ブラックブレッド~半感染者~『一時更新停止』   作:抹茶屋

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遅くなってすみません


第六話 社長と禁句

 目の前の豪邸で、音波は数時間くらいインターホンのボタンに指をかけていた。

 

「ぜってぇ怒ってるんだろうなぁ、指いくつで済まされるかな?」

 

 苦笑いを浮かべながら、音波は狐のお面をずらしてインターホンを押す決心をついたので、指に力を入れてボタンを押し込む。

『リンゴーンッ』と少し変わったチャイムが鳴り響いた。

 

「はい(くろがね)家の召し使い(ヒツジ)笹木(ささのき)です。御用件は?」

「社長に会いに来た。」

「……春咲様でしたか、これは失礼しました。…すぐに御通しします。」

 

 インターホンの隣にあった鉄格子が『ガチャッ』と音がなるのと同時に、ゆっくりと開かれた。

 音波はその門を潜るとさらに何メートルも延びている道を歩き、玄関に向かう。

 左右には広い庭、その周辺に何十人もの、武装をした人たちがこちらに目を配りながら見回りをしていた。

 そうこうしているうちに玄関の前まで辿り着いていた。玄関の前にはかなり年期かかった白髪のおじいさんが立っている。

 

「春咲さま、お待ちしておりました。どうぞこちらに……」

「ありがとう笹木さん」

 

 笹木さんに家の中に招かれ、ある一室の扉の前まで案内された。

 

「では私はこれで失礼します。春先様、どうかご武運を……」

「・・・・そんなに怒ってんのかよ…」

 

 笹木さんはそそくさと、その場から離れていった。

 角を曲がって笹木さんが見えなくなったのと同時に、扉が勢いよく開かれ、中に引きづりこまれた。

 そのまま音波は閉められた扉に押し付けられ、額には拳銃が突きつけられていた。

 

「お……おはようございます……『社長(・・)』」

「よくノコノコとアタシの前にこれたわね? 音波ちゃん。覚悟は……できてるかしら」

「な……何のことかな?」

 

 音波は目の前の少女から目を反らす。

 目の前にいる少女は童顔のせいなのか、見た目は九魅とそう変わらなく、クルッとした大きな瞳。少し短めな髪に少し大きめの青いリボンを着けている。そのためか子供オーラが尋常じゃない。だが、これでも年齢は、三十路を過ぎている。

 

「とぼけるなら、これで音波ちゃんの眉間に穴を開けてあげるわよ?」

 

 少女は腰からさらに拳銃『トカレフ』を取りだし、音波の胸にに押し付けてくる。

 

「待てまて社長! たかが電話を切っただけでそこまで怒ることか?」

「たかがってなに? 心配して電話かけてあげたのよ、少しはありがたく思いなさいよ!」

「えっ心配してくれたのか……ありがとう」

「ヴァーカ、あんたなんかに心配するわけないじゃない、なにマジにしてるの? ……化物の分際で。」

 

 瞬間、音波は少女を吹き飛ばした。強く奥歯を噛み締めて社長を睨み付ける。

 社長は勢いよく飛ばされたが、なにもなかったかのように宙で一回転してから床に着地する。

 

「電話で話したかった用件はなんだ? 用がないなら俺は帰らせてもらうぞ」

「相変わらずこの手になると口より手が出るのね、音波ちゃん」

「……帰る」

 

 身を翻し、扉に手をかけるたのと同時、パンッと乾いたおとが響く。

 ドアの前にはバラニウム製の弾丸が射ぬかれていた。

 

「何帰ろうとしてるの? まだ話は終わってないわよ」

「じゃあさっさと用件を言え」

 

 鉄は銃を下ろすと、テーブルの上に置いてあったリモコンを取り、ボタンを押す。

 すると壁にかかっていたテレビの電源が入り、今写しているものに、音波は目を見開いた。

 その画面には白いドレスに身を包んで、整った顔立ち、誰もが目を奪われるほどの美貌を持った人物。

 この人は日本では知らない奴なんて、まず居ないであろう、それほど有名な人だった。

 音波はその人物の名をゆっくりと明かした。

 

「……(せい)……天子(てんし)……様…」




また、話がごっちゃになってきた、大丈夫かな?

これは恥ずかしさ2割、二次小説書くの楽しいよ5割、自己満足3割でできてます‼

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