とある科学の青春ラブコメは間違っている   作:一級狙撃手

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この作品に関しては割と投稿ペースを守っている一級狙撃手です。

今回も短めです。


それでは、本編をどうぞ。


第五話

某スーパーにて、

 

サカナ、サカナ、サカナー、サカナーヲタベールト、アタマ、アタマ、アタマ、アタマガヨクナル~…………

 

「お、今日は魚が安いのか。佐天さんは何がいい?」

 

「私ですか?そうですねぇ…………先輩に任せます。できるだけ安いの買って帰りましょう」

 

「分かった。あとは米だな。……どうすっかなー、米高いし、流石に買い続けるのはキツいか」

 

「そうですね、お米は最近高いですし。………あ!」

 

「どうした?佐天さん」

 

「いえ、確か私の小学校時代の友達に米農家の子が一人居た気がして。明日辺りに春上さんに連絡とって私の部屋から昔の連絡網を取ってきてもらいます」

 

「本当か!助かる。これで米が安くてに入る可能性が……」

 

「とりあえず他の食材も買って、それからどうします?」

 

「まぁ、時間余っちゃうよなー。………一緒にこの街でも探索に行くか?」

 

「そうですね、そうしましょう」

 

という事で、とりあえず今日の予定が決まり、俺たちはスーパーをあとにした。

 

 

 

 

帰宅中

 

「そう言えば、ここって高校ですよね?」

 

「まぁ、そうだろうな」

 

と言いながら俺たちが歩いているのは、校門のところの名前から察するに、『総武高校』という名前の高校の前である。

 

「どのくらいのレベルなんだろ?」

 

「それは調べないと分からないけど……。って言うか学校どうする?」

 

「そうですねぇ、私は通いたくはありますけど。………先輩はどうするんです?」

 

「俺か?……俺は長期間休むのは多かったしまぁ、大丈夫なんじゃないか?小萌先生も事情は知ってるし」

 

「根回しが良いんですね、先輩の方は」

 

とまぁ、そんな話をしながら帰宅時間を満喫する俺たちだった訳で。

 

このあと家に帰り、そんでもって昼飯食って市内探索へ行き、いろいろ見てまわって、気づいたら六時位になってて、そこで探索を切り上げ、家に帰り、現在夕飯のカレーを作っているところ。ちなみに、魚は昼飯で美味しくいただきました。

 

「放て!心に刻んだ夢を未来さえ置き去りにして限界など、知らない、意味ない、この能力(チカラ)が光散らすその先に遥かな想いを~~♪」ルンルン

 

「佐天さん機嫌いいな」

 

現在、佐天さんがカレーのルーの面倒を見て、俺はご飯を炊飯ジャーにセットした後、風呂を洗い、今はリビングでくつろいでいる。

 

「いや、なんか先輩と同棲する、って考えたらちょっとテンション上がっちゃって。……目標もありますしね」

 

「目標?」

 

「はい。先輩を振り向かせて私のものにする、っていう目標があるんです」

 

「なっ!」/////

 

「あ、もしかして先輩照れてます?」ニヤニヤ

 

「……あまりからかうなよ」ハァ

 

「別にからかってませんよ。結構本気ですって。なので、覚悟しといて下さい?先輩をゲットして、ついでに料理で先輩の胃袋もゲットしちゃいますから」

 

「………まぁ、佐天さんだったらいいかもな」ボソッ

 

「えっ!?」カァァァァ

 

「あれ?もしかして佐天さん照れてる?あれあれ?」ニヤニヤ

 

「先輩」

 

「ごめんなさいすみません許して下さい。ってかそんな冷たい目で見ないで」

 

「はぁ、まったく先輩は。……乙女の心はからかうものじゃないですよ?」

 

「悪かったって。あ、そだ、ちょっと外出てくるわ」

 

「どうかしたんですか?」

 

「いや、なんとなく夜風で涼みたいなー、と思ってな。階段の踊り場にいるから」

 

「なるほど。じゃあ出来上がったら呼びますね」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

そう言って俺は玄関へ行き、ドアを開けて踊り場へと向かう。踊り場につき、備え付けのベンチに腰を降ろし、夜風を体に浴びる。

 

そうして、黄昏ていると、下の方から話し声が聞こえて来た。

 

「へぇー、ここが比企谷ん家なんだー」

 

「ああ」

 

「小町ちゃんとかとは久しぶりに会うなあ」

 

「あ、そっか。折本には言ってなかったわ。ここに小町はいないぞ。と言うか俺以外誰もいないな」

 

「え!?そうなの?じゃあ何?比企谷は今一人暮らし状態なの?」

 

「ああ、そうなるな」

 

「ってことはつまり……………///」カァァァァ

 

「ど、どうした?大丈夫か、折本」

 

「う、うん/////」

 

と、そこまで聞こえたところで、姿が見えた。それは、昼間の高校生二人だった。

 

「あ、昼間の」

 

と、俺が言うと、二人組の女の方が、

 

「え?あぁー、思い出した。スーパーの場所を聞いてきた人」

 

「その件はどうも。あいにく引っ越してまだ五日も経ってないんで全然この辺の事を知らんのですよ。……っと、自己紹介が遅れたな。俺は上条当麻だ。よろしくな」

 

「比企谷八幡だ」

 

「コレの彼女の折本かおりです。よろしくお願いします」

 

「おまっ、コレ呼ばわりはないだろ」

 

「ごめん、つい」

 

「あのなぁ……」

 

「ところで、上条さんは何号室なんですか?」

 

「俺は204号室に住み始めたところ」

 

「お、マジか。ってことはお隣さんな訳だ」

 

「そっちは何号室なんだ?」

 

「俺は205号室にちょうど一ヶ月くらい前から住み始めた」

 

と、そこに、上から佐天さんがやって来た。

 

「先輩、晩御飯出来ましたー、って、………浮気ですか?」

 

「待て待て、なぜそうなる!?しかもその前に俺たち付き合ってないよね!?」

 

「そっちの方は……って、昼間のもう一人の方だったか?」

 

と、比企谷がそう言い、俺は佐天さんに軽く事情を説明し、そして、

 

「私は佐天涙子って言います。涙子は、涙に子供の子で涙子です。先輩とは、今は何の関係もないですけど、いずれ作っていくつもりです」

 

と、大分恥ずかしい事を言いふらした後、比企谷と折本さんがそれぞれ自己紹介をして、そのあと、

 

「お近づきの印に晩御飯食べて行きません?隣ですしご近所さん付き合いと言うことで。どうです?」

 

という佐天さんの提案により、二人が家で夜飯を食べていく事になった。




次回は六月後半から七月全般のどこかで更新です。

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