を薄く覆う氷の膜が痛みを少し和らげ、少しづつ動くようになってくる。
「おお・・・暁、ありがとうなあ・・・」
「おじいちゃんみたい・・・」
ため息と同時に礼を述べると、少し微笑みながら暁は俺の額に人差し指を当てた。
「無茶したらダメだよ?」
俺の頭の後ろにしゃがみ、長い黒髪を纏め。
心配する様に、でも微笑みつつ俺に語り掛ける暁は、何時もよりどこか幻想的に映る。
魔理沙やフランの騒ぐ音が聞こえる中、遠くで、隔の声が響いた。
「はーい!じゃあ、真の恥ずかしい秘密でも暴露しちゃいまーす!!」
『いえーい!!』
「いえーい!じゃねええええええええええ!!」
まさかの全員が面白そうに声を上げ、俺はそれを止めるために急いで立ち上がり、
いや、立ち上がろうとした。
刹那、力を入れた右腕は氷で固められているのを思い出すと同時に、激痛が走る。
自由に動かせない腕はつっかえ棒の役目を無くし、俺はバランスを崩した。
「あっ―――――――――」
思わず声が洩れる中、俺は無意識の内に宙に浮いていた左手で何とか自身の体を押しとどめようと、急いで振り下ろした。
しかし。
プツンッ
振り下ろされた左手の指先は、近くでしゃがんでいた暁の。
小さすぎず大きすぎずの胸を隠している水着の真ん中を、小さな音と共に千切ってしまった。
重力に従い、その水着は支えを失い広がりながら下へと落ちる。
「あっ」
「!?」
ようやく今の状況を確認した暁が、耳まで赤く染める。
両手で胸を包み込む様に隠すと、暁は小さくジャンプし―――――
「ふごあっ!!」
くるりと開店した勢いで、俺の頬へ飛び蹴りを食らわせた!!
迫る地面、暗くなっていく意識。
やってしもうた。
そんな考えが最後に浮かび、俺はそのまま意識を失った。
あ、一応・・・
コラボとかは気軽にお誘い下さいね!
真「誰もコラボしたいとか言わないから、気にすんな」
ラ「分かってるけどそこまで言わなくてもいいじゃん!」