俺はMUGENの可能性 作:轟く雷鳴のギース
一撃で叩き割ってあげるよぉぉぉぉぉ
「なるほどなぁ」
考えたな緑谷
飯田の加速力と自分のパワーを推進力として利用し、切島の硬化で壁をぶち破りながら特攻する
俺のイシュタルの掃射を防ぎきったあの硬さなら壁くらい簡単にぶち破れるわなぁ…
んでもってそれとほぼ同時に轟の氷で道を作って空高く駆け上がる
オールマイトをマスクマンが抑えているということは逆にマスクマンはオールマイトに抑えられているといってもいい
となればなんでか知らないがワープの個性をもった黒霧がダウンしている現状空中に手を出せる奴はいない
自身の爆発を利用して空中を横断できる爆豪以外には!!
「
「投げるってどういうことだ?」
「見てりゃわかる!」
予想通り上に奴らの意識が向いている
なら下に取り残された常闇のところに突っ込むのに邪魔する者はいない
「常闇、投げる!」
「嶽か!?」
俺の姿を確認した常闇は俺の言葉を聞いて直ぐに投げられる体勢を整えた
この辺りは俺と常闇が試験で同じ組になった経験があったからできた連携だと後になって思った
金カラーのジョニーを再現させることによって得た超ダッシュ能力で一気に常闇との距離を詰めキャラをチェンジする
「頼むぜ雛子!」
『はい!』
常闇を掴んだあと轟がいる方向めがけてSUMOUの投げ技を始動
不意に現れた俺に対処しようと
そのまま常闇を投げ終えると同時に四股を踏む
その衝撃によって大地を揺らすことで奴らが轟たちを追おうとする足を止める
投げられた常闇はダークシャドウを上手く使い減速し轟にキャッチされるとみんなを連れてアサシンに教えられたルートを通って離脱を開始する
「ありがとよ雛子」
それを確認した俺は雛子に礼を言うとふぅ、と一息吐く
うし!っと気合いを入れ直す
爆豪と常闇を救出して逆に俺がここに残ったってことは単に対象が俺に変わっただけ
「オールマイト!俺は自分でなんとかします!だから貴方はそのマスクマンを!」
ざっと見て6対1
そして1人にはなんかよくわからんけど俺のデータをぶっ壊したオネェがいる
あいつには出来るだけ近付きたくねぇな
「なんでお前らがここにいる」
手の仮面(?)をつけた男
死柄木が俺に話しかけてくる
「真っ直ぐな馬鹿に感化されただけさ。まぁここに来てるってことは俺もその馬鹿の一員みたいなもんだけどな」
「その顔が…その表情が俺を苛立たせる…」
死柄木はふるふると震えながら俺に向かって声を荒げていく
「お前らのような存在が『惰弱な…』…なん…だと?」
俺は言葉を発していない
だが俺の口から確かにその言葉は紡がれた
ならば誰がその言葉を発したかの答えは簡単だ
俺の中の一人【ギース・ハワード】である
『雑魚には用はない。去れ』
さっき騒ついたおかげかこっちから呼びかけても一切返事をしなかったギースが俺が再現していないにも関わらずこの場に現れたのだ
悪のカリスマである彼からすれば今の死柄木を見て雑魚、と判断したらしい
彼の狙いはあくまで1つ、あそこでオールマイトと戦っているマスクマンのようだ
「雑魚…だと…?」
ギースに雑魚認定された死柄木はというとそれが受け入れられないのかワナワナと震えている
「二人共奪われた。残ってるものはない…」
ぼそぼそと死柄木が呪文を呟くように言葉を発する
「ならいいだろう。見せしめにまずはお前を殺してやる」
憎悪に満ちた目で、怒りに支配された目で俺を睨み付ける
俺はその目にウッ!っと怯んでしまったがギースの方は違ったようだ
ニヤリと俺の口元をギースは歪める
ギースから流れて来る思考はただ1つ『面白いモノを見つけた』という愉悦のみ
『come on』
と、ギースは挑発するように手招きをする
冷静な思考を行えなくなっていた死柄木は周りの
「奴を殺せ!奴がどうなったっていい、ぶっ殺せ!」
死柄木の命令が飛んだ瞬間他の奴らはポカンとしていたがすぐに意味を理解し行動を開始した
『ガハハハハハハ!』
その光景をギースは高笑いしながら見守っていた
☆☆☆
「彼も君の生徒かい?」
オールマイトの絶え間ない攻撃を防ぎながらマスクの男、オールフォーワンは問いかけた
「そうだっよっ!」
その問いかけに短く肯定の意を示すオールマイト
両者は拮抗しているようには見えるが余裕の差は分かる者にはよくわかってしまう
その答えは控えめにいってオールマイトの劣勢である
先の問いかけの様子を見れば明らかである
「彼の個性には興味があるね。後で貰っておこうかな」
「そんな暇は与えないよ!」
オールフォーワンの言葉に対してオールマイトは拳で答える
だがオールマイトの拳はオールフォーワンに届くことはなく悉く防がれてしまう
「それじゃ僕は止められないよ。ほら、のろのろしてるから彼を殺そうと弔が動いてしまった」
「彼は死柄木君では絶対に殺せない。何故なら…彼には心強い仲間がついているからね!」
「やはりそうか。ますます彼の個性が欲しくなったよ。弔が彼を殺してしまう前に個性だけでも貰っておかなくてはね」
そうオールマイトに告げるとオールフォーワンはその豪腕で吹き飛ばす
オールマイトはその衝撃を目を閉じて踏ん張るが衝撃の勢いが勢いだったため後方にかなり押し出されてしまった
次に目を開いてオールフォーワンの位置を確認した時には既にオールフォーワンは標的を嶽に定めていた
「待て!」
その光景を見たオールマイトは咄嗟に叫ぶがもう遅い
オールフォーワンから放たれた指が死柄木たちとの乱戦に巻き込まれている嶽に突き刺さる
「やぁ嶽君。早速で悪いが…ちょっとその個性、戴くね」
オールフォーワンがそう嶽に向けて言った瞬間だった
凄まじい力の波動が、暴力の波動が、破壊の波動が、殺意の波動が、怒りの波動が…
ありとあらゆる破壊の権化が嶽という1人の少年を中心に全方向に撒き散らされた
☆☆☆
「っ!!」
ギースが死柄木に挑発をしたことで火がついた
そして、マスクマンに「その個性、戴くね」という言葉を聞いた直後、俺の意識は何者かによって【中】に引きずりこまれ別の
『ったく…困ったもんだね』
やれやれ、と首を振りながらおろやんが横に並び立った
後ろでは他のみんなも騒ついていた
その騒つきの正体は今俺の身体を操っている奴のせいらしい
『流石にあんなことをされそうになったんじゃ
おろやんは苦笑いを浮かべながらそう言った
「おろやん…なにが起きてるんだ?突然ギースが湧いてきたと思ったらこれだ。正直何が起きてるかついていけないんだけど…」
『さっき何をされたか、あんたは気付いたか?』
俺の問いかけにおろやんが質問で返してきた
だが指を突きつけられたこと以外なにもわからないため俺は首を横に振る
それを見たおろやんは『はぁ』とため息を1つ吐くと説明を開始する
『今あんたに指を突きつけたあいつはあんたから俺たちを根こそぎ持っていこうとしたのさ』
「???」
おろやんの言葉の意味が理解できない俺は今めちゃくちゃ馬鹿みたいな顔をしているかもしれないが仕方ない
『あんたにわかりやすい言葉で言うなら…そうだな。あんたから個性を奪おうとしたってところか。で、それを
前までは【中】にいる時は【外】の状況が見えなかったんだが何故か今は見えている
多分だが俺が意識を失っていないとか自分の意思でここに来たわけじゃないからだろう
そして【外】で
『今宿主の身体を操っているのは…』
力という力を無造作に振り回す鬼のような存在がそこにいた
この世の全ての災厄をごちゃ混ぜにしたような禍々しい存在がそこにいた
白きオーラをその身に纏い綺麗な弾幕を放つ存在がそこにいた
そして、本気であの覆面男を殺そうとする存在がそこにいた
『4人の博麗の巫女達さ』
おろやんの言葉は正しく現実を俺に突きつけた
『まぁ、非常時以外なら俺や幸村と同じで絶対に【外】に出しちゃいけない奴らだよ』
芝居掛かった動きをしながらおろやんは静かにそう告げた
☆☆☆
『アハハハハハハ』
狂ったような嗤い声が静まり返った空間に響き渡る
そして怒りに狂った鬼のような存在は躊躇なくとある技を行使する
『「必然」キングクリムゾン!!!』
この世に存在するありとあらゆる破壊という概念を今この場にかき集めたかのような圧倒的な暴力の奔流が空間を支配する
その力に充てられて覆面男、オールフォーワン以外の
しかし、死者は誰1人として存在していない
彼女という存在を知っている者からすればそれがどれだけ奇跡に等しいことかわかるだろう
「君は、誰だい?嶽君じゃないよね?」
オールフォーワンは思わず問いかける
問いかけずにはいられなかった
何故なら目の前の存在が全く別のナニカに変わったのだから
最初、オールフォーワンは嶽京という人間は二重人格のようなものかと疑った
だがすぐにその考えは違うと判断した
『誰だって?そっちこそ誰よ。私たちの領域に勝手に手出しするんじゃないわよ』
狂ったように嗤っていた存在から狂気が消え失せ、別の何かに入れ替わる
「ほぅ、これは興味深い」
今まで経験したことのない出来事に興味が尽きないオールフォーワンはつい先日奪ったばかりの
しかしそれは彼女たちを激昂させることにしか繋がらなかった
『勝手に手出しするなって言ってるのよ!』
懐から取り出したお札を振るった瞬間、赤い紅いオーラが撒き散る
「ぐっ!?」
それと同時にオールフォーワンは地面にビタン!と倒れ伏す
『もう、殺してあげるわ』
そして彼を中心に紅いオーラが広がっていく
そのオーラに触れた瓦礫や小石などが塵となって崩れ去っていく
オールフォーワンはそれを確認した瞬間アレに当たるわけにはいかない、と筋力系によるブーストで無理矢理距離を取る
「やあオールマイト。もう一度聞くよ。彼は…本当に君の生徒かい?」
着地した先に呆然と突っ立っていたオールマイトにオールフォーワンは問いかけた
「鱗片はあった。彼の中の何者かが彼を護ろうと出てくるのは今回が初めてじゃない」
だけど、とオールマイトは続けていく
「あの時彼を護ろうとした存在と今回の存在は全く違う。僕が確認したのはUSJの時だけだけど、その時出てきたのは主に忠実な武将のような存在だった。だから私は彼のような存在がいるのなら、と思っていたが…こればかりは話が違う」
「なるほど。中に複数“飼って”いるのか…そして、それは彼の個性と関わりが深いことがわかったよ。今回ばかりは諦めるしかないかな。サーチの個性を使っても怒らせることにしかならないし」
何より貰おうとしたらあーなったわけだし、とオールフォーワンは体の色が白く変わっていく彼を見つめる
「さて、どうするヒーロー。今の彼を助けるか、それとも彼を放置して私を倒すか」
オールフォーワンは嶽への興味を断ち切りオールマイトの方へ向く
それが悪手であることも気付かずに…
「勿論、両方さ!」
と、まずはオールフォーワンを倒そうとオールマイトが拳を握り振りかぶった時、オールフォーワンの姿が消えた
いや、正確にはオールフォーワンという人間を謎の白い箱が覆い隠した、といった感じか
あまりにも唐突な出来事にオールマイトは怯むがすぐに原因が飛来する
『貴方がオールマイトね。ここに居たら邪魔でしかないわ、去りなさい。私たちはこいつを殺さなきゃ気が治らないの』
柔らかな笑顔を見せながら白く変色した彼がオールマイトに語りかける
あれほどの破壊を行使しているのにも関わらずこんなにも自然な笑みを浮かべている彼に狂気を感じながらもオールマイトは
「そいつは出来ないな。これ以上破壊を行うというのなら君も
そのオールマイトの答えを聞いた瞬間白く変色していた彼が禍々しく染まっていく
白眼は黒く染まり瞳が紅く煌めく
『そう。なら貴方もこいつと同様に消さなきゃね。止めるっていうなら勝手にどうぞ。私たちに勝てるのなら』
バリーンと白い箱が粉々に砕ける
中に入っていたオールフォーワンは立つのもやっとという状態で倒れていた
もともと機械に繋がれていたオールフォーワンに取って先のダメージは響いたようで意識はあるが動こうとしなかった
『人間の持つ可能性とやら、見せてもらおうか…』
災厄の権化が牙を剥いた瞬間である
四大霊夢解禁
それもブチ切れて登場
ただ調べても白ちゃんだけスペカ名やカラー別の性能がわからない…
公開停止してるんだっけこの子
鬼巫女は鬼巫女Xです
撃破条件がなく論外である5p以上をイメージ
禍霊夢は12p
まだ人形は呼んでませんが呼ばせる予定
本気霊夢は親捏造onの自重なし
つまり殺意の塊である