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ギア10
「まず一つ目、空気の面をとらえる」
「!手を前に掲げただけで風を起こした!?
それができるのは宙だけじゃなかったのか」
「そのとおり、これはすべての王が使えるようになるものだ
それによってそれぞれの道を強化することができる
いいかい、千雨ちゃん
僕たちの通る道はすべて空気に関係している
つまり、空気を操ることができれば道はさらに強化されるんだ」
「ふふふ、こんな状況で授業かい?
それじゃあ僕も授業をしてあげよう!裏の厳しさをね!」
「そして二つ目、立体把握幹
これはその空間すべてを完全に把握し、次の行動をほぼ完ぺきな精度で予測する能力
それを応用すれば」
「な、行動の起こりを止められた?」
「このように相手の行動の起こりを止めることによって相手の行動を封じることができる
ただし、完全に止めるには僕と同じぐらいの速度が必要だがそこは工夫次第でどうにかなる
ただし」
「な、めるな!この程度で!」
「このようにある一定以上の強さを持つ人にはあまり効果がない場合が多い
そこで三つ目、それぞれの道を深く理解すること
そうすると新しい技が見えてくる
たとえば僕の場合は」
『爆風の道』
爆弾檻(ボムジェイル)
「ぐ、ぐあぁあぁぁぁ!」
「すごい、炎をのせた風が先生を中心に渦巻いている」
「こんな風にできる
この三つはおいおい覚えていくといい
さて、この後は授業をする余裕はないかな」
「咸化法
ふぅ、僕は君を侮っていたよ
これからが本気だ」
「今まで何にもやってなかったくせに何言ってんですか?」
「黙れ!豪殺居合い拳!」