Fate/make.of.install   作:ドラギオン

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学園

 聖杯戦争初日を如何にか迎えた沙条家。アルカとブレイカーが家に帰れば、セイバーとアンが揉めていた。

 

「何やってんだよお前ら」

「僕は、少し綾香の体調が心配になっただけで、他に他意はなかったんだ」

『黙りなさい。眠る女性の部屋にはいろうなどと、野獣の言う事を聞く耳はありません』 

 

 どうやら、綾香の体調を心配すると言う名目で部屋に入ろうとしたセイバーを、アンがナイフを持って撃退。現在、壁に追いやられているという図らしい。大人しいアンが怒っているのは、珍しい。しかも仮面まで具現化していると言う事は、アルカ達が遅れれば、セイバーが脱落する未来もあったわけである。セイバーの消滅が綾香の死である以上、手加減はされるだろうが。

 

 バン

 

「え、あ」

「おい、馬鹿。躊躇なく頭を狙うな。セイバーが消えたら、綾香が死ぬんだぞ」

「……あ」

 

 アンの話を聞いたアルカの行動は、光を越えていた。躊躇なくコンテンダーを泥で構成し、それをセイバーの頭部に発砲したのだ。セイバーが直感スキルを持って避けなければ、昇天していただろう。引き金を冷たい目で引いた彼女は、ブレイカーに再装填しようとしている所を止められ、思い出す。本当に忘れていたのか、目を大きく開いて驚いていた。

 

「とりあえず、お前ら二人も今日は寝ておけ。見張りは俺とセイバーでやるから、な」

「あ、あぁ。夜は僕等が護る。安心して眠って欲しい」

「今の状況でお前が言うと、不安しかない……」

 

 理想的な王子様タイプかと思えば、意外に油断ならないセイバーを警戒する女性陣。心外だと弁解するセイバーだが、アルカは絶対零度の目を止めない。仕方ないので、ブレイカーが彼を連れて家の屋根まで上る。その様子を見たアルカが綾香の寝室に強力な結界を施し、自分達も寝室に向かい就寝した。

 

「君は、ブレイカーと言っていたね。さっきは聞きそびれたけど、君は何のために戦うんだい?」

「……またそれか。そうだよな、気になるよな」

「君も、マスター、愛歌のために戦っているのかい?」

「俺のためだ。10年も暮らしてるからな、アイツに愛着がない訳じゃない……だが、俺は俺のためにだけ戦ってる」

「そうか……、でも敵ではないんだね?」

「お前がマスターを裏切らない限りはな」

 

二人は、天井から冬木を見渡し、美しい海の見える景色を眺めた。ブレイカーは、ライダー以来だなと、自室から持ってきた酒をセイバーに振る舞った。

 

「これは?」

「10年前に世話になった奴の真似だ。飲めるんだろ? 共闘するんだ、杯を交わしとこうや。聖杯が獲られるか分からない戦い、ひとまずこれで一息な」

「そう言うことなら」

 

セイバーとブレイカーは、盃を交わし、共にマスターである姉妹のために戦うと誓った。ブレイカーは、アルカの願いを叶えるため。セイバーは、綾香を守るため。10年前と同じく英霊同士の絆が生まれた。

 

「これは、美味しい酒だね」

「秘蔵の奴だ。金ぴかをタクシーで熱海に送った礼にもらったんだよ」

「金ぴか?」

「気にするな。10年来の飲み仲間で、仕事のスポンサーだよ」

 

ブレイカーは、ここ数週間現れない金ぴかを思い浮かべ、恐らく奴も何かしてくるんだろうと遠くを眺めた。友人ではないが、なんやかんや付き合いが続いた最強の英霊が敵に回るなら、次こそは全力でもって打ち倒さなければならない。

 

「夜が明けたらどうするんだい? 僕は現世のルールに詳しくはないからね。君が先輩だというなら」

「昼間は基本的に全員動かないな。それでも護衛は必要だし、注意もな」

「霊体化して護衛かい?」

「そうなる他ない。俺は場合によっては仕事に行くさ。情報収集もかねてな」

 

ブレイカーは、そう言いながら酒を飲み干していく。セイバーも彼の様子にそう言うものなのかと納得する。男同士で飲み交わした酒は、勝利の美酒でないが、心踊らせる味だった。

 

-------

 

「おはよう。お姉ちゃん達、アルゴ……セイバー。やっぱり夢じゃなかったんだ」

「おはよう。綾香」

『おはよう』

「おはよう。もう昼前だぞ、寝過ぎだな」

「おはよう。よく眠れたかい?」

 

そして朝になり、目覚めた綾香を沙条家全員とセイバーが迎える。先日はまでは2人だったのに、大所帯になったなと思いつつ、給事していたアンからコーヒーを受け取る。

綾香が寝坊したため、全員は朝食をとうのまえに終わらせていたらしい。

 

『今用意するね』

「ごめんねアン姉さん」

 

エプロン姿のアンがアルカの朝食を用意する。この家は基本的に朝の支度は、起きるのが早いサーヴァントが担当している。気だるい身体を如何にか動かして朝食を食べていた綾香は、今日の午前中に学校でも育てている植物の水やりを思い出す。

 

「そうだ、今日学校に行かなくちゃ」

「は?」

『え?』

「学校っていうのは、学び舎かな?」

 

 新聞を読むブレイカー、食器を片づけるアン、学校と聞いて聖杯の知識を持ちだすセイバー。前者の二人は、聖杯戦争中に学校へ通うと言う綾香の言葉に愕然とした。そしてリビングで趣味の絵を描いていたアルカは、筆を止めて「え、だめ?」と尋ねる綾香に向き合う。

 

「綾香が行きたいなら、いいよ」

「いいのかよ」

「ありがとう、お姉ちゃん」

 

 姉の許可を受けて着替えてくるねと言う綾香をアルカが止める。やっぱり駄目なのかと聞こうとした綾香に対してアルカは首を横に振る。

 

「一人は危険。私も一緒に行く」

『アルカが行くなら、私も行こうかな』

 

 実は、アルカとアンの両名は、沙条愛歌とアンジェラ・ブレイナーとして私立穂群原学園に通う学生である。ウェイバーが手に入れた戸籍と、綾香の姉の戸籍を使っていた2人が高校に通わないのは不自然な為、在籍しているのだ。

 だが、ウェイバーの手伝いをするために日本を離れることの多いアルカは、身体が弱い生徒として偽り、病欠を理由に長期間休むのだ。それでも一度覚えた物は忘れないアルカは、学業だけは優秀だった。アンは、実家の宗教の関係で休むと告げて、学校を休学することが多い。

 学園では遠坂凛がミスパーフェクトとして憧れられるが、アルカ達は滅多に見れない妖精のような扱いである。

 

「お姉ちゃんも行くの?」

「ん。美術部に顔を出しに行く」

『私も、久々に行こうかな』

 

 そう言って自室に戻って着替えを始めた3人。それぞれ派手でない衣服を纏うことで外出の準備をする。3人が靴を下駄箱から取り出していると、背後からセイバーが現れる。

 

「セイバー、その服どうしたの?」

「ブレイカーが貸してくれたんだ。似合わないかな?」

 

セイバーの格好は、騎士鎧姿ではなく長袖のシャツにスラックスとラフな格好で、外ではロングコートを着ていた。多少サイズが大きいようだが、大変似合っていた。

 

「ううん、凄く似合ってると思う」

「そうか。よかった」

『何で着替えたんですか?』

「僕も綾香に着いていこうと思ってね」

 

セイバーは、綾香と一緒に学校に行くと宣言した。そして彼女達の護衛も勤めると言う。彼の発言にアンは苦い顔をするが、アルカは冷静に対処する。

 

「ブレイカーから、指輪は?」

「安心してくれ貰ったよ。これで魔力を隠せるんだね」

「ん。なら着いてきても良いわ」

「いいんだ」

『え、いいの?』

「……ん。今日は休みだし、人は少ない。登校日は霊体化しなさい。いい?」

「わかった」

 

アルカは、今日止めた所で綾香は学校に通う度にセイバーの説得など非効率だと考えた。ブレイカーの造る礼装で英霊を隠蔽出来るなら、三騎士の彼を連れていく価値がある。アンも強いが、英霊相手に綾香とアルカを護りきる事は出来ない。

ブレイカーを連れていくのが確実だが、ブレイカーもバーサーカーとの戦闘は無傷じゃない。ならセイバーを連れていくのが一番有効である。最低限綾香を守れ、それで居ながら戦闘力の高い彼は令呪に縛られた綾香の守りに最適だ。

 

「じゃ行こうか。荷物は僕が持つよ」

「いいよ。自分で持てるから」

「結構よセイバー。行こう」

『私も大丈夫です』

 

 彼女達に気を使ったセイバーだが、3人とも荷物もほとんどなかったため、お断りしていた。アンとアルカは、妙に綾香と良い雰囲気を作り出そうとする下郎(セイバー)に警戒しつつ、学校へと向かう。だが、徒歩ではなく沙条家にある自家用車に乗ってでの移動となった。

 ブレイカーが騎乗スキルのあるセイバーに鍵を手渡し、彼が車で彼女達を送迎する事になったのだ。本来なら学校に車での登校は認められないが、病弱と言う隠れ蓑のおかげで特別に許可されている。

 

 

ーーーーー

 

 私立穂群原学園へと辿り着き、使用許可を受けている駐車場に車を止めた綾香達。だが学園に侵入した瞬間、魔術師にしか感知できない規模で、違和感を感じていた。だが、アルカの魔眼でも結界の基点の位置を把握するのが精いっぱいで解除が難しかった。

 

「私、いくねお姉ちゃん」

「ん。私達も行こうかアン」

「僕はどうすればいいかな?」

『セイバーさんは、綾香に着いてあげてください。私はアルカを護りますので』

 

 自分は如何すれば良いか指示を仰ぐセイバーにアンが綾香の護衛を依頼する。そして、心配する綾香を「大丈夫」と説得して別行動をとる。綾香とセイバーは園芸部の部室に向かい、アルカとアンは、部活中だった部員達に明日からまた学校に来ると伝える。

 身体が弱い事が知れているため、周囲はアルカ(愛歌)を心配するが大丈夫だと彼女達の心使いに感謝する。そして、アンと一緒に結界の基点を探す。そして、屋上に辿り着けば、魔術を扱う物にしか見えない基点を発見する

 

「これは、私にも解除は難しい」

『どちらかと言うと宝具なのかな?』

「ん。おそらくそう。キャスターの可能性がある……でもこんな大掛かりで目立つ儀式は魔術師らしくない。今日の所は引き上げる……最悪ブレイカーの破壊して貰う」

 

 彼女の英霊であるブレイカーなら、宝具であろうとも結界を破壊するのはお手の物。本格的に起動する事になればブレイカーでの破壊も視野に入れる。その他の基点の大まかな位置も視力で捕えるが、強力な結界の中で眼を凝らせば凝らす程、視界が劣悪になっていく。結界の構造しか読み取れず普段の視力を失う事になるため、アルカは魔眼の使用をやめた。

 

「綾香を迎えに行こう」

『そうだね。ん? アルカ……見て』

「何を……」 

 

 屋上から地上を見下ろすアンが、屋上から立ち去ろうとしたアルカを呼びとめる。アルカはアンの言葉を聞いて何があるのかと地上を見下ろす。そして、その存在を見た瞬間、驚いた。

 

「グレイ?」

『違うと思う。あの人は10年前のセイバーだと思う』

 

 アルカ達の目に写ったのは、10年前聖杯戦争で戦ったセイバーのサーヴァント、騎士王その人だった。彼女は10年前と変わらない姿で、白いコートを気ながら学校を探索していた。アンはすぐに気配遮断を使い、アルカも魔力は抑えているため気がつかれる事はないだろうが、彼女も混乱していた。

 

「なんでセイバーが?」

『わからない。でもあの人はセイバーだと思う』

「10年前から生き残っていた……いえ、その可能性はない。と言う事は」

『今回の聖杯戦争で、呼び出されたと言う事』

 

 彼女が10年前の英霊だと言うのは疑いようが無かった。そして彼女の消滅は、衛宮切嗣の記憶で知っている。さすれば、彼女は再び召喚されたと言うだけ。だがそうなれば、セイバーの英霊は今回は二人いると言う事になる。綾香のセイバーと過去のセイバー。男と女と言う差異はあるが、セイバー達は紛れもないアーサー王であり、最優の英霊。

 アンとアルカは、面倒な事になったと思い知った。現在存在を大まかに意識しているのは、アインツベルンのバーサーカー、遠坂凛のアーチャー、綾香のセイバー、綾香を襲ったランサー、学校の結界の主の可能性があるキャスター、そして正体不明のセイバー。現在5名確認できている。残るはライダー、アサシンの二騎。この段階から、第五次聖杯戦争も8騎の英霊が居る計算になる。

 

『これは、作戦を練り直しが必要かもしれないね』

「ん。そのとおりね、行きましょう。私はセイバーにあった事がある、彼女に見つからないように」 

 

 

 アルカとアンは、妹の命の掛った聖杯戦争のイレギュラーをさっそく見つけ、気を引き締めたのであった。

 

ーーーーーーーー

 一方、園芸部の部室から水道の蛇口の鍵などを取り出した綾香が、育てている花壇の花や薬草の鉢植えに水を注いでいた。その様子をセイバーが興味深そうに観察していた。王とは言え、自分で植物をそだてた事のないセイバーにとって、名の無い花を育てる彼女は、可憐に写った。どうあっても血を流すことで何も護れず、最終的に失ったアルトリウスには、命を育てる行為は酷く尊いものに感じた。

 

「な、なに? そんなに見られると、恥ずかしんだけど」

「ごめんね綾香。なんでもないよ」

 

 じっと見られていた事が恥ずかしくなった綾香が照れると、セイバーが謝る。何気ない彼女の日常、それを護ってあげたいとセイバーは改めて彼女のために戦う決意をした。そして、綾香が日当たりを気にして、鉢植えを移動させようとさせようとすれば、横からセイバーが彼女の代わりに大きな鉢植えを軽々と持ち上げる。

 

「え」

「これは、あそこの影に置いてくればいいんだね?」

「でも、ありがとう」

「どういたしまして」

 

 そして、セイバーは鉢植えを持ったまま、少し離れた建物の陰に向かう。そんな優しさに触れて少し、頬が厚くなっている自分に気が付いた綾香は、手で顔を扇いで冷まそうとする。こんな顔を姉達に見られたらどうなるかと言う

 

 そんな時、彼等の背後に誰かを探している様子の人物が現れる。

 

「あ、沙条か」

「え、衛宮君。どうしたの?」

「いや、藤ね、藤村先生の弁当を持って来たんだ。それで、一緒に来た親戚の子と逸れちゃって……女の子なんだけど見てないか? 沙条のお姉さんみたいな金髪なんだけど」

 

 現れたのは、綾香とは別のクラスで愛歌と同じクラスの男子生徒、衛宮士郎だった。彼は、学校では有名人だった。ひろんな人の頼みを聞いて助けてくれる彼を皆は『ブラウニー』や『用務員』など好き勝手呼んでいた。綾香も何度か、彼に肥料の運搬など力仕事で助けてもらったことがある。けれど、あまり親しくなかった。

 何故なら、彼女の姉が衛宮士郎という男を嫌っているのが、わかったからだ。

 

「ごめん、見てないよ。見かけたら教えようか?」

「あーうん、見つからなかったらまた通り掛るから、その時は頼むよ」

 

 そう言って衛宮士郎は、校庭から行内の探索へ向かった。それと入れ替わるようにセイバーが帰って来て、彼女の姉達も用事を済ませて戻ってきた。そしてセイバーの運転で自宅へと帰る。そして家で昼寝していたブレイカーを回収した後、車二台で夕食に出かけた一向。

 それを許可したアルカに、ブレイカーが何か言いたそうであったが、英霊3体もいる自分達に攻めてくる奴が居れば、何処にいても攻め込んでくると言われ納得する他なかった。

 

 そして、5人で綾香の好きなお好み焼き屋で、夕飯をすませた。初めて見る鉄板やお好み焼きに、セイバーが困惑する場面があったが、何かと世話を焼く綾香と彼の相性は、誰が見ても抜群だった。テーブルの下で妹を取られる危機を覚えたアンとアルカが銃とナイフを構えるも、それを見かねたブレイカーが制止する。

 

「草食動物の皮を被った野獣……」

『油断できないね』

「青春でいいじゃねぇか。恋なんてしてナンボだろ。少なからずウェイバーを狙い続けてるお前に何か言う権利はないぞ」

 

 つんつんと頬をブレイカーに突かれたアルカは、不機嫌そうに焼きそばを食べていた。10年の月日が過ぎ、少女から女性になったアルカは、思春期を迎えて以来、ウェイバーへアタックし続けていた。無表情で夢感情だった姿を知る人間達からすれば、恋をしたアルカの姿は衝撃だろう。

 だが、数々の猛攻ですらウェイバーを落とす事は出来ず、日に日に倫敦で増えて行くライバル達に、アルカが四苦八苦する様は、皆が想定外だった。ロード・エルメロイⅡ世の人気は、ブレイカーとアンですらも驚いたが、それ以上に彼を狙い続けるアルカも恐ろしかった。

 時計塔一抱かれたい男の称号を持つ、ウェイバーを狙うアルカの戦いは、数々のライバルとの闘争の上に成り立っているのだから。

 

「……うるさい」

「へへへ」

『あまりそれに触れちゃダメですよ。本当に気にしてるんですから』

 

 見るからに眉間に皺を寄せ、頬を膨らませる。ブレイカーの揄より、アンのフォローが大ダメージを与えていた。これ以上その話をするつもりはないと、顔を背けたのでアンとブレイカーも食事に意識を向けた。その様子を見ていた綾香とセイバーが念話で会話していた。

 

(愛歌って、怖いイメージがあったんだけど、可愛い所もあるんだね)

(基本的に怖い所が多いかな。でもウェイバーさんって人になると、急に女の子になるの)

(なるほど)

(絶対からかっちゃだめ。 ブレイカーさんだから平気だけど、他の人ならお姉ちゃん許さないから)

 

 

 そうして夕食を終えた5人。セイバーと綾香にアンは、真っすぐ家に帰ったがブレイカーとアルカだけは、新都の方で怪しい魔力を感じたと探索に向かった。

 

 




 今回は、特に話は進まなかったかな。ただ、奇跡の入れ違えのおかげで戦闘は回避できた。感想など頂けたら嬉しいです。

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