桜と海と、艦娘と   作:万年デルタ

29 / 59
内閣の閣僚会議にひょっこり参加して各省庁に現場の意見を伝えた提督一行。
翌日は防衛省で『南鳥島』防衛の作戦会議に参加する。
しかし防衛大臣がやや問題がある人物のようで…


1-10 支持率優先の政治 【防衛省】

防衛省某所 0830i

 

 

 

「…それでは会議を始めたいと思います」

 

司会役の2佐の開始の合図と共に内局・自衛隊トップが集う会議は始まった。

 

 

昨日の会議が他社の社長との意見交換や現場の意見を言う場だとすれば、これは会社の不平不満やアイデア、リコメンド(提言)を会社の上層部に聞いてもらう貴重な場だ。

 

総理や他省庁の大臣にズバズバと物申す俺も、流石に直属の上司上官にはある程度の礼儀を持って接する。

 

「先日の『西之島沖海戦』及び『父島沖海戦』で私は護衛艦二隻、艦娘が運航する戦艦や他の艦船を無用に損傷させ、沈没させる一歩手前でした。

この件については全て私一人の責任です」

 

まず口にしたのは謝罪の言葉。

 

「入港して直ぐに開いたテレビ会議でも言ったがそれはもう良い。菊池3佐に求めているのは謝罪ではなく行動だ、これからどうすればいいのかじっくり話す場ということを認識してもらいたい」

 

海幕長がフォローしてくれて、謝罪はいいから早く本題に移れと催促してくれる。

 

「ありがとうございます。

では小笠原諸島を巡る方針とその手段・対処について調整と細部を煮詰めたいと思います」

 

 

俺自身も小笠原諸島をどう守るか詳しく聞かされていないのでさっさと本題に移りたいのだ。

先日の戦闘の反省とレポートは既に参加部隊同士で完成させ提出済みだ。

 

 

陸海空の防衛部長が中心となり敵が狙ってくると思われる『南鳥島』に部隊を送り防衛を強化するという説明をする。

 

「島にいる関係省庁職員ですがどうする?」

 

そうなのだ、島には自衛隊以外にも他省庁の職員が在駐して施設の保守にあたっている。

 

「増強部隊の揚陸と同時に引き揚げるしかないでしょう。

戦闘が始まれば通常業務は出来ませんし、いたところで無駄な死傷者を出すだけです」

 

俺がきっぱりと言うとそれは即決された。

いやいや俺ごときが言わなくても普通通達出すだろ、仕事遅すぎ。

いままで何をやってたんだこいつらは。

 

いちいち俺が細部まで言わないと作戦も練れないとか勘弁してほしい。

てかこれ作戦以前の問題だって…。

 

 

…………

 

作戦を煮詰まってきたところで肝心な事を聞いていなかった。

 

 

「次に我が方が劣勢となった場合、島はどうするのかお聞きしたい」

 

「私が答えよう」

 

いままで担当者が対応してきた質問に防衛大臣自ら答える。

 

「劣勢にならないようにするのが君たち自衛官の役目だろう?

あの島は我が国固有の領土なのだからしっかり守ってもらわねば困るよ」

 

「失礼ですが大臣、我々自衛官は身を以て責務の完遂に勤める所存ですが物事に絶対はありません。

我々は旧軍とは違うのです、撤退したりその後の奪回作戦についても可能性を考え腹案を持つべきです!」

 

いやいや大臣閣下それはねーですよ。

 

敵は深海棲艦であってかつてのような人間では無いしどんな物量・戦術で攻めて来るのかも分からない。

それなのに何時ぞやの軍部や政府の様に言われてしまうと自然と声も大きくなる。

 

「菊池3佐といったね、君は何か勘違いをしてないか?」

 

「と申しますと?」

 

およ?意外と物分かりのいい人なのか?

 

「たかが3佐やら酸素だか知らんが自分の立場を理解していない様だな。

役職や階級に差はあれど私も君も『公務員』なのだ、総理の命令は国民の命令でもある。総理はこの作戦に関して『国土の固持』を望まれているのだ」

 

……は?

 

室内の幕僚長や他の幕僚らを見渡すが『分かってくれ』のような苦い顔をする。

 

横に座るどこかの陸1佐のおっちゃんが『大臣は総理の腰巾着なんだ、支持率が云々常に言ってんだ』と耳打ちしてくれた。

 

「…大臣それはつまり『政権維持』を目的としたパフォーマンスであると認識で宜しいですか?」

 

「何を言うかッ?!

国や自衛隊が領土を守るのは当然の事だろう?!それなのに当の自衛官が『守れません』ではいかんと言っておるのだ!!」

 

 

大臣の意見は表ヅラは正しく聞こえるが

その目的は『人気』の為だと言うことがよく分かった。

だがここで以前の様にキレる俺じゃない。

 

 

「失礼致しました『大臣閣下』!!

仰る通り領土を守るのは当然の事、そして国民たる自衛官や駐在職員を守るのも我々の責務であります。

しかしながら有力な敵が来て見殺しにする訳は無いでしょう…?

 

その辺りも対策を練らねば国民の期待を踏みにじると言うもの。

それは国民に選ばれた国会議員による国会から指名された『総理大臣閣下』の意向にも背くものでは無いでしょうか…?

まあ私如きに言われずともそうお考えでしょうがね…」

 

 

キレて物事が進むなら困らない。

だがオトナになれば世の中そうはいかない事は嫌という程思い知らされる。

そこで大臣を立てつつも理論詰めでこちらの意見を通せるように話を持っていく。

 

「ぐぅ、この若造めがっ…」

 

「ささ、大臣閣下続けましょうか」

 

そこでそそくさと入って来た事務官が大臣に耳打ちする。

 

「すまないが私は関係省庁との調整会議に出席せねばならん。

決済については戻り次第査収する、では急ぐのでな…」

 

場の空気から逃れたかったのかこれ幸いと荷物をまとめて出て行ってしまった。

 

場の空気が軽くなり司会役が休憩にすると宣言し、胸糞悪い作戦会議は一旦終わることになった。

 

「菊池お前は全く、ハラハラさせやがって」

 

「司令官の凛とした対応に秋月、感激致しました!」

 

末席に座っていた村上や艦娘が声を掛けてくれる。

秋月のキャラが相変わらずブレッブレなんですがそれはいいんですかねぇ?

 

 

そんなこんなでリフレッシュしていると

「おうオメェなかなかやるじゃねぇか!!」

 

<バンッ!!>

 

「う、うぇっ?

な、なんすか一体?!」

 

いきなり横にいた陸1佐に肩を叩かれビビりまくる。

 

「オメェが俺たちが言いたかったことを全部言ってくれたおかげでここにいる奴らもスッキリしてンだよ!」

 

ガハハハという擬音がぴったりな笑顔で笑うこの陸1佐…誰?

 

「おおっと自己紹介がまだだったな、俺ァ陸自の『第2地対艦ミサイル連隊』の連隊長、峯木ってんだ!

見ての通り『市ヶ谷』の奴らもあのクソ大臣にゃあ頭が上がんなくてよ、そこにオメェが一泡吹かせてくれたって訳よ!!」

 

再び肩をバンバンと叩くこのおっちゃん、

室内には統幕長や各幕長もいるのに肝っ玉座り過ぎだろオイ。

だが他のお偉いさんはそれを咎めるでもなく概ね連隊長の言葉を肯定しているようだった。

 

「ミサイル連隊って言えば南鳥島に増援で行く部隊じゃないですか!」

 

「おうよ!オメェがあそこで言ってなかったら俺がブチギレてたぜ!!」

 

連隊長の言う事ももっともだ。

部下をむざむざ死地に赴かせるなんて誰がするかってんだ。

 

「この後も頼むぜ!」

 

 

…………

 

その後はトントン拍子で会議は進んだ。

 

南鳥島への増援は勿論、その撤退やその支援を行う輸送部隊の調整も行う。

手配と言っても俺は部隊をどう動かすかアドバイスや依頼を主にやって、本職の海幕や陸空幕僚や関係部隊長が細かい調整をした。

 

「じゃ俺ァこの後東京にいる同期と飲み行っから作戦頑張ろうぜ!」

 

連隊長はガハハと笑いながら退出していった。きっとオヤジとか呼ばれてるんだろう。

 

「ふぃ〜お堅い人と話すのは慣れねぇ」

 

「司令官格好良かったかも、です!」

 

「サンキュー高波、お前も可愛いぞ〜!」

 

「提督が大臣に反抗しかけた時はどうなるかと肝を冷やしました」

 

「ありゃ誰かが言わないとまずい所だったしこの場の全員が思ったことだろ。大淀にも普段から心配かけてばっかりだからな、苦労をかけるけどよろしく頼むな!」

 

「そ、そんな可愛いだなんて〜…

嬉しいかも、です」

 

「私はただやるべき事をこなしているだけです、苦労をかけるだなんて…」

 

声を掛けてくれた高波と大淀に感謝を述べる。ついでにナデナデしてあげると感謝の言葉が嬉しいのか幸せそうな表情を見せる二人。

疲れているのか顔が赤くなっている。

↑たぶん違います

 

 

離れた場所では村雨や千代田、金剛と足柄プラス野郎二人が何やら話していた。

 

村雨(ね、スゴいでしょ?)

 

足柄(あれは…グッと来るわね!)

 

金剛(んもうダーリンったらぁ〜ん!

提督クール過ぎマース!!)

 

千代田(わ、私も撫ででもらいたくなってきちゃった…)

 

加賀(何故か見ているとイライラしてきました。)

 

村上(なんで俺も巻き込まれているんだ…)

 

警務隊長(そう腐るな村上3佐、彼が艦娘に変な真似をしないか調査もしなくてはならん。こうして艦娘の話を聞くのも貴重な情報源なのだよ?)

 

村上(何故あいつばかりモテるんだァー?!)

 

 

何やら不穏な雰囲気を漂わせているので関わらないでおこう…。

 

 

※※※※

 

ホテルグランドヒル市ヶ谷内

とあるバー

 

 

「…それで言ってやったのよ、私を舐めないでってね!!」

 

「マジで?足柄気ぃ強すぎだろ?!」

 

「提督ゥ、私の話も聞いてほしいデース!」

 

「ちょっと金剛、私が話してるんだから順番待ちなさいよ!」

 

 

ホテルに着いてシャワーを浴びた後館内にあるバーで金剛、足柄の二人と飲んでいた。

 

「あー楽しいなぁ。二人とも酒強いなぁ」

 

「足柄はまだ序の口で酔っ払うと泣き始めるのデス、これがまた面倒なんデース」

 

「ちょっと金剛ぉバラさないでよ?!」

 

「可愛くていいんじゃないか?

そこまでは飲まないし飲ませないから

安心してくれぇ〜い!」

 

「さっすが提督イッケメ〜ン!」

 

「 言われなくても知ってるよー!

そういう足柄もセクシーで食べちゃいたいぐらいだぜ!」

 

「キャー嬉しいー!!」

 

金剛(oh…逆効果デース…)

 

「金剛もさぁ〜、普段から可愛いけど

ほんのり赤くなってる今もいいなぁ。

ほっぺた突っつきたくなるぜぇ〜」

 

「ahhn…!提督の指なんだかいやらしいデース!」

 

「アンタなんとか言って嬉しそうじゃないのぉ?!」

 

「提督に触ってもらえるなら時と場所なんて関係ナッシンデース!!」

 

「ムッキー!!」

 

よく言えば楽しく、悪く言えば酔っ払っていた。

 

「足柄も妬むなってぇー、ほ〜れ」

 

「ああん、ほっぺた突っつかないでぇ〜」

 

「足柄も何とか言って嬉しがってるデース!!」

 

「「ギャハハハハ!!」」

 

きっかけはホテルに着いてすぐ二人にこれから飲もうと誘われたからだ。

 

夜は予定もなかったから了承し、ウキウキ気分でシャワーで身を清め髪もセットした。

 

特に話題らしい話題もないが楽しく夜は更けていく。

 

 

…………

 

「そろそろお開きにするか」

 

「そうですネー、程々が一番デース!」

 

「名残惜しいけどそうねぇ〜!」

 

「ん〜マスターお勘定ぉ!!」

 

 

ややふらつく二人を両手で支えながら、

ハタから見れば俺が支えられているだろうが部屋まで送っていく。

 

 

「ほれ金剛着いたぞ〜」

 

「ベッドまでお姫様だっこ〜!」

 

「はいはい、抱っこはしないけど部屋の中まで運びますよー」

 

「テートクのケチ、意気地無し〜!」

 

「『デース』が無いとキャラ崩壊するからダメだ!」

 

「理由が意味不明デース?!」

 

それでもベッドに寝かせつけてやり次は足柄の番だ。

 

「足柄の部屋まで行くぞー」

 

「よろしくぅ〜」

 

 

……

 

 

と言ったものの

「ほらぁ星が綺麗ねぇ!」

 

「部屋に帰らないんかい!」

 

「酔いを醒ます為に外の空気を吸いたいのよぉ、そこにビーチチェアがあるから座りましょ!」

 

 

あーだこーだ理由を付けられて気が付けば屋上に来ていた。

利用客用なのだろう、置いてあるビーチチェアに深く座る。

 

(フフン!他の艦娘には負けないわ!

提督と結ばれるのはこの私!)

 

「酒が強かったのかなぁ?」

 

「ねえ提督空見て、すごい綺麗よ!」

 

足柄に言われて空を見上げれば小笠原でみた夜空には劣るものの綺麗な星空が広がっていた。

 

「まぁまぁだな」

 

「何よまぁまぁって?!」

 

「夜空よりも足柄の方が綺麗さ…」

 

「そんなベタな台詞でこの私が喜ぶと思っているの?!」

 

「ヒック、えー本当の事言っただけなんだけどな」

 

「ま、まあ嫌じゃないわよ?」

 

「素直でよろしい!

でも足柄は本当に美人だよなー」

 

「どうしたの急に、提督酔ってるの?」

 

「…ほんの少しな」

 

(私も少しだけ酔ってるけど提督は大丈夫かしら?

私から誘ったけどいざ面と向かって言われると困るわね…)

 

「この前の夜戦の話をしてもいいかな?」

 

「うん、いいわよ」

 

「星も綺麗で月が美しい夜だった、俺は提督として自惚れていた。

そして艦娘を傷付け沈めかけた、最低な指揮官だよ」

 

提督は続ける。

 

「誰も沈まなかったのは幸いだった。

そんな俺を足柄も含め艦娘は慕ってくれている…。

俺は強くない、でも強くなる。

だから今だけは、弱音を吐かせてくれよ…」

 

弱気な提督は初めてだった。

軽々しい提督や凛々しい提督は見たことはあったが、こうして弱音を吐く姿を見せたのはこれが初めてだ。

 

そんな彼にどきりと胸がときめいた。

普段見せぬ姿を私に見せたのは心を許している証拠なのだろう、それが嬉しい。

 

「いいんじゃないかしら、人間誰しも完璧じゃないわよ。

私は提督のそんな所も『好き』よ…って?!」

 

しまった!!何自然に告白してるのよ私?!

 

「はは、ありがとな。

足柄のその優しい母性があるところ、俺も好きだぜ」

 

「?!?!」

 

「巷じゃ行き遅れたOLとかネタにされてるけど誰が言ってるんだか、どーせ足柄の人気を妬むやつの仕業に違いない。

実はさ、こんな場面で言うことじゃないと思うんだけど昨日の夜村雨に告白されてな。

嬉しい反面こんな俺でいいのかなって、俺としても艦娘全員と付き合いたいけど最低すぎるよな。

でもこうして想ってくれている艦娘がいるのであれば応えてあげたい、こんな俺でもいいかな?」

 

困ったように笑顔で問いかける提督は言葉に出来ないぐらい格好良かった。

ときめき、一言で言えばそうなる。

 

「その、ごめんなさい!!」

 

「え”、もしかして拒否られた?!」

 

涙を流して謝る足柄に嫌われたと思い流石にショックを受ける。

涙を流してそれを拭く姿に喪失感が込み上げる。

 

「ち、違うの!今まで私が提督の地位とかそういった目でしか見てなかったからその謝罪よ?!

別に提督が貞操無しとかプレイボーイだから嫌とかそういう意味じゃないのよ?!?!」

 

「おっ、そうか安心したぜ…」

 

「でもどうして私に弱気な姿を見せてくれたの?」

 

「うん、なんていうかなぁ〜。

足柄なら受け入れてくれる、慰めてくれるって思えたんだ」

 

「提督…」

 

俺は椅子から立ち上がり彼女に覆い被さる。

 

「こんな俺で良ければ…」

 

「こんな私で良かったら…」

 

目を閉じて唇を近付けそのまま…

 

 

<ギィ、バターン!!>

 

「提督、足柄こちらですか…ってどうされましたか?」

 

いい場面で屋上に来たのは加賀だった。

とにかくこの場を誤魔化すしかない!

 

「おっ、おう!!

見ての通り足柄は泣き上戸みたいでなぁっ!風に当たって酔いを覚ましてたんだよ、なっ?!」

 

「えっ?え、ええそうなのよ!!

も、もう酔いも覚めたからこれから部屋に帰ろうとしていたところなの!

提督が私を引っ張って立たせてくれようとしていたのよ!!」

 

…おい足柄、細かく説明しすぎるとバレる。

 

「…そう、なら早く部屋に戻りましょう。

夜も遅いし男女二人が一緒というのも

風紀的によろしくないでしょうし。」

 

「そ、それもそうだよなっ!」

 

「そうね、じゃあ私は先に帰るわねっ!」

 

 

そう言うと足柄は退散していった。

 

「提督…。」

 

「はい何でしょうか?!」

 

「変な事していませんでしたか?」

 

「え、別にしてないけど?

あ、もしかして緊急事態でも起きた?」

 

「いえ起きていませんが。」

 

「よし平和ならいいんだ、さあ寝るぞ!」

 

「絶対何かありましたね。」

 

「無いない、やましい事はしてない」

 

「まあいいでしょう。」

 

ほっ、助かった…!

 

不審な目で見る加賀だったが納得したのか帰ってくれた。

何でも俺に話があったようで部屋に来たらいなくて探していたらしい。

 

加賀には少し悪い事をしたな。

 

部屋に戻ってから足柄と加賀にお詫びのLINEを送って風呂に入って寝た。

 

胸の高まりが収まりそうには無いが、

いい夢が見られそうだ。

 

 

…………

 

翌朝なかなか起きてこない金剛を加賀が心配して見に行くと、二日酔いで頭を抱える姿金剛の姿があったそうな。

 

足柄はというと何故かリフレッシュした顔付きで余裕を見せ、金剛に対して勝ち組のように振舞っていたそうな。

 

 

村雨「なんか足柄さん嬉しそうね、何かあったのかしら?」

 

「さぁ」

 

高波「あ、金剛さんに誇らしげに何か自慢しているかも、です」

 

「へぇ」

 

加賀「やはり何か昨夜あったのですか?」

 

「知らない」

 

大淀「何故提督はそんなに棒読みなのですか?」

 

「ソンナコトナイヨ」

 

千代田「絶対何か隠してるんでしょ?!」

 

「さぁ?」

 

秋月「何事にも動じない司令官のお姿、この秋月感服しました!」

 

艦娘「「お前はちょっと待て」」

 

「へっ、モテる男は辛いぜ!!」

 

 

捨て台詞を吐いて場を締める。

 

 

村雨「いや全然締まってないから?!」

 

 

そんな訳で俺の人生は騒がしいのであったとさ。

 

 

ちなみに警務隊長と村上はというと…

 

「警務隊長まずいです…吐きそうです…オップ!」

 

「ふふ、私も調子に乗り過ぎた…うっぷ!」

 

なんかヤケ飲みしたらしくこちらも二日酔いになったそうな。

 

(モテない男は見てて辛いよなぁ…)

↑こいつのせい

 

 

 

 




秋月を真面目な後輩キャラにしようとしたらなんだかポンコツな娘になっているような?
目を輝かせて司令官(提督)を慕う姿が彼女には似合いそうですね。

足柄ともコイビトカッコカリをしてしまいました。
主人公も酒が入っていたのもありますが、単純に足柄が可愛いからです。
何故彼女は『熟れた狼』なんて一部から言われるのか…?
私なら足柄の様な女性は大歓迎なんですがねぇ。

作戦会議回でしたが防衛大臣が支持率を優先していて現場の事をまるで考えていない!
これは作戦遂行に支障をきたすのでは無いでしょうか。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。