東方戦争犬   作:ポっパイ

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五十話

 

 

 妹紅は焦っていた。死なないから死ぬまで戦うことができるから負けることはない、と思っていたが互いに倒れなければ戦いが終わらない。そこには勝ちも負けもない。天子一人にここまで時間を割いてやる義理はない。

 

「いい加減、倒れやがれ!」

 

 接触した状態から天子を呑み込むような爆炎を放つが、天子の肌が少し焦げるだけでそれ以上の効果は見られない。しかも、爆炎を受けても飛ばされることなくその場で踏ん張っている。

 

 理解できないものを見るような目で天子を見る。何故、あの爆炎を受けてにやついているのか、それが妹紅には分からない。

 

「さっきのは少し良かったわよ。でも、ちょっと飽きてきちゃった」

 

 爆竹が破裂したような音が響いた。爆竹の音よりももっと鈍い音だが、何度かその音には聞き覚えがあった。太腿がじわりと熱くなってくる。その理由を知ろうと自分の太腿に目を落とすと流血しているのが分かる。続いてやってきた痛みに妹紅が表情を歪める。

 

 妹紅の爆炎に呑まれながらも河童たちが造った試作品の銃は壊れることなく引き金が引けた。銃のできになのか妹紅の歪んだ表情になのかは分からないが天子がにんまりと笑みを浮かべる。

 

「不死身でも耐久力が人並みじゃ、ねー?」

 

 炎を纏った拳が天子の顔面を射つ。しかし、殴った妹紅の方が痛そうな表情を浮かべている。

 

「殴るんならちゃんと殴りなさいよ! そんなんで私が倒れるわけないじゃない!」

 

 天子の銃が妹紅の太腿ーーしかも、同じ箇所を的確に撃ち抜く。声には出さないものの太腿を押さえて地面に蹲る妹紅に少し心配したように天子が顔を近付ける。

 

「ちょっ、そんな痛いのこれ? 一回死んどく?」 

 

「余計なお世話だよ、変態!」

 

「わっーーーー」

 

 顔を近付けてきた天子に妹紅は顔面目掛けて砂を投げ付ける。痛みで蹲るなんて動作をしていたが、天子の隙を突くための演技にすぎない。天子ならば必ず引っ掛かるだろうと踏んでいた。

 

 そして、馬鹿な天子は引っ掛かった。砂が目に入ったのか見え辛そうにしているところを妹紅は好機と謂わんばかりに妹紅の身体が紅く発光させる。そして、急速に発光が収まっていったかと思えば、妹紅を中心に小規模な爆発が起き、未だに目を掻く天子を家屋へと吹き飛ばす。

 

 自分の命を糧にした文字通りの自爆。命を度外視した術ではあるが、不死者である妹紅にとっては何の代償も発生しない。加えて、一度死ねば妹紅は傷が癒えた状態で復活を果たす。

 

「自爆術なんて柄じゃねえってのによ」

 

 自爆術を使わせた天子に対して怒りを向けるが家屋へと衝突していった天子からの反応はない。流石の天人も今の自爆術でダメージが入ったのだろうと考えた妹紅だったが、その考えは家屋を突き破る隆起した地面に乗って現れた天子を見て、すぐに無駄だったと実感させられる。

 

「さっきのは効いたわよ! で、次は!? こっちも盛り上がってきたところよ!」

 

 天子が完全無傷で現れていたならば妹紅も折れていただろう。だが、本当に先程の爆発が効いていたのか、皮膚には火傷が見られ鼻からは血が垂れていた。

 

「……イカれてんな」

 

「イカしてるの間違いでしょ? さ、それよりも――――」

 

 天子の視線が妹紅から外れる。何を見ているのか気になった妹紅も天子が見ているものへと顔を向けようとしたが、人間ではない何者かの集まりに囲まれていることに気配で気付く。

 

「こいつらも手前のお友達か?」

 

 白狼天狗の軍勢が二人を取り囲んでいた。しかし、様子がおかしい。どの白狼天狗からも生気が感じられない。それどころか身体の一部が欠損している白狼天狗もいる。

 

「随分と外道な真似すんじゃねぇかよ」

 

 白狼天狗の死体を動かしていると分かると妹紅は天子を睨み付ける。敵とはいえ、死んだ者を愚弄するようなやり方は気に食わない。

 

「……確かにこれは気に入らないわね」

 

「はっ、手前らがやっといてその言い草はねぇんじゃねぇか?」

 

「いやいや、私はね、楽しみの邪魔をされるのが大っ嫌いなのよ。今は私とあんたの戦いなわけよ」

 

 取り囲んでいた白狼天狗に対し、隆起した地面が襲い掛かる。天子は味方と認識していた白狼天狗たちは反応することなく地面に押し潰されていく。

 

「さぁ、これで邪魔者は消えたわ! 仕切り直しよ!」

 

 銃を投げ捨てると代わりに刀身のない柄だけの剣に持ち替える。その剣を妹紅は知っていた。

 

「『緋想の剣』かよ」

 

「あんた、よく知ってるわね。誰かに聞いたのかしら? ま、いいわ」

 

 剣に何かが吸い取られていくような気分になっていく。やがて、吸い取られた何かは朱い刀身へと変わり剣としての本来の姿へと変わっていく。

 

 天人にのみ本来の力が扱える『緋想の剣』。『気質を見極める程度の能力』を持ったその剣は妹紅の気質を霧に変え、その気質の弱点の性質を纏う。要は、確実に相手の弱点を狙える剣だ。

 

 だが、不死人の弱点とは何か。これが天子にも分からない。格好つけて構えて見せた緋想の剣だが、斬っても効果があるのか分からない。だが、刀身が姿を表したということは何かしらの性質を纏っているのだろう。

 

 妹紅との距離を詰めると、とりあえず感覚で緋想の剣で斬り掛かる。だが、そう易々と斬られてくれるわけもなく、身を捩り避けるとカウンターとして炎を纏った全力の蹴りを天子の腹に叩き込む。

 

「適当に斬ろうとすんな、ボケ!」

 

 軽く怯んだ隙を狙い、鳥の形を模した炎を幾つか顕現させると容赦なく天子に放つ。だが、天子に当たる直前で緋想の剣の一振りで炎の鳥たちは消え去ってしまった。

 

 妹紅はそれを見て状況が悪化してしまったと舌打ちをしてしまう。どうにかこの状況を打破しなければならない。だが、良い考えが思い浮かばない。

 

「だからって諦めてやるわけにはいかねぇよな」

 

 妹紅は当初の考えを捨てた。天子を倒して他のところに行くのではなく、天子を抑え被害を最小限に抑える。標的が自分でいる限り、興味が自分に向いている限り、天子は他に目移りはしないだろう。

 

 だが、恐るべきは天子のその洞察力。妹紅が自分を倒すのではなく、抑えるに目的が変わったのを察してたのか白けたと謂わんばかりのため息を吐いた。

 

「あんた、飽きた」

 

「……は?」

 

「なに、時間稼ぎに移ろうとしてくれちゃってるわけ? それじゃあ、私が楽しめないじゃない。もうちょっとやる気を出しなさいよ。じゃないと――――」

 

 天子が操作したのか敵も味方も関係ない無差別地震が人里全域を震わす。その威力たるや妹紅をして立っているのがやっとの地震だ。

 

「こんなチンケな里、更地にしてやるわよ」

 

 挑発だというのは理解できている。だが、その挑発を流せれるほど妹紅は冷静ではなかった。

 

「手前はどこまで人の神経逆撫ですりゃ気が済むんだぁ!?」

 

「アッハハハ! 私の気が済むまでに決まってるじゃな―――――ぃ」

 

 満足そうに高笑いする天子だったが、突如、何者かの乱入により天子が、凡そ人体からは発せられぬような轟音を発てながら殴り飛ばされる。

 

 唖然とした表情で飛ばされた天子を眺めていたが、殴った張本人を見て妙に納得できた。

 

「聖、か」

 

 妹紅への援軍として駆け付けたのは聖だった。本当は青娥を追いたかったが、神子に「青娥の尻拭いは私がやるよ。仙術には仙術が効くからね」と言われ、次に危険な天子の所へとやって来たのだった。

 

 聖の魔法は魔理沙のように極太のレーザーを放つわけでもなく、パチュリーのように多種多彩に様々な魔法を放つわけでもない。だが、彼女の魔法はそれでも強力なものだ。身体強化系に特化した彼女の魔法は自身の身体を鋼に変え、天狗の如く速く動く。

 

 天子を殴り付けたその拳には傷一つなく、一方の天子は痛みでのたうち回っている。

 

「遅くなり申し訳ありません。皆さんの避難が無事終えましたので急いで駆けてきました」

 

 人狼一派が人里の住民を巻き込んで戦争をしようと分かると聖は直ぐ様、命蓮寺を聖輦船として動かすように指示。限界まで住民を船に乗せると安全な空へと避難させていた。封獣 ぬえや二ッ岩 マミゾウといった大妖怪たちや命蓮寺の者たち、神霊廟の物部 布都が団結して護衛にあたっている。

 

「いや、謝んな。こっちが礼を言いたいくらいだ。やっとあの腐れ天人に痛みってのが与えられるからよ」

 

 妹紅と聖は天子に向き直る。一方、天子は緋想の剣を杖代わりに立ち上がり、嬉しさと楽しさとほんのちょっとの怒りを混ぜたような複雑な表情で二人を睨んでいた。

 

「……おぇっぷ。中々どうして気持ちの良いパンチするじゃない。新手にしては上出来よ」

 

 天子の発言から本当に自分の攻撃が効いていたのか疑問に思えてくる聖に表情に出てたのか妹紅が諦めろと謂わんばかりの表情を聖に向けた。

 

「そうこなくっちゃね! 折角の大舞台が台無しになっちゃ役者も観客も楽しめないものね!」

 

 杖代わりにしていた緋想の剣が辺り一面の気質を吸収し始める。警戒する二人を無視し、目視できるほどの性質を纏った緋想の剣を天に掲げると天子は声高らかに吠える。

 

「さぁ! もっと! もっと私を楽しませなさい! 私こそが緋想天! 私こそが全人類の緋想天! 見事、討ち破ってみなさい!」

 

 緋想の剣から放たれた超極太の気弾が二人の視界を朱色一色にするのに時間はいらなかった。

 

 

――――――――

 

 

 生存している白狼天狗たちは屍となっても尚、動かされている同胞たちの姿を目にしていた。そして、誰かがぼそりと呟いた。

 

「我々もこうなるのか?」

 

 そうは思いたくないが、現にそうなってしまっている同胞たちが敵を求めて彷徨い歩いている。蹂躙せよと命令された白狼天狗たちであったが、蹂躙されているのは自分たちではないかと考え始める。

 

 大尉への忠誠心が薄れ始めている。時間も掛けず、即席で作り上げた忠誠心故に崩壊するのも早い。こうなってしまっては後は時間の問題だ。

 

 だが、白狼天狗に巣はない。その巣を自分で壊してしまった。後戻りもできない。後退は許されず、前進しか道は残されていない。

 

 この混沌とした状況で指示を仰ぎたいが、青娥は姿を暗まし、天子は絶賛戦闘中。椛は大尉に付きっ切りで遠吠え一つ寄越さない。それは大尉とて同じことだ。もはや、見捨てられたのではないかとすら思えてくる。

 

「ぎゃっ――――」

 

 小さな悲鳴が上がり、声のした方を向けば服を朱色に染めた少女が大小二本の刀を構え、こちらを獣のような目付きで睨み付けている。その足元には斬殺されたであろう白狼天狗の死体が転がっている。

 

「魂魄 妖夢だな。同胞が世話になっ――――」

 

「人狼はどこだ? どこにいる?」

 

 取り囲まれていることなど眼中になく、何かに取り憑かれたように大尉の居場所を尋ねる妖夢。しかし、その問いに答えられる白狼天狗はいない。

 

「沈黙は肯定と捉えてもよろしいでしょうか?」

 

 思考回路が変な繋がり方をしている妖夢にとっては何もかもが自分の都合の良い方に繋げてしまっている。これには白狼天狗も目を見開くばかりだ。

 

「待て! 我々は御大将がどこにいるか知らぬ! 最後に見たのは妖怪の山だ!」

 

 答えた白狼天狗は気付かされる。何を一人にここまで恐れているのであろうか。修羅の如き気配を纏おうが所詮は一人。それに対し、白狼天狗は数で囲んでいる状況だ。

 

「相手は一人だ! か――――」

 

 言い切る前に妖夢が短刀を投げつける。だが、戦闘集団である白狼天狗もそれに対し、盾を当て撥ね退ける。

 

「掛かれ!」

 

 一斉に白狼天狗が妖夢へと飛び掛かる。一本得物を失ってしまった妖夢は長刀を両手に構え直し、襲い掛かる白狼天狗へと向かい合う。

 

 だが、白狼天狗の攻撃は妖夢を中心とした円形に降り注ぐレーザーによって阻まれてしまう。落ちた地面を見ればその箇所だけ宝石へと変わっている。

 

「双方、動きを止めなさい」

 

 降りてきたのは奇妙な物を掌に掲げた星だった。妖夢が露骨に舌打ちをする。

 

「邪魔をしないでくれませんか? 私は彼らから人狼の居場所を突き止めなければならないのです」

 

「私たちも人狼たちの居場所を探らなければなりません。しかし、殺してしまっては聞けないのでは?」

 

「……最後の一人に聞けば」

 

「それでは知っている者も殺してしまう可能性があるでしょう?」

 

「……一理ある」

 

 少し考えた様子の妖夢だったが、素直に納得してくれたようだ。星は正直、この説得が失敗してしまったらどうしようかと考えていた。

 

「作戦会議は済んだか?」

 

「まさか、待って戴けるとは思ってもみませんでした。毘沙門天の名の下に貴方たちを鎮圧させていただきます!」

 

「ほざけ!」

 

 再度、襲い掛かってくる白狼天狗たちに対し、妖夢は手足の一本ならば死にはしないか、などと考えていた。

 

 

――――――――

 

 

 神子は声の聴こえる方に歩みを進めていた。その結果として、着いたのは結界の外で戦っている萃香と先代キョンシーの場所だった。たった一夜でここまで荒廃させられる二人の戦闘力に感服しながらも自身に結界を貼る。

 

 神子が来たのに気付いた萃香がまるで邪魔者を見るような目で睨み付ける。

 

「邪魔するなよ、なんとか太子。これは私の喧嘩だ!」

 

「伊吹山の鬼よ、それは出来ぬ相談だ。何せ、私はその哀れなキョンシーを還しに来たのだからね」

 

 萃香は敢えて、先代キョンシーに貼られていた札には触れようとしなかった。理由は単純明快。喧嘩を楽しみたかったから。

 

「それに、君も存外ボロボロではないか。このまま続けていたら負けると思うがね?」

 

「それはそれだ。私は喧嘩を楽しんでいるだけ―――――だぁぁらぁぁああ!」

 

 殴り掛かってくる先代の拳を受けながらも確実に拳で返す萃香の姿に神子は呆れたように首を振る。

 

 神子の耳には様々な声が入ってくる。この場に置いて聴こてくるのは二人の声だ。喧嘩を楽しもうとする萃香の声。そして――――何かを企んでいる青娥の声だ。

 

「隠れてないで出て来たらどうだ、青娥」

 

「あら、バレてましたか?」

 

 どこからともなく現れた青娥からは神子に対し敵対しようという気が感じられない。

 

「何を企んでいる? 芳香まで神霊廟に置きっぱなしで、いい加減臭うようになってきたので持っていってほしいのだが?」

 

「あら、それはいけませんわね。防腐の術を掛け直さないといけませんわ」

 

「……青娥、本当に何を企んでいるんだ?」

 

「貴方様の能力ならお解りになるのでは?」

 

 場違いなほどに優しい笑みを浮かべる青娥に対し、神子は欲を聴き入れる。だが、その内容は理解はできても納得はできるものではなかった。

 

「……本当に上手くいくと思っているのかい?」

 

「太子様が実行に移すだけで全てが丸く納まりますわ」

 

 こうする他は無い。青娥のキョンシーを止めるには青娥本人か同等の力を持つ神子しかいない。

 

 戦闘を続ける萃香と先代の間に決死の思いで割って入る神子。まさか乱入してくるとは思いもしなかった萃香が一瞬動きを止めるが、先代はお構いなしに神子に拳を振るう。しかし、寸でのところでそれを避けると先代の額に貼られている札へと手を翳す。

 

「―――――」

 

 手を翳した状態で神子が何かを唱えると先代の額に貼られていた札がチリチリと音を発てながら燃えていく。その間、痛みにもがき苦しむような悲鳴と動きを見せる先代に神子は慈しみの目を向けながら黙って離れることしかできなかった。

 

 萃香が残念そうな表情を浮かべている。既に満身創痍な身体ではあったが、先代との喧嘩は久々に燃えるものがあった。生前に戦いたかったと後悔するばかりだ。

 

 札を燃やされた先代は悲鳴も苦しむのも止めるとただの死体へと戻っていく。今までの戦闘の負担が死体に戻ってやっきたのか身体の一部が崩れていく。

 

「これで敵の戦力は減らせたかな?」

 

「あぁ、でも、そこに邪仙がいやがる」

 

「彼女に戦意はないよ。切り札のキョンシーももう還っていったしね。素直に投降するだろう」

 

 青娥は朽ちた先代の死体へと歩み寄っていた。「お疲れさま」と死体へ言葉を投げかけると、神子に向き直り両手を上げて降参の意を示す。

 

「降参いたしますわ。あの人狼の戦力も考えも全て吐きますので、寛容な処置を――――ッ!」

 

「青娥!」

 

 神子の術は確かに発動していた。その証拠に貼られていた札が燃え落ちている。なのに、何故、先代は青娥をその怪腕で薙ぎ払えたのか神子は不思議でしかならなかった。

 

 だが、その原因もすぐに解った。先代の死体の崩れた部分から植物の根か蔓のようなものが今も尚、蠢いているのが視認できたからだ。

 

 崩れ落ちた身体の一部が植物に代わり果てていく。身体の中に収まりきらなかった植物の一部が飛び出し、触手のように蠢く。

 

「⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛!!」

 

 キョンシーでも死体でもなくなった先代の雄叫びが人里に響き渡る。その雄叫びはどこか悲しげで泣いているように神子は聴こえた。


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