俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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ドロドロです







原作での対決は主に描写しません
悪しからず





21話

へぇ、常闇の個性改めて見ると強いな

あの八百万に個性を使わせる間もなく速攻で倒しやがった

確かに八百万相手なら俺もそうするけどさ

これは思った以上に楽しめそうだが…

それから考えたのだがどうにもあいつの弱点ってのがわからない

闇ならば光か?いや、その考えは安直すぎるか…

 

「あぁ〜考えてもわっかんね!」

 

とりあえず今は下で殴り合いしてる個性だだ被り組の切島の応援でもするか

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

そして試合は進み俺の試合の出番となった

 

 

 

『さぁやってきたぞ、もう一つの2回戦の注目カードだ。ここまで上位陣に噛み付いてきた嶽とそのかっけぇ個性で男共の心をくすぐってきた常闇の対戦だぁ!』

 

うおおおおおおお!!

と観客達が雄叫びをあげる

確かに常闇の闇は厨二心くすぐるけどさ

そこまで露骨にテンションあげるなよな大人だろ?

けど常闇だけでこんなんなってたら今からどうなるんだよ

 

「常闇。俺はさっきの騎馬戦の事忘れてねぇぞ」

 

「当然だ。ここでお前と戦うことは言わば必然だったということだ。嶽、お前が手を抜くとは思えんからな。はじめから本気で行かせてもらうぞ」

 

「はっ、あったりめぇだ。俺はお前を倒して上に行く」

 

 

 

『両者ヒートアップ!そういえば嶽は常闇にさっきの騎馬戦でポイント奪われてたな!こりゃ因縁の対決だぁ!!』

 

「それじゃいくわよ。はじめ!」

 

 

プレゼントマイクの実況も程々にしてミッドナイトがバトル開始の合図を出した

 

 

「てめぇが闇なら俺も闇だ!」

 

「なっ、でかい!?」

 

開幕から俺は足元からゆらりとソレを呼び出す

それは以前USJで出したあの巨人さんだ

今回はあいつの弱点がわからんから桜の力を借りさせてもらう

因みにMUGEN内の桜の暗殺帳にはないことでもそれが発動するように書き換えてる

例えば俺が気にくわないと思ったら発動したりする

 

 

「これでお互い闇と合わせて2対2だ。文句ねぇだろ」

 

「ふん、この俺に同じ土俵で挑もうなど…」

 

『おおおっと!?嶽は常闇以上の影の巨人を呼び出した!?まさかここも個性だだ被り組か!?』

 

『ちげぇよ。これはあいつの個性の一部だ。だがこうもやりたい放題やってればその個性がなにか相手に悟られることはないだろうな』

 

相澤先生があえて俺の個性をボカすことでいい感じに謎っぽさが際立ってる

そりゃ爆豪や常闇みたいに爆発!闇!みたいにわかりやすいもんじゃねぇからな

けどそろそろわかる奴も現れてもいい頃だとは思うんだがな…

MUGENオリジナルキャラは兎も角トネイルだってGGのカイの改変だし技名だって聞いたことがあると思うんだよ

パラセだってアルカナしたことあるやつなら一度は聞いたことがあるはずだしさ

まぁ今時格ゲーしにゲーセン行って筐体使う人なんて殆ど見ねぇもんな

家庭用で満足する人ばっかってことか…

 

「同じ土俵だ?違うぞ常闇、ここは既に俺の土俵だ」

 

「なにを言ってっ!?」

 

俺の後ろの巨人さんがその腕をしならせながら叩きつけるように振るう

常闇はそれを素早い動きで躱す

だが巨人さんの攻撃を躱すことは読めている

 

「こっちだ!」

 

足元の影を鋭く尖らせひっ掻くように攻撃する

それを常闇はその闇を使って防ぐ

 

「これは…まさか…!」

 

俺の攻撃を受けた常闇が目を見開きながら力を失っていく黒影(ダークシャドウ)を見て驚愕の色を浮かべる

 

「そのまさかだよ。ほらどんどん行くぞ!」

 

「くっ!」

 

俺は続けて巨人さんと共に常闇を攻撃していく

常闇はさっきのように黒影(ダークシャドウ)で防ぐことを避け自力で俺の攻撃を躱していく

しかし闇を使わない常闇なんてそれほどまで脅威じゃない

その体に傷はみるみるうちに増えていく

 

「お前の闇にそのような力があったとはな。これでは俺の黒影(ダークシャドウ)を使えない」

 

「それ狙ったんだよ。この力はただの闇じゃない。この世全ての悪(アンリ・マユ)に汚染された聖杯から持ってきた極上の闇だ」

 

常闇の弱点がわからないならそれすら上回る闇を使えばいい

水に水を入れれば溶け合うように闇に闇を加えればその闇もまた溶け合う

常闇の闇よりも深い業を持った闇を使えばそれに汚染されるだろう、そう考えていたがまさか本当にうまくいくとは思わなかった

一種の賭けだったわけだが成功してよかった

 

『どうした常闇選手。一回戦の時のようにその闇を使って戦うことをやめた?』

 

『なにか2人の間であったようだな。同系統の力を使っていて常闇だけがそれを使えないということは嶽の個性の方が力関係が上だったってことだろう』

 

「このまま降参するのも良いがそれではどうにも腑に落ちん。せめて1発だけでも入れさせてもらう」

 

再び黒影(ダークシャドウ)を展開すると素早い動きで巨人さんの攻撃を掻い潜り俺の前まで走り抜ける

まだそんな力を残していることに驚いた俺は一瞬、ほんの一瞬だが対応に遅れた

そしてその一瞬を常闇は見逃すことなく1発黒影(ダークシャドウ)による腹パンを俺に叩き込んだ

 

「かはっ!」

 

まともに腹にそれが入ったため崩れ落ちそうになったがそこを俺は気合いで踏みとどまる

 

「やれ!」

 

俺の掛け声に合わせて巨人さんが再びその腕を振り下ろす

 

「くっ、ここまでか」

 

常闇はそれを躱すことなく寧ろその闇を使って立ち向かっていく

しかし膨大な力には敵わなかったのかすぐに巨人さんに呑み込まれ倒れた

 

「試合終了!勝者嶽君!」

 

桜をまた再現させるだけならまだしもこの世全ての悪(アンリ・マユ)の性質を再現させるのはやりすぎたっぽい、頭がくらくらしやがる

 

「大丈夫か常闇」

 

「あぁ。お前があの巨人を解いた瞬間黒影(ダークシャドウ)を汚染していた何かは消え去った。俺に与えられたダメージは消えてはいないが」

 

「そこは痛み分けだ馬鹿。お前だって俺の腹に1発入れただろうが。あれかなり効いたぞ」

 

と、俺は笑いながら常闇に手を差し出す

常闇は「フッ…」と鼻で笑うとその手を取って立ち上がる

 

「次はこうはいかん。黒影(ダークシャドウ)もいい経験になっただろう。今度戦うときがあれば俺が勝たせてもらう」

 

「次も勝つのは俺だ。まぁいつでも挑戦は受けてやるよ」

 

そして俺たちは固く握手を交わした

 

 

 

 

 

 





今回は聖杯の汚染された部分であるこの世全ての悪(アンリ・マユ)の特性を使わせてもらいました
この辺は原作のfateを知らない方はちょっとわかりにくいかと思います
簡単に説明するなら常闇よりも深い闇を流し込んで逆に常闇の黒影(ダークシャドウ)を行動不能にしたって感じです
原作通りの設定のつもりなのでこのこの世全ての悪(アンリ・マユ)は人を軽く呪い殺せる位深い業を持ってます
戦闘中はそれに汚染されたせいで黒影(ダークシャドウ)は行動できなくなりましたが最後の力を振り絞って主人公に1発入れたというわけです
戦闘が終わって再現させることをやめたので黒影(ダークシャドウ)を汚染していたこの世全ての悪(アンリ・マユ)も消え、正常な状態に戻ったとなります
そして本来MUGENにはない部分を無理矢理再現させたため負担は多くなり貧血のような症状が起きてます
休めば元通りに戻りますが本日中には戻らないです

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