桜と海と、艦娘と   作:万年デルタ

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2017年、
今年もよろしくお願いいたします。

冬休み、休暇はいかがでしたでしょうか。
私も年末は実家で
のんびり執筆の毎日でした。
艦これをプレイしたり
艦これ動画を見ながらアイデアを
思いついては消しての繰り返し…。

もっと戦闘パートを入れなければ!
セクハラはしばしのお休みです。




1-14 増援はいつ届くのか 【館山沖〜硫黄島】

千葉県館山沖

 

「すっごい大艦隊…」

 

漣がぽつりと呟く。

 

「そりゃそうだ、艦娘と

護衛対象の民間船を含めれば

総勢81隻の名実ともに連合艦隊だからな」

 

 

東京湾の入り口である館山沖を

艦隊は威風堂々と南下する。

 

 

☆☆☆☆

●艦隊編成

DDH3、『いずも』『ひゅうが』

DD等17

 

輸送・補給艦8

掃海母艦2

掃海艦1

海洋観測艦3

音響観測艦2

敷設艦1

潜水救難艦1

多目的支援艦1

 

潜水艦4

※艦隊と別行動、行き先の詳細不明

 

◯民間船

タンカー5

※4隻は艦娘(101護隊)重油運搬船

※もう1隻は自衛隊徴用の航空燃料運搬船

○艦娘32

空母5

加賀、蒼龍、雲龍、飛鷹、千代田

戦艦3

金剛、霧島、伊勢

重巡5

妙高、足柄、愛宕、利根、筑摩

軽巡5

天龍、阿武隈、川内、大淀、鹿島

駆逐14

白雪、漣、雷、

村雨、夕立、五月雨、

朝潮、満潮、黒潮、親潮、

高波、秋月、照月、島風

 

☆☆☆☆

 

 

艦隊編成を終えた『第1護衛任務部隊』は

速力8kt(時速15km)という、

人がジョギングする程度の

ゆっくりしたスピードで南下していた。

 

観音崎沖で海戦が起きたり、

どっかの『霧の艦隊』が出現したり…

ということもなく一路南鳥島への

最短コースを取っている。

 

 

「数は多い癖にスピードは

鈍亀ってダサくない、ご主人様?」

 

((おどりゃ『ザザナミ』、

提督をご主人様と呼ぶとは

良い度胸してるじゃねぇか…?!))

 

他の艦娘の多くが羨ましがる(妬みか?)

が気にせず会話し続ける二人。

因みに『ザザナミ』とは

提督がいつも騒がしい漣につけた蔑称、

本人は割りとどーでもいいらしい。

 

「タンカーとか民間船もいるし、

自衛艦にも遅いのがいるから仕方ねえだろ」

 

「でもでも折角の出撃なんだから

もっとこう、

『駆逐艦漣、最大戦速ッ!』

でピューンって感じで航行するみたいな?」

 

「燃料が無くなっても知らねえぞ」

 

「そこはタンカーに

給油してもらうし行けるっしょ!」

 

「お前だけ燃料切れで

置いてっても良いんだぜ?」

 

「マジサーセンでした

反省してますご主人様ぁ…。

てか部隊名ダサ過ぎでしょ。

もっとこう…イケてるネーミングが

あると思うんだけどなぁ?」

 

「まあな…例えば?」

 

「『提督と愉快な

手下たち〜深海棲艦は皆殺し❤︎〜』

『美少女戦隊リターンズ

〜海に代わってお仕置きよ!〜』とか…」

 

「却下!論外!センスゼロ!」

 

「じゃあ…

『菊池ハーレム〜淫欲の宴〜』は?」

 

「……マトモなネーミングは無いのか」

 

退屈な航海であるものの

艦娘たち話しながらなら辛くはない。

無論索敵はしつつである。

 

 

「なあ大淀。

燃料や弾薬の保有状況はどうだ?」

 

「現在の重油量でなら単純計算ですが

巡航速度で艦隊が地球一周出来ます。

しかし戦闘を考慮しますと

やや心細いですね、今回の作戦は

期間も未定ですし予備も

十分とは言い切れないかと」

 

「地球一周と聞くとスゲーって思うけど

直線距離かつ巡航速度で

走った場合だからなあ参考程度だし。

最大戦速出したら

低燃費って何?状態だし、

無駄な戦闘や深追いはしない方がいいな」

 

「また弾薬も全く

生産ラインが出来上がっていません、

全国各地で妖精や

民間企業による『手作り』状態。

今回搭載した量では

全力戦闘は3回が限度かと思います」

 

大淀が艦隊の厳しい懐事情を答える。

 

燃料もそうだが弾薬が無ければ

軍用艦の役割を果たせずに

ただのハリボテになってしまう。

艦娘が現れてからすぐに

弾薬の製造を開始したのだが

先述の通り手作業で

ガリガリと砲弾を作ったところで

完成するのはほんの僅か。

 

普段から自衛隊の銃砲弾を

製造している民間企業に

『帝国海軍』規格の砲弾を

発注しているものの、

製造ラインがなかなか完成しない。

 

ぶっちゃけると海上自衛隊と

帝国海軍は同じ日本の

海軍であっても実際は別の軍隊なのだ。

12.7センチ砲弾のサイズは

同じでも規格は違うし装填もできない。

 

つまりーー

 

「ドンパチを控えつつ、

被害を最低限に留めるしか

策は無いということですね、司令」

 

俺の言いたい事を代言した親潮。

真面目な娘は可愛いな。

朝潮や妙高もそうだが

もっと愛でたくなる。

 

「そういうこっちゃ。

親潮は賢いなぁ、入港したら

ナデナデしてやるからな!」

 

「あ、ありがとうございます!

これでも状況分析は日頃から

欠かさず行なっていますから!」

 

素直に喜ぶ親潮の笑顔が目に浮かぶ。

彼女や朝潮が学校に通っていたら

間違いなく委員長だろう、

俺が推薦演説してやろう。

 

「でもどうやって弾の消費を

抑えながら敵を倒すのデスカ?」

 

「んー基本は他の護衛艦や

哨戒機に任せつつ、敵の主力艦や

大規模艦隊が現れたらそこそこ

攻勢に出るってこと、OK?」

 

「はいは~い♪

つまり弱い敵は護衛艦にお願いして、

強敵が出てきたら私たちが臨機応変に

対応ってことかしら〜!」

 

「村雨、なんだかそれじゃあ

行き当たりばったりっぽい〜?」

 

「『ぽい』じゃなくて

事実なんだよなこれが…」

 

哀しいかな村雨と夕立の

ボケツッコミは的を得ていた。

事実この部隊は数だけは多いが

戦闘は数回しかこなせないため

貧弱と言わざるを得ない。

もっとも護衛艦も同じ様なものだが。

 

補給艦や輸送艦には

予備弾薬も載せてはいるが、

補給している間があるとも限らない。

敵を倒しつつも弾を節約せねばならない。

 

 

※※※※

 

数時間後

 

「各部隊指揮官宛、南鳥島周辺で敵潜水艦を発見。哨戒機による掃討を開始した」

 

「CED101了解した」

 

突如入ってきた連絡に返事をしつつ、かんがえごとをする。

 

う~ん参ったな。

最初の目的地であるマーカス周辺に敵潜がいるとなると、輸送任務の遂行が困難になるぞ。

 

そう悩んでいると同行する民間タンカーや小笠原丸がゴネ始めた。

 

「ちょっと自衛隊さん、いくら守ってくれるといっても流石に嫌ですよ」

 

「こちら小笠原丸です、ウチだって民間人乗せてるんです。

大体南鳥島まで一緒に来いというのが変な話でしょう。先に父島に向かってくださいよ!」

 

「タンカーも父島沖で待機するんですから無理して危ない場所に行く義理はないです。

契約では了承しましたが状況が変わったなら話は変わります!」

 

敵がいるとわかると民間商船組が父島へ行けと言い始めた。

分からなくもない。

『おが丸』が遠回りするのは船団護衛してもらう為、わざわざ行く必要の無い危ないところになど誰が好んでいくだろうか。

 

自衛隊側も説得を試みたがまるで聞く耳を持たず、部隊司令部も上と一悶着あった様だが民間の主張を優先した。

 

 

「こちら部隊指揮官です。

わかりました、南鳥島への回航を延期し先に父島へ向かいます」

 

 

南東へ向かっていた艦隊は南西に舵を取り時刻は1700を迎えた。

 

 

…………

 

「提督、夕食の準備が整いました。」

 

「サンキュー、一緒に士官食堂まで行こうぜ」

 

「はい是非。」

 

士官食堂で夕食を食べつつちょっとした会議を行う。

 

「村上はどう思うよ?」

 

「民間に譲歩したとはいえ本来の目的である『南鳥島への増援輸送』が疎かになるのはなんとも言えんな」

 

「そりゃそうだけど自衛隊の都合で商船を危険に晒したら昔と変わんないだろ。

タンカーや客船を沈めたらそれこそ国民から叩かれるどこじゃ済まないぜ?」

 

「ですが私としては南鳥島を先に増強すべきだと考えます。」

 

もう過ぎた話ですが、と加賀が付け足す。

 

「そりゃ増援を送るに越したことはないけどそれはあくまで自衛隊単体の部隊だったらの話だ。

徴用しているとはいえ民間のタンカー、道中が危険だから守りますって名目の護衛対象の客船を連れ回すのはちょっと筋が通らないっていう事だよ」

 

「国家の一大事なんだ、悠長な事を言ってられないだろう」

 

「おいおい勘違いしてないか?

南鳥島はただの領土だ、現地に職員がいるとはいえ商船の乗員乗客を同行させるのはやり過ぎだと言ってるんだ。

そう考えると純粋な戦闘艦だけで輸送艦を伴って行くほうが理に適っていると思うけどな」

 

「だがマーカスの職員や隊員にもしもの事があったら…!」

 

「あそこに何人駐留しているか知ってるか?約30名だそうだ。

タンカー5隻で乗員60名として客船は2、300の客と乗員が乗っている。

どちらを優先すべきかは…わかるな?」

 

「なっ…?!

それじゃあマーカスは、『山下』は見捨ててもいいって言うのか?」

 

俺の言葉に村上がやや声を荒げるが事実に変わりはない。

 

「そうは言ってないだろ。

ただ関係無い民間人を連れて行っても邪魔だし足手纏いになる、だから父島で分離した方が憂い無く輸送任務に集中できると言いたいんだって」

 

「むっ…そうか」

 

渋々黙る村上。

 

「士官室から艦橋。

加賀、飛行長だが整備の事で話があるんだけど艦橋までいいか?」

 

艦橋の妖精から呼ばれた加賀は食事も終えていたためすぐさま席を外す。

 

「提督、村上3佐お先に失礼します。」

 

「うん行っておいで」

 

加賀が出て行き二人になった俺たちは先ほどの話を続ける。

 

「…俺とていざという時の覚悟はできている。だがその時に納得できるかと問われれば納得はできないだろうな」

 

「それが人間ってもんだろ。

その『いざ』という時が来ないのを深海棲艦に祈るしかねぇわな」

 

 

※※※※

 

硫黄島近海

 

 

「菊池、もう直ぐ硫黄島に着くぞ」

 

「ああ」

 

 

父島で非戦闘艦と民間商船そして護衛艦と艦娘の一部を分離し、艦隊は硫黄島まで進出した。

ここで航空燃料や補給物品、陸空自の防空・対艦ミサイル部隊の一部を揚陸し、再び父島に戻る事になっている。

 

 

「あの時は俺も熱くなったが公人としてはお前が正しいと思う、私人としては納得できんが」

 

「俺だって山下やマーカスを見捨てたくねえよ。でも立場が立場だ、助けたいのは山々だけどおいそれと簡単に行けるもんじゃない」

 

「菊池…」

 

「さ、揚陸を済ませてちゃっちゃとマーカスに増援送りに行こうぜ!」

 

暗い雰囲気を吹き飛ばそうと村上に明るく振る舞う。

 

「カラ元気でも出さないとやっていられないしな。お前の言う通りだ、さっさと終わらせてしまおう」

 

揚陸に直接関わらない俺たちは硫黄島の周りで対潜哨戒をしつつ待機していた。

 

「それにしても静か過ぎる、道中も敵は襲って来ないときた。嵐の前の静けさってやつなのか奴らが何を考えているのか不気味でしょうがないな…」

 

揚陸作業を眺めつつ呟く。

 

「なあ提督おかしいと思わねぇか?

奴らが増援の輸送を見逃すってのも変だし、輸送任務だと知らないにしてもこの大艦隊を見つけたらすぐに攻撃してくるはずだろ。

オレが深海棲艦だったら迷わず襲撃してるぜ?」

 

天龍が反応する。

 

「天龍もそう思うか。

どうも敵の手の上で転がされている気がしてソワソワするんだよな」

 

雲龍が俺の呟きに反応した。

 

「ふーん…もし敵がわざと見逃しているとしたら、何を狙っているのかしらね?」

 

「こればかりは戦況分析もできませんね、情報がなさ過ぎます。

偵察衛星や潜水艦からの情報は入っていないのですか?」

 

雲龍の問いに霧島がお手上げだと助けを求めて来た。

 

 

偵察衛星は常時付近海域を捜索するが海の他には画像に写らず、敵の勢力や位置は全く掴めていなかった。

 

南鳥島近海に進出した味方の潜水艦からもその艦種の特性上頻繁に情報が送られてくるわけもなく、一日に1、2回連絡があればマシ程度の頻度であった。

 

『戦場の霧』によって統幕や海幕といった上級司令部が判断に困っているということは、必然的に前線部隊はそれ以下の情報しか降りて来ないのは明白だ。

戦場の霧とはプロイセンの軍人で軍事学者クラウゼヴィッツが定義したもので、作戦遂行に必要な情報や情勢が不完全又は鮮度が低い等の理由で判断に充分な材料となり得ないことを指す。

 

敵がいないということはわかっているのだが、それでさえ数時間おきだったりやや古い情報であるため最新・確実であるとは言い切れない。

 

艦隊も護衛艦や空母、重巡からも哨戒ヘリを出し目の前の硫黄島から索敵機を発進させているが未だ敵を一隻も見つけられていない。

 

 

「残念だが敵の動向は何も掴めていない。

厚木や硫黄島の哨戒部隊や空自の戦闘機も随時索敵しているが何も発見できていないそうだ」

 

敵がマーカスを狙うというのはガセなのではないかという疑惑も無いわけではなかった。

しかし現に西之島に出現している以上小笠原やマーカスを放置する訳にはいかず、増援輸送と敵撲滅も兼ねてこの大艦隊が組まれたのだ。

 

これで敵は現れず海上自衛隊は油を使っただけでしたなんて事になったら政府や自衛隊の上層部の首が両手では数えられないくらいに飛ぶだろう。

 

「小笠原まで油を捨てに行ったとか言われちゃっても困るよね~」

 

島風の一言はこの艦隊皆が思っている事を代言していた。もしこれが深海棲艦の偽報であれば正しく戦わずして勝つ戦略であり、人類側は戦力と貴重な油を疲労・浪費しただけでなく優秀な人材を更迭される事になるだろう。

 

「とはいえ今は俺たちがすべき事をなすだけだ。揚陸が終われば父島に向かい艦隊の補給をする、それまで極力休息を取るようにしておくんだ」

 

「「了解」」

 

 

……

 

 

南国特有の透明度の高い海はそんな人間たちの心は知らぬと言わんばかりに太陽を反射し自らの職務を全うしていた。

海中には時折サメが姿を見せ獲物が現れないか探っている。

 

そんな南の楽園にあって俺たちは何をしているのだろうか?

 

深海棲艦など最初からおらず、俺や他の人間たちの妄想や幻覚だったのでは無いかとふと思ってしまう。

だが今乗っている加賀や周りの艦娘のフネや護衛艦群がそんな訳無いだろうと現実に引き戻す。

 

硫黄島と艦隊の間を輸送艦のホバークラフトがひっきりなしに往復し、機材や車両といった重装備を運搬している。

 

『大発』を使った蟻輸送のようだと思ったがあながち間違えでは無いかもしれない。

岸壁が無い硫黄島ではホバークラフトを使った揚陸がメインだそうで、よくある光景だそうだ。

 

民間タンカーから長いケーブルを通して陸上タンクへ航空燃料が送られる。

今この場を狙われたら大惨事は免れないだろう、しかし敵はこの機会を見逃してくれたようで揚陸終了まで現れなかった。

 

 

……

 

揚陸の進捗状況が80パーセントを越えた頃、島である異変がおこった。

 

「ち、ちょっとぉ~アレ凄くない~?!」

 

愛宕ののんびりした声に島を見れば、

黒い煙と炎が島の平野の一部から噴き上がっているのが確認できた。

 

「え?ってええぇーー?!?!

アレやべーんじゃねぇの?島が噴火してんじゃんか?!」

 

「なんじゃそんな慌てて。

提督は驚き過ぎなn……ってうおおぉーー?!?!

ちくまぁー、筑摩ァー!島が怒り狂って火を噴いておるぞ?!」

 

「…姉さん落ち着いてください。

あれは硫黄島ではよくある光景なんです、あれは『ミリオンダラーホール』という旧噴火口あたりですね」

 

「へ、そうなのか…?」

 

何故筑摩が硫黄島の事を知っているのかは定かではないが、硫黄島ではちょくちょく火山がそこらかしこから噴き出るらしい。

ミリオンなんとかという地名の由来はかつて米軍がそこに兵器を放棄し、その額が100万ドル相当だかららしい。

 

そんな島の噴火も気にせずにホバークラフトはせっせと働きアリのように揚陸を続ける。

 

噴火も収まったのと時を同じくして揚陸も終了し、艦隊は移動の準備をせっせと行う。

 

「そんじゃあ父島へ向かうぞ~!」

 

「「おー!!」」

 

「…なんでこんな緩いムードになってるんだ」

 

後ろからツッコミが飛んできたので、振り向くとやはり村上だった。

 

「やっぱ気分の持ちようは大事だと思うんだよなぁ」

 

「いやそこは引き締めて行くべきじゃ無いのか?」

 

「気張り過ぎてもダメですよ村上さん」

 

「白雪の言う通りだ、ただでさえ常に緊張状態なんだから時に緩ませることも必要だ。

イケメン3佐曰く『輪ゴムを常に伸ばしてると使えなくなる』だぜ?」

 

「それお前が考えた迷言だろ…。

自称イケメンは痛すぎると思うが」

 

「自分に自信を持てない奴は恋も戦争も勝てない、ここテストに出るぞ〜」

 

「「は〜い♪」」

 

なんか何人か本気にしているが

そこは触れないでおこう…。

 

 

……

 

「揚陸終了、各部隊は陣形を形成せよ」

 

どうやら終わったらしい。

 

「総員聞け、父島で一旦補給したのち目的地である南鳥島…マーカスに向かう。

今のところ敵は現れていないがマーカス周辺には潜水艦や軽巡クラスが出没しているとの情報が入ってきている。

その障害を排除し彼の地に増援の揚陸を行う。

 

今いる『父島沖海戦』参加メンバーから聞いたと思うが敵は数も多い、こちらは弾薬にあまり余裕も無い。

俺を含めた各員が最善の方法と努力をしつつ無事作戦を成功に繋げられる事を期待する、返事ッ!」

 

「「了解ッ!!」」

 

「うっし、第101護衛隊出港用意!」

 

(待ってろよ山下、もう少しでマーカスに行くからな)

 

明るく振る舞いつつも心の中では焦る俺がいた…。




※現在父島には補給部隊と護衛艦隊が残留。

●父島守備艦隊
護衛艦5 旗艦 護衛艦『てるづき』
戦艦 伊勢
空母 千代田
重巡 妙高
軽巡 大淀
駆逐艦 秋月、朝潮、満潮、黒潮、親潮
●補給・輸送部隊
輸送艦 2マーカス増援部隊搭載中
補給艦3
掃海母艦2
掃海艦1
海洋観測艦3
音響観測艦2
敷設艦1
潜水救難艦1
多目的支援艦1

民間タンカー4 艦娘用重油運搬船
小笠原丸 旅客船

※次回の流れ
ピンチ!…以上です。


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