ネギ・ギア   作:はーめるんな男

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ギア5

「それでは、千雨ちゃんの加入を祝して、カンパーイ」

「「「「カンパーイ」」」」

ワイワイガヤガヤ

「…どうしてこうなった」

 

 

 

30分前

 

 

「紹介しよう、うちのメンバーたちだ

詳しいことは本人から聞くように

そんなことはどうでもいいからうちに入らない?」

「え?何言ってんの?」

「イヤー、君雷の王の素質持ってるよ!

だからうちに来てその才能を活かさないか?」

「いや、意味が分からないんだけど」

「そうだよ宙、こんないきなりじゃあこの子も困っちゃうよ」

「んだよ炎馬、今勧誘中なんだよ」

「だからその勧誘の仕方が悪いっての

最初っから順を追って、落ち着いて勧誘しようよ」

「お、おお、影薄かったの!あんた常識人だな!」

「その覚え方はなかなか来るものがあるけど」

「おっと、悪かった」

「いいよ、自己紹介もしてないのだから仕方がない

僕の名前は石目 炎馬

炎馬ってよんで、これでも炎の王だよ、ちなみに小学6年生」

「私の名前は長谷川千雨

炎馬と同じく小学六年生」

「俺は南 宙ね、年も同じだから

よろしく

ところでチームはいらない?」

「だから落ち着けっての

まだほかのメンバーの分が終わってないっしょ」

「僕は岩田 剛 中三で一応最年長

石の王だから、よろしくね」

「あたしは野山野 檸檬こいつと同じ中三ね

ちなみに棘の王だよ、よろしく」

「わ、私は野山野 柚子です

これでも契の王やってます、よろしくお願いします」

「ちなみにこの子あたしの妹ね!」

「俺の名前は牙田 王人略して牙王、中二

牙の王な、これからよろしく略してこれよろ」

「あと一人いるんだけど今入院中だから

自己紹介も終わったしうちのチームに」

「だから落ち着けっての」

ゴンッ

「ゴフッ」

「スゲー、さすが牙王、ワンパンで気絶させたよ」

「おつかれ、ありがとね

それで千雨ちゃん、順を追って説明するね

うちのチームは「オールジョーカー」って言ってホームは麻帆良学園にあるビルなんだけど」

「それぐらいは知ってるよ、私麻帆良の学生だもん

あんたらは有名だしうわさもいくつも聞いたことがある」

「あ、そうなの?じゃあ簡単だね

うちのチームは今7人しかいないんだ、とっても人材不足でね

うちの今のところの目標は八人の王を全員集めること

現状二人ほど足りないね」

「は?そこの伸びてんのはどうなんだ?

「オールジョーカー」は全員が王なんだろ?」

「宙は特別なのよ、まぁ企業秘密ってやつよ」

「うちに足りない王は雷の王と風の王のふた枠

資質がありそうなやつがいてももう一つの条件をクリアできていない

だからなかなか埋まらないんだよね」

「もう一つの条件?あの王と戦って勝つってやつか?」

「ち、違います。それはあくまで資質がありそうな人を振るい分けようとして私が流したデマですから」

「もう一つの条件ってのはね」

「異常を異常と判別できるかどうかだよ」

「!?」

「あ、宙起きたんだ」

「あー、あったまいてぇ」

「鍛え方が足んないぞ略して鍛たん」

「うっせ、略すな、

千雨ちゃん、俺にはすべての王の資質があるんだ」

「なんだよそれ、チートかよ…」

「まぁ、反則級だわな、はっはっは

そんな反則級な俺の奥義の一つ、「無限の音階」ってのがある

こいつはすべてのものが音になって聞こえるってやつなんだがこいつは人にも有効でな、

触っただけでそいつの素質がわかっちまうんだ

ついでに人との違いもなんとなく分かる、それぞれの音がするんだ

活発なものにはその音が、腹黒い奴にはその音が共通して聞こえる

そして、異常を正しく判別できるやつも共通した音が聞こえる」

「ほん、とか?」

「ああ、嘘はつかない」

「人が吹っ飛ぶのは異常か?」

「ああ、この上なく異常だね」

「人が屋根から屋根へ飛び移って走っていくのは?」

「A・Tなら可能だが普通の靴では無理だ」

「じゃあ、それを平然と受け入れている奴らは?」

「異常だ、俺たちは普通なんだ」

「ほん゛どに゛…?」

「ああ、だから泣くなよ

みんな一緒だ、同じ悩みを持っていたやつらばっかりだ

だからうちのメンバーになれよ、仲間になろうぜ

もうお前は一人ぼっちじゃない」

「う゛ン゛…、もう一人はいやだ」

「OK、これから俺たちは仲間で、友達で、家族だ

な?みんな」

「「「「「おう!」」」」」

「それじゃあ、ホームに戻ろうぜ、新しい家族の加入を祝してパーティーをやるぞ!」

「ちょっと宙!何言ってんの!?門限は?」

「細かいこと気にすんな炎馬

みんなで無断外泊だ!」

「ちょっ、さすがにやばいって!

みんなも何とか言ってよ!」

「今日ぐらいはいいんじゃない?

やっと出会えた仲間とすぐに別れるのはつらいものがあるよ」

「そうよ、どうせ学園長も黙認してくれるだろうし、問題にはならないわ」

「おねぇちゃんがいいって言うなら」

「余計に影薄くなるぞ略してよけかげ」

「みんな適当すぎない!?あと牙王はあとで覚えておきなよ」

「…プッ、あはははは!

楽しいなチームだな!」

「そうだろそうだろ、この家族はいいぜ、どんだけたっても飽きる気がしないよ」

「ありがとな、宙」

「いいってことよ、ところでなんに対してのありがとう?」

「いろいろだよ」

「ふーん、まあお礼言われて損はないか、

ところでパーティー行こうぜ!主役がいないなんてありえないしな」

「もちろんだろ!」

「よっしゃ!おい炎馬!千雨行くってよ!」

「は!?ほんとに!?こんな時間だよ!」

「私みんなとまだ一緒に居たい」

「…じゃあ、しょうがないか。

まぁやるんだったら盛大にやりたいよね

近くにいる傘下のチームに声かけてみるね

食べ物とか飲み物とか買ってきてもらおうか

あと檸檬と柚子は博士も呼んどいて」

「「了解!(です)」」

「なぁ、何気に一番ヤル気あるのって炎馬じゃね?」

「あいつ根っからの仕切りやなんだよ」

「まぁ準備は炎馬に任せて俺たちは先に行ってようぜ」

 

 

 

 

そして冒頭に戻る

 

 

 

 

「なんなんだよこの人数、ざっと数えて100人はいるぞ?」

「これでも少ないほうだぜ、傘下のチームは日本中に散らばってるし今回はチームのリーダーだけを招待したからな」

「それだけうちの新メンバーの加入は衝撃的なことなんだよ」

「それでもだよ、あとさっきからちらちら見てくる奴がいんだけど何?」

「ん?あー、あれはこれから千雨ちゃんの傘下に入る予定のチームのやつらだよ」

「は!?聞いてないんだけど!」

「大丈夫、傘下になるのは大体半年ぐらいたってからだから」

「そういう問題じゃねーよ!」

「あきらめろって、みんな傘下チームを持つのが義務みたいなもんだから」

「それまでの半年は僕のもとで練習だからね」

「炎馬は教育係もやってっから、まじめに練習しろよ」

「教えてくれるのはありがたいけど傘下チームは遠慮したいんだが」

「「ダメ」」

「ですよねー」

「盛り上がってるところ悪いけどいいかしら?」

「?誰ですか?」

「私は野山野 苺

檸檬と柚子の母親よ

宙君の保護者代わりでもあるわ」

「は、はじめまして

何かご用ですか?」

「簡単なことよ

うちの会社と専属契約してもらいたいの」

「は?どういうことですか」

「この人はうちのチームと契約を結んでいるの技術会社の人だよ

聞いたことないか?サウスカンパニーってところだけど」

「それってA・Tの最大手じゃん!そんなとこと専属契約!?」

「そうよ

ちなみにあなた以外の王たちはみんな結んでいるわよ」

「まじで?」

「ああ、炎馬も剛も檸檬も柚子もみんなだ」

「契約内容はこんなものなのだけど、どう?」

「…は!?なんだこれ!小学六年生と結ぶ契約内容じゃねぇだろ!」

「ちなみにいうとそれは一年契約で実力と知名度に比例してここから上がっていくわ

A・Tも希望があればそれを用意するしできるだけのバックアップはするわよ」

「こちらこそよろしくお願いします!」

「契約完了ね」

「うっしゃ!

ここで千雨ちゃんとサウスカンパニーの契約が無事結ばれたことを祝して、カンパーイ!」

「「「「「「カンパーイ!」」」」」」




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