俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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イッツ・パーフェクト









46話

「ところで先生」

 

俺は疑問があったため先生に質問の許可をもらう

 

「なんだ、嶽」

 

「いや、一言で個性を伸ばすって言っても各々個性が違うわけで具体的にどうやって伸ばすのかなーって思いまして」

 

「簡単に言えば限界を超えることだ。限界なんてもんは簡単に超えられるもんじゃないからな。先にも言った通り死ぬ気でやらなきゃ伸びないぞ」

 

限界突破…

ぜってぇキツイな

ものすごくキツイな

要するに上鳴とか麗日みたいに許容上限がある発動型は限界来ても発動させ続けるってことだろ?

俺の個性はどっちかといえば発動型に分類できるから…

まさか狂最上位キャラを再現し続けなきゃならないの?

それはマジで困るぞ

 

「あぁ、それから嶽、こっちこい」

 

「?」

 

とりあえず先生に呼ばれたからそっちに向かうと新しい猫と…少なくとも猫ではない何かがいた

 

「彼女はラグドール。サーチの個性の持ち主でお前の課題を見つけてくれるはずだ」

 

「なるほどなるほど…うーん、イレイザー、ずいぶん変わってる子連れてきたね」

 

ラグドールは俺をジロジロ見てそう先生に告げた

 

「どういうことだ?こいつの個性は確かに今まで確認されてきた個性とは違って特殊な分類に当たるが…」

 

「違うの。この子に課題なんて呼べるものは何1つないの」

 

「「は?」」

 

俺と先生は同時に同じ言葉を発した

ラグドールの個性はその目で見た人の情報は全てわかるというものだ

その彼女が俺を見てそして課題があるがないと言い切ったのだ

 

「いやね、確かに技術面とか精神面は年相応でまだまだなんだけどね。この子は今見て取れる課題全て一瞬で解決できるの」

 

全く意味がわからない

ならその解決させる方法を教えて欲しい

そう思って俺は口を開こうとしたがラグドールはまだ話を続けようとしていたので思わず黙り込む

 

「本人的には器を鍛えればいいと思ってるみたいだね。それも答えの1つではあるけどもっと簡単な方法で考えられるすべての課題を解決できるんだよ。でもそれを今私達が教えて自分で気付く機会を奪ってしまうのはもったいないんだよね。だから私から言える課題はないの。あえていうなら君は自分の個性をちゃんと理解して向き合えばいいよ」

 

オールマイトと同じようにあやふやな言い回しだ

ラグドールが俺から何を見たのか気になるけど解決方法を教えてくれる様子はないのでこの合宿中はその解決方法を探る事になりそうだ

 

「わかりました。もう少し個性について考えてみます」

 

若干腑に落ちないがそう返事をしてその場を離れた

 

「嶽」

 

その時先生が俺を呼び止めてこう言った

 

「ラグドールが何を見たかは俺にはわからない。だが彼女がお前自身で解決方法を見つけさせなければならないと判断したのには必ず理由がある。それとこれだけは忘れるな、何時だって個性を伸ばすには自分の原点を見つめ直さなきゃならないということを」

 

「はい。ちょっとパソコン起動してきます」

 

まだ解決方法なんて何1つ浮かばないけどとりあえずMUGENを起動させるところから始めようかと思う

 

 

 

 

 





ころうばを見直してるんですがどうしても劇団死期とラスボスを贔屓目に見てしまう
そんな最近でありました



次回予告

嶽君の意外な弱点


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