今回は大盛りサービス、4000字でお送りしますよー。
今回はまた、新しい超激レアキャラが登場しまっせ。
では後ほど。
「もっとモッと・・・あソぼうよ・・・!」
霊夢と魔理沙によってフランは撃破された。
そう思われていたにも関わらず、彼女は湖から再び姿を現したのだ。
予想外の出来事に、一同は呆気にとられる。
「霊夢!魔理沙!なぜ奴はまだ戦えるのだ!?」
「し、知らないわよ!私だって!」
「とっておきの一発をかましてやったんだぜ!?」
刹那、ヴァルキリーの目の前にフランが現れた。
「!?」
「ア・ソ・ボ?」
まさに瞬間移動の如き速さで現れたフランは、ヴァルキリーの眼前に迫った。
驚愕しているヴァルキリーの足に、フランの尻尾が絡みつく。
「なッ!?」
そのまま尻尾は振り回され、ヴァルキリーは地面へ打ち付けられる。
「グアッ!?」
「あハははッ!それソれ~♪」
何度も、何度も叩きつけられる。
強く巻かれた尻尾からは逃れられず、抵抗すら出来ない。
「ヴァルキリー!」
「フラン!やめろ!」
霊夢は札、魔理沙は八卦路を取り出す。
「邪魔ダよ。」
ヴァルキリーを巻きつけたままの尻尾が、霊夢達に直撃する。
「あがっ!?」
「ぶっ!?」
凄まじい勢いの一撃。霊夢と魔理沙は場外へと弾き飛ばされ、湖に落下してしまった。
「ひいぃっ!やばいにゃ!やばいにゃ!」
「ぼ、僕達は一旦退くにゃ!」
その様子を目撃したネコ達は、気絶したわんこ達を入れたケージを持ち、階段へと逃げて行ってしまった。
「ア~あ。後で遊ぼウと思っテたのに、死ンじゃったカな?」
「貴様・・・!よくも・・・二人を・・・!」
ボロボロのヴァルキリーは、かすれた声で口にする。
「おモちゃは黙ッて遊バれるノが礼儀だヨ?」
フランは不適な笑みを浮かべた。
そしてまた、尻尾を上へ持ち上げた。
(ここまでか・・・!?)
これ以上ダメージを受ければ、もう体は耐え切れない。
死を覚悟し、目を閉じる。
その時、
「・・・あ?」
突然、フランの尻尾の力が抜け、ヴァルキリーは落下した。
幸い打ち所が良く、死は免れた。
(一体何が・・・?)
何が起こったのかを確認しようと、フランへ目を向ける。
そこにいたフランは、胴体を槍のような物で貫かれていた。
血は出ておらず、ただフランの表情が固まっていた。
「ハァ・・・ハァ・・・!」
自分とは別の、荒い息遣いが聞こえた。
(霊夢や魔理沙では無い・・・誰だ?)
何者の仕業か確認しようと、今度は背後へ目を向ける。
そこにいたのは、
「フラン・・・!もうやめなさい・・・!」
ほぼ倒れ伏した状態の、[レミリア]だった。
どうやらフランい刺された槍は、[グングニル]だったようだ。
「何、姉様?余計な事はシナい方が身のたメだヨ?」
よほど姉の妨害が頭に来たのか、フランはレミリアへ歩み寄り、頭を踏みつけた。
そして紅い剣、[レーヴァティン]を手にした。
「邪魔しなケれバ良かっタの二ね・・・。」
先程よりも強くレミリアを踏みつけ、レーヴァティンを掲げる。
「じゃ、姉様。先に壊しテもイイよネ?」
レミリアには抵抗する力も無く、ヴァルキリーも阻止できる状態では無かった。
振り下ろされた剣先が、レミリアの背中に触れる。
しかし、その直後―
「テヤァッ!」
一筋の雷が、フランへ直撃した。
「あぁぁぁッ!?」
突然の攻撃に、流石のフランも怯んだ。
フランが持ってたレーヴァティンは地面へ落下し、二つに折れてしまった。
「痛イィィィ・・・!誰よォォォッ!!」
ひどく激情したフランは、鬼のような形相で四方を見回す。
声の主は、自ら居場所を示した。
「こっちよこっち!」
声は、時計塔の頂上から降って来た。
その場にいた全員が、声のした方向へ顔を向ける。
そこにいた少女は、極めて異様な風貌をしていた。
露出度の高い紫色の鎧、一部が湾曲した後髪、身にまとった稲妻・・・。
(超激ユニット・・・!?)
ヴァルキリーはそう推測した。
格好から見て、幻想郷の住人では無いだろう。
となると、付近に落ちていた超激ユニットカードが反応したものと考えられた。
「・・・殺シテヤルゥゥゥッ!!」
遊戯に水を差された事が余程頭に来たのか、元の幼い子供の表情を捨て去ったフランは、一目散にその少女の元へ。
「ブッ壊スッ!」
標的を少女へ移し、再びレーヴァティンを振りかざす。
「おわっと!」
少女は目の前の[怪物]の速さに少々驚いたようだが、難なく腕の装甲で剣を受け止める。
「ッ!」
剣を受け止められたフランは、そのままの状態で足を払った。
蹴りは、少女の腹部側面に命中する。
「がはっ!?」
「アハハハハハッ!!」
余裕だった少女の表情は、一気に苦痛へ変化した。
しかしその表情は再び移り変わり、自信の溢れた表情になる。
そして、少女が腹に当てられた足を掴む。
「!?離セッ!」
「これでも・・・喰らえぇぇぇッ!!」
直後、二人の間に強烈な電流が発生した。
少女から発生した電流は、掴まれた足を通じてフランへ直接流れ込み、バチバチと音を立てる。
蒼い閃光を放ち、周囲にも火花が拡散する。
「アァァァァァァッ!?」
フランは甲高い悲鳴を上げ続ける。
吸血鬼と言えど、雷が直撃するのと同等の電流を浴びせられれば、ひとたまりも無い。
「このくらいかな?」
少女が電流を止め、足を手放すと、フランは煙を立てながら倒れてしまった。
気を失ったのか、呼吸はあるものの、目を瞑ったままピクリとも動かない。
「あ、ちょっとやり過ぎちゃったかな・・・?」
少女はフランのカチューシャを外すと、フランを優しく抱えた。
ヴァルキリーは一部始終を眺めていたが、昏睡状態に耐えられず、意識を失ってしまった。
数時間後―
「・・・うぅ?」
ヴァルキリーが目覚めると、いつの間にかベッドの上に寝かされていた。
「お目覚めになられましたか。」
「・・・貴様は・・・。」
傍らに座っていたのは、紅魔館へ入った途端に襲ってきた、メイド服の少女だった。
「私は[十六夜咲夜]と申します。この紅魔館で、メイド長を務めております。咲夜と呼んで構いません。」
「・・・そうか。私はネコヴァルキリーだ。」
「ネコヴァルキリー様。私達紅魔館の者達が、貴方様や霊夢達にご迷惑をお掛けしたと伺っております。主に代わり、謝罪申し上げます。」
咲夜が頭を下げる。
「いや、謝る必要など無い。むしろ、こちらが頭を下げたい程だ。そちらの主がいなければ、私は着実に息の根を止められていた。それに、この件はわんこ軍団が仕組んだ事だ。」
「わんこ軍団・・・とは?」
咲夜は表を上げるなり、首を傾げる。わんこ軍団の存在を知っているはずが無い。
ヴァルキリーは一通りの事情を打ち明けた。
咲夜はコクコクと頷き、ヴァルキリーの話に聞き入った。
「―という次第だ。この幻想郷自体が、もはや我々にゃんこ軍団の敵だ。」
「左様ですか・・・。」
事態の深刻さを理解し、咲夜の表情は暗くなった。
「後ほどレミリア様に報告し、お力添えができないか検討します。」
「あぁ。それだと助かる。」
ヴァルキリーはため息をつく。
ふと隣のベッドを見ると、霊夢と魔理沙が横になっていた。
「・・・咲夜。」
「何でしょうか。」
「二人とそちらの主と妹は無事なのか?」
「レミリア様とフラン様の事でしょうか?心配には及びません。あの方々は吸血鬼ですので、今回の程度の傷ならすぐ治るとおっしゃっておりました。霊夢と魔理沙も、あと数時間程で回復します。」
「そうか。・・・あともう一つ、いいか?」
「はい。」
続いて、ヴァルキリーが肝心な質問をする。
「[カード]を見なかったか?」
「カード・・・ですか?」
「少女の絵が描かれた物だと思うのだが・・・。」
「さぁ・・・。見てません。」
「そうなのか・・・。」
ヴァルキリーの脳裏に、あの少女が浮かぶ。
カードが見当たらないならば、あれは幻想郷の住人だったのだろうか。いや、そんなはずは・・・
「ヴァルキリーさん!大丈夫かにゃ!?」
「お見舞いに来たにゃ!」
思考を巡らせるヴァルキリーの元へ、騒がしいネコ達がやってきた。
「では、私は一度レミリア様の様子を見てきます。」
「あぁ。分かった。」
ネコ達と入れ替わりに、咲夜が退室した。
「ヴァルキリーさん!」
「死んじゃうにゃんて嫌にゃ!」
「不吉な事を言うな馬鹿者。私はお前達を残して死んだりなどしない。」
ネコ達のブラックジョークに苦笑いする。
「・・・ところでお前達、超激ユニットカードを知らないか?」
「にゃ、そういえば・・・」
先程助け出した方のネコが、カードを取り出す。
「この世界に来た時、一緒に落ちてたにゃ。」
カードを受け取ると、やはりそうだった。
描かれていたのは、見た通りのあの少女だった。
名前は[雷神のサンディアβ]。
「お前!なぜカードを持っている事を言わなかった!」
「いやー、可愛いカードだったから、僕が持っていようかと・・・。」
「この大馬鹿者ッ!」
ネコの頭(そもそもどこが胴体なのか)に、強烈なゲンコツが響いた。
それから数時間後―
「本当に、多大な迷惑を掛けてしまったようね。紅魔館の頭として、心から謝罪させてもらうわ。」
ヴァルキリー達を前に、レミリアは頭を下げる。
「その件はもういい。咲夜から聞いている。」
ヴァルキリーは既に聞き飽きている。
「そんな事より、さっさと霧を消して頂戴。」
「これじゃ朝も夜も分かったもんじゃねぇぜ。」
霊夢と魔理沙は初対面ではないだけあって、言葉が辛辣である。
「そうね。じゃ、」
レミリアが指を鳴らすと、紅魔館の付近に充満していた赤い霧が少しずつ薄まっていった。
その場の誰もが、安堵のため息をつき、窓からその様子を眺めていた。
・・・だが、それは甘かった。
「・・・!?」
霧が晴れ、湖の外側の景色を目にした時、ヴァルキリーの背筋が凍りついた。
外部に広がっている光景は、まさに天変地異と言うに相応しかった。
雪が降り注ぎ、空は夜に染まり、陸地はおびただしい数の花に覆われ、あちこちで間欠泉が噴出している。
無論、季節は春。その上、時計は正午を指している。
突然花々が咲き乱れ、間欠泉が噴出すなど、とうてい同時に起こるはずが無い。
「なんで・・・!?」
「いままでに解決してきたはずの異変が・・・!?」
霊夢と魔理沙は、ただ呆然と窓の外を眺めていた・・・。
あぁ^~サンディア欲しいんじゃ^~。
という訳で、二体目超激レアは「雷神のサンディア」です。
やっぱりね、個人的にね、入れたかったんですねぇww
「紅魔郷」となれば実質的に敵キャラは「赤い敵」。という滅茶苦茶な理由で起用しました。
ま、いいですよね?(チラッ)
そんな事よりPONOSさん、デビルサンディア第三形態はあるんですかね?
もしあるんでしたら、もっと露出度上げて下さいますか?あ、じゃあいっその事胸は透け透けd(ry