俺はMUGENの可能性 作:轟く雷鳴のギース
あははー
必殺技開発が始まって2日が経った
爆豪は相変わらずのセンスでどんどん開発を進めている
爆豪だけでなく他のみんなもそうだ
緑谷はパンチャーからキッカーに転向し、常闇は兼ねてからの弱点だった近距離戦闘に対応できるよう“闇”を身に纏うなど新たな戦闘スタイルを開発する者や上鳴はなんとか放電先を指定出来ないかと開発部に何度も相談に行ったりと各々自分を高めることに成功していた
俺?俺はだな
「デッドリーレイブ!」
目の前に立ち塞がるエクトプラズムの分身に突進を仕掛けそれから乱舞に派生させる
あのギースの超必殺技であるそれを己の力のみで再現させる
といっても最後のビームは出せないからフィニッシュは違う
「からの!」
俺は乱舞の終わりに合わせて電光機関だけを再現させ奥義を放つ
「歯ァ食い縛れぇぇ!!」
神風
俺が何度も挑みその数何度も俺を返り討ちにして来たアカツキの奥義
その両方を組み込んだ新しい俺だけの必殺技
利点でいえばキャラも技も個性で再現しているわけではないからこんな風にいろんな技に派生させられると言うこと
欠点は再現によるアシストが受けられないこと、誰かを再現させているときはできないということだろうか
この辺はまだ研究段階だからこれからもっと探っていく予定だ
完全に個性のみに頼りきりだった状況からこれで少しでも脱することができればいいのだが…
分身を倒した俺の背後からパチパチと拍手が聞こえて来た
それに反応して振り返るとそこにはやせ細った格好のオールマイトが立っていた
「今のは個性を使用していないね。それでもエクトプラズム君の分身を倒しきる火力を持っている、どうやら新しい道を見つけたようだ」
オールマイトは笑いながら俺に話しかけてくる
「まだまだですけどね。やっぱり個性使って再現させてる方が強いし立ち回りもし易いです。ただ今まで個性だけ強い状態だったからそれをなんとかしたかったんです。爆豪や他のみんなは技術が伸びて個性がそこまで伸びてなかったけど、俺の場合その逆で再現できるランクが上がった。つまり個性だけ伸びて俺本人の技術はなーんにも変わってなかった。今の俺が自分で考える限りそこを伸ばさない限りなんにもできないと思ったんです」
父さんみたいに生身でスライド挑発してみたいし…
絶対面白いじゃん
「うんうん。でもそれだけじゃないよ、君の個性は。まだ君が気付いていないだけで君の新たな可能性は幾らでも、それこそ無限にある。技術を伸ばした後、その状況で満足してはいけないよ。上には上がいる、もっと貪欲に上を目指していくといい。君なら出来る、私はそう思うよ。なんていったってあの
オールマイトはそう言うとまた別の方向に向かってふらふらと歩いていった
「うへぇ、そんなこと言われたらやるしかないじゃん」
俺はたまらず頬を掻く
どうしようかねぇ
武器やらの再現だけだと俺が自由に立ち回れるってのはアカツキの電光機関でわかったことだから次は剣でも覚えてみるか?
候補としてはジョニーかねぇ
おでんやちゃんもありか
けど9条ファンからしたら居合も捨てられないし幕末も忘れちゃならん
つーか剣使うキャラ多すぎ!
けどみんなの剣技を覚えられたら凄まじい戦力アップになるだろうな
とりあえず当面は剣技を覚えながらギース、アカツキや庵、リュウ、ルガールたちとの稽古も忘れちゃいけない
こりゃかなりハードな日々になりそうだ…
羅生門はやくうちてぇなぁ…
先日車上荒らしに合い窓ガラスを割られ、荷物がごっそり消え去った轟く雷鳴のギースです
一般の人たちからしたら価値はそれほど高いものはなかったのですが私自身が国家資格が必要な専門職であり、そのアイテムや勉強道具などが入っていたため物凄い被害を受けました
犯人てめぇだけは許さねえ