東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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ラ「はい、小説読んでましたすみません!短いです!では、どうぞ!」


第四章第十一話「住み込み」

香霖堂。

ここは外の世界、いわゆる現実から幻想入りしたものを店主である森近霖之助の趣味で売っている店である。

 

店内、木造りの椅子に俺は腰かけつつ、カウンターに立つ暁と話し合っていた。

 

「川遊び以外のイベント?」

「うん。何か出来ないかなーって」

 

そう、ここに来たのは他でも無い。

ここには、変な物(褒め言葉)が沢山あるからだっ!!

 

「うーん・・・肝試しとか?」

「それいいな。後は水鉄砲に花火、バーベキューで良いな」

「バーベキュー?」

「鉄板で肉とか野菜とか焼いて皆で食べるのさ。」

「あ、それならあるよ!」

 

「じゃあ、今まで言ったの全部買います」

 

「畏まりました、総額5万2千円となりま・・・ええ!?全部!?」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「すみません妖夢様少し手伝ってください」

「いやまあ良いですけど・・・あれですね、前に咲夜さんから聞いたサンタクロースみたいです」

 

香霖堂の中で、俺と妖夢は話し合っていた。

目の前にそびえ立つ大きい荷物に戸惑うが、妖夢は持ち帰れる、と言ってくれた。

 

 

「でも、これと一緒に真さんを持ち帰るのは無理なので・・・どこかで適当に時間をつぶしててください。」

「ん、分かった」

 

袋に手を当て呟く妖夢に賛同し、俺は店の外を出ようとしたところで―――――

 

 

「ああ真君、それなら泊まっていくといいよ。」

 

 

「「え?」」

 

突然、霖之助から声を掛けられた。

 

 

暁が視界の端で驚いているのを尻目に、霖之助さんは話を進める。

 

 

「なんなら川遊びの日までここに居ると言い。幸い無駄に広いからね、沢山部屋は余ってるんだ・・・。妖夢も袋を置いていきな?暁が持ってってくれると思うから」

 

「え?あっ、はい!持って行きます!」

 

「え、泊まるんですか?」

「俺は別にどっちでも・・・」

 

どんどん進められていく話に着いていけない俺と暁と妖夢。

お互いに顔を見合わせる中、誘われた俺は、

 

 

「じゃあ、泊まります。ありがとうございます。」

「「結局!?」」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

空いてる部屋を一つ貸して貰い、備え付けのベッドに倒れ込む。

住み込みの条件は唯一つ、『最近魔法の森で暴れている妖怪を倒してほしい』との事。

霊力が1パーセントしか使えないが、暁も手伝ってくれるので大丈夫だろう。

その妖怪とは、果たして何なのだろうか。

少しの恐怖を抱きつつ、俺は長く息を吐く。

 

明日からまた、忙しくなりそうだ。


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