今回は折本の話です。
それでは、本編をどうぞ。
ーー(折本side)ーー
とりあえず今の状況をどうにかできないか、と思い、比企谷に目線を向けるも、比企谷はこっちに気付いていない。ここで比企谷にアタックしたら更に悪化しそうなのは目に見えているので、私は何もせずに向かう。
──だけど、そんな状況だけど!
なんと言うのか、私は身体が無意識的に『ここで退いたら負け』と判断してしまっていたようで、
「あら、来たのね、クズ谷君?」
「あ、あははー。や、やっはろー」
と、言ってきた二人に対して比企谷が、
「………おう」
と答え、座った直後だった。
──私は、いかにも手慣れた、といった感じの素早い動きで比企谷の顔を両手でつかんで、首を痛めないように気を付けながら振り向かせて、その無防備な口に、キスをカマした。
文字通り、と言ったら『どんな?』ってなると思うけど、でも、表現的には『カマした』のだろう。
「…………ん!?」
比企谷も比企谷で、急にキスをしたからビックリしたらしく、しばらくぼーっとしていた目が急に見開かれ、そのまま肩を掴まれて、無理矢理離されてしまう。離してしまった事と、比企谷が拒否した事に少しムッとしてしまうが、急に襲ったのは私なので我慢する。
だが、比企谷は比企谷で──
「なっ!?………は!?ちょっ……おまっ!?えっ!?!!?…………何やって、んむっ…!?」
驚きのあまり言葉が続かない比企谷をみて焦れったくなり、もう一回キスをする。今度は離さないように頭を抑えつつ長めに。
「ん……………、んんっ…………ぷはっ」
それだけで比企谷は放心状態になってしまったため、私は、とりあえずベンチに膝立ちの状態からきちんと座り直し、比企谷をベンチの奥にのけてから、雪ノ下さんと結衣っちに、
「これが今の私と比企谷の関係。雪ノ下さんが知りたかったのはこれでしょ?………あと、嘘をついたことはごめんね?」
そう言って二人に座ったまま頭を下げる。
だが、二人は俯いたままだ。
私は、少しやり過ぎたかな?と心配になったが、雪ノ下さんが、小さな、絞り出すような声で、
[…………一つ、教えて頂戴。あなたと彼の間に中学の時に何があったかは知らないけど、少なくとも………………その、私が………なれる可能性はあったのかしら?]
消え入りそうな声でそう言われた。
だが、この質問は予想してもいた事だ。
そして、私は放心している比企谷を見ながらこう言った。
「わからない。……雪ノ下さんが努力すればなれたかもしれないし、努力してもなれなかったかもしれない。……けど、誰を選ぶかは比企谷次第だし、それに対して私達が口を挟める権利もない。……特に私は」
私は、言いながら比企谷の事を真剣に考えて悩みに悩み抜いたあの時を思い出していた。
「…………私は、昔……中学の時に比企谷をいじめてたんだよ。比企谷に助けられたんだ、って事にも気付かないでね。……私は……ううん、『私達みたいな人は、群れる事を好んでいてるけど、その意味がわからない』比企谷がそんな感じの事を私の隣で言ったのが私と比企谷の最初の接触。その時は私と比企谷は席が隣同士だったから。その後、『あの事件』があって、比企谷はいじめの対象になった。……原因は私なのに、私が受ける筈の痛みを比企谷が変わって受けてくれた」
そこまで言って、佐天さんが大分前に出してくれていたお冷を飲み、続ける。
「正直、それに気付いたのは割と最近なの。……と言っても四、五ヶ月位は経ってるけど。そして、多分雪ノ下さんもだと思うけど、比企谷って、周りに対して壁を作っちゃうからさ、情報を掴みづらいんだよね。……その原因も私にあるんだろうけど……。で、そんな少ない情報で、私は私なりに比企谷の事を考えた。……きっかけは忘れちゃったんだけどねー。……で、考えてく内にさ、『比企谷らしくない』と思ってね。それから真剣に考えた。自分が納得いくまで考え直した。結局はただの自己満足なんだけどさ、それでも意味はあると思ったから。そして、考えて考えて考えまくって、ようやく結果がでたと思ったら、最悪の結果で。……だから、最初の頃は、違う、なんて考えてたけど、比企谷の行動原理に当てはめたらはまっちゃった。それで、謝りたくなったんだけど、学校は違うわ、家は家で訳わからないこと始めるわ、友達は友達で未だに比企谷の事をネタにするわでめちゃくちゃだった。……でも、絶対に謝らないといけない。そう思ったから、家の事情もあったし、それで転入する事にした。比企谷に謝る為に」
私がそう言うと、結衣っちが、
「………そっか、転校日のあの『理由』ってそういう事だったんだ」
と、漏らし、私は頷く。
そして、今度は雪ノ下さんを見て、
「そしてこの間、やっと謝る事が出来た。……そして、考えていく内に出てきちゃった感情にも、蹴りをつける事が出来た。その時、私はまた比企谷に教えてもらっていた事に気付いたんだ。……いや、今回のは違うかもしんないけど、私がそうだと思ってたいだけなんだけどさ。………私は比企谷に真剣に人の事を考える、理解するって事を教えてもらったんだって思った」
そして、私は言いたかった事を言った。
「つまりさ、まとめちゃうとものすごく簡単なんだよ。『比企谷の事をどれだけ好きで、そして、どれだけ理解出来るか』……これだけなんじゃない?」
と、ここまで言うと、雪ノ下さんと結衣っちは、
「………………完敗ね。……本当、完敗だわ」
「………うん。私も、負けちゃったかも」
と、少し意味のわからない事を言った。
なので聞いてみると、雪ノ下さんが、
「何で比企谷君が貴女を選んだのかがはっきりわかったわ。私に足りてなかったところもね。……本当、比企谷君にはもったいないくらいいい人ね、折本さん」
そして、結衣っちも、
「かおりちゃんがヒッキーの事が大好きなのも、ヒッキーがかおりちゃんの事が大好きなのも、これだけお互いの事を考えてるからだよね。……なーんか憧れちゃうなー」
と言ってきて、私は今まで自分が何を言ったのか自覚して、全力で赤くなってしまう。
──でもまあ、彼の事を好きでいてくれる、本当の意味で好きでいてくれる人がいるのは少し嬉しい。そして、そんな人の彼女である事が誇らしくもあった。
「なーんかさ、」
私はこう始めて、
「私達………もしかしたら他にもいるかもしれないけどさ、比企谷を好きになった人って、比企谷に振り回されるよねー。……そういう運命なのかも」
と、繋げた。
そして、その言葉に対して二人が返事を返す。
「ええ、私も、比企谷君を好きになった一人だからよくわかるわ」
「そうだねっ、私もよくわかるもん」
──そう言った二人は、女の私が見ても綺麗だ、と思うくらいの笑みで、そう言っていた。
────が、
「なっ!?…………………………お、お前ら!!?!?」
さっきのあの言葉と、その笑みは、タイミング良く………いや、タイミング悪く起きてしまった比企谷にも見られていて、
それがこの四人で共通の情報となった事に気付いてから約五秒後、
──既に恥ずかしさで真っ赤だった私の彼氏の顔は、次に起こり得る事態を予想してか、真っ青になっていた。
「……………」(雪ノ下さん)
「……………」(結衣っち)
「……………」(私)
「……………」(比企谷)
──全員、無言。
これ以上ないくらい気まずい雰囲気がこの集会の場に流れる。
そして、
「さ、さて、比企谷君?どこから聞いていたのか正直に答えなさい」
「………雪ノ下、声、裏返ってるし震えてるぞ」
「ちなみに、そう言うあなたの声も震えているのは知っているのかしら?まあ、そんな事はいいわ。……兎に角死にたいらしいわね」
この後、私の彼氏は
──────────
─────
「ところで……」
現在は、雪ノ下さんと結衣っちにそれぞれ精神的に攻撃を受けて、死んだ比企谷をベンチに横たわらせて頭を膝に乗せて──簡単に言えば膝枕の状態で──その頭を撫でながら三人で話している。
現在は、雪ノ下さんが話している。
「その男のここでの事に関する記憶は消すとして、」
「消しちゃうんだ………。ヒッキー、大変だね」
「そんな事はどうでもいいわ。話を戻すわよ?………折本さん、由比ヶ浜さんから聞いたのだけれど、貴女とその男が同棲しているというのは本当なの?」
「あー、その話、私も戸部っちから聞いたんだよねー。何か、海浜のサッカー部の子が、かおりちゃんとヒッキーが一緒にアパートの部屋に入るのを見た、って」
雪ノ下さんの疑問に、結衣っちが補足説明をして、私に疑問をぶつける。
だけど、答えようとした私を雪ノ下さんが止めた。
「ち、ちょっと待って、由比ヶ浜さん、貴女今『アパートの部屋に』と言ったのかしら?『一軒家に』じゃなくて」
「うーん、本当かどうかは知らないけどね。後で戸部っちに聞いてみるよ」
「そ、そうね。……色々聞いてない情報があり過ぎて頭が痛いわ……。本題に戻りましょう。で?同棲しているというのは本当なの?」
「………うん。アパートで比企谷と『二人で』同棲してるんだ」
「……いいなぁ~、ヒッキーと同棲か………え?」
何かを想像してほんわかしていた結衣っちが、急に変な声を出す。雪ノ下さんは何故か携帯を構えている。
「どうかしたの?」
私が聞くと、結衣っちが、
「かおりちゃん今『二人で』って言った!?しかも当然のように!!?」
「結衣っち落ち着いて、他のお客さんいるから」
とりあえずなだめると、ごめん、と言って座った。
そして、それについての説明も、始める事にした。
──もう、この二人には何もかも話してしまおう。
そう決めて、既に店に入ってから十五分くらい経つのを時計で確認すると、
「そろそろ何かたのも?比企谷も、起きなよ」
と言って、私は身体を揺すった。
──────────
─────
ーー(比企谷side)ーー
起きてみると、そこはサイゼだった。
頭は上を向いているのだが、上にあるのは影だけだ。
その影が少しズレると、ここ最近で見慣れた彼女の顔が。
そこまできて、ようやく状況を把握する。
「もしかして、俺が寝てる間ずっと?……大丈夫か?」
状況を確認した直後、まず俺自身が喜ぶより先に、彼女を心配してしまう。
この辺りは、ぼっちの『自分の意見が通る事はないから意見だすのやめよう』精神が変化したものの一種と言えるだろう。
ごめん、嘘です。普通に脚が痺れてないか心配になっただけです。
「うん、痺れたりはしてないよ」
どうやら心配はないらしい。
「そうか。……ってか、何で俺らサイゼにいるんだ?……ってうおっ!……お前らもいたのかよ」
「あら、まさか毎年毎年365日無視されてる人に存在確認をされるなんてね。……死にたいの?」
「何か最後だけ口調が違ったぞ。……ってか、お前の理論だと、俺は四年に一度は回避してる計算になるな。つまりその年の俺は神だ」
「あなた、どれだけ前向きなの……。ゴキブリ並みの生命力ね。これからゴキ谷君って呼ぼうかしら。それに、必ずしも四年に一度というわけではないのよ?グレゴリオ暦の計算では、四年に一度の内、百で割り切れて四百で割り切れない数は入らないわ」
「そこまでは知らんかったわ。それとゴキ谷やめろ。……流石雪ペディ……ひっ!」
俺がそこまで言った時、俺の体感温度はおそらく二十度は下がったんじゃなかろうか。
「何か……言ったかしら?」
ちなみに───雪ノ下はあくまで笑顔だった。
──────────
─────
「ところで、何の話をしてるの?」
俺の体感温度が正常に戻った頃、いきなり由比ヶ浜が俺と雪ノ下の会話?に入って来た。
と、同時に折本も入ってくる。
「あ、それ私も気になったー!……何?
「お前こそ何の話をしてんだ……」
と、俺が折本と由比ヶ浜に呆れていると、横から声がかかった。
「
「やっぱりそうですよね?私も閏年だと思ってました」
みると、私服に着替えた上条と佐天がテーブルの横に立っていた。
「あれ?上条も涙子ももういいの?」
「俺らはもうあがったからな」
「ええ。なので、私達も混ぜて下さい」
と言うと、俺と折本、雪ノ下と由比ヶ浜が同時に動き、それぞれの列に一人分の空きスペースをつくる。そこに、俺らの側に上条。反対側に佐天が座った。
「それにしても、」
と俺が言い始め、特に由比ヶ浜向けて言葉をはなった。
「お前ら、中学生より低い知能って」
「別にいいでしょ!?使う訳じゃないし」
「ま、それはそうだな」
と、俺に対して怒った由比ヶ浜に、上条が賛同する。
「ところで……」
今度は雪ノ下が、……と、今回はさすがに言いたい事がわかったので、俺が始める。
「そういえばまだやってなかったな。……雪ノ下、由比ヶ浜、この二人は、俺と折本の部屋の隣の住民だ」
「どうもー。隣の住民一号です。不幸体質です」
「どうもー。隣の住民二号です。中学生妻です」
「……佐天さん、嘘はやめて下さい。もうすでに酷い目にあってます」
「あー、そうでした。……では改めて。私は、佐天涙子です」
「上条当麻だ。訳あってここに引っ越して来た。俺らの事はここだけの秘密にして欲しい」
そうして、俺と折本以外の奴らの自己紹介か始まった。
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そんな自己紹介はすっ飛ばして。
そこから三十分程進んで、みんなでいろいろ食べつつ話し始めている頃。
雪ノ下が、思い出したように言った。
「そう言えば折本さん。貴女、ご飯を頼む前の続き、言ってないわよね?」
「あ、そういえばまだだったかも」
いきなり意味のわからん事を言い出した雪ノ下とそれに同意した折本。その行動の意味がつかめないまま、折本の地獄の説明は開始された。
俺は、内容がわかった瞬間からイヤホンをつけて、目を閉じたので、どんな話をしたのかは知らない。知りたくもない。
今後、雪ノ下に弄られるような内容でなければいいか、なんて思いつつも、
──余計な事を言うなよ、折本。
本当に、こればっかりは切に願った。
ちなみに、その後の話をすると、
──とりあえず穴があったら入りたい。いや、マジで。
こんな気持ちにさせられた。
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ーー(折本side)ーー
「えっと、どこまで話したんだっけ?」
「確か、比企谷君と二人でアパートに住んでいる、というところは聞いたわ」
「あー、思い出した。その理由からなんだっけ。んじゃあ、そこからで。……比企谷はもう一度聞く事になっちゃうけどいいよね?」
「ああ。俺は問題無いが……、折本はいいのか?」
「うん。私は」
と、私は心配してくれた比企谷に短く答え、そして話始めた。
「さっき言ったけど、中学生の時、私は比企谷の事をいじめてた。それは事実。……でも、そうなった理由自体は私にある……て言っても、その時は本当に、比企谷が何かした、なんて夢にも思ってなかったし。……その方法も比企谷らしくてウケるけどね」
「待て待て待て、今ここでその話をするのか!?」
「え?……あれ?言ってなかったっけ?」
「言ってねぇし聞いてねぇよ!!」
比企谷はそう言うと、急いでイヤホンをつけて、テーブルに突っ伏した。
「……………まあいいや。話の続きなんだけど、比企谷がその時とった行動ってのが、『私への告白』なわけ。んで、じゃあそれがどういう効果があった、って言えば、『言い訳の対象』になる、って事。……結衣っちにわかるように説明すると、もし私が失敗しても、『比企谷に告白されて調子が狂った』って言えば悪いのは比企谷になるでしょ?……比企谷がやったのはそう言う事。でも、そのおかげでこうして一緒にいられるんだから、時々さ、運命かも、なんて思ったりしちゃうんだよねー。んで………」
この後も、ここにいるみんな、と言っても比企谷以外は、全員この話を真剣に聞いてくれた。雪ノ下さんや、結衣っちは、途中、何回か比企谷を見て、哀しそうな顔までしてくれていた。……それだけ、比企谷の事が好きなんだ、と思って、私はまた少しだけ誇らしくなりつつも、ちょっと申し訳ない気持ちにもなる。
そんな私の隣で、堂々と寝ている(いつのまにか寝てた。寝顔可愛い)比企谷には、後で雪ノ下さんから弄られる刑が待っているので、今回は放置する。
「…………という事があって、今になるの。本当、ウケない話だよ」
でも、私は比企谷に助けられた事は絶対に忘れないで、その代わり、と言っちゃアレだけど、絶対比企谷を幸せにするって誓ったからね。ふふっ。今から楽しみになってる。
とにかく、まだ私と比企谷は始まったばかり。
なら、幾らでも道はある。
その中にどれだけ幸せになれる道があるのか知らないけど、
もしそうじゃなくても絶対に幸せにするって誓った。
誓ったからにはやり遂げないとね。
──これから、どんな未来が待ってるんだろう。
今からそれが気になっている私と、
──もっと比企谷に好かれたい。
って、考えてる私と。
──ずっと、比企谷を好きでいたい。
そう考えてる私と。
こんな気持ちが集まって、今の私があるなら、絶対に忘れたくない。
なんて、ちょっと私らしくない事も考えたりしていた。
──────────
─────
「じゃあねー!」
「また明日」
サイゼを出ると、そう言って、結衣っちと雪ノ下さんは私達と別れて帰って行った。
「んじゃ、俺達も帰るか」
「そうだね。……上条と涙子は?」
部屋が隣同士なので、聞いてみると、
「私と先輩はバスなんですよ」
との事。
なので、私はまた比企谷と二人で帰る事になった。
──────────
─────
ーー(比企谷side)ーー
気付けば寝ていた俺を、折本が起こしてくれてからサイゼの出入り口でそれぞれ別れて、現在はチャリで帰宅途中。
と、そこに、一本の電話がかかってきた。
仕方なく、折本に合図して、路肩にとめる。
「もしもし」
と答えると、二週間位久しぶりに聞く声が、機器の中からした。
『あ、お兄ちゃん?』
「小町か!?……どっ、どうした?」
『………切るよ?』
「すみませんでした」
『ノータイムだね……。まあそんな事はいいの。でさ、お兄ちゃん。折本さんと一緒に今日久しぶりに家に来ない?』
「……………なして?」
『えーと、パパとママが、折本さんに挨拶したいらしいよ。……ほら、あの時はお兄ちゃんがパパと話してたから、折本さんとも話したいんだって』
俺は、記憶を探って、確かに、と、納得した後、
「折本に聞いてみる」
と言って、そのまま、
「折本、小町が今日家に来ないか、って言ってるんだが。……親父が話をしたいらしい」
「えっ!?……比企谷のお父さんが?///」
と、折本は急に顔を赤らめ始めた。
俺はそこで意味を察し、
「あー、聞いた感じそんな感じの話じゃないっぽいから安心してくれ。俺も同席するから」
と言うと、折本は赤面のまま、小声で、わかった、と言って肯定した。
「んじゃ小町、今から折本と二人で向かうわ。……親父との話なんだが、俺の同席は絶対条件で」
こうして、俺は折本と一緒に久しぶりに実家に帰る事になった。
という事で、次回はまさかの実家編です。
小町、初登場!?(前に登場させましたっけ?)
あと、話は変わりますが、(本当に変わるけど)シンゴシラみました!
楽しかったです。
読者様の中に既に見た、って方はいますかね?
エヴァネタ満載だったー。