俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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お別れです!





2巻の盛り上がりポイント
ヴィラン戦ですが、結構バッサリしちゃってます
申し訳ない






11話

「ちっ、災害救助で活やくするヒーローなので戦闘経験は一般のヒーローに比べ劣ると思ってましたが…ー

 

ワープの個性を使い13号のブラックホールの個性を飛ばして自滅を誘った(ヴィラン)の思惑は成功することはなかった

 

「す、すいません。助かりました」

 

「全然構わないっすよ。あいつが何かを狙ってるのはハナっからわかってましたから」

 

13号の個性発動に対して俺は当身技を発動

結果としてそのブラックホールの個性は発動されることはなく13号は最小限のダメージですんだ

 

「先生、あなたの言葉を聞いて俺考えたんすよ。俺の個性をどう使えば先生みたいに誰かを助けることが出来るようになるかを」

 

俺は靄の(ヴィラン)からみんなを守るように立ちふさがる

 

「けどどれだけ考えても答えは出ないんすよ。俺に出来るのはやっぱり誰かを傷つける事だけ。目の前のあいつをぶっ倒す、そういった使い方しかできないんです。だから…ここは任せてくださいよ。先生は出来るだけみんなを助けてあげてください」

 

「ですが!「彼の実力は本物です」っ!」

 

ここは引くことはできないと言おうとした13号を止めたのは麗日だった

 

「先生」

 

「嶽くん…」

 

「別に、ここであいつを倒してしまっても構わんのだろう?」

 

その言葉を聞いた13号は浮かんでいたあらゆる考えを捨て去った

 

「行きなさい!他の先生方は責任を持って僕達が連れてこよう!」

 

この場を、この戦いを終わらせる一番の方法は他のプロヒーローを連れてくる事

それを13号が責任をもってやり遂げると言ったのだ

あとはその呼ばれた人達がいち早くやってくるのを祈りながらあいつらをぶっ倒せばいい

 

「随分と思い切ったことを言うものですね。ですが…そう簡単には行かせませんよ」

 

アリーナの入口に迫っていた生徒たちの不意を突くようにワープした(ヴィラン)は飯田と13号を狙ってその靄を繰り出した

 

「そっち狙うのはわかってんだよ、ダァホ!」

 

だがその靄を吹き飛ばすように俺は竜巻を呼び出す

KOF’96の最終ボスとして現れたオロチ八傑集が1人にして四天王の一角を担う『吹き荒ぶ風のゲーニッツ』が操る死の風だ

 

「なに!?」

 

「靄で覆わなきゃワープ出来ねぇんだろ?だったらこれは天敵だわなぁ?」

 

俺の周りを竜巻が異常な動き方を見せる

意思を持ったかのように前後左右バラバラにその靄を散らすためにその風の刃を振りかざす

 

「厄介ですね。これでは応援を呼ばれてしまう…」

 

スッと靄の中に入っていき(ヴィラン)は姿を消す

恐らくどこかへワープしたのだろう

考えられるワープ先はリーダーであるあの手の(ヴィラン)の所だろう

そう考えた俺は咄嗟に相澤先生がそいつと戦ってるであろう中央広場に目を向ける

するとそこに広がっていた光景に目を奪われた

 

「嘘…だろ…?」

 

そこには血だらけで変な大男に押さえつけられている相澤先生の姿があった

それをみた俺は思わず駆け出した

なにがあったかはわからないがあの状態では相澤先生の命が危ない

あの人はここで死んでいい人じゃない

と、俺が手すりから飛び降りた所で手の男が水難ゾーンから帰ってきていた緑谷達に目を向けた

 

 

 

 

 

「や」

 

 

 

 

 

疑うまでもなくあいつらの誰かを狙っている

 

 

 

 

 

 

「め」

 

 

 

 

 

俺の目の前で誰かがやられるのか?

 

 

 

 

 

 

「ろ」

 

 

 

 

 

俺は迷う事なく封じていた技を発動させた

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

「はー、黒霧、お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたぞ。流石に何十人ものプロを相手にしたら敵わないな。ゲームオーバーだ。今回(・・・・)はゲームオーバーだわ」

 

手のマスクをつけた男、死柄木弔はワープの個性の男、黒桐から13号とその他数名の生徒を逃したという方向を受けて苛立ちながらそう呟いた

 

「帰ろっか」

 

まるで何時までには家に帰りましょうと言われていた子供がその時間になったから帰ろうとするかのようなノリだった

 

「けどさ、その前に」

 

しかしただそれだけでその男があっさりと帰るわけにはいかなかった

水辺にいた3人の子供達が視界に入った死柄木は一瞬にしてその距離を詰める

 

「平和の象徴としての矜持を少しへし折って帰ろう!」

 

死柄木の伸ばされた手は迷う事なく蛙吹梅雨の顔に向けられていた

だがその伸ばされた手が蛙吹の命を奪うような結果にはならなかった

 

「本っ当かっこいいぜ」

 

そう、それは

 

「イレイザーヘッド!!」

 

個性を打ち消す個性の持ち主、イレイザーヘッドがその発動を止めたのだ

そしてその一瞬の隙を生み出したイレイザーヘッドの決死の行動はそのあとにやってくる希望に繋がった

 

「どけ、クソ野郎がぁぁ!!」

 

荒々しい雄叫びと共に突進してくる男がいた

その男は死柄木を蹴り飛ばそうと突進の勢いそのまま飛び蹴りを放つ

 

「脳無」

 

死柄木は呟くようにそう言うとその飛来する影と自分との間にその巨体が挟まりこむ

ついさっきまでイレイザーヘッドを押さえ込んでいたというのにそのスピードは飯田のそれを上回るかもしれない

だがその飛び蹴りを繰り出してきた男はそんなもの関係ないと言わんばかりに入り込んだ大男に飛び蹴りを打ち込む

すると凄まじい突進のスピードで突っ込んできていたのに関わらず大男にその飛び蹴りが当たった瞬間両者はピタっと動きを止める

そして膝を曲げて力を貯めたあと蹴りで押し飛ばすように貯めた足で大男をはるか彼方へとぶっ飛ばしたのだ

 

「なん…だと…?」

 

死柄木はその光景がありえないといったように目を見開いている

 

「熱血!大噴火!!」

 

脳無と呼ばれた大男を蹴り飛ばしたその男は膝立ちをしながらそう言った

 

 

 




というわけで超必殺技は超熱血幸村の一撃BASARA技です
親捏造直死はオフ設定です



よのかぜ
KOFシリーズに登場するキャラ、吹き荒ぶ風のゲーニッツの扱う技
その竜巻で攻撃を行いゲージを溜めやみどうこくなどの大技で締める堅実な戦い方をするキャラクター
また、その各種ゲージ技が一々かっこいいので全攻撃を見てほしい
このキャラが女体化したキャラにWINDというキャラが存在する


熱血!大噴火
BASARAシリーズの顔とも言えるキャラクター真田幸村の使う相手を突進しその勢いで蹴り飛ばすBASARA技
多くの人にBASARA KOと西川兄貴の歌が空耳で聞こえたことだろう
今回使った幸村は超鬼畜政宗や魔性のお市と同系列のもの

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