Fate/make.of.install   作:ドラギオン

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他者封印・鮮血神殿

沙条家に帰宅した綾香とセイバー。2人が家に帰るのとほぼ同時に猛スピードで車を飛ばした愛歌達が帰って来た。車から飛び出すように降りた愛歌は、綾香の姿を捉えると周囲に憚らずに抱きつく。

 

「綾香! 無事だったの!?」

「おねえちゃん、きゃ」

「よかった。よかった~!~~ーーー!」

 

 ぎゅーぎゅーと力強く抱きしめながら、大粒の涙を流す愛歌。その姉を抱き返した綾香も、本当に怖かった事を思い出して涙があふれ出す。妹の安全を確認した愛歌と恐怖を思い出した綾香の二人が泣き止むまでの間。

 セイバーが、帰って来たアンとブレイカーに何があったのか説明した。キャスターの腕が想像以上に優れている事、彼女の目的、そしてアサシンの存在と綾香の呪いについて対抗策を持っているかもしれないという事。

 かなり長い時間泣き続けた綾香と愛歌(アルカ)。落ち着いてからキャスターの言った解呪について愛歌が考えさせてほしいという。

 

 そして解呪が真相かわからぬうちには、キャスターを討伐を先送りにする方針になったブレイカー陣営。しかし、キャスターの例があるため、綾香とセイバーも共同で行動することが決定した。戦力的には増加したのだが、アルカの心情的には戦闘がしにくくなったと言える。

 

 

 

ーーーーーー

 

 夜明け前まで沙条家の結界を貼り直していたブレイカーとアルカ。魔術師とは言え睡眠が必要なアルカが先に眠り、ブレイカーが徹夜で結界を貼りかえる事に成功していた。

 

「せいが出るねブレイカー」

『おつかれさまです』

 

 日が昇るまで作業していたブレイカーにアンとセイバーがおにぎりを持って労いにくる。妙におにぎりが山盛りなのは大食いの騎士様のせいだろう。

 

「わざわざどうも」

「僕も手伝えたら良かったんだけどね」

「やめとけ。要領はよさそうだが、こう言うのは駄目そうな予感がする」

 

 セイバーの提案をブレイカーが切り捨てれば、アンが笑いをこらえて肩を震わせていた。その姿を見たセイバーが「笑われる程、僕は不器用ではないんだが」と苦言をこぼしていた。だが、二人の掛け合いが面白いのか、アンがクスクスと笑い続ける。

 笑うアンを見ていたブレイカーは、アルカと同じく彼女もこの十年で大きく変わった一人なのだと改めて感じた。

  

 

「笑い過ぎだアン」

『クク、ごめんなさい』

「……本当に君達は強い絆で結ばれているんだね」

 

 英霊同士だというのに、実の兄妹のような二人を見てセイバーが呟く。ブレイカーとアンは、同じアルカの英霊として10年間もの間過して来た。それゆえに英霊同士の絆は非常に強いと言える。それは、10年以上王として君臨しつつも、結局の所崩壊してしまった円卓の騎士たちとの間に築けなかったのかとセイバーの心に情念が湧きあがる。

 

「手の掛る子供を育てるとな、自然と信頼関係が出来るんだよ」

「ふっそうかい」

『微妙に私も子供に含んでませんか?』

 

 アルカと綾香の事を話しているのかと思ったら、アサシンである彼女も子供に見事にカウントされている。実際子供の人格だったのだからしょうがないと言えばしょうがない。それでもアルカと綾香の姉として振る舞い、一緒に成長してきた彼女は紛れもなく、ブレイカーにとっても心強い相棒である。

 アンが握ったおにぎりとお茶を堪能しながら、3人の英霊は、軽く会話を重ねた。ブレイカーの趣味の話やセイバーがテレビで見て興味のある事、そしてアンが零した恋愛対象の話は、聞いたブレイカーとセイバーを戦慄させる。

 

 

「やっぱ、お前ソッチか。えー、身内のカミングアウト聞きたくなかった……」  

「うん。僕は、まぁ同性愛には、理解はあるよ」

『内緒ですよ? 喋ったら闇打ちしますからね。毎日毎分毎秒』

 

 妖艶に笑うアンの殺気と言ったら、ブレイカーとセイバーの二人の背中に嫌な汗をかかせるほどだった。特にセイバーが彼女の恋敵となりそうな可能性があり、暗い未来しか見えない。

 

(基本的に女性陣怒らせると、俺でも怖いからな)

(やはり。僕の直感スキルが彼女に逆らってはいけないと伝えてくるんだ)

(アンは、陰湿な手段を使わせたら我が家最強だ)

(肝に銘じておくよ)

 

 男性陣がコソコソ話すので、アンが右手を鋭い刃に変える。すぅっと2人の背中に冷たい何かが走り、会話を打ち切る。

 

「何やってるんだお前」

『なにも』

「へ、平和への道を探そう」

 

 もしかしたら、沙条家のヒエラルキーでてっぺんに位置しているのはアンかもしれないと、セイバーとブレイカーは感じたのだった。

 

 

ーーーーーー

 そして、アルカ達の登校時間となり、眠そうな二人をアンが起こし、着替えを済ませてブレイカーの出した車で送る。セイバーも霊体化して綾香から離れない。そして学校に着くと、アンは綾香と教室に向かい、アルカはいつも通り教室に向かう途中、遠坂凛と間桐慎二が屋上に向かう姿を見た。

 2人ともマスターであるのなら、同盟でも結ぶのかと後を付ける。屋上のドアの陰に隠れ聴覚を強化すれば、2人の会話が聞こえる。

 

 だが、既に話は終わりかけていた。慎二が凛に自分もマスターだから一緒に聖杯戦争を勝ち抜こうと共闘を申し込んでいた。その言葉はアルカに持ちかけた言葉と同じだった。  

 

 

「私には衛宮くんがいるから、間桐くんはいらないわ。貴方は信用できないもの」

「な、衛宮とだと!? なんで」

「とにかく、貴方と組むメリットなんて無いのよ。それともし、私の邪魔をするなら、容赦なくその頭を吹き飛ばすわ」

「く、ちきしょう!」

 

 凛は当然ながら慎二の誘いを断った。断られた慎二は癇癪を起して屋上から立ち去る。アルカは、慎二に見つかると不味いので霊体化して隠れる。アンに教わった気配の消し方も実技したため、頭に血の上った慎二は気が付かない。

 そしてすっきりした顔の凛が階段に向かってくるので実体化する。 

 

「うわ、急に現れないでよ!」

「ん。ごめんなさい。ところで、間桐慎二と組まなくて良かったの?」

「盗み聞きしてんじゃないわよ」

 

 突然現れたアルカにガンドを打ちそうになった凛。寸前で制したからいい物の朝っぱらからガンドの発射なんて笑えない。ただでさえ以前教室を破壊した後、監督役のエセ神父にいびられたのだから。

 

「組まないわ。正直、あいつと組むのは戦力以前の問題ね」

「……慎二、綾香を馬鹿にするから嫌い」

「あんた、衛宮君も嫌ってるのよね。衛宮君はなんで嫌いなのよ?」

「……うーん、性格?」

 

 元も子もない一言に凛はずっこけそうになった。

 

「もういいわ。私教室に帰るけど愛歌はどうするの」

「ん。私も帰る」

 

 凛に続いてアルカ(愛歌)も階段を降りる。凛は、喧嘩した勝敗や愛歌(アルカ)の性格が苦手。しかし、アルカの方は、凛の事を親友だと思っている節がある。衛宮士郎は苦手だが、気持ちの良い性格の凛がアルカは大好きなのである。

 

「何よ嬉しそうにしちゃって」

「んふふ」

 

 本当に訳のわからない奴と思いながら、凛は愛歌と教室に戻った。 

 

 

ーーーー

 

 アルカが教室に戻れば、間桐慎二と衛宮士郎の二人が教室にいなかった。間桐慎二は、袖にされたいらつきを何処かで発散しているのかと思い、教室で眠る。だが、今日は藤村大河が早めにホームルームに訪れたため、あまり眠る事が出来ず被害も出なかった。

 

 そしてホームルームが終わった後、遅刻して衛宮士郎が教室に訪れた。

 

「よぉ! 珍しいな遅刻なんて。藤村先生カンカンだったでござるよ?」

 

 珍しい話し方をする同級生にからかわれる士郎。その背後から、少し影を含んだ間桐慎二が現れる。

 

「ずいぶんとゆっくりとお出ましじゃないか。何調子に乗って舞い上がっちゃってるわけぇ? でも、来てくれてよかったよぉ。衛宮が来ないんじゃ面白みにかけるからね」

 

 突然そのような言葉を吐き、不気味に笑う慎二。どこか凶器を孕んだその表情は、アルカは見覚えがあった。

 

(あれは、何か吹っ切れた狂人の顔)

 

 この時アルカが感じた感想は、まさしくその通りだった。その後の授業も慎二はずっと怪しい笑いを続け、衛宮士郎やアルカを見て何かを企んでいた。だが特別何かする訳ではなく、お昼休みになった事でお弁当を抱えて綾香のクラスの足を運ぼうかと思ったが、クラスメイトと一緒に食べようと誘われ、笑顔でそれに応じる。

 

 アンに念話でお昼はクラスメイトと食べると伝え、お弁当を食べる。

そして何事もなく、お昼休みが終わり授業が始まる。だが、衛宮士郎と間桐慎二が戻ってこない。移動授業だった綾香とアンも凛が戻ってきていないことに気がついていた。

 

(……学校は好き。だけど、聖杯戦争は嫌い)

 

教科書を開いて、教師の黒板に書き込む。そうして授業が進んだ時、学校中に強大な魔力を関知する。アルカの魔眼でも目視できる結界が展開される。

 

「あ、が」

「うぅ」

 

学校中に展開された結界は、学校にいる人間達を溶かして栄養にする狂気の代物。クラスメイトや教師達が次々に倒れ、生命力を根こそぎ吸い上げられる。

耐えられるのは魔術師だけである。

 

(ブレイカー! 学校でサーヴァントが……ブレイカー?)

 

家にいるブレイカーに念話で話し掛けるも繋がらない。結界が念話を遮断する効果も持っているのだと魔眼で解析する。

調べれば調べるほど、結界が恐ろしいものだと分かる。

 

(アン!)

(アルカ、今そっちに向かう)

 

内部なら念話で繋がると判断したアルカは、廊下に飛び出すと人気のない廊下中に新都で見たゴーレム『竜牙兵』が召喚される。

その数が10や20ではなく、群れで具現化していく。

 

「install……」

『おまたせ。綾香はセイバーさんに』

 

両手にキャリコを泥で精製、そして廊下の窓を突き破って現れたアンが両手を水銀の刃へ変形させる。戦闘体制になった二人は背中合わせになり、竜牙兵達と対峙する。

 

「全部破壊する。そして結界の主を殺す」

『ブレイカーさんがいない状況で辛いけど、仕方ないね。綾香に合流するために、これを倒そう』

令呪はアンとブレイカーに一角ずつ、ここで使うのは、後々に響く。

 

堪えきれずに剣で斬りかかる竜牙兵達。アルカは引き金を引いて、竜牙兵の体を銃弾で削っていく。そしてアンは両腕の刃を華麗に振るい、竜牙兵の武器や体を切断する。

しかし、その場にいては囲まれてしまうため、アルカがキャリコから黒鍵へと切り替え、前方に投擲。黒鍵の刃に砕かれた竜牙兵の間を駆け抜け、移動を開始する。アンもそれに続きながら、アルカに射たれた矢を弾いて追走する。

 

『目の前に魔力……これは遠坂さん』

「凛に合流してみる」

 

二人は廊下に蠢く竜牙兵を掻き分けながら、結界の主の討伐へと走った。

 

--------

 

「いいじゃないかぁ! サーヴァントってのはこうじゃなくちゃ!」

 

理科室で自分の背後に立つ眼帯姿の英霊の能力に酔いしれる慎二。今の彼に倫理観など存在せず、子供の癇癪とおなじ理由で300人以上の人間が殺されかねない。

 

「間桐君!」

 

 そして理科室に辿り着いたのは、綾香だった。結界の発生源へと足を運んだ時、綾香は以前襲ってきた英霊と一緒にいる慎二を見つける。

 

「おまえ、沙条の妹の方か。そっかお前も魔術師だったんだな」

「あなた、なんでこんな事」

「あ? 何って聖杯戦争だけど?」

 

 平然とそう答える慎二。綾香は拳を強く握って、彼を叱責する。

 

「うるさいな、ちょっと魔術が使えるからって、調子にのっちゃってさ。どうせ姉のおまけのくせに」

「っつ」

(綾香、此処は僕が)

(お願い、少しだけ待って)

 

 セイバーが現界しようとするが、綾香がそれを止める。このままセイバーを出せば、自分は慎二を殺さなければいけなくなる。同級生を自分で殺す決断なんて、そう簡単にできない。如何にか説得できないかと試みる。

 

「こんなことやめて間桐君。このままじゃ学校の皆が、貴方本当にわかってるの?」

「なんだよ、なんでお前に説教されなきゃならないんだ! どいつもこいつも馬鹿にしやがってー!! ライダー」

「申し訳ありません。死んでいただきます」

 

「きゃ」

(綾香)

 

 苛立った慎二の命令を聞いてライダーと呼ばれた眼帯の女性が、釘のような鎖付き短剣を投擲する。綾香は、それをぎりぎりで回避するが、つまずいて転んでしまう。

 

「ふん、魔術師だからって結局使えない奴は使えないんだよ。見ろよこの体たらく、おい僕に土下座して謝れよ。そしたら、許してやっても良いぜ?」

「土下座したら……結界を止めてくれるの?」

「あん? そんな訳ないだろ。それよりも誰が意見していいって言ったよ?」

 

 慎二は、転倒した綾香の頭を踏みつけ、優越感に浸りながら踏みにじる。痛みが走り、自然と涙がこぼれてくる。セイバーもこれ以上我慢できないと現界を決意する。しかし、歯を噛み締め強い決意を目に宿らせる綾香がそれを手で制す。

 

「どうしてもやめてくれないの?」

「だから、止めないって言ってるだろ! うぜぇんだよお前」

「きゃ」

 

 怒った慎二の蹴りが顔に入り、綾香が口から血を出す。だが、足が無くなった事でゆっくりと起き上る綾香。眼鏡のレンズは大きく割れていて、正直使い物にはならない。痛々しい姿だが、綾香は決意を胸に起き上る。普通の女子なら泣いて喚く場面でも、気丈に立ち上がり、慎二を見つめる強い瞳。

 慎二は綾香から何かを感じ取り、大げさに怯え始める。

 

「な、なんだよお前」

「貴方の言う通り、私はお姉ちゃん達とは比べ物にならないくらい平凡。むしろ、根暗で、臆病で、視野が狭くて、本当最低」

「よ、よくわかってるじゃないか」

「今だって逃げ出したい。凄く怖いもの、けど私が逃げたら、学校の皆が死んじゃう」

 

 綾香の体から魔力が迸る。謎の令呪が胸に浮かび上がった事で、龍脈との接合性の上がった綾香の魔力量は増大していた。押しとどめていたそれを解放する綾香を恐れた慎二が「ら、ライダー! 沙条を殺せ!」と生存本能肩来る危機感を感じ、ライダーをけしかける。ライダーは無言で鎖付き短剣を持ちながら、綾香に距離を詰める、

 

「だから、戦う。私の日常を護るために! お願い力を貸してセイバー!!」

 

 眼鏡を投げ捨て、目を大きく開いて間桐慎二との戦闘を決意した綾香。眼鏡を外した綾香の目が一瞬だけ、姉と同じく七色の輝きを放つ。だがすぐにいつもの青い目へと変わる。

 心優しい彼女が誰かを倒す決意をするとは、如何ほどのものか、彼女を護るように現界したセイバーは心境を察する。だからこそ、彼女の願いを護り、敵を打ち倒さんとライダーの釘剣を剣で弾く。

 

「サーヴァントですか」

「あぁ。私はセイバー。このような非道な行いをする君達を許してはおけない。君等は此処で斬る」

 

 鍔競り合いになるも、最優の英霊であるセイバーに接近戦で勝てる筈の無いライダーが、理科室の端まで弾き飛ばされる。

 

「ひぁああ、ばかな、そんな。マスターは姉の方だけじゃないのかよ!」

「私はマスターなの間桐君。貴方と同じ、そして私は貴方を……許さない!」

 

 突然現れた英霊は、ライダーを軽くあしらい、自分に剣を向ける。その恐怖、慎二の腰を抜かしてライダーに縋るしかなかった。ライダーは、慎二に纏わりつかれながらもこの狭い理科室での戦闘は危険だと判断する。

 特に足手まといでしかない慎二を守りながら、セイバーと名乗る剣の達人と狭い場所で戦うのは、ライダーのクラスである彼女にとって敗北に等しい。

 

「ライダー、あいつを、あいつを倒せ!」  

「……掴まっていてください慎二」

「うお」

 

 ライダーは、慎二を脇に抱えると背後の窓から運動場に飛び出す。接近戦で勝ち目がない以上、広い場所で戦うしかない。

 

「追ってセイバー!」

「了解だよ綾香」

 

 ライダー達が飛び出した窓から、セイバーが剣を構えて飛び出す。綾香もその後を追いかけて運動場で慎二を降ろしたライダーと対峙する。ライダーは、犬や豹のような構えを取って、セイバーとやり合うつもりらしい。

 

「間桐君は私が、ライダーをお願い」

「うん。気をつけて」

 

 ライダーが鎖の付いた剣を投擲。セイバーは当然それを防ぐ。金属のぶつかる音と共に空に剣が舞う。それを眼で追ってしまったセイバーにライダーが鎖を操って、剣を振りまわす。中距離での戦闘を望んでいるらしく、セイバーが距離を詰めようとすれば後ろに飛ぶ。仮にも英霊であるライダーの技量も、セイバーは油断ならないと警戒しつつ剣を振る。 

 

 その時、校舎の二階から、壁を突き破って金髪に青い目、見えない剣と鎧を持った少女の英霊が、セイバー(アルトリウス)とライダーの戦闘に割り込んだ。

 

 




 綾香プチ覚醒。なんやかんやセイバー(アルトリア)とセイバー(アルトリウス)の共闘フラグかな。ライダーさん、凄い良い人なのに……。

 今気が付いたが アルカ陣営全員、あ行なのか。アルカ アンゴルモア(ブレイカー) 綾香 アルトリウス(セイバー) アン(アサシン)。今は愛歌だからセーフなのか。道理で皆の名前を間違えそうになることが多い筈だ。 

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