IS-Twin/Face-   作:reizen

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第20話 うごめく気配

 学園の地下50mに位置する場所。そこは密かにランク付けされている教員でもレベル4級の権限を持つ関係者しか入れない隠された空間があった。機能停止した2機のISの解析が進められいた。

 静流から機体を回収した千冬は2時間経った今も、真耶に解析を任せて2つの映像を見ている。1つは一夏らの戦闘映像。そしてもう1つは静流と無人機の映像だった。

 静流の戦闘はアリーナ内じゃなかったこともあってか、映像は限られたものだけ。しかしそれだけでも千冬には静流の操縦技術、そして如何に勝負に慣れているのかが理解できた。そして十蔵の言葉によって明かされた「エアリアルオーガ」という二つ名。これだけでも千冬は自分の弟ではなく静流に白式を渡すべきだったと後悔している。そして同時に、一夏と静流の決定的な差を感じていた。どうしても埋められない差。それは―――生き残る意思である。

 

『織斑先生』

 

 インカムから真耶の声が響く。

 

「どうした?」

『あのISの解析結果が出ました』

「どうだった?」

『はい。どちらも無人機です』

 

 映像で静流が腕を突っ込んだことでまさかとは思っていたが、やはりかと千冬は思う。

 

『ただ、だとしたら1つ問題が』

「何だ?」

『舞崎君が倒した無人機からコアが見つかりませんでした』

 

 その言葉に千冬は目を開く。

 

「それは確かか?」

『はい。織斑君が倒した機体からは残骸が見つかりましたが、舞崎君の方からは破片すら見つかりませんでした』

 

 ISコアはとても固く、人の握力で握り潰すことはほぼ不可能。それも握り潰すことに限定すればISすら難しいほどだ。一夏が破壊できたのも武器を使用したからである。

 

「わかった。ただちに聞き出す」

 

 ISコアを複数持っているとなると、ますます世界から狙われることになる。1つはもちろん、あわよくば両方手に入れようとする人間が現れてもおかしくないからだ。

 

「ああ、それと破壊されたコアはどうだった?」

『……それが、登録されていないコアでした』

 

 ―――やはり、か

 

 心当たりの顔を思い浮かばせながら、千冬は部屋を出ようとしたが、

 

『でも、良いんですか? 彼のことについては用務員さんに任せるように言われていますが……』

「いや、あの人はコアの事は知らないからな。今後のために知らせておく必要がある。だが念のために山田先生は機体を回収した場所を探してくれ」

『わかりました』

 

 考えてみれば、静流は運ばれる前に倒れてしまっていた。もしかしたらあそこの周辺に落ちているかもしれないと思った千冬は真耶にそう指示した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚めると、視界に知らない天井が映った。

 俺はすぐさま体を起こして周りを見ると、カーテンで視界が限定されている。

 

「―――あ、起きた?」

 

 その声のすぐ後にカーテンが開かれた。俺は目をこすり、改めてカーテンを開けた女を見る。

 そいつの身長はとても小さく、見た目はどう見ても中学生……下手すれば小学生とも取れる。

 

「誰だテメェは」

「あの祖父にやられてそこまで口を利けるのはいい傾向だけど、打撲が酷いから今は休んでなさい」

「祖父? じゃあアンタはあのジジイの孫なのか?」

「そ。実年齢は今年で16」

「………で、いい歳こいてお医者さんごっこか? 生憎俺はそんな趣味に興じるつもりはないが」

 

 医療食を食べさせられる趣味はない。そのつもりだったんだが、その女は何を考えたのか顔を赤くして捲し立てた。

 

「残念、これでも私、彼氏いるの」

「だとしたらそいつは随分と大変な頭の病気を抱えているようだな。よもやこのご時世で女と付き合うなど」

「………あなたの友人だと思うけど。「桂木悠夜」って知ってるでしょう?」

 

 ………あのド変態のクソ引きニートプラモ職人が。

 しかし、この女も奇特な奴だ。まさかあの変態と恋愛関係に発展するとは思いも―――

 

「おい待て。さっき今年で16って言ってたよな? どうして高校生がこんなところで白衣を着ている? 保健委員か?」

「そうね。まぁ、私は天才だし、将来は工学系の免許と合わせて取るつもりだから医療技術の勉強も兼ねてここにたまにお邪魔しているのよ。免許はないけど、簡単な手当てぐらいならできるわ。それと、あまり動かないように。祖父の攻撃を受けて立ち上がっただけじゃなく飛び蹴りを放つなんて正気じゃないわよ」

 

 そう言われたが、そんなのできたんだから仕方ないだろ。

 

「にしても、あなたって意外と外傷ないよね。ドーピング?」

「失礼な。そんな金があるならもっと有意義なことに使う」

「そういえば、似たようなことをユウ君は言ってたわね。そんな金があったらプラモデル代につぎ込むって」

 

 あれと同じレベルで語られるとか、凄くダメージが来る。

 

「そんなことより、今は何時だ」

「もう17時よ。にしても凄いわね。機密扱いになってるけど、あなた、侵入者を単機で撃破した上に教員を単独撃破したんだって? 軍なら勲章モノじゃないかしら」

「そうか? あれくらい誰だってできるだろ」

「いや、訓練機でできる人って織斑先生か山田先生くらいだと思うけど……」

「……山田先生が?」

 

 あのどう見てもひ弱な女にそんな器用なことができるとは思えないがな。

 

「たぶん驚くと思うけど、山田先生は元代表候補生で、その時には「銃央矛塵(キリング・シールド)」って呼ばれていたほどなんだから」

 

 そうは驚くが、とてもあの教員が二つ名を持つ奴に見えないがな。

 不良にとって二つ名というのは自信に繋がる名であり、強さの象徴でもある。もっとも俺は自分の二つ名を気に入ったことはないが。

 ……っと、こんな話をしている場合じゃなかったな。

 俺はベッドから降りようとすると、ジジイの孫娘に抑えつけられた。

 

「ちょっと! 今は体を休めないとダメよ!」

「んなことよりジジイを潰す方がよっぽど大事だ」

「だから、そんなことをしたら今度こそ死ぬかもしれないのよ!?」

 

 死か……。それはまだ早いな。

 

「………仕方ない。向こうから来ないなら大人しくしておいてやる」

「…何でそんなに偉そうなの?」

 

 それに関しては性格だから仕方ない。

 とはいえ、あのジジイを野放しにする気は毛頭ない。いつか必ず、老衰で死ぬ前に殺……さずとも戦えなくはしてやる。

 そう決意を固めたところで、ドアがノックされて返事も聞かずに入ってきました。

 

「失礼します。あ、静流。大丈夫なのか?」

「……何しに来たんだ?」

「お見舞いだよ。まさか俺たちみたいに静流も襲われていたなんて思わなかった」

 

 むしろ襲われる確率はお前よりも高いし、ここ数か月で何度も命の危険があったんだがな。

 

「し、失礼する」

 

 篠ノ之、そしてオルコットと凰も入って来た。

 

「聞きましたわ、舞崎さん。まさかあなたが他人を救うなんて思いませんでしたわ」

「そうよ。ホントクラスメイトに聞いた時はびっくりしたわ」

「………そのクラスメイトに聞いてないのか? 最初は戦うのを渋ったんだがな」

「「え………?」」

 

 代表候補生2人が固まり、信じられないと言う顔をする。

 

「ちょ、渋ったってどういうことだよ?!」

「文字通り戦う気はなかった。まぁ、メリットを見出したから戦ったが。大体、この世に聖人なんてものは存在しない。それが真理だ」

 

 そもそも、女を守る男なんて今では希少価値だぞ。織斑みたいな世間知らずか、守る対象が好きな奴かのどちらかだ。ちなみにクロエがピンチだと察知したなら、まず諸悪の懇願を潰してバックを吐かせてそいつも潰す。思い出すなぁ。昔、麻薬を販売していた奴を絞めて、それを販売していた組織を警察に知らせたっけ。

 

「………なんとなく、そんな気がしていたんだがな。だが守ったのだろう?」

「結果的にはな。大体、その機体の情報を手に入れられると思ったからそうしたのに戦い損だ」

「何言ってのよ。それが力を持つ者の義務よ」

「そうですわ。力を持っているのに弱者を救わないなんて信じられませんわ!」

「ホント、代表候補生って脳内お花畑しかいないのかよ」

 

 まぁ、今まで命なんて狙われることなんてなかっただろうからそんな考えを持っているんだろうけど。

 何か言いたそうな顔をしている代表候補生ズを睨むと、2人は震え始める。特に凰なんて直接攻撃を食らっているからその震えはすさまじい。

 

「まぁまぁ、議論はそこまでにしてよ」

「……えっと、君は?」

「轡木朱音。8組の生徒よ」

「へー。俺は織斑一夏。よろしくな」

「ごめん。私、弱い人には興味ないの」

 

 バッサリ切ったな。まぁ、悠夜が彼氏なんだから当然と言えば当然か。

 

「……いずれ強くなってみせるさ」

「あ、ISの強さは興味ないからね。大体、生身で強い人にしか興味ないし、ここで言うとギリギリ篠ノ之さんぐらい?」

 

 篠ノ之は剣道の全国大会で優勝しているからな。当然と言えば当然か。

 

「待ちなさいな! IS操縦は生身の強さにも通じるものが―――」

「でも2人は単独で集団を壊滅させたことをないでしょ?」

 

 それをしている奴って、かなり限られてくると思うんだが……?

 

「そ……それはそうですが……」

「そういうアンタはしたことあるの?」

「ないよ? だから憧れるじゃない。たった1人で100人近いグループを壊滅させる程の実力を持つ人って」

 

 それは祖父からか、それとも父からか。ともかく轡木はとても特殊なものが好物の様だ。

 

「……そろそろ帰っていいか?」

「あ、うん。あ、でもお祖父ちゃんが会いたいって言ってたからもう少し待ってて」

「え? おじいさんがここで働いているのか?」

 

 男がいることに驚いているのだろう。織斑は質問すると、轡木は頷く。

 

「そんなことより、さっさと帰った方がいいんじゃねえの? っていうか待つならもうひと眠りしたい」

「そうだな。では我々もこれで失礼する」

 

 そう言って篠ノ之に一体そんな力があるのかと聞きたいくらい、織斑を引っ張って行った。代表候補生の2人もそれに続き、

 しばらくして入れ替わりでさっきのジジイが入ってくる。

 

「ご機嫌いかがですか、舞崎君」

「さっきウザい奴らが来たのと、そしてアンタで超最悪だ」

「そうですか? 仲が良さそうでしたが」

「冗談だろ? あんなお花畑と友人だとか、自らの首を絞める行為でしかない。それに、ここにはそんなつまらない話をしに来たわけではないだろう?」

「ええ」

 

 邪悪な笑みを浮かべる。いつの間にか孫がいない。

 

「今回の報告ですが、まずあなたが所有していた口座に50万円を振り込みました」

「………はい?」

 

 今、凄い額が聞こえた気がするんだが……気のせいか?

 

「50万です。一学生には余りある額かもしれませんが、振り込ませていただきました」

「何で!?」

 

 思わず叫んでしまった。このジジイが言ったことは俺にとってとても信じられないことだったからだ。

 

「動機がどうあれ、あなたが他の生徒を助けたことに変わりありません。しかし、その後に教員を潰したのは問題視し、50万です」

「……それで、俺から吸い出したデータを買い取ろうってか?」

「いいえ。機体は回収させていただきましたが、データはそのままお使いください。残念ながら我々にあなたからデータを奪う方法はないので」

「なるほどな。確か、そのためにオルコットや凰のような最新の機体を持つ候補生がいるんだったか?」

「ええ。その通りです」

 

 でもそれってそんな解釈で良かったのか?

 少し不安になったが、今は黙っておこう。俺に有利に働いているのは確かだからな。

 

「ところで、あなたは今回の襲撃者は誰だか考えていますか?」

「篠ノ之束。もしかしたらアメリカ辺りが無人機開発に成功した可能性はあるかもしれないし、他にも天才がいるかもしれないが可能性としては70%は彼女だと思っている」

「そうですか。なるほど、悠夜君に聞いた通りですね。喧嘩が強い上に頭も回る。今後もその調子で頑張ってください」

 

 そう言ってジジイは立ち上がり、こちらに背を向けながら「お大事に」と言って部屋を出る。

 俺は近くにあった携帯電話を取って、ある番号に連絡した。しばらくのコール音の後に相手が電話に出る。

 

「お久しぶりです、武藤さん。少しお願いがあるのですが―――

 

 

 

 

 

 ―――手っ取り早く、命がけの戦いをして経験値が溜められる場所を紹介してくれませんか?」

 

 とりあえず、目下するべきことは俺自身の戦闘力のアップ。そして最新技術を使った機体のレベルアップだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 静流が自己のレベルアップを決意している頃、とある研究施設では本当ならあり得ないことが起こっていた。

 

『レイレイの言う通りだったよ。まっきーの戦闘力は高い。たぶん家に入ってもかなりの位に着くんじゃないかな~?』

「それは困るなー。まぁでもたぶんお嬢様が散々邪魔しちゃってるからおそらく好感度は信じられないくらい下がっちゃっていると思うから大丈夫かな」

 

 本来なら別の人間が座る席にはまだ高校生くらいの男が座っている。その男は先程から自身の携帯電話で誰かと話している。

 

『でもー、万が一ってことがあるよねー』

「それはないない。今はまだ大人しい方だけど、エアリアルオーガは邪魔されるのが一番嫌いだから。それに、いざとなったら僕が静流を消しちゃうしね。だって僕は、君はもちろん、簪に現当主様、そして虚お姉ちゃんをいただくつもりだから」

『わー、けだものー』

「君たちが魅力的なのが悪いんだよ。そして幸いなことに、僕にはそれをする力もある。近い内にIS学園に行くよ。そのための力も権力も手に入れたからね」

『楽しみにしてるよー』

「うん。じゃあね」

 

 そう言ってその男は通話を終わらせて改めて自分の前に跪かされている女性を見下ろす。

 

「一体、これはどういうことよ!?」

「どういうことも何も、あなたが無能で、技研そのものが第三世代の技術がないから提供したらこうなっただけですよ。そうじゃなければ、高校生になったばかりの僕に「所長」の座を奪われることも、こうして男は2人にそんな格好をされることもないのでは?」

 

 その言葉に女性は歯軋りをして睨みつけるが、少年は全く動じない。それどころか抑えている男たちがその少年に恐怖をするほどだ。

 

「こんなことして、ただで済むと思っているの!?」

「これはこれは……随分と怖いことを言いますね。まぁ、あなた程度の存在を消そうと思えば楽に消せるんですが」

 

 嘲笑いながらそう言ったその少年を、どうにかしようと暴れる女性。

 

「彼女を離してあげなさい」

 

 すると少年はそう言うと、男たちは驚いた。

 

「構いませんよ。その方があなたたちも良いでしょう?」

 

 男たちは渋々離す。女はすぐさま近くにあったガラスの灰皿をひったくって少年の頭を割ろうとした―――が、

 

 ―――ガシッ

 

 少年は素早く女性の手を掴んで受け止める。

 

「な、何で……」

「あなたは性格はともかく技術屋。そんな人が武器にするにも端末は使わないと踏んでいました。まぁもっとも、あなたの攻撃スピードは遅すぎて、これくらいなら他の鬼でも余裕で止められるどころか最悪の場合は全身骨折なんて洒落にもならないことをしますが。これでわかったでしょう? 女が男に身体能力で勝てない。勝てるとするなら、一般人相手に何かを習っている女が攻撃した時でしょう。大体、ISが出てから女性たちが優遇された時点で察してくださいよ」

 

 次第に灰皿を握る力が弱まり、離してしまったのでそのまま落下するが少年がそれを受け止めた。

 

「僕はあなたの所業に怒っているんですよ。別に織斑一夏君の機体開発を受け入れるのは研究所にとってもプラスになるので構わないのですが、代表候補生の機体開発を凍結させたのはいささかやりすぎましたね」

「し、仕方ないじゃない! だって白式は難しい機体で、第二を使っても解析が進まなくて―――」

「もう一度言いますが、それはあなた方が無能だからでしょう?」

 

 その言葉が刃へと変わり、女性に突き刺さる。

 

「そう、ここにいる人間はすべてが無能だ。だから僕のような子どもがいきなり所長になるんですよ? ああ、僕が所長になったので、打鉄弐式の凍結は解きます」

 

 ―――だって、不要でしょう?

 

 少年が浮かべるその笑みはとても邪悪で、非難されていた研究者たちは口をつぐむ。

 

「僕は基本的に怒りませんが、今回ばかりは別です。よもやあのような雑魚を優先させてあのように可憐で美しい少女のチャンスを潰したあなたを許す気はない。とはいえ、僕の二つ名に「鬼」はあれど、僕自身はあまり鬼ではない。なのであなたにチャンスをあげましょう」

「……チャンス、ですって?」

「そうです。これを」

 

 そう言って少年は封筒を渡す。

 女性はそれを受け取り、中を開けると辞令と書かれた紙が出てきた。

 

「ふざけないでよ!」

 

 すべてを呼んだ女性がそう叫び、紙を叩きつけた。

 

「ふざけてません。むしろ優遇していると言って良いでしょう。本来なら淘汰されるべき遺伝子を処理されずに後の世に残せるのですから。それに、これはあなたが美しいからこそ提案したことです。まぁもっとも、僕が恋い焦がれ、欲する彼女らとは天と地どころか大気圏ギリギリからマグマだまりぐらいまでの差はありますが。もっと言えば、あなたの存在がミジンコ程度ならば彼女らはまさしく神と言って差し支えない存在だ。ああ、それと僕のは不要ですよ。何故なら僕の性を慰めるべき女性は彼女らのみですので。それが気に入らなければ出て行くか、そのどちらです」

 

 事実上、それはクビだった。何故ならその紙には―――職員の疲れを取るための処理道具になることを書かれていたからだ。

 

 ………ちなみにその紙をひっくり返し、尚且つ火で炙ると「クビ」という文字が出てくるだけでなく、実際渡したのはダミーであり、本当の辞令は巧妙に隠されている。

 それに気付いた女性はこの後少年を訴えようとしたが、少年の手の物によって彼女が裏で行ったことが明るみに出てしまい、また少年の罪状は「なかったこと」として消されたのである。―――早坂零司の手によって。




ということで、これで第1章は終了です。
色々伏線を張ったし、張らなかったし、ダミーだったりと色々ありますが、次は第2章です。どうなるかはお楽しみに





・人物紹介(メタ発現含む)


舞崎静流(まいさき/しずる)

超暴力主義主人公。元不良で、中学3年生の時は裏学級員などと呼ばれていたクラスのまとめ役。彼がISを動かしたことで従兄が植物状態となり、祖父母は死亡。また、彼と深く関わった、ギリギリ関係を持っていないクロエも死亡している。そのこともあって女性に関して信じておらず、IS操縦者に対して全く信じていない。学園で友人と呼べるのは篠ノ之箒のみ。
執念深い性格で、一度敗北した相手を倒さないと気が済まない。現在は轡木十蔵を倒すために行動している。

使用IS:打鉄




桂木悠夜(かつらぎ/ゆうや)

十蔵の孫「轡木朱音」の彼氏。幼馴染という関係だったが、成就したのは最近。
元々は静流をボスとした不良チームの一員だったが、現在は高校生活中にエンジニアになって朱音と一緒に働くためにチームを脱退している。プラモが好きで、家には恋愛シミュレーションゲームがたくさんある。静流と零司にその趣味を植え付けた。
ちなみに前作の主人公と同名であるが、戦闘力が高く趣味が同じであれど不思議な力は持っていない。




早坂零司(はやさか/れいじ)

静流、悠夜と同じ不良チームに所属していた人間で、暗部と何故か関わりがある少年。倉持技研の第一研究所を乗っ取り、所長の座に就いて打鉄弐式の開発計画の凍結を解除した。事実上4股をしているが、本人は気にしていないどころかむしろ「それがどうした」と言わんばかりの態度。
ちなみに、彼を主人公とした話は本来ならあって、多くても10話構成なのだが、特徴が似ていることもあって先んじてここで出演することになった。
そして、おそらくそこまで出ることはない。




轡木朱音(くつわぎ/あかね)

轡木十蔵の孫。自称天才ではあるが、その頭脳はレベルが高く、代表候補生が大抵学年のトップの成績を納める中で模試ではセシリア、簪に次いで3位になっている。しかし本人はIS技術を医療技術に転移することしか頭になく、周りからの誘いを丁重にお断りしている。
前作と違い、一夏らと同い年。また、IS開発は行っていない。

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