俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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これが最後の刃だ!











70話

 

 

 

 

訓練の日々は流れヒーロー仮免許取得試験当日となった

俺たちA組はバスに乗って試験会場である国立多古場競技場へと移動した

みんな緊張や期待などでそわそわしている

それを和らげようとしたのか相澤先生が珍しく「頑張ってこい」と激励の言葉を口にした

普段から合理的虚偽などで無理矢理やる気を出させることが多い相澤先生のその言葉を受けた俺たちは一瞬目が点になりながらも「うぉぉ!!」っとやる気を見せる

そんなノリになったA組はここらで一度気を引き締めるために、と円陣を組む

やるのはいつもやってるあれだ

 

「せーの!」

 

切島が合図をだす

 

「Plus……」

 

だがそれを裂いた者がいた

 

「Ultra!!」

 

この場の誰よりも大きな声でそれを引き裂いたのは見たこともない人物だった

 

「勝手によそ様の円陣に加わるのは良くないよ、イサナ」

 

その男と同じ制服を着た男がイサナと呼ばれた男にそう告げる

するとイサナはとてつもなくオーバーな動きで「どうも大変失礼致しましたぁぁ!!」

と深々とお辞儀をする

どれくらい深々とと言われると地面にヘッドバットしてるくらい深々と、だ

まるで、飯田に真面目に切島のバカとノリを足してそれを二乗したような人物だ

 

「あの制服…」

 

爆豪が呟きを聞いて俺は気付いた

 

「あー、なるほど。わかった。俺らが東の雄英だとすればあいつらは西の士傑。数あるヒーロー科の中でも雄英に匹敵するほどの難関校、士傑高校だ」

 

まあ俺はそこから推薦来てたんだけど蹴ったんだよね

母さんから離れたいがためだけに

士傑は家から通える距離だったから行くのをやめた

その夢はわずか一学期間だけの儚い夢だったけどな

 

そのあと傑物学園の人たちとも出逢いもあり気がつけば時間になっていたため会場へと移動した

ただ傑物学園の真堂という人が俺たちに何かしらいいながら握手を求めてきていたがハッキリ言ってきな臭かった

特に理由はないが信用ならないタイプの人っぽい

まだ爆豪の方が安心して背中を預けられる

 

そんなこんなで会場の中に入って思ったことはただ一つ

 

「多い」

 

千人はいるんじゃね、これ…

 

と、思っていたら仮免試験の説明が始まった

雄英の試験の時のアレと違って正反対にダルそうに疲れを前面に押し出した人が説明をしていた

だるい、眠いとか言いながらしっかり試験内容は説明していた点がノリと勢いだけのプレゼント・マイクとの大きな違いだろうか

 

ともあれ試験内容を要約すると、体のどこかにターゲットを3つつけてそのターゲット全部を当てられると脱落

当てる側は3つ目を当てなければ倒したことにならず、先着100人で二人倒した者が勝ちぬけとなる

早い者勝ちの戦争みたいなものだ

 

 

「それでは展開後ターゲットとボールを配るので全員に行き渡ってから一分後にスタートします」

 

と、言われたその直後会場が轟音とともに開いた

 

突然外に放り出される方になったがそこに広がっていたのは様々な地形だ

 

「各々苦手な地形、好きな地形あると思います。自分を活かして頑張ってください」

 

あー、どうしよっかなぁ

とりあえず背中は除外

見える場所ならどこでもいいってんなら前面にターゲットを置くのが得策か、

だがそれだけじゃマズイから…

ま、どうでもいいや

当たらなければいい訳だし

 

「しかしこういう試験内容じゃ俺ら超不利じゃん」

 

爆豪も轟もその事を理解してないのかさっさとどっかいっちまうし切島、上鳴も爆豪を追いかけて行っちまった

あいつら体育祭で自分らの個性曝け出したことわかってんのかなぁ…

 

「あー、考えてもめんどいわ。緑谷、俺初っ端アレするから他のみんな集めておけ。残党狩りだ」

 

「え、アレって…アレ!?」

 

「俺や爆豪みたいに戦闘向きじゃない個性の奴らを優先に勝ち抜けさせろよ。緑谷、お前も最後だ」

 

「わ、わかった。みんな、できるだけひとかたまりになろう。でないと…巻き込まれる(・・・・・・)

 

うし、緑谷のおかげでみんな集まったな

これで心置きなく打てる

アナウンスで試験開始までのカウントダウンも始まった

あと三秒、二秒、一秒、よし、始まった!

 

「っておいおい、まだ始まったばっかだぞ、ちったぁ楽しむことしねぇのかよ!」

 

傑物の真堂を筆頭に大量の()がボールを投げつけてくる

だがそれじゃダメなんだよ

俺が()と認識してる以上、雄英のみんなを味方(・・)と認識してる以上フレンドリィファイアはねぇ!

 

「俺らを潰さたきゃ、その100倍は持ってこい!」

 

 

その直後だった

その場にいた受験者達は後にこう語った

 

「雄英を中心に竜巻のような、花火のようなものが上がった」、と…

 

 

 

 

 

 










上のセリフに何入れるかも悩む…


男VS女がいい感じに面白い
レベル5同士、しかも黑ちゃんとグスタフのバトルとかアツすぎる
フィサとサイキも見たいなぁなんて

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