東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結 作:ラギアz
ラ「はい」
真「日常編飽きてんじゃねえエエエエエエエエ!!!!!」
ラ「早くシリアス戦闘シーンが書きtぐはああああああああ!!」
真「・・・あのさ、このすばのゆんゆんの画像見て
『よし。頑張ろう』
って言うの止めない?本当に気持ち悪いぞ!?」
ラ「そうでもしなきゃ生きて行けない。おけ?」
真「・・・では・・・どうぞ・・・・」
「もっと!もっと霊力下さい!」
「ふっ・・・これで良いですかああああああああああああっ!!??」
「うおおおおおおおおおおおお!!良いです!乗ってますよおおおおおおおおおお!!!」
・・・何をやってるんだろうあの人達。
店内の端っこ、二人用の席の壁側に座りつつ私は首を傾げる。
『真打ち登場、です』
その言葉通り、先ほど現れた薄気味悪い甲冑は桜色の霊力を放出し、真がそれを直ぐに火にして、無言のままおかみさんが料理を作り続けている。
何をしているんだろう、あの人達。
この短時間で何度そんな感想を抱いたか。
机に突っ伏し、私はそのまま真を待つことにした。
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「いやあ、美味しかったね。まさか火を使っただけでご飯が無料になるとは。」
「甲冑の人は直ぐに消えたけど・・・。」
ご飯を食べ終え、俺と咲夜さんは再び人里を歩き始めていた。
次はどこに行こうか。そう俺が悩み、前を見つめると―――――
「・・・あれ?」
遠くの方で、黒い帽子を被った少女が道の端っこに座っているのが視界に映った。
じっと眼を凝らすと、道の端っこにずっと座っている。
そう、人が多く通る通りを、ずっと座っているのだ。
普通ならば、大人が注意すべき事だと思う。
しかしその少女に声を掛けるものは居ない。
そして、その少女にぶつかる人間も居ない。
人はその少女を避けて、歩を進める。
その少女だけがこの世界から隔離されている様な、不思議な感覚。
無意識の内に人は避け、そして意識しない。
「すいません、咲夜さん」
「え?」
一応咲夜さんに告げ、俺は走りだした。
人々の間を縫う様に掻い潜り、その少女の元へと向かう。
「おっと、っと・・・」
少女の目の前で躓き、転ぶように俺は目的地へとたどり着いた。
座りつつ、此方を見上げる少女。
それと目線を合わせる様に俺は屈み、少し微笑む。
「どうしたの?こんな所で座って。」
「・・・え?え?あなた、私の事が見えてるの?」
突如話しかけられ驚いたのか、あたふたとその緑色の眼を少女は見開く。
うん、と返すと少女はそのまま数秒間固まり、
「えっと・・・私は古明地こいしって言うの。こんな所で座ってたのはね、えっとね、ちょっと、人探しをしてたの。」
「人探し?」
「うん。えっとね、」
焦った様子で、俺に言葉を投げかけ始める。
何に話しかけているんだ?と奇異な目で見られつつ、俺はこいしの言葉を待った。
「