俺はMUGENの可能性 作:轟く雷鳴のギース
トクホ
今回の測定は結果としては誰も除籍処分になった者はいなかった
なんでも先生曰く「お前らの本気を出させるための合理的嘘」らしい
八百万は考えれば分かると言っていたが俺としては相澤先生はガチで見込みなしと判断すれば躊躇することなく除籍処分にする人間だと思う
つまり俺達A組のみんなは相澤先生に見込みありと判断されたわけだ
とまぁ初日から散々な目にあったわけだったが次の日から早速授業が始まる
その日はまっすぐ家に帰って授業に備えて早めに寝た
ヒーロー科といっても元は高校
午前中は普通の授業のカリキュラムになっている
昼飯は大食堂で一流の料理人の料理を学生用にと安く食べることができる
流石雄英、金かけてるねって感じがする
そして待ちに待った午後の授業、『ヒーロー基礎学』
教師はなんとあの有名なヒーローだ
「わーたーしーがー!!」
ドアを開けて入ってきたのは
「普通にドアから来た!!」
明らかに絵柄がアメコミ調の別世界の住人のようなヒーロー
みんなの1番のヒーローとは誰かと聞けば100人が100人そう答えるであろう大英雄「オールマイト」である
「ヒーロー基礎学、それはヒーローの素地を作るために様々な訓練を行う科目だ。それ故に単位数も段違いで多い。そして早速で悪いが今日はこれを行う。戦闘訓練!」
手に『BATTLE』と書かれたカードをみんなに見せるオールマイト
「それに伴ってだがこちら、入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた」
「「「
とみんながテンションが上がったように声に出す
ヒーローとしての衣装と思えば確かにこれはテンションが上がる
「着替えたら順次グラウンドβに集まること!」
といつオールマイトの指示を受けた俺達は各々その
☆☆☆
「さぁ!始めようか有精卵共!戦闘訓練のお時間だ!!」
声高らかにオールマイトがそう叫ぶ
彼がそう言うだけでピシッと気合が入ってしまうのは仕方のないことだろう
「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか?」
その時メカメカしいコスチュームを纏った生徒が質問する
声的に飯田の奴だろう
確かに飯田の質問の通りここは入試の時に使った場所だ
だがそれに対して先生が、オールマイトが答えたのは「屋内戦闘の訓練だ!」ということ
なんでも凶悪
そのためこれから俺たちは「
「切島、俺の個性がどんなのか知りたいって言ってたよな?」
「おう。知りたいっていうか気になるだけど」
「今回は俺の個性がどんなのかある程度はわかると思うぜ」
屋外戦闘と違って屋内戦闘は戦える範囲が決まってる
もともと画面という縛りがあるMUGENのデータでは屋外での戦闘よりも屋内での戦闘の方が得意である
確かに大技をぶっ放して何かを破壊するような事をするのはヒーローとして避けなければならない
それは昨日の相澤先生の指導で身に染みてわかってる
だがそれは状況によって変わってくるものだ
今回の戦闘訓練、
それによって俺がどれだけの事が出来るのかがわかる
「えー、いいかい、君たち。今回の戦闘訓練の状況設定は…」
ほらきた!
こういうものには設定が付き物だ
「
流石オールマイト、見た目通りぶっ飛んだ設定ぶちかましてきやがった
なにより回収または守護対象が『核兵器』ってのが大事なところだな
ちょっとした大技ですら起爆するだろうって事を頭に入れておかないとマズイな
「それではくじ引きでペアを決めるぞ」
と、箱からくじを引いていくオールマイト
俺のペアになったのは……
「爆豪?」
入試トップの成績を叩き出した問題児だった
主人公のコスチュームは糞ゲーキックで有名なSachielの衣装
理由は主人公が自分の人間ときての肉体にMUGEN世界の人智を超えたものを宿しているという厨二設定を頭の中で作ったところそれと似たような設定のキャラがさっちんだったから
因みに原作には存在して今作品に存在しないのは青山くんです
青山くんの合格枠を主人公が食い潰しました
青山くんごめんね、嫌いじゃないんだけど君を動かすことは僕にはできないんだ
非力な私を許してくれ…