俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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親方様ァァァァァァァァァァァァァ!!








15話

体育祭当日!

 

選手である生徒達は体操服を着て皆、控室で待機していた

皆各々自身を高めるものや緊張するものと様々だ

そんな中俺は1人ぼーっとしていた

 

「嶽」

 

その時轟のやつが俺に声をかけてきた

正直言って俺は轟との関わりはそんなにない

というよりほぼない

なのに俺に話しかけてきたということはなにかあるということだろう

 

「なんだ?」

 

「客観的に見ても主観的に見ても実力はお前の方が上だ。このクラスにはお前以外に爆豪や尾白みたいに実力があるやつはいる。だがお前には及ばない。だから俺はそんなお前に勝ちに行く」

 

「へぇ。なんだ、プロに媚び売るためだけのイベントかと思ってたけど面白くなってきたじゃん。俺は勿論てっぺん狙ってるが…そうだな、他にも居るだろ。俺に勝ちたいとか俺を敵視してるやつ。みんな纏めてかかってこいよ。俺が相手してヤラァ」

 

 

勝負事ってのはやっぱこうじゃねーとな

面白みに欠けるぜ

 

「それと、あんま俺ばっかり意識してるとよ、足元掬われるぞ轟」

 

俺は静かに闘志を燃やす緑谷を視界に収める

緑谷は俺と目が合った瞬間ふいっと目を逸らしたがあいつが熱い奴だってのは実際に手合わせした俺が分かってる

正直今回のダークホースは間違いなく緑谷だと俺は思ってる

轟の全画面ぶっぱも開幕からゴンザやシャルの無敵の押し付けじゃねーと避けられないが無理じゃない

だがそれ以上に緑谷の分析力と状況判断能力は光るものがある

 

「ま、皆そう気張らずに挑んでこいや。今だと10割コンボで許してやるよ」

 

にかっと俺は笑った

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

「雄英体育祭!それはヒーローの卵たちが我こそはと鎬を削る年に一度の大バトル!どうせてめぇらの目当てもこれだろ!?(ヴィラン)の襲撃を受け鋼の精神と鉄の意志でそれを乗り越えた奇跡の新星達」

 

 

 

 

 

 

 

「ヒーロー科!1年A組だろぉぉぉ!!?」

 

 

 

 

 

会場に満員の観客達が一斉に盛り上がる

それほどまでに俺ら1年A組は世間で期待の星らしい

プレゼントマイクが言ったように実際俺らを目当てに見に来ている人も大多数いる

そんな期待の目で見られた中で普段通りまたはそれ以上のパフォーマンスを出すことができるかどうかもヒーローとして必要な素養の一つだ

 

 

「はい!選手宣誓!!」

 

バシッ!と鞭を叩きながら台の上に立つのは18禁ヒーロー『ミッドナイト』

18歳以下しかいない高校の教師をしてもいいのかなどは聞いてはいけない

彼女になにされるかわからないからな

正直関わらないのが一番なんだがいかんせんあの人あの年でも普通に美人の枠に入るんだよなぁ…

 

「選手代表!1年A組爆豪勝己!」

 

俺らの代表は爆豪なのか

まぁ入試第一位だったからなぁ

あん時はあのでっかいやつ倒さずにちまちまポイント集めてたら今あそこにいるのは俺だったかもしれないって考えるとちょっと悔しい

 

「せんせー」

 

台にだった爆豪はやる気のない声で宣誓を始める

 

「俺が一位になる」

 

いっしゅん皆の空気が止まった

そしてその言葉の意味を理解した途端一斉に爆豪に批判の声を投げつける

 

「まぁやると思ったよ」

 

「ここでも平常運転でよかったわ」

 

俺と切島は笑いながら爆豪の宣誓を聞いていた

 

「これで更に俺らにヘイト向いたな」

 

「構うもんかよ。あんな三下集団纏めて潰せばいい。今日はちょっとばかり本気出すわ。そのための調整もしてきてるからな。狂ランクばんばん出すぞ」

 

「そのランク偶に言ってるけどなんなの?」

 

「まぁ簡単に言えばレベルみたいなもんだ。その中でも狂ランクってのは格ゲーをやめた奴らの集団だ。中には格ゲーしてるように見えるキャラもいるが裏でそうとうひどいことしてるなんてのもよくあるランクだな。一般人である俺らが挑んでもまず勝てない、そんな世界の奴らだよ」

 

うへー、と俺の話を聞いていた切島は渋い顔をする

 

「俺のことが強いって思えるのはこいつらを再現させてるからだ。俺もこいつらの強さには自信持ってるからあんな大口叩いてるが個性なしのバトルじゃ爆豪にはまず勝てない、そんなレベルだよ。だから狂ランクの化け物を再現してるのにこないだの(ヴィラン)も倒しきれない。その辺考えるとお前らのほうが上だよ」

 

もっと上の神ランクなんてのがあるがこいつらは別枠な

もはやあいつらは格ゲーじゃなくて凶悪なプログラムの押し付け合いだもんな

それこそオールマイト位にならねぇとまず再現できない

つまり不可能です

一応何体かデータは入れてるがよっぽどの事がないと再現させないしするつもりもない

あのオールマイトに自己犠牲はやめろって言われた所だからな

 

 

「はーい、それじゃあ早速1つ目の種目行ってみようか、それはこれ!」

 

 

ばん!っと電光掲示板に表示されたのは障害物競争だ

 

「おお!面白そうだな。俺の個性あんま使えないけど」

 

「計11クラスでの総当たりレース。コースはスタジアムの外周約4キロ。コースさえ守ればあなた達はなにをしたって構わない。さあ、位置につきなさい」

 

ん?今、なにしてもいいって言ったよな?

ってことは…俺の個性思う存分使えんじゃん

邪魔し放題とか勇次郎とか再現したら楽しそう

いや、まて。そうだとしたらまちがいなくあいつ動くよな…

範囲は地面だろうし…

 

 

「スタート!」

 

ミッドナイトがレース開始の宣言をする

その瞬間俺はリリカのゲージ技を発動

誰かに当てる目的じゃない

ただ飛び上がるために技を使った

その理由は今俺の眼下に広がる光景が物語っている

まぁ発動するのはリリカじゃなくてもいいんだがとっさに浮かんだのがコレだっただけ

やってからクル姉とかでいいじゃんって思ったがほっとけ!

 

「しっかし開幕ぶっぱはやめろっての!」

 

スタートの合図と共に轟がその氷の個性を発動

自分のルートを確立すると共に他の選手の妨害を同時に行ったのだ

けどなにしてもいいって言われてるなら俺もこんなことするわ

キシマの大炎上!とかしようかなって一瞬思ったし

 

「ん〜、なるほどね〜。最初の障害物はお前らか」

 

眼前に広がるのは巨大なロボットだ

そのロボットは見覚えのある代物で入試の時に俺が真・昇竜拳でぶっ飛ばしたやつだ

入試の時は逃げるべき相手と設定されていたが今回は倒すのも避けるのも自分次第

つまりこいつを倒して邪魔するのも有りって事だ

既に前を走る轟、爆豪組にここで差をつけられちゃシャレになんねぇしな

 

「大技は使えない。となれば出来る技は限られてくる…。だったらこうすればいいってなぁ!!」

 

俺の近くの空間から無数の剣が飛び回る

その剣ひとつひとつが強力な力を有しており容易くロボットの装甲を切り開いていく

東方の咲夜の改変キャラ『グローリア』の格闘スタイルだ

 

「どけどけどけぇ!どかねぇと切り裂くぞ!」

 

飛び交う無数の剣を避けようとして前方を走る生徒達を散らしていく

当然ながらその剣を本当に当てるつもりは俺にはないが多少は当てようとしないと避けてくれないためある程度は危ない所に剣を向かわせてはいるが…

 

「そら、お前らお土産だ!」

 

俺はグローリアの再現によって上昇したスピードで一気にロボットの群生地を走り抜けると振り返って左右からロボットの脚をへし折るように剣を投擲する

脚を切り裂かれたロボット達は当然ながらその重量を支える事はできない

ならどうなるか、答えは簡単だ

 

「なんでもありなんだ。恨みっこなしだぜ」

 

倒れ行くロボット達を眺めながら俺は笑った

だがこんな程度の妨害あいつらには有って無いようなものだ

実際轟や爆豪達はもう前を走ってるし俺がこうすることを読んでた奴らは既に対処をしている

 

「さ、まだまだ体育祭も始まったばかりだ。楽しんでいこうぜ!」

 

前を行く生徒達を目指して俺は走り出した

 

 

 

 

 




主人公が入れてる神ランクキャラは
四大巫女
超熱血幸村
の5つです
使うことはありませんが



グローリア
作中でも説明した通り咲夜改変キャラである
どんなキャラからと説明するとfateシリーズにでてくる英雄王や無銘の英霊みたいな戦い方をします以上!
因みにパット長と違って大きいです

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