ブラックブレッド~半感染者~『一時更新停止』   作:抹茶屋

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うん、なんか妄想が膨らむね!
これなら次話も早く出せるかも!


第三話 イニシエーターと合流

 九魅(くみ)音波(おとは)を探していた。書き置きに九魅宛に挑戦状が書かれていたため、今はその勝負をしている最中だった。

 

「音波の奴めぇ! 見つけたら私にキスの権限を所望するぞ!」

 

 九魅は音波の愚痴を垂れていたと思いきや、顔を真っ赤にして顔を隠したり、かと思いきやまた愚痴を垂れていたりと、交互に表情を変えていった。

 

「それにしても、音波の奴は何処にいるんだ? 私を起こさないってことは、まさか………えろえろのウフフなところにいったのか! こうしてはおれんッ」

 

 九魅は頬を膨らませながら急がしている足をさらに急がせた。

 別れ道に差し掛かったとき、目の前から少女の声が聞こえる。

 

「ーーーーーー(れん)()(ろう)・の・(はく)(じょう)(もの)・めぇぇぇッ」

 

 同い年ぐらいの少女が自分と同じく頬を膨らませながら歩いてくる。

 少女もこちらに気づくと、九魅の目の前に止まって、見つめ合う。

 

「妾たち……」

「似た者同士ですね……」

 

 二人は道の真ん中で暑い握手を交わした。

 

「妾は藍原(あいはら)延珠(えんじゅ)よろしくなのだ!」

「私は葉桜(はざくら)九魅、よろしくねッ延珠!」

「うむ、それでお主は何故ここにいるのだ?」

 

 九魅は今までのことを延珠に話す。

 

「うむ、お主のパートナーもひどい奴だな」

「そうでしょう? 『れでぃ』をおいていくなんてッ」

「妾も蓮太郎に自転車から捨てられたんだッ酷いと思わぬか?」

「それは酷いね、もうそれはお嫁にしてもらわないと許されないな!」

「蓮太郎とは結婚を前提に付き合ってるぞ」

「いいなー」

 

 少女たちは互いのプロモーターの愚痴からありもないことをいい始め、さらには夜の時間で愛の注射をしてもらったといい始める始末だった。

 

 一方噂をしていた時に音波たちは………。

 

「「ヘックシュン!」」

 

 同時にくしゃみをしていた。

 

「誰か噂でもしてるのかね?」

「知らねぇよ、それより被害が出る前に探すぞ」

「ハイハイ」

 

 音波はムズムズする鼻のまま、引き続き『感染者』探しに戻った。

 

 

 戻って九魅たち……。

 

「夜の音波は、それはもう、性が抑えられない肉食の野獣みたいに私の体を……」

 

 まだ夜の時間について話していた。

 延珠と二人で話していると、九魅が何かを見つけて、急に黙り混み、目付きが鋭くなった。

 さらにやや遅れ、延珠も後ろから、ねっとりとする視線に気付き、ゆっくりと後ろに目を向ける。

 そこにはガストレアが静かに立たずんでいた。

 

「ガストレア!?」

「モデルスパイダー・ステージ(ワン)…その程度なら私一人でも余裕ね」

 

 九魅が足に力を入れようとしたとき、ガストレアが先手をとった。

 出糸突起を素早く向け、ブルブルと震えたと思うや、突如、彼女たちの体に投げ縄のような物体が覆い被さり、体勢が崩れた。

 

「ぬわっ、な、なんだこれッ。ねばねばするぞ」

「白くてちょっとぬるぬるのねばねば……なんか体が火照って……」

「なに言ってんだ九魅ッ」

 

 聞き覚えのある声が明後日の方向から聞こえ、笑顔でそちらの方に振り返ると、その声の主の名を呼ぶ。

 

「音波ッ!」

「あぁ俺だ、大丈夫か?」

 

 続いて後ろから蓮太郎がいるのに気づいた延珠も嬉しそうな顔で蓮太郎の名前を叫ぶ。

 

「蓮太郎ッ! くるのが遅いぞ」

「すまねぇ延珠、怪我はねぇか?」

「うむ、妾は平気だぞ、それよりも、服を汚されたことに腹が立っておる」

「服ぐらいならまた買ってやる、そんなことより今は目の前の敵をやるぞ」

「あれって、被害者だよな……」

「ああ、間違いねぇと思う」

「んじゃあ、やりますか」

 

 音波と蓮太郎は延珠たちの前に出ると、戦闘体勢に入り、目の前の敵を睨む。

 

「「ガストレア――――モデルスパイダー・ステージⅠを確認。これより交戦に入るッ!」」




なんか今ならr-18が出きる気が………考えとこう……。

これは趣味と趣味で出来たものです。
次話もお楽しみに!

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