ワンピースの世界に迷い込んだ2人の物語   作:鬼燼堂

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お久しぶりです。
消えてません!すみません!頑張ります!

おかしな所・誤字脱字などあると思いますがよろしくお願いします!


第7話【別れそして誤解】

出航してから二週間がたった。あと数分で船は島に付きいよいよ子供達とお別れだ。少し前までははしゃいでいた子供達の顔は今じゃ泣いているせいで赤くしながらもウチ等に抱きしいている。

 

ありがとう。

 

何度もお礼を言ってくれた。

月泳と樹希は、子供達をやっと親の元に返せることに顔をほころばせた。

 

そして、ついに港が見えてきた。

月泳は、上手く舵を操作し船を危なげなく港に着け樹希は、碇をレバーを勢いよく回し下した。

 

月泳「到着!!皆もう泣かないでお家に帰れるよ!」

樹希「さぁ!気を付けて降りてね」

 

子供達を誘導し下すと、目の前に何人もの親だと思われる大人たちが子供達の名前を呼び走り寄ってくる。子供達も自分の親を見つけ走って行く。

 

月泳「良かった!これで一安心だ、、「おいおいおい、海賊さんよう。あんた達かな?この島の子供達を攫っていったやからは」

 

人垣をかきわけ白い服に青いスカーフをつけた男達...海兵達がそういいながらやってきた。

 

樹希「か、海賊?!ちょ、違いますよ!」

 

「あの子供達は、一ヶ月前に失踪したと通報のあった子供達だ。それにその船メインマストには無いが、旗に海賊の印!ジョリー・ロジャーがしっかり描かれているじゃないか!!」

 

月泳「そんな、」

 

海兵の示した方を見ると小さな旗にドクロのマーク。

 

月樹((取り残してた....))

 

前の島を出るときに海賊だと思われないようにと旗を全て取り替えたはずだったが一枚見逃しっていたらしい。

 

樹希「た、確かにこの船は元海賊船ですけど!私達はただその子達を送って来ただけです!!」

 

「そうだよ!お姉ちゃん達は、、!「子供の保護を優先し海賊を必ず捕まえろ!!」

「「ハァ!!」」

 

樹希や子供達の話を聞く気が無いらしく海軍は、子供達を2人から引き離していく。

そして、囲まれた月泳と樹希は背中合わせになり海兵達に向かい構えながら溜息する。

 

樹希「何でこの世界の大人は話を聞かねぇんだよ!!」

月泳「村長達よりたちが悪いよこれ!!」

 

と2人は怒りながらもこの状況を打破する策を考える。

 

月泳「あーもう、どうする?樹希...ウチは捕まりたくないよ?」

樹希「同じく!でも逃げれそうにないし...」

 

周りはどんどん海兵に囲まれていって逃げ場はなくなっていく。

 

月泳「もう、これ戦うしか無くない?倒していいかな?」

樹希「確かに...。これはもうある種の正当防衛になるよね?」

月泳「なるよ。それに、森で折角練習したんだから」

樹希「そうだよね。実戦で試したいしやるっきゃないしょ!」

月泳「樹希ならそう言ってくれると思ってた!」

 

海軍を前に2人はそう結論をだし笑う。

そして、手を突き出し海軍を挑発するように言った。

 

 

月樹「「かかって来いよ!」」

 

 

 

「たかが2人で吠えるな海賊共が!!」

「「「うおぉぉぉぉ!!!!」」」

 

武器を構えこちらに突っ込んで来る海兵達に2人はなおも楽しそうに笑い会話を続ける。

 

樹希「月泳!殺しはするなよ!」

月泳「当然!もう調整はバッチリだからね!」

 

直ぐに2人に襲いかかった海軍の攻撃を上体を反らすだけで躱していく。次々来る攻撃を躱しながら拳、足を使う体術を繰り出し着実に敵をおとしていった。

 

「ぐぁっ!」

 

月泳「遅い遅いw素振り練した方がいいよー」

樹希「ホントそれな」

 

「くっ、貴様らぁ!!」

 

煽ればどんどん動きが単調になっていく海兵の攻撃を2人は簡単によけながら更に煽り続ける。

 

「ちょこまかとっ!!」

「何をやっている!相手はたかが2人だ人数でおせ!」

 

樹希「確かに人数多いね…。月泳ジャンプ!」

月泳「はいはーい!」

 

言うと同時に樹希はその場にしゃがみその背を飛び台にし月泳は、高く飛び上がる。樹希は、片腕を蔓に変え伸ばし地面すれすれにそれを振れば突然の事に対応できなかった海軍は足をとられ倒れる。透かさず樹希はもう片方の手を地面に付地中に木をのはびらせ倒れた海軍を地面に縫いとめていく。

 

樹希「蔓の鞭(カズラ)からの樹縛(ジュバク)上手くいった!」

 

「く、なんだこれ?!」

「木?…!悪魔の実の能力者か!!」

「ひ、怯むな!能力者とはいえ1人だけだあいつを捕らえればこっちのものだ!」

 

 

その言葉に笑いそうになる。初めての闘いでも言われたけどもしかしたらこの辺りでは能力者は珍しいのかもしれない。

樹希に敵の目が集まり出すころ着地した月泳は、不満そうに叫ぶ。

 

月泳「待て待て、ウチも能力者なんだけど!!」

 

そう言って月泳は、自分の身体から大量の水を生み出した。

 

月泳「ごめん、一応殺さない様には頑張るから…水玉銃(スイギョクダン)」

 

ビー玉程の大きさのそれを自身の周りに集めスっと両手を前に突き出すと月泳の周りにあった水は勢いよく弾き飛ばす。飛ばした雫は海兵の身体を数箇所貫く。

 

月泳「おっ上手くいったと思わない!ねぇ!いつ、、き…」

 

水玉は、海兵の身体を数箇所貫いた。………傍にいた樹希の身体も貫きながら。

 

樹希「月泳…」

月泳「あ、えっと、、、」

樹希「それ今後制御できない限りもぅ、禁止!!痛くないし、治るけどさ!急にやられればビックリすんだよ!ビビんだよ!!」

 

貫かれた箇所を再生させながら叫び怒る。

 

月泳「ご、ごめん!でも、練習しててこれが一番打ちやすかったからつい…あっ、でもビックリするのは想定済み☆」

樹希「おいっ!」

 

そんな会話をする2人と違い、さっきまで強気だった海軍は突然人数が減り、急に怖気づき始めた。

 

「2人も能力持ち、しかもロギア」

「剣も銃も効かないぞ…こっちは、今のでほとんど戦闘不能だってのに…」

 

そう呟く海兵たちの後ろで1人がでんでん虫をかけ始めた。

 

月樹(え、増援でもするきか?)

 

その考えは当たりその海兵は叫ぶように話し出す。

 

「至急増援を!船にいる者全てよこしてくれ。それとガルルフ大佐はまだか?」

 

『いや、それが、「名も無い海賊ならお前らだけでも倒せるだろう。俺は、本の続きを読む☆」との事で今部屋にこもってます…』

 

「くそっ、あの人本読みだすと何が何でも読み終わるまで動かないから本隠してきたのに見つけやがったのか…」

 

と海軍は頭をかかえこんだ。

 

とにかく増援を!と叫ぶ声に

 

樹希「ねぇ、逃げるチャンスじゃねい?」

月泳「今なら人数も少ないし援軍が来る前に逃げるが勝ち!行くぞ!!」

樹希「あいあい、船長!」

月泳「誰が船長だwww」

樹希「いや、ノリでww」

 

「き、貴様ら待て!逃げるな」

 

月樹「「やーだーよーwww」」

 

さきの戦闘でテンションが上がっているのもあり2人はふざけながら笑いながら海軍から距離をどんどんはなしていった。

 

樹希「月泳ーどうする?体力スピードなら負ける気がしないけど地の利はあっちにあるよ」

月泳「ん~もうあの船は使えないし別の船使うにも盗みは嫌だし…」

 

と話していると2人を呼び止める声が聞こえ、海軍かと一瞬思ったが声がした方を見れば進行方向の左側路地の入口に送り届けた子供の1人と親らしき男の人がこちらに手を手招きしていた。

 

「お姉ちゃん!こっち!」

「はやく、海軍が来る前に!」

 

戸惑ったもののそれに従い2人の後につづく。走っていると路地をぬけ一つの家のドアが開いていってそこに

飛び込む様に入っていった。

そこには、他の子供達とその親がいた。

どうやらここは迎えに来てくれた人の家らしく海軍に攻撃されている私たちを心配し集まっていたらしい。

2人の少しボロボロになった格好を見て、子供達は、自分たちのせいでと泣きながら謝り親も子を助けてもらったのにこんなことになってと土下座する勢いで誤ってくる。

なんとか全員をなだめると、何かお礼はできないかと聞かれ

 

月泳「じゃあ、あの船を貰うことってできませんか?2人が乗れるぐらいのでいいんで」

 

「船ですか?今からだと小舟のような物しか用意できませんが…」

 

樹希「構いません!早くこの島でないと私達捕まっちゃうんで」

 

そういうと1人の人が自分のとこの小型船をと申しでてくれた。

急いで船へ向かうとそれは思ったより立派な船で申しわけないと思ったが今は使ってないという言葉に甘えることにした。それと、少しの間の食料とコンパス、海図もと有り難くもらった。

 

月泳「本当にありがとうございます」

 

「いえ、子供たちを助けていただいたのにこんなことしかできず申し訳ない」

 

樹希「いや、十分すぎますよ!…子供達によろしく言っといてください慌ただしい別れになってしまいましたから」

 

「はい、わかりました。必ず伝えます。お2人共お元気で!」

 

 

 

そして、2人は島を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそ!あの海賊ども何処に行きやがった!」

 

?「まぁ、落ち着け。それだけ探して見つからないのならどうせもうこの島には居らんよ」

 

「ガルルフ大佐?!」

 

ガルルフ「その海賊は2人だけだったのだろ?いくら能力者だったとはいえ2人だけではこの海賊時代そう簡単には生き残れんよ。」

 

「しかし…放置しとくわけには…」

 

ガルルフ「わかった、わかった近辺の海軍に連絡だけしておけ」

 

「はあ!わかりました!」

 

 

仕事熱心な彼が出ていって部屋にはガルルフ大佐だけが残っておりその顔は面倒なことになりそうな予感に少し顰められていた。




さあ、いよいよ2人の旅は、始まります。
海賊と勘違いされた2人が今後どうなるのか暖かい目で見守ってください(笑)

今回グダグダと長くなってしまいましたがここまで読んでくれた方ありがとうございます!
次回も楽しんで書いていくのでよろしくお願いします!!

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