俺はMUGENの可能性 作:轟く雷鳴のギース
汚いなさすが忍者きたない
俺たちは本体であるとされるエクトプラズムがいる脱出ゲート前までなんとか到着した
ここまで無数のエクトプラズムの分身に邪魔されてきたが2人とも無傷とは言ないが無事である
「アノ分身ヲ超エテ来ルカ」
こちらを視認したエクトプラズムは感心したようにそう言う
もっと前に力尽きるかと思われていたのだろうか?
そうだとすれば心外だなぁ
「よし、常闇。計画通りに」
「承知」
常闇がそう答えたのを確認すると俺と常闇は二階から一階に向かって飛び降りる
「ハーイ、エクトプラズム。よろしくですしおすし〜」
俺が目の前に現れたのを確認したエクトプラズムは周りに出していた無数の分身を消した
わざわざ出していた分身を消したということは次に来るのは確実に絶対いつかテレビで見たことがあるでっかい分身だ
予想ができていれば対処はできる
「常闇!」
俺はおそらくエクトプラズムの次の手が理解できていない常闇に向かって叫ぶ
そう言いながら俺もあるキャラを再現させる
だがこのままでは常闇の回避は間に合わないだろう
ハンドカフスを持った常闇が捕らえられればゲートからの脱出以外に勝ち筋はなくなる
それは実質ツミだ
では俺がここで取らなければならない行動はただ1つ
「飛ばすぞ!行け!」
「お前はどうする!?」
こいつの言いたいこともわかる
今足元に広がる巨大な分身は大きな口を開けて俺たちを捕らえようと迫ってきている
俺が常闇を助けていれば俺は回避は間に合わない。だが…
「作戦、忘れんなよ。俺は自分の言葉は絶対守る」
俺は常闇を力任せに放り投げるとちょうどその瞬間俺の視界は閉ざされた
それはつまりエクトプラズムの分身に捕まったという事実を意味している
けどな、エクトプラズムよ
俺がただで終わると思うなよ!!
☆☆☆
「くっ!!」
まさかエクトプラズムの奥の手がこんなものだとは想像できていなかった
「マズハ1人。次ハ君ダ」
相手はプロ
露骨にハンドカフスをつけることを狙っても難なく制されるだろう
ここは嶽の言葉を信じてあいつがあそこから抜け出してくるのを待ちたいが…
皮肉なことに時間制限というものがそうはさせてはくれない
体感時間的に残り時間はおよそ5分程度
この5分間で嶽があの拘束から抜け出すのはほぼ無いと思っていい
それはこの危機を俺と『
俺はこの場に来るまで嶽に助けられてきた
ならばここでその分を返す為にも俺は絶対に負けるわけにはいかない
「構えろ
『アイヨ。マカセロ!』
俺は相棒に声をかける
相棒である『
すでに警戒心最大で戦闘モードに入っている
「戦闘ヲ選ブカ…」
俺たちが戦闘態勢を取り走り出したのを見たエクトプラズムはそう呟く
ハンドカフスを着けられる事さえ気をつければいいエクトプラズムは盾を出すように分身を敷く
「やれ、
『アイヨ!!』
俺の命令にそう答えた『
そしてそのまま本体を狙って『
その結果はやはりというべきだろう
本体は『
俺と嶽のどちらがハンドカフスを持っているのかエクトプラズム本人にわからない以上全ての攻撃に対して警戒しなければならない
「攻撃の手を緩めるな」
『シャァァ!』
と、『
いや、実際気合を入れたのだろう
俺がエクトプラズムにハンドカフスを着けるにはそれを悟らせてはいけない
後ろに聳える脱出ゲート
そこから抜け出すことを目的だと思わせればチャンスは必ず巡ってくる
そう判断した俺は少しずつゲートとの距離を詰めるように移動する
『
「ホウ、戦闘ハ不可能ト判断シ脱出ヲ選ブカ…」
かかった!
俺は思わず喜びの声をあげそうになったがそれを抑える
このままゲートを意識させできた隙に『
「シカシ、本命ハ『ソッチ』カ」
その言葉に思わず動きを止めてしまった
「ヤハリ…君ガ"カフス"ノ所持者カ」
しまった!
カマをかけられていとも簡単に情報のアドバンテージを失ってしまった
「くっ…」
俺が思わず歯噛みしたその時だった
俺の視界には捕らえられていた筈の嶽の姿が消えていたのだ
なぜか変わりにあいつがいた場所にはちくわが刺さっている
だがこれは嶽があの拘束から抜け出したということ
ならばあいつは自分の言葉を守る為に必ず隙を作りにくる
俺はそれを待てばいい
ジリジリとゲートの方に移動しながら俺は嶽の行動を待つ
☆☆☆
いやぁ…あっぶねぇ
空蝉間に合った…
エクトプラズムのことだから拘束系の技もあると思って汚い忍者再現させててよかったわ
変わりに失ったアイテムもちくわだからいいだろ
常闇も俺が拘束から抜け出したことに気付いたみたいだしやりますか…
んじゃ最初で最期の汚い仕事いたしますか
俺は物陰に隠れながらバレることなくこそこそと常闇とエクトプラズムが戦う場所へと近付いていった
常闇視点って難しくね?
厨二感だせないよ…
汚い忍者
ちくわだ
既に公開停止されているネ実由来のキャラ
ブロントさんの敵対者
小物臭漂うボイスがとてつもなくマッチしている
特殊なルールを用いた有名な大会で大将を務める
チームメンバーにも恵まれ優秀な成績を残した
「勝ったと思うなよ…」