俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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パフェです





16話

「うへぇ、第二関門は綱渡りかよ…」

 

こればっかりは個性で無理矢理突破は無理そうだな

って轟と爆豪の野郎ここ抜けるじゃん

てか爆豪あれすげぇな爆発の推進力で突破してやがる

あー、なるほどそういうでも使い方でいいのね

俺は周囲に四つのラピスを浮遊させる

 

「爆豪がオッケーなんだ。俺はナシとか言わせねぇぞ」

 

俺が再現したのは絶望(ジェネラル)の再来と呼ばれたアルカナ最強のCPUキャラクター『パラセ・ルシア』だ

こいつの説明を始めれば長くなるから簡単に説明するが原作そのまんまの性能でも狂下位や相性がいいなら狂中位位までなら倒せるような性能を持ったキャラだと思っていい

因みに俺はこいつは倒せたことはない

はっきり言ってトラウマもんだ

本気でこいつは頭おかしい性能してやがる

毒までなら許せた

だがレバー操作逆転、ボタン設定ランダム化挙げ句の果てにはこっちを強制的にスパアマ状態にしてきやがってガードという行動を出来なくさせてきたりと正直二度とこいつと戦いたいとは思えないようなキャラクターだ

しかも命のアルカナの効果でゲージが自動回復するくせにパラセ自身のゲージ回収効率が異様に高いこともあってすぐにゲージ技を連発されてお陀仏だ

こいつに勝つなら恥なんか捨ててハメるしかない

そんなキャラを今俺は再現させている

理由は浮遊ができるからなんだがキャラチェンジも面倒くさいのでこのままこのレースはパラセのまま突っ切りたいと思う

 

『おおっと!ここでA組嶽空中を飛び始めたー!!??」

 

『ただの空中浮遊だ。あいつの個性だ別におかしいところはない』

 

実況のプレゼントマイクは俺の空中浮遊で盛り上がり相澤先生がそれを宥めるように俺のこれを説明してる

因みに相澤先生には俺の個性の細部を報告してある

誰のデータがあるとかは話してないがだいたいのできることは全て話したつもりだ

のちのち更新とかでできることが増えたらその度報告していく予定ではある

あの先生は無愛想だが信頼できる、それだけの人だと俺が判断したからだ

 

「ふぅ。ま、パラセ再現してたらこんなもんだろ」

 

他人を直接妨害するのは流石の俺でも気が引けたのでフォイエルで何本か綱を焼き切っておいた

間違ったルートを進むと返って時間がかかるようにしてやった

この方が精神的に来るだろ?

 

ってこんなことしてる場合じゃねぇ

さっさと先にいかねぇと離されちまう

俺はすぐに進むべき先を見据えると飛んでいく

トップ集団は既に最終トラップに入ってる

実況から聞こえてくる情報だとそのトラップは地雷原っぽい

だが生憎今の俺にそんなもの効果ない

地雷ってことは踏まなきゃなんともない

 

「轟ぃ!爆豪ぉ!」

 

俺は前に捉えた2人の名を叫ぶ

爆豪は相変わらず爆発の推進力で地雷原を突破しているし轟は地雷をちゃんと避けて走ってる

だが2人ともお互いを絶対に前には出さないと言わんばかりに妨害をしている

 

「てめぇらだけのワンサイドじゃ盛り上がらんだろうがぁ!」

 

パラセのスピードじゃあいつらに追いつけない

そう判断した俺は若干のタイムロスを覚悟しながらとある怪物を召喚する

 

「キングべヒんもス!!」

 

俺は呼び出したその怪物の背中に飛び乗りその怪物を突撃させる

それはパーティのピンチにきょうきょ参戦しそのピンチを救ったとされるとあるナイトの伝承でそのナイトに倒された怪物だ

聞こえだけならただのヤラレ役に聞こえるかもしれないがこいつ自身も相当強い

HPが減ればメテオを連打するなど簡単にはやられない

まぁ今回呼び出したのはキャラとしてのキングベヒんもスじゃないけどな

 

後続に道を作ることになるが関係ない

このまま地雷を踏み潰せぇ!!

 

「いけぇ!!あいつらを追い詰めロォ!」

 

そんな俺を確認した2人は争いを止めて俺の迎撃態勢をとる

そりゃこんな怪物が突撃してくれば俺でも構えるわ

 

ちらっと後続を見ればA組の連中やB組の連中が見受けられる

あの崖のトラップを超えてきたというわけだ

轟、爆豪は地雷原の終盤

俺は既に中盤に差し掛かってる

このままなにも起きなければトップ3は変わらない

そう、なにも起こらなければ…

 

 

 

 

 

 

ドカン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

爆豪は前にいる

ということは後ろから聞こえてきた大爆発の音は爆豪じゃない

不思議に思った俺は後方を確認する

するとそこには宙を飛ぶ1人の少年の姿があった

 

「ばっ!?緑谷!?」

 

恐らく最初のロボの装甲らしきものにしがみつきながら彼は飛ぶ

 

「そうか…お前…」

 

緑谷は爆豪と幼馴染だと聞いた

それは彼にとって爆発という存在は身近な存在だった

そして彼は得た情報からどうすればいいかを判断する能力に長けている

長い時間の共にいた爆発を利用する方法など彼の頭には叩き込まれていたのだ

 

「とばせ!キングベヒんもス!!」

 

俺を追い抜かした緑谷を見てキングベヒんもスに指示を出す

キングベヒんもスは雄叫びをあげながらスピードを上げて走る

緑谷や爆豪、轟たちとの距離は近い

 

「ぶっとばせぇ!!」

 

キングベヒんもスのそのツノが前を行く存在に届く

そう思われた瞬間緑谷が動いた

手に持っていたロボの装甲を地面に叩きつけ地雷を起動させたのだ

爆発の威力自体はそれほどない

だが爆風と迸る閃光は相当のもの

それによって目をやられたキングベヒんもスは怯んでしまい復活は見込めない

あいつは俺らの妨害をしながら頭一つ飛び出すことに成功したのだ

 

「ちっ!ただで負けるわけにはいかねぇんだわ!」

 

キングベヒんもスから飛び降りると一緒に妨害を受けた轟、爆豪の2人より先に緑谷に向かって走り出す

それに気付いた爆豪が爆速ターボ(今俺が銘じた)で追いかけてくる

更に後ろから轟が地面を凍らせて俺の足ごと地面に縫いつけようとしてくるが轟のそれは読めているわ!

 

なに一つ戸惑うことなく俺は地面を殴りつける

空中に飛んでいた爆豪にはなに一つ影響はない

だが地面に立っていた轟は別だ

俺の地面を殴った衝撃によって轟は上空へと吹き飛ぶ

地上最強の男、範馬勇次郎の技の一つだ

 

「てめぇにだけはぜってぇ負けん」

 

落ちてくる轟を置いて俺に追いついた爆豪に向かって走る

だが凄まじいスピードで追い上げるターボ付きの人間に一般人が追付けるわけもなく順位はそのまま変わることなくゴールを迎えた

 

 

 

 

第一種目障害物競争の順位は

1位緑谷

2位爆豪

3位俺

4位轟以下略

となった

 

 

 

 

 






青山の代わりが主人公なので上位42名に変わりはありません




パラセ・ルシア
作者のトラウマ
はぁとで挑んでぼこぼこにやられました
こいつに言えることは私では到底敵わない別次元の存在だということだろうか…


キングベヒんもス
前にも登場したブロントさんが召喚する怪物
正式な名前はキングベヒーモス
あの、きた!盾きた!メイン盾きた!これで勝つる!
が登場したエピソードでブロントさんが倒した怪物である
何故かMUGENではブロントさんの召喚によって現れる

範馬勇次郎
刃牙で登場する地上最強の男
因みに最初はホッキョクグマを葬り去った〜をして轟に抜かされる案があったとかなかったとか


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