ご注文は猫ですか?   作:峰白麻耶

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この1つ前の変更しました。連続投稿と思ったら時間オーバー。まあ、30分は気にしない。

急いだのでもしかしたら後で足すかも


コーヒー色の休日

この町で過ごすのも一週間が過ぎ頭に仕事中にティッピーが乗っていることや同じく俺の頭にもよみが乗っといていることたまにティッピー喋ることに違和感が無くなり、この町にも徐々に慣れてきた。

 

俺は主に仕事はコーヒーを入れる以外は殆どやっている。コーヒーを入れるには経験が完璧に足らないからだ。知識は詰めたがそれで手が動くならどれだけ幸せだろう。

 

今日はrabbit houseは実は休みだ。しかし今日はチノ主催のコーヒー教室が行われていた。これはチノに前々からそろそろコーヒーに触れてもいいてでょうと言わていたのだが知識不足だったために断っていた。そして一週間たち入れ終わったところでチノにコーヒーに淹れ方を教えて貰っていた

 

 

「まずは復習です。コーヒーを入れるときに挽く時は必要な分だけです。それは何でですか?」

 

 

チノがコーヒーミルで豆を挽きながら俺に尋ねる。俺は前に読んだコーヒーの本を頭の中に広げ該当箇所を見つける

 

「湿気と酸化。挽くことに豆が空気に触れる表面積が広く成るから水分を吸いやすく酸化し易い」

 

俺は本で書いてあったことを軽く要約してチノに説明する。

 

「そうです。豆の時は湿気がない地下の暗室とかが望ましいですね。それでは今日は実際にコーヒー淹れてみましょう」

「はい!教官!」

「鈴さんまでリゼさんみたいに成らないで下さい。教えませんよ」

「わかったよ先生」

 

そう言うとチノは軽く頬を染め先生……悪くないですねと呟くとコーヒーを入れる準備に入った。

 

「何時も私はサイフォンでコーヒーを淹れてますが今日は基本的な入れ方のペーパードリップからやりましょう」

 

チノはカウンターにドリップパー、ペーパーフィルター、サーバー、メジャースプーン、ドリッフポットを用意する。

 

「まずこれらは予め温めておきます。お湯の理想的な温度は沸騰したときのゴポゴポが収まったくらいが理想です。そしてその最適な温度の水がこれです」

 

何分クッキングだよ。都合よすぎだな。

 

「ここからはわたしの指示にしたがってお願いします」

「了解」

「コーヒーフィルターの底の接着面を外に側面の接着面を内側にしてドリッパーに軽く押さえつけて下さい」

「こうか?」

 

俺はチノに確認のため聞くとおっけーです。と頷き次の行程へ

 

「次にさっき挽いた豆を入れて下さい。この時表面が平らになるようにして下さい」

 

「あいよ。」

 

この行程はさらっと終わらせ次に

 

「次にコーヒーを蒸らします。」

「蒸らす?」

「はい、コーヒーとお湯を馴染ませるんです。そうすることでコーヒーを美味しく飲めます」

「おお。凄いな。馴染ませるという事は少し淹れればいいのか」

「そうです。それから20秒ほどたったら小さくのの字を書くように三回に分けて淹れて下さい。」

 

チノに言われた通りに淹れていく。確か端っこに残っている粉は取らない方がいいってテレビにあったよな。確か満遍なく抽室出来ないってあったな。

 

そんな感じで淹れたコーヒーをチノに渡す。

チノはにおいをかいだあとに砂糖とミルクを入れて一口のむ

 

チノって砂糖とミルクが必須なんだなー。こういう所が年相応だな。うん、可愛い。そんな事を考えチノを見守ると

 

「まだまだですね。」

 

と何とも予想道理の展開だった

 

「だよね。一朝一夕で身につく技能でもないからな。地道にやっていくよ」

「でも段々と良くなっています。鈴さん色々と飲み込み早すぎませんか?一応店に出す最低ラインは今日でクリアです。」

「え?本当?」

「はい、今日で私のコーヒー教室は終わりです」

「何……だと。このコーヒー教室楽しかったのに」

 

何というのだろうか?それこそ兄妹が居たらこんな感じなのだろうか?知らんけど

 

「え?え……ええとその私もその……鈴さんと一緒にコーヒー教室出来て楽しかったです。」

 

「よかった。俺だけ楽しかったとか思ってたら泣く自信がある」

 

さめざめと泣く振りをするとチノはあきれたように

 

「何言ってるんですか。私も楽しかったって言ってるじゃないですか………まったく同じ事を二度も言わせないで下さい」

 

チノさん。あなた結構恥ずかしいセリフ言ってるよ?デート終わった彼女のようなセリフだよね。何かの罰ゲームでデートに行くことになった男女が帰り際に言いそう。コーヒー教室を買い物とか遊園地とかのデートスポットにすればまさに正統派だよね。

 

もしかしてチノは若干天然が入ってるのか?それともデレたのか?それは神のみぞ知る 

 

「そうか、ありがとうな」

 

そう言うと自然と手がティッピーの頭に動きナデナデしていた。その時間約3秒。

 

「とっ。ごめん。」

 

俺はとっさに手を引く。結果的にはティッピーをなでだがチノを撫でようとしたのは変わりないからな。

 

「い、いえ。そこまで嫌な感じはしなかったので」

 

返答がおかしい。ティッピーとチノはドッキングしているのか?まあ、嫌な感じがしなかったならいいや。

 

「そうか」

「はい………」

 

とここで会話が途切れ静かになる。

 

さて、ここでみんなに質問だ

 

こういう時に俺はどうすればいい。

 

俺は人見知りは改善したがまだ軽いコミュ障が残っている。ついでに目は腐ってない。

 

俺はどうしようかと考えた。

 

「クゥーー。」

 

ん?今のはお腹の音?俺じゃない。つまりは……とチノ?

 

「わ、私ではありません!い、今のは……そ、そう。ティッピーです。」

「ワシではないぞ!チノのムグムグムク」

「うう、おじ……ティッピーは黙っていて下さい。」

 

やばい、ちょっと笑いが……我慢できそうにない

 

「あははは。だめ、我慢できない。」

 

俺は30秒くらい笑い続けようやく収まると膨れっ面のチノが居た。

 

「ごめんってチノ。ちょっとタイミングが良すぎて」

「そんなのは笑う理由には成りません。」

 

ツンと突き放すとそっぽを向いてしまう。

 

「ほら、チノの好きなチョコレートパイ作って持ってきてるから」

 

とさっきのチノのお腹の音で思い出したチョコレートパイを出す。

 

「う、うう。」

 

ちょっと誘惑に引かれている。だって目線がチョコレートパイにチラチラ言ってるし。後一押し

 

「そうか、チノは食べないのか。仕方ないティッピー一緒に食べよう」

「そうじゃの。お主の作るお菓子は旨いからな。」

 

そう言うとチノの頭から跳ぼうとするがチノ寸前の所で抑える

 

「し、仕方ないですね。今回は許してあげます。別にチョコレートパイにつられたと言う分けじゃないですし、お腹が空いたわけでもありません。ちょうどおやつの時間だからです。」

 

チノはさっさと皿とフォークを用意する。

 

「後、鈴さんには罰ゲームで苦手なコーヒーを飲んで貰います。」

「え?」

 

俺、いつチノにコーヒー嫌いと思われていたんだ?

 

チノは俺の返答が予想外だったのか

 

「違うんですか?何時も甘いお菓子を持ってくるし何時もコーヒーではなく紅茶なので」

 

と理由を説明するが

 

「単純にそう言う気分なだけだったんだけど……」

「は、恥ずかしくて穴があるなら入りたいです」

 

チノはそう言って顔を隠す。

 

「入ったらチョコレートパイ食べられないけどね。」

 

そう言うと俺は切り分けたチョコレートパイをチノの皿に寄せるとチノはコーヒーを3人分持ってくるし。1つはティッピーのやつらしいくストローがある。

 

「それではいただきます」

 

チノは両手を合わせるとチョコレートパイをフォークで切って頬張る

 

「んん。おいしいです。鈴さん本当にお菓子作るのが巧いんですね」

 

俺もチョコレートパイを食べる。サクサクの生地の食感にチョコレートの甘さ。時間がたっているため冷めてるのは残念だが美味しい

 

「親が甘いもの苦手で買ってこなかったんだよ。だがら仕方くらい自分で作ることにしたんだ。幸い時間は有り余っていたからね。」

「それでここまで出きるのは凄いですよ」

「よく考えろ。中学生で親を手伝っているのが凄いぞ。俺がその年の時俺は大学行っていたし」

 

チノは俺の言葉に疑問符を浮かべる。あーそう言えば飛び級制度は日本に無いのか

 

「俺は両親の都合で海外を転々としていたんだよ。その時に飛び級してその時には大学言っていたんだ。ついでにこっちにも長期休暇しか帰ってきてない。」

 

チノは感心したように頷き

 

「鈴さんもしかして頭いいんですか?」

「飛び級してるからね。」

 

新たに疑問を見つけたのかチノはこう聞いてきた

 

「鈴さんって今何歳何ですか?そう言えば聞いていませんでした」

 

もしかしたらタカヒロさんは俺がここにいる理由を誤魔化してるのだろう。まあ、バレてもいいか。

 

 

「19だ。」

「?大学も飛び級したんですよね。」

「そうだ。」

「それなら空白ありますよね。その間どうしたんですか?」

「一気に説明すると働いていたんだけど上司のミス背負わされてクビになったんだよ。」

 

それと言葉を聞いてチノは青ざめる

 

「すいません。嫌なこと思い出させて」

「何言ってるんだ?俺はクビになってよかったって思ってるんだが」

「え?」

「俺は前の職場は随分と嫌われていたんだ。飛び級って言う制度があってもイレギュラーはイレギュラーだからな。それに仕事の環境も良くなかったから。今と前を比べるなら断然今の方がいい。色々とすっ飛ばしたものを埋められている感じがしてな。」

 

大学時代は大人が多かった。それ故に接することは出来るが一歩引いたり露骨に嫌がる者もいる。

 

だから今のリゼやチノの関係は嬉しいのだ

 

 

「鈴さん……」

「だから気にするな。そうだな……それでも気にするならまた、コーヒー教室開いてくれよ。楽しかったからな。」

 

チノは俺がそういうとハッキリと

 

「はい!」

 

と言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




チノです。今回はチノ回です。本当はもう、ココア出そうかと思ったのですが思いついたので書いてみました。行き当たりばったりですいません。

次は流れてきにリゼにしようか、それともココアか。

気分ですね。

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