Fate/make.of.install   作:ドラギオン

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エピローグ

 聖杯戦争が終幕してからあらゆることが起こった。

 奇跡的にセレアルトの凶行は、最小限の被害で幕を閉じる形となり、事後処理もウェイバー率いる時計塔の一大勢力の活躍と聖杯戦争を監視していた人理継続保障機関フィニア・カルデアという組織が協力し行った。

 ウェイバーには彼らとの繋がりは皆無だったが、独自の管理システムにより人理の危機を察していたらしい。

 

 そして、彼らの協力の元、魔術協会と聖堂教会で勃発しかけた大戦も終息した。

 

 事後処理に聖杯戦争終了から6カ月もかかり、聖杯戦争の余波で発生した大地震の復興作業が進んでいた。犠牲者はいたが、10年前の大災害の経験から迅速な対処が行われ無暗に犠牲者が増える事はなかった。

 間桐慎二と間桐臓硯の両名の死は、地震災害の犠牲者として扱われ、聖杯戦争での死者として扱われることはなかった。

 

 重傷を負っていた間桐桜は、病院に入院。目覚めるまで一月を有したが、目覚めた後は安定していた。慎二が死んだ事を聞いた時は取り乱していたが遠坂凛の看病の結果、心身ともに回復。

 現在は、姉と共に衛宮家へ居候する形となり、10数年ぶりの姉妹による共同生活が始まった。最初はぎこちなかったが、それでも前を向いていこうと決めた桜を凛がサポートし、平和な生活を送っていた。

 そして自分の弱さを見詰めた桜は、魔術の手解きを姉から受けながら虚数魔術を少しづつ形にして、間桐の当主として姉達と共に時計塔に渡る。そこで多くの体験と傷付きながらも強く生きた。

 

 衛宮士郎は、聖杯戦争の終了後は、冬木市の復興を手伝いながら生活。移植したアーチャーの腕は、聖杯戦争終了後に衛宮士郎の体に引かれ、完全に士郎の腕となった。そして遠坂凛に魔術の手ほどきを受けながら、投影魔術を磨いていた。

 目指す物は正義の味方であり、その決意に一部の乱れもなかった。

 数年後に魔術の師である遠坂凛や間桐桜と共に倫敦へと渡る。それからさらに数年後に、己の夢を追い求めるため世界を旅した。間桐桜と遠坂凛、セイバー(アルトリア)達との交流は続いており、数カ月おきに冬木市へと帰って来ていた。その際に彼を見た全員は、アーチャーとは違った正義の味方へと成長したのだと確信していた。

 

 遠坂凛は、ウェイバーの協力もあり冬木の地に干渉しようとした魔術協会を説得。どうにか落とし所を見つけた上で妹や弟子を守り通す。彼女は高校に通いながらも時計塔の恩人であるウェイバーの勧めもあり、卒業後に倫敦へ渡る準備をしていた。

 そして高校卒業後に倫敦の時計塔へと渡る。倫敦の魔術師たちに最初は舐められたが、それでも持ち前の強さを持って見返し、成長を重ねる。ロンドンではエルメロイ派である金髪縦ロールな魔術師?(レスラー)と喧嘩ばかりしているが有意義な生活を送る。

 

 セイバー(アルトリア)は、聖杯戦争終了後も冬木の地に残り続けた。現存するサーヴァントであることは隠蔽し、身を隠す形で生活するが、遠坂凛や士郎達に危険が迫った際はボディーガードとして働いていた。数年後にマスターである遠坂凛と共に現在のブリテン(イギリス)へ行く約束をし、現世の人々の生活を眺め、時に体験していた。まだ己の道を見つけられていないが必ず見つけ出せると士郎達は信頼していた。

 そして実際に倫敦を訪れた彼女は、現地の人々の生活を見届け、積み重ねた歴史を知った。ブリテンが滅んだ後も必死に生きて命を繋いだ結果を見て、ブリテンの再建の夢は完全に消えた。だからこそ、彼女はアーサー王ではないアルトリア個人として生きて見る事にしたのだった。

 

 イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは、聖杯戦争が終わった後、ドイツのアインツベルン城へとヘラクレスと共に帰った。そこで祖父であるユーブスタクハルト・フォン・アインツベルンと対面。最強のサーヴァントと最強のマスターで挑んだ聖杯戦争でもアインツベルンの祈願は成就できず、その事から聖杯戦争から手を引く事を告げられる。

 イリヤ自身に興味を失った彼は、イリヤが再び冬木に行く事を止めはしなかったが二度とアインツベルンの城に踏み入る事を許さなかった。

 アインツベルンの呪縛から解放された彼女は、衛宮邸に居候する形でのどかに過ごしていた。数年後にホムンクルスとしての寿命を迎えそうになるも、周囲の人間達の協力により人並みの寿命を得る事に成功した。 

 彼女は同居人達と共に、義弟が帰ってくる場所を守り続けた。  

 

 

 沙条綾香は、3人のサーヴァントと契約したまま冬木市で魔術の修行をしていた。高校に通いながら逃げていた元素変換の魔術と向き合い、アルカや遠阪凛を目標に努力し続けた。

彼女の才能は、努力によって開化。稀に姉達と共に海外で魔術師関連の仕事を手伝うまでに成長。

彼女と契約したサーヴァント達だが、セイバーは綾香のボディーガードとして常に行動を共にし、二人の関係は急進展していた。周囲からの妨害もあるが、二人で愛を育んでいた。

円卓王との戦いで失った腕も時間が立てば回復。聖剣をアルトリアに預けたまま聖槍を返却。宝具を失ったかと思われたが聖槍の写し身が手元に残り、彼の宝具となった。

 

ランサーは、冬木市に一番はやく住み着くことに成功した。持ち前の人柄で街でアルバイトしながら生活し、綾香が呼び出したり気分が向いた時だけ沙条家に訪れていた。

またアルカに同行して、荒事を片付ける事も何度かあり、適度に戦っては息抜きをして現世を謳歌していた。

 

佐々木小次郎(アサシン)は、綾香と契約を継続するも思い入れがあったのか柳洞寺へ住み着いていた。

柳洞寺の住職達と気があったのか、住み込みで働く傍ら、剣の修行も行っていた。中でも桐生一成が彼と親しくなり、共に竹刀を振るう光景が見受けられた。

その後、何度か綾香に同行する形で魔術師やもののけと戦うこともあった。週に一度、冬木に残った英霊との仕合が彼の趣味になりつつあった。

 

ウェイバーは、時計塔に戻り事後処理を終えた段階で何度も日本を訪れていた。セカンドオーナーである遠阪凛へのアドバイス、綾香達未熟な魔術師の指導などを行っていた。現世に残った英霊達の戸籍を作成し、隠蔽工作すら一門の総力をあげて行い、ようやく日常を得ることが出来た。

日本に来る本来の目的は、帰省なのだが多忙な彼は仕事を持ち帰る生活を続けていた。そして、彼にはもう一つ悩みの種が出来ていた。

 

 

アン(百の貌のハサン)は、聖杯戦争の終了と共に一度姿を消した。一度皆を裏切ってしまった彼女は、アルカのために戦った後も罪の意識に苛まれ続けた。人知れず消える事を望んでいた彼女だったが、綾香達の捜索によって発見され、アルカと本気で喧嘩することになる。

 殺し合いに近い激しい喧嘩に発展し、勝ったのはアルカだった。迷いが全て消し飛ぶほど、苛烈な攻撃を受けてアルカ自身に消滅させられそうになったアン。それも悪くないかと思われたが、アンが気がついた時には、再びアルカとの契約が結ばれていた。

 完膚なきまでに屈服させられたアンは、彼女の令呪で発した「……帰ってきなさい」という命令に抗えなかった。非常に魅力的で抗いがたき言葉に彼女は、涙ながらの承諾で答えた。 

 それからは、サーヴァントのいないアルカの護衛を務め続ける事になった。

 そして、アルカ。完全な妖精へと変化していたアルカだったが、セレアルトの残した置き土産の影響か消滅したはずのアルカの体(元々はセレアルト)を再び手に入れていた。

 既に肉体に宿っていたセレアルトの意志はなく、内に巣食っていたこの世全ての悪も綺礼さっぱり消滅していた。その体に宿る形で現世に降り立ったアルカは、人間として生きる事を選ぶ事が出来た。聖杯戦争終了後、アルカはウェイバーに同行して何度も倫敦へと向かい、彼の身を守りながら精一杯生きる事にした。

 悩みが消え、己の人生を生きられるようになったアルカは、以前よりも多少明るくなり、少し強引になった。他者を不幸にはしないが、自分の幸せには貪欲。

 高校を卒業後に倫敦へ来た凛達とも上手く付き合え、人生を楽しむ事を覚えた。

 

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 そして、6年後。

 冬木市にある衛宮邸では、住人たちがせわしなく動いてある準備をしていた。

 

「先輩、ネクタイが曲がってますよ。直すので動かないでくださいね」 

「あ、あぁ。悪いな桜」 

「いえいえ。はい、これで完璧です」  

 

 姿見の前で、スーツ姿の衛宮士郎。聖杯戦争のころよりも身長が伸び、立派に成長した彼とその隣でネクタイを整えているのは、薄いさくら色のドレス姿の桜。成人して大人っぽくなった彼女は既に準備を終えて、ネクタイ一つに困っている士郎の手助けをしていた。

 そんな時、リビングの方から猛ダッシュで士郎に向かってくる存在がいた。

 

「しーろうーー!!」

「ば、こらイリヤ!」

 

 黄色を基調としたパーティドレスを纏うのは、士郎の儀姉であるイリヤスフィールだった。彼女は、数年前に寿命を延ばすために受けた処置によって成長。成人した士郎達より幼い中学生くらいの容姿になっていた。そんな彼女のタックルをどうにか受け止めた士郎。

 

「もう、ずっと待ってるのに来ないんだから」

「悪い。ちょっと手間取っててな。桜に手伝ってもらってたんだ」

「大河達も外で待ってるわよ。まったくレディを待たせるなんて、ダメじゃない」

 

 

「あー、やっときた。もうセイバーちゃんタクシー呼びに行ってるよ士郎」

「衛宮君、どうして貴方が一番遅いのかしら?」

「あはは、すいません」

 

 急げというイリヤにせかされ、腕を引っ張られる士郎。彼が玄関に向かうとそこには、紺色のドレスを着た藤村大河と赤いドレスを着こんだ遠坂凛がいた。二人は遅れてきた士郎に一言づつ文句を言いながら、玄関の扉を開けた。

 すると、そこにはタクシー二台の運転手と話す碧いドレス姿のセイバー。 

 

「あ、士郎。ちょうど彼らが来た所です。そろそろ行きましょう」

「よし、行こう」

 

 次々と車に乗りっ込んだ面々。彼らがタクシーの運転手に指示して向かった場所は、元々言峰教会だった場所。言峰綺礼が居なくなってから、代理として銀髪の性悪シスターが配属され切り盛りしている。何故か弱みを握られたらしいランサーが出入りしている姿が目撃される。

 それ以外は、健全な言峰協会はこの日大勢の人が集まっていた。タクシーから降りた士郎達も教会に集まったスーツとドレスを着た大勢の男女を眺めていた。元々外国人の多い土地柄とはいえ、集まった人間の多くは外国人のようだった。

 

「随分と招待された人が多いのね。確かお相手が外国の」 

 

 藤村大河も招待された一人だが、その人数の多さと煌びやかな人々に感心していた。大河は知らないが、その場所に集まった人間達は多くが魔術師であり、名門と言える家々の代表たちだった。彼らは、招待主である人物のために倫敦からわざわざ冬木市に足を運んだのだった。

 そこに居る面々には、倫敦に留学していた士郎達と顔見知りもおり、挨拶をされる事もあった。

 

 そんな中で凛がある人物がいる事に気が付いた。その人物の元へ歩み寄り、目が会うなり頭を下げ挨拶をした。

 

「お久しぶりです。ミスターアーチボルト」

「おやおや、君は遠坂の。噂は聞いているよ」

 

 凛が挨拶したのは、スーツ姿で車椅子に座るケイネス・エルメロイ・アーチボルトその人だった。彼の車椅子を押すのは、彼の妻であるソラウ。二人して日本の冬木に訪れていたのだった。

 アーチボルト家には、倫敦で世話になった凛が彼に挨拶するのも当然と言えた。時計塔の講師でなくなったとはいえ、その才能が完全に埋没したわけではないのだから。

 

 凛に従って桜と士郎もあいさつを交わす。そうすると、ケイネスの車椅子を押していたソラウが凛達に質問をしてきた。

 

「貴方達、アロイスを……息子を見なかったかしら?」

「息子さんですか? 会場に来た時は、見かけていませんね。先輩見かけましたか?」

「いいや、見てない」

「息子さんって、おいくつでしたっけ」

 

 凛がソラウに聞けば、6歳だと答える。どうも会場に来てはぐれてしまったらしい。それは心配だなと士郎が時計を確認し、探すのを手伝おうかと提案する。

 

「今日はアロイスに大切な役目があるの、お願いできるかしら?」 

 

 士郎達が了承しようとした時、別に行動していたイリヤと大河、そしてセイバーと合流する。 

そして、イリヤの隣には、捜索を頼まれていたケイネスとソラウの息子アロイスが不安そうな表情で着いてきていた。

 

「アロイス、イリヤと合流してたのか」

「なんか時間を間違えて花嫁の所に行っちゃったんですって。それで慌てて帰ってきてたみたい」

 

アロイスを見つけたケイネスとソラウ。アロイスも両親の元に駆け寄って行った。その姿を見て、イリヤと士郎が話す。

勝手にはぐれた事をソラウに叱られているアロイスだが、周囲は微笑ましい光景を見ていた。

 

そして教会で指定された時間を待っていると、士郎達の所に目だった集団が合流する。

 

「あ、凛に衛宮くん。それに皆さんも」

「皆キチンとおめかしして華やかなこった」

「確かに、可憐な花ばかりよな」

 

突然声を掛けられ振り返った先にいたのは、沙条綾香だった。彼女は濃い青を基調としたパーティドレス姿で眼鏡も外してコンタクトにしていた。

そして、彼女に付き添う形でタキシード姿のランサーと深緑の紋付き袴を着た佐々木小次郎がいた。

 

「久しぶりね綾香。最近日本にいない事が多かったのに、ちゃんと帰ってきたのね」

 

凛は笑い掛けてきた綾香にそういう。彼女は、魔術師としての才能が開化してからというもの多忙だったのだ。

手紙や電話でのやり取りはあっても、合うのは久しぶりだった。

 

「うん。流石に今日は絶対来るよ。だって、お姉ちゃんとウェイバーさんの結婚式だもの」

 

綾香はそう言って笑う。本当にめでたい日だと言うように笑いかける綾香。

 

そうこの日、一同が集結した理由はたった一つ。友人であり仲間であり、師匠であり、切っても切れない縁を持つアルカとウェイバーの結婚式に招待されたのだ。

セレアルトの事件が解決し、憑き物の取れたアルカの猛烈なアタックがウェイバーの鋼の自制心を粉砕。押しきる形で見事にゴールインしたのだ。

そしてアルカが彼との誓いの場所として選んだのが、冬木の土地だった。

 

二人にとって第二の故郷ともいえる街で家族や知人を全て招待したのだった。

招待客は、ウェイバーの弟子達やエルメロイ派の魔術師。そして冬木に住む知人達。当然、マッケンジー夫妻も招待済みである。特にグレン・マッケンジーは、車椅子のケイネスに変わってアルカと共にバージンロードを歩く大役をたのまれた。

そして、綾香達と談笑しているといよいよ時間が訪れる。教会の座席に着席した面々は神父役を請け負ったセイバー(アルトリウス)の挨拶を受ける。

そして新郎であるウェイバーの緊張した表情に一同は、笑いそうになるものもいた。だが、皆真面目に式の進行を見届ける。

 

 

BGMは、教会にあるオルガンをシスターが奏で、それにともない招待客は新婦を待ちかねる。

 

そして扉が開くと、美しいウェディングドレスを身に纏ったアルカがグレン・マッケンジーと共に入場してきた。アルカの纏うベールを背後から着いていく幼いアロイスが持ち上げて入場。アルカは、少し緊張していて、グレンは、立派になったアルカに涙ぐんでいた。

 

その姿に会場は目を奪われ、式は盛り上がる。

 

神父役のアルトリウスが丁寧に進行を勤めあげ、二人は誓いの言葉、指輪の交換を行っていた。指輪を運ぶリングガールを勤めるのは、幼い姿に変化したアン。その指輪は、ブレイカーがアルカとウェイバーに渡した物。

二人の絆を繋ぎ、今の二人を作ったもの。一度アルカに破壊されるも、ウェイバーが修復。結婚指輪だけは、これにすると決めていたのだ。

アルカにとって父であり兄であり武器であり仲間。今のアルカに幸せをくれた英霊ブレイカーの形見なのだ。

 

そして指輪を交換し終え、式はクライマックスを迎える。

 

「では、最後に誓いのキスを」

 

アルトリウスがそういうと、ウェイバーはアルカの顔に掛かったベールを持ち上げ素顔を見つめる。

 

「本当に良いんだなアルカ」

「……ん」

 

全ては、愛するあなたとなら。そう小さく口に出したアルカにウェイバーは、キスをした。

会場は、二人のキスと同時に大盛り上がり。盛大な拍手と歓声が響き渡る。

 

その盛り上がりを保ったまま、教会から出たアルカとウェイバーに招待客から様々な賛辞と花びらが送られる。

 

式の最後にブーケを高らかに放り投げた所で、記念撮影用のカメラのシャッターが押された。

 

 

ーーーーーーーー

 

そして時は流れイギリス。

ロンドン郊外の一軒家。そのリビングの扉を勢いよく開けて小さな女の子が入ってくる。髪の色は黒髪のストレート。七色に輝く瞳を持った可愛らしい少女は、リビングで椅子に座り本を開いて眺めていた女性に抱き付く。

 

「お母さん。お母さん」

「……なぁに」

「またイスカお兄ちゃんがイタズラするの」

「……そう。後で叱っておくわ」

 

女性が少女の言葉に耳を傾け、本を閉じようとしたとき少女が本を覗き込んだ。

 

「またアルバム見てるのお母さん?」

「……ん。凄く懐かしく感じてね」

「モアも見るー。でね、またお話しして?」

 

七色に輝く瞳を持つ少女モアが膝の上で女性に昔の思い出を催促する。膝の上でアルバムを無邪気にめくる少女は、女性の結婚式の写真を見つけ指差す。

 

「この写真、すっごく幸せそう」

「……そうね。ママはすっごく幸せだった。けど、今も幸せ」

 

少女の指差す写真は、とても輝くように微笑むアルカと仲間達の集まった一枚だった。そして、アルバムを捲った先にある最後の一枚は、アルカとウェイバー、そして二人の息子と娘、そして家族みんなが集まった写真だった。

 

 

 

 

END

 


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