俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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やっぱり愛だよね!





必殺技!
ライセンス獲得を目指した試験!
胸熱展開多すぎんよぉぉ


44話

オフの日に(ヴィラン)連合の頭が雄英の生徒に接触したということもあり予定されていた林間合宿の場所は変更となりその場所は当日まで教師陣以外には明かさないという処置を施された

合宿そのものをキャンセルしないというのはやはり俺たちに経験を積ませるいい機会だからなのだろうか

 

 

 

だがこうして前期の学業は修了し夏休みになり合宿当日となった

 

B組と合流した途端モノマネ野郎が赤点をとった奴を煽っているがそれを拳藤が制していた

多分俺らのクラスでいう峰田みたいなポジションなんだろうな

 

 

「1時間後に一度止まる」

 

今後の予定を先生が説明しようと口を開いたが呆れたような表情を見せた後黙り込んだ

 

「先生、止まってからどうなるんすか?」

 

誰も聞いていなかったので先生の後ろの席に座ってた俺が聞いておくことにした

今後の予定とかかなり重要なことだからな

 

「いや、いい。ただ…わいわいできるのは今のうちだけだ、ということだけ言っておく」

 

「はーい」

 

先生がこういう感じの時なにかしら起きるからな

いつなにが起きてもいいように備えだけはしておくか

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

時間にしてちょうど1時間

休憩だと言われて下されたのはパーキングエリアではなくただの広場

そして一緒に出たはずのB組の姿は無い、その時だった

 

 

 

「よーーーう、イレイザー」

 

相澤先生のヒーロー名を呼ぶ女性の声が響き渡った

それにつられて振り向いた先にいたのは…

 

 

 

「煌めく眼でロックオン!」

「キュートにキャットにスティンガー!!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 

猫の手と尻尾をつけて耳を模したなにかを装着した二人組の女性が現れた

緑谷曰く山岳救助を得意とするベテランヒーローらしい

なんでもここら一帯の山々はこの人たちの所有地らしく俺たちの宿泊施設はその中の山の1つの麓にあるとのこと

今の時間はAM9:30だと確認をしている

うん、この先の流れが読めたな

 

「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね!」

 

そう言うや否や俺たちの足元の土がボコボコと蠢めいて崖から俺たちを突き落とす

 

「私有地につき『個性』の使用は自由だよ!今から3時間自分の足で施設までおいでませ!」

 

バスがあった広場から土を操っている方とは別の人が声をかけてくる

 

「この魔獣の森を抜けて!!」

 

うん、なんともファイナルでファンタジーなゲームに出てきそうな名前の森だことで

 

はぁ、と俺はため息をついて言われた山の麓に向かおうとした時だった

大きな影が俺たちの前に立ち塞がった

その影の正体はまさに魔獣の一言だ

それを見た口田がその個性でなだめようとするが全く効いていない

あらゆる動物と言葉をかわすことができる口田が無理だということは即ち…

 

「動物じゃねぇってことか!」

 

こいつがなんだか知らねぇが俺の前に立ち塞がるって言うならぶっとばす!

 

「嶽君!土だ、そいつは生き物じゃ無い!」

 

俺と同時に飛び出した緑谷が俺に声かける

言われて気付いたがこの魔獣の身体から土塊が剥がれ落ちている

つまりこいつはさっきの土を操ってた人が創り出したもの

そうと分かりゃフルパワーだ

 

「退いてろお前ら、巻き込まない自信が無い!」

 

俺は魔獣にタックルを決めるとそのまま木にぶつかるまで押し通す

俺の言葉を聞いて渋々といった感じに爆豪や他のみんなも退がっていく

 

「見せてやろう、カーネフェルの真髄を!!」

 

俺は手に持った52枚のトランプのカードを巧みに使い投げつけていく

その全てのカードが魔獣を斬り裂いてダメージを重ねていく

全てを投げきった時、その場にあの土の魔獣は形を残してはいなかった

 

「なるほどな。お前らも気ぃ引き締めろよ。合宿はもうとっくに始まってらぁ!」

 

口の中に入った土を吐き出しながら俺はみんなに告げる

それを聞いたみんなも分かったと返事はなかったが頷いて山の麓に向けて走り出した

 

「んじゃ、俺も出るかな。まぁ、あの程度なら負けることは無いだろうけど…問題は時間かな…」

 

指定された時間は3時間

どれだけ本気で走り抜いても4時間はかかりそうな距離だ

ただでさえそれだけの距離があるのに加えてあの魔獣だ

一匹一匹にjokerを打ち込むわけにはいかないことを考えると極力ステルスが好ましい

 

「かぁ!倒すためには目立つ行動しなきゃならなくて目立てばこいつらが湧いてくる。見つかったら面倒くせぇこと面倒くせぇこと!」

 

だがそれを乗り越えなきゃならんって意味ならやってやる

俺は目的の場所めがけて走り出した

 

 

 

 

 

 

 




joker
kofシリーズに登場するオズワルドのリーダー必殺技
猛スピードの突進から画面暗転
52枚のトランプを投げつける多段ヒット判定
見た目もかっこいいためなのか様々なキャラにこの技が搭載されている
個人的に七夜シリーズやjokerシリーズに搭載されているイメージ

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