とある科学の青春ラブコメは間違っている   作:一級狙撃手

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はいどうも、一級狙撃手です。

更新遅れてすみません。
これにて俺ガイルの準備も終わりました。次回から本格的にクロスします。


それでは、本編をどうぞ。


第四話(俺ガイルside)

昼休みの件があり、今はそのまま昼休み。俺たちはとりあえずチャリ置き場をはなれて、自販機へと向かっていた。お互いに恥ずかしくなり、気を紛らわす兼普通に喉が乾いたで、一番近い自販機、校門の外にある自販機に向かっている最中だ。

 

自販機に着くと、お互いに買いたいものを買う。そして、その場で買ったものを飲んでいると、向こうから二人組が歩いてきた。

 

「で?佐天さんはこれからどうするんだ?」

 

「まぁ、今のままが現状一番効率がいいですしね」

 

そんな事を話しながら、黒髪ボサボサの男に佐天と呼ばれた黒髪ロングの女子。二人は話しながらこっちに歩いてくる。

 

そして、俺たちの近くまで来た時に、黒髪ロングの佐天?が、

 

「あ、あのー、この辺で一番安いスーパーってどこだか分かりますか?」

 

と聞いて来たので、とりあえず、

 

「あっちに一軒あるけど…」

 

と答えた。すると、佐天?は頭を下げて黒髪ボサボサの男とその方角へ向かって行った。

 

「……何だったんだろ?」

 

「さぁな。でも、背格好からするに俺らに近い年のやつらだろ?で、こんな時間にうろついてるって事は、相当な理由があるか、不良だな」

 

「ふーん、……まぁいいや。そ、れ、よ、り!比企谷ぁ~!」ダキッ!

 

「うおっ!お、折本!?お、お前っ!離れろよ!?」

 

「そんな……、比企谷は、私の事、嫌いなの?」

 

くそっ!ここで上目遣いは卑怯じゃないですかね折本さん。

 

「あはは、照れてる~」

 

「うぜぇ……」

 

「はいはい。……もう、彼女にウザいとか言わない。いい?」

 

お前がそれを言うか、と思ったが、口には出さず、素直に従う事にして、頷いた。

 

 

そのあと折本は持参の弁当を、俺は購買のパンをそれぞれ食べて教室へ向かった。ちなみに、教室へ着くまで、折本は終始ニヤニヤしながら俺の腕にくっついていた。なので、周りからの……気のせいかもしれない、いや、気のせいであってほしいのだが、特に由比ヶ浜からの視線がキツかった。

 

教室に着き、席に座るため、自然と俺から離れる折本。ちょっと名残惜しそうな顔をしていたのは気のせいだろう。

 

 

 

次の授業は数学だ。つまり、俺にとっては睡眠学習を実行する時間だ。なので、俺の必殺特技、ステルスヒッキーを発動させ……、発動しない…だと。

 

相変わらず俺に注ぎ込まれる好奇の視線。その中でも特にすごいのが二人。由比ヶ浜と川…川……川村さんだ。

 

由比ヶ浜は鬼の形相と言って問題無いほどに顔が歪んでいる。

 

川……川岸さんはなんと言うか、ほんの少しだけおちた雪ノ下みたいな氷の視線を無表情で送ってくる。

 

 

ふぇぇ、怖いよぉ……。

 

 

と、そこに、さらに爆弾……しかも核爆級のものを落としていく折本。しかもその顔は満面の笑み。

 

「あ、そうだ。比企谷、今日家に行ってもいい?」

 

その言葉に、クラスの空気が、クラスの時間が凍りついた。

 

 

ーーあ、これは死んだわ。

 

 

とりあえず脳内で遺書を書き上げる。

 

 

 

 

母さんへ

 

とりあえず死にました。どうやって動こうが詰みです。なので、小町を頼みます。

 

 

 

 

こんなもんでいいだろう。後は、もう死ぬしかない。

 

そして、俺の最悪の一時間が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

最悪の一時間が終わり、現在HR中。

 

折本が、さっきからチラチラとこっちを見ている。

 

「なんだよ」

 

と聞くと、顔を赤くしてそらす。そして、しばらくすると再びチラチラと見てくる。

 

本当になんなんだろうか。マジで気になる。

 

そして、そのまま時は過ぎていき、放課後。俺は、気になっていたことを聞くことにした。

 

「おい折本、お前マジでどうした?大丈夫か?」

 

「え!?あ、うん。ぜ、全然平気!全く問題無し!ノープロブレム」

 

そう言いながら全力で否定する折本は逆にあやしかったが、とりあえず了解しておいた。

 

 

 

 

 

折本の話が終わり、帰りの用意を整えて折本に声かけてクラスを出ようとすると、いきなり由比ヶ浜にどつかれた。

 

「ヒッキー、部活行くよ!」

 

「ちょ、おい!由比ヶ浜。掴むな!」

 

と、そこに折本が乱入。

 

「結衣ちゃん、比企谷嫌がってるから離して」

 

そう言った折本の声は低い。すると、今度は由比ヶ浜が、

 

「香織ちゃんには関係ないよ」

 

と言ったのだが、俺は、これを逃げるチャンスと、折本は多分事実を、それぞれが主張した結果、

 

「折本は俺の彼女だ」

「比企谷は私の彼氏なの」

 

 

見事に重なった。

 

そして、互いに顔を見合って、悶える。そして、

 

「ま、まぁ、そんな訳だし、折本は今日が登校初日だし、他にも色々あって俺、今日休むわ。じゃな」

 

そう言って、返事もまたず一人で抜け去る。そして下駄箱で靴を履き替え、俺は外へ出………られなかった。振り向くと、そこには膨れっ面の折本。

 

「私をおいていかないでよ。彼女でしょ?」

 

そう言う彼女の顔には、微かに不安の色が見え隠れしていた。

 

「ああ、悪かった。次からは気を付けるよ」

 

俺はそう答えて、折本が準備を終えるのを待ち、帰ることにした。

 

チャリ置き場まで来て、思い出す。

 

「そう言えば、折本ってチャリか?」

 

「うん。そうだけど」

 

「ならいいか。とっとと帰ろうぜ」

 

「いいけど……、そうだ!ねぇ比企谷」

 

「ん?どした?」

 

「私を泊めてくんない?比企谷ん家に」

 

俺は、一瞬折本が何を言ってるのか分からなかった。

 

 

 

 

 

結局、あの後色々離した結果、折本はこれから俺の家に泊める事が確定した。

 

理由としては、

 

折本が引っ越す理由にもなった、両親の不在。

 

親戚もいないらしく、唯一の身内の親が海外へ。その時に反対して折本はついていかなかったため、ある程度の金を渡されておしまいだったらしい。ちなみに、その金は家を売った時の金の一部らしい。

 

 

とまぁ、そんな訳で、俺と折本は微妙な心境で帰る事になった。


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