ネギ・ギア   作:はーめるんな男

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ギア9

「ふぉふぉふぉ、計画を教えろか

いいじゃろう、教えてあげるよ、わしに空の玉璽を渡したらの」

「やっぱ最初っからそれが狙いかよ」

「当然じゃ、誰が好き好んでそのような面倒なことをするか

すべてわしの計画のためじゃ

最初はおぬしに預けられた玉璽を解析して空の玉璽を目覚めさせようとしたが無理じゃった

じゃから今度はおぬしたちを使おうとしたのじゃ」

「そうかい、じゃあ空の玉璽を使って何をしようとしていたのか答えてもらおうか?」

「残念じゃがそれはできん相談じゃな」

「あっそ、じゃあ体にきくまでだよ」

「そんなことをしてもいいのかのう

わしがおぬしと敵対するかもしれんのに何の仕込みもないと思ったのか?」

「どういう意味だ」

「そのままじゃよ、わしは今日おぬしの仲間に対して仕込みをした

そうじゃな、そろそろ君の仲間は寮に向かって帰り始めるころかのう」

「チッ、ふざけやがって

わかったよ、今日はもういい

だから風の玉璽だけ返せ」

「素直に渡すとでも?」

「渡さなかったら学園どころか世界中のライダーが敵になると思えよ

その覚悟があって言ってるんだよな?」

「ふぉふぉふぉ、いいじゃろう

そもそも空の玉璽は風を持っていただけでは意味がないからのう

おぬしたちがすべてをそろえたら奪うことにするとしよう」

「それはうちのチームに対する宣戦布告でいいんだな?」

「そうとってもらって構わんよ

えっと、確か玉璽は机の中に…っとあったあった

ほれ、正真正銘本物じゃ」

「どれ…音に狂いはないな

確かに」

「おっと、もういなくなってしまったか

早すぎじゃろうに

どれ、襲撃に行ってもらったものに決して玉璽は壊さないようにと言っておかねばのう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、遅くなっちまったな

これじゃあ女子寮につくころには大部遅くなってんな

まぁ一人部屋だしいいか」

「おや、こんなところで何をしているのかな?」

「ビクッ、…高畑先生ですか

今から帰るところですよ」

「おや、名前を憶えてくれたか

ありがとうね」

「いえいえ、普通ですよ」

「そうだね、普通だ

普通だからこそここでは異常だ」

「…どういうことですか?」

「かなしいなぁ、僕の生徒が一人減ってしまうなんて」

「ッ!」

「おや、ワイヤーか

扱いもうまいし気配をほぼ消していた

さすが雷の王だね」

「そんな恰好でいってもうれしくねぇよ

つーかあんた何者だ?少なくとも機械とかそういうたぐいのものではないけどよ」

「なに、ただの教師さ、魔法が使えるだけのね」

「な!?ワイヤーがちぎれた!?」

「ふふふ、ごめんね、これも必要な犠牲なんだ」

(やばい!この感じ、受けたら死ぬ

よけるか?いや、間に合わない。ワイヤーで盾を?それもだめだ)

「あ、無理っぽい」

「あきらめちゃだめだよ、千雨ちゃん」

「な、僕の居合い拳を止めた!?」

「え、炎馬?なんで」

「空からの命令でつけてたんだよ

千雨はまだ王として未熟だから護衛に行けって」

「宙君から?ということはエヴァは敗れたのか」

「まぁ、そんなことはどうでもいいんだ

今重要なのは君たちを殲滅することだけだ」

「は?そんなことして教師がいいのかよ!」

「記憶ぐらいどうにでも操作できるんだよ」

「まぁそんなことはさせないけどね

千雨ちゃん、見ててね

君がいずれ習得しなければならない技能だから」

「君ごときに止められるわけがないだろう?

正義のためにやってる僕が!正義は絶対勝つんだから!」

 


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