なお投稿ペースは尋常なく遅いです。すみません
カタカタとキーボードを叩き
画面には一通のメールが届いていた。
「依頼がきてる」
音波はマウスを動かし依頼文に目を通していく。メールの内容は至ってシンプルだった。
この東京エリアに迷い混んだガストレアの討伐と襲われたであろう被害者、もとい感染者を見つけ出し、パンデミックを回避させろっと言う依頼であった。
音波は溜め息を一つ吐くと、音波の膝を枕代わりにして小さな吐息を吐きながら、気持ち良さそうに寝ている
「あんまり、気が乗らないけど仕事だから仕方ないか……九魅、起きろ仕事だ」
九魅は掴んでいた音波の手を払い除けただけで、起きる気配が全くない。
「この野郎……ハァ、仕方ないな」
音波は近くにあった座布団を引っ張り九魅が起きないように膝から座布団を変えた。
「ふぅ、さてと、九魅がいなくても何も問題はないはずだから…一人でいくか」
音波は背筋を伸ばすと黒いレインコートを羽織り、ドアの前に掛かってるお祭りなどで見る妖狐のお面を取る。
ふと鏡に目をやると、そこにはただの季節外れのハロウィンの仮装をした奴が立っていた。
音波が何故こんな姿をするかと言うと、目立たないように暗い色にしようとしたら、このレインコートしかなかったためで、狐のお面は被るのは、ちょっとだけ雰囲気が出るので、別に特別に深い意味はなく、ただ被っているだけだ。
そのせいなのか狐のお面を被っているので、世間ではフォックス兄妹と言われるようになった。
別に嫌ではないので気にすることはない、九魅はかなり気に入っているようだったが…。
そんなことを思い出して苦笑いを浮かべながら狐のお面を少しずらして被る。
「よし、準備完了、書き置きもしたし行くか」
書置きをセロハンテープでパソコンに張り付けてから、フードを深くまで被り忘れ物がないかを確認してからドアに手をかけ部屋を出た。
九魅は部屋のドアが閉まる音に目を覚ました。
「音波のやつめぇ、私を置いて先に行くなんて、薄情な奴だ!」
九魅はパソコンに書置きが張られていることに気付くと、パソコンから剥がし取って内容を読んだ。
『仕事行ってくる、起きても来なくてもいいよ。どうしても来たいのなら俺を探せ、まあお前程度じゃあ俺を見つけられないだろうなHAHAHA!by音波』
「ぬおお……これは私への挑戦状として受け取っていいのだな?」
九魅の口元が吊り上がり不敵な笑みを浮かべる。
そして、いつも身に着けている狐のお面をかぶると窓から飛び出した。
こんな感じです。
これでもいいのならどうぞ、次回もご期待あれ!