俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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はじめに
マグ姉の個性【磁力】の細かい設定は私の自己判断及び想像で描かせて頂いております
今後細かい部分が判明し、この話と矛盾点が現れたとしてもこの作品ではそう扱っているものであると納得していただきたいです















ネスツ闇の支配者
---我こそ最強---
見事超えてみせよ















55話

 

 

 

『甘い!』

 

黒き騎士、セイバーオルタが距離を取ったオネエに対してこの剣からビームを飛ばす

オネエは「嘘!?」とかいいながら手に持ってる棒みたいなものを使ってそのビームを躱す

 

「剣からビームって…ありえなくない?」

 

「セイバーなんだから剣からビームくらい出す。むしろビームすら出せない奴がセイバー名乗っちゃダメだろ」

 

一部例外はあるけど…

 

「なにその定義…意味わかんないわ」

 

影宿(かげすき)

 

セイバーオルタの攻撃を躱した隙を見計らってもう1人の少女、朱鷺宮神依が突進技を行使する

オネエは棒を自分と神威の間に滑り込ませることによって直撃を避け、その衝撃を利用して距離をあける

セイバーオルタの遠距離砲もあるが警戒すべきはそれだけのため一度距離をあけて態勢を整えるのが目的なのだろう

 

「ん〜、この子達が誰だか知らないけど!」

 

神威とセイバーオルタが同時に突っ込んできたのを見てからオネエが何かをした

 

「なに!?」

 

さっきまでそこに居た2人が掻き消えたのだ

オネエもオネエで予想とは違った結果だったためか驚きの色を浮かべている

 

「お前…なにしやがった?」

 

もう一度2人を出そうとしたがセイバーオルタと朱鷺宮神依のデータのみ破損していたため呼び出すことができない

 

「なんでかはわからないけどどうやら私の個性であの子達は消えるみたいね」

 

本人もなんでかはわかってない

けどこれ以上ストライカーを出してもデータを壊されるだけだ

ならさっさと勝負を決めるか!

 

「ふぅ〜」

 

俺は納刀してある刀を抜き、その切っ先をオネエに向ける

 

「飛天御剣流!」

 

俺はそのままオネエに向かって高速で突進を開始する

 

「九頭龍閃」

 

人間に存在する9つの急所

その全てを同時に切り裂く人斬り抜刀斎、緋村剣心ことけんちゃんの奥義

 

「アァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

端から見たらいきなり叫び声をあげる変な人だ

だがそんなの目で見られようが構わない

今はこいつを倒すのみなのだから

 

「こっちに、来ないで!」

 

その気迫に押されたオネエが棒の先を俺に向けた

それとほぼ同時にオネエを何度か見たことのある黒い霧が包み込む

 

「そこまでです」

 

USJで聞いた声

ワープの個性を持った(ヴィラン)連合の男

 

「黒霧…」

 

俺は奴の登場によって標的を見失いダッシュの勢いそのままに地面に倒れる

 

「目的は達しましたので我々はこれにてさようならです。嶽君、また逢いましょう」

 

黒霧は俺を見下ろしながらそれだけ告げるとワープで消えていった

 

「目的は達した…だと?」

 

拳藤の話では奴らの目的はかっちゃんこと爆豪の確保

ということは奴らは爆豪を捕まえたということになる

 

「今すぐにでも追いかけてやりたいが…無理か」

 

あのオネエが俺になにをしたのかわからない

だが今俺の中にある"MUGEN"のデータがぶっ壊れてやがる

一度破損データを削除して再入力しなきゃ今の俺はまともに戦えない

 

「一体…なんなんだよ…あいつ」

 

爆豪が攫われたのは奴らが俺らよりも上だったからだ

これに関してはどうしようもない

悔しさが内から込み上げてくるがそれは割り切れる

そして(ヴィラン)連合は俺という一個人に対して歯車を当ててきた

おそらくだが死柄木が俺を危険視しているということがこのことから見て取れる

しかしだ、あのオネエの存在が全てを変えた

あいつの個性がなんらかの方法によって俺のMUGENのデータを破壊した

それは俺にとってあのオネエは天敵であることと戦ってはならないということを表している

 

などと俺が考えていると

 

「無事か?」

 

と俺の頭をぽんぽん手を当てながら虎さんが声をかけてくれた

 

「体の方はなんとか…」

 

「体、ということはそれ以外で問題が起きたということか」

 

「まぁ、はい。ちょっと今の状態じゃ個性がまともに使えないです。それに奴らは目的を達したって言ってました。だから…」

 

「かっちゃんとやらが攫われたか…」

 

虎さんの言葉に俺は無言で頷く

それを見た虎さんは腕を組みながらこう言った

 

「かっちゃんが攫われたということは我々は敗北したということを意味する。救助すべき対象を救助できなかったのだからな」

 

「………」

 

「だが君は戦った。命を賭けて戦い、敵を討ち倒し更に我々を助けに来た。君個人の戦いとして考えれば君は勝ったのだ。胸を張ることは出来ても恥じる必要はない」

 

優しく諭すように虎さんは続ける

 

「君は死線を乗り越え勝利と敗北の両方を経験した。これは君にとって掛け替えのない経験となるだろう、だから今は休め。あとの処理は我々プロのヒーローに任せたまえ。かっちゃんは必ず取り戻す」

 

「……はい…」

 

俺は唇を噛み締めながらそう答えた

虎さんは俺の返事を聞くと最後にもう一度だけ頭をぽんと叩くとマンダレイの元に向かって歩いて行った

 

 

 

 

 

 

 

 




我ーズメンタルケア



セイバーオルタ
fateシリーズに登場
安定と信頼のプレート氏制作キャラ
当身カリバーこと即死当身を使うことで有名
ゲージ削りとかあった気がする
剣からビーム出せない奴はセイバーに非ず

朱鷺宮神依
かむかむ先輩
アルカナシリーズで登場
契約アルカナは時のアルカナことアヌトゥパーダ
かわいい

けんちゃん
みんな大好きけんちゃん
有名どころでは9条の人が開催する伝説の大会で活躍
細かい説明は…いらないだろ?


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