目の前の豪邸で、音波は数時間くらいインターホンのボタンに指をかけていた。
「ぜってぇ怒ってるんだろうなぁ、指いくつで済まされるかな?」
苦笑いを浮かべながら、音波は狐のお面をずらしてインターホンを押す決心をついたので、指に力を入れてボタンを押し込む。
『リンゴーンッ』と少し変わったチャイムが鳴り響いた。
「はい
「社長に会いに来た。」
「……春咲様でしたか、これは失礼しました。…すぐに御通しします。」
インターホンの隣にあった鉄格子が『ガチャッ』と音がなるのと同時に、ゆっくりと開かれた。
音波はその門を潜るとさらに何メートルも延びている道を歩き、玄関に向かう。
左右には広い庭、その周辺に何十人もの、武装をした人たちがこちらに目を配りながら見回りをしていた。
そうこうしているうちに玄関の前まで辿り着いていた。玄関の前にはかなり年期かかった白髪のおじいさんが立っている。
「春咲さま、お待ちしておりました。どうぞこちらに……」
「ありがとう笹木さん」
笹木さんに家の中に招かれ、ある一室の扉の前まで案内された。
「では私はこれで失礼します。春先様、どうかご武運を……」
「・・・・そんなに怒ってんのかよ…」
笹木さんはそそくさと、その場から離れていった。
角を曲がって笹木さんが見えなくなったのと同時に、扉が勢いよく開かれ、中に引きづりこまれた。
そのまま音波は閉められた扉に押し付けられ、額には拳銃が突きつけられていた。
「お……おはようございます……『
「よくノコノコとアタシの前にこれたわね? 音波ちゃん。覚悟は……できてるかしら」
「な……何のことかな?」
音波は目の前の少女から目を反らす。
目の前にいる少女は童顔のせいなのか、見た目は九魅とそう変わらなく、クルッとした大きな瞳。少し短めな髪に少し大きめの青いリボンを着けている。そのためか子供オーラが尋常じゃない。だが、これでも年齢は、三十路を過ぎている。
「とぼけるなら、これで音波ちゃんの眉間に穴を開けてあげるわよ?」
少女は腰からさらに拳銃『トカレフ』を取りだし、音波の胸にに押し付けてくる。
「待てまて社長! たかが電話を切っただけでそこまで怒ることか?」
「たかがってなに? 心配して電話かけてあげたのよ、少しはありがたく思いなさいよ!」
「えっ心配してくれたのか……ありがとう」
「ヴァーカ、あんたなんかに心配するわけないじゃない、なにマジにしてるの? ……化物の分際で。」
瞬間、音波は少女を吹き飛ばした。強く奥歯を噛み締めて社長を睨み付ける。
社長は勢いよく飛ばされたが、なにもなかったかのように宙で一回転してから床に着地する。
「電話で話したかった用件はなんだ? 用がないなら俺は帰らせてもらうぞ」
「相変わらずこの手になると口より手が出るのね、音波ちゃん」
「……帰る」
身を翻し、扉に手をかけるたのと同時、パンッと乾いたおとが響く。
ドアの前にはバラニウム製の弾丸が射ぬかれていた。
「何帰ろうとしてるの? まだ話は終わってないわよ」
「じゃあさっさと用件を言え」
鉄は銃を下ろすと、テーブルの上に置いてあったリモコンを取り、ボタンを押す。
すると壁にかかっていたテレビの電源が入り、今写しているものに、音波は目を見開いた。
その画面には白いドレスに身を包んで、整った顔立ち、誰もが目を奪われるほどの美貌を持った人物。
この人は日本では知らない奴なんて、まず居ないであろう、それほど有名な人だった。
音波はその人物の名をゆっくりと明かした。
「……
また、話がごっちゃになってきた、大丈夫かな?
これは恥ずかしさ2割、二次小説書くの楽しいよ5割、自己満足3割でできてます‼