流石に目を疑った。3回ぐらい見直した。嘘じゃなかった。やったー!初ランクインです!ありがとうございます!
それのおかげなのかな……先週お気に入り300突破祝ったのに、もう400超えてるよ……。ビックリした、UAも30000超えたし!嬉しいことづくめでした( ´ω` )
では、本編入る前にデレマスじゃないけど一つだけ。
『サンシャイン最高やんけ……』(ニコ生視聴)
7.3 13:30 改訂して再投稿しました。
ワーカーホリックとは恐ろしい物で、気づけば無意識のうちに今度のイベントについてのファイルを手に取っていた。他のことをしていないと、自分でも気づかないうちに資料か何かを作り終えてしまいそうだ。
「今日もゲーセン行くか……? いやいや、休みだからといって二日連続でゲーセンに入り浸る社会人ってのもどうなんだ」
いきなりのクズ発言すぎる。いや、行ってる人もいるんだろうが、個人的にはキツい。しかし、暇すぎるのがいけない。好奇心は猫を殺し、退屈は人を殺すのだ。
「なら、街に出て調査でもするか? 仕事も関わってるのがなんとも言えないな……まぁ、個人的に気になることもあるし。いいか」
途中で買い物もすれば一石二鳥だ。昼も外で食べることにしよう。新しい店を発掘してもいいかもしれない。美味しいハンバーグが食べたい所だ。
「ん?」
最近の世間のニーズを調べる名目で街に出て散策という名の散歩をしていると、見知った顔が街灯に寄り掛かって佇んでいた。
「あ、プロデューサーさん!」
「プライベートですので、名前で呼んでもらって構いませんよ」
「そうですか。では、改めて。お久しぶりです、武内さん」
軽く頭を下げる好青年。高校一年で、既にしっかりと身体が出来上がっている。長身というほどではないが、しっかりと身長もある。いい身体をしている。おっと、いけない。仕事の癖がこんな所にも出てしまった。
「はい。お久しぶりです、長谷川さん」
彼は別にアイドルというわけではない、一般人だ。何故一般人であるこの彼と面識があるのかといえば、ある共通の知り合いがいるからだ。
「まとい~、お待たせ~……ってプロデューサー!?」
「おはようございます、本田さん」
「お、おはよう。なんでプロデューサーがまといと一緒にいるの?」
「ここで未央を待ってた時に、偶然会ったんだ」
「はい。そこで少し世間話を」
「そうだったんだ」
本田未央。俺の担当、美城プロダクション シンデレラプロジェクト、ニュージェネレーションの一員。そして彼、長谷川纏の
「お二人が待ち合わせをしていたということは、これからデートですよね。お邪魔してしまいましたね」
「いやいや、そんなことないよ」
「そうですよ」
いや、人のデートの邪魔をするのは流石にはばかられる。
「それでは、私はここで失礼します。お二人とも、しっかりと楽しんでくださいね。本田さんはあまりバレないように」
「武内さん」
「はい、なんでしょう」
「この後、用事あったりしますか?」
「いえ、ありませんが……」
「少し、お話しませんか。色々とお礼を言いたいこともありますし」
「それは……大丈夫なのですが。お二人の邪魔になると思うのですが……」
それは建前で、本音はカップルと一緒にいるのが辛いというか。
「本田さんはよろしいのですか?」
頼む! 断ってくれ!
「うん、大丈夫。私も言いたいことあるし」
「そう……ですか。分かりました」
「ありがとうございます!」
分かりたくはないです。でも、俺にはこの2人を見届ける責任がある。この2人が付き合うきっかけは俺にもあるのだから。
本田さんが高森さんなどとよく行くカフェで落ち着くことになった。昼にはまだまだ時間があるし、珈琲でいいだろう。いや、うーむ。
「プロデューサー、何時もの癖が出てるよ。大方、何頼むかで迷ってるんでしょ? それだったらこのカフェはアップルティーとかがオススメだよ」
「ありがとうございます。では、それにさせてもらいます」
アップルティーか。紅茶で飲むのはレモンティーばかりだから、なかなかに新鮮だ。
「私もアップルティーにするけど、まといはどうする?」
「僕はアイスコーヒーにするよ」
「んじゃ、注文するね。注文いいですか?」
「はい」
「アップルティー2つとアイスコーヒー1つで」
「かしこまりました」
…………注文を取っていた店員が微笑ましそうに2人を見ていたのを見て気づいたことが1つある。若い男女が2人並んで座って、その対面には男性が。……この構図って、
「「「カップルが父親に挨拶しに来たみたいだよね」ですよね」」
まさかの3人ハモリ。
「あはは! みんなして考えてること一緒じゃん!」
「私ってそんなに老けて見えますか……自分でこの構図思っていてなんなんですが」
「大人びて見えるだけ……だと、思いますよ」
知ってる? 大人に対してその言葉は老けて見えるって意味なんだよ? 別にいいけどさ。
「改めて、あの時ありがとうございました」
「いえ。確かに大変ではありましたが、今もいい関係でいてくれているようなので」
事の発端は、未央が凛と卯月にポツリと漏らした言葉だった。
「どうしよう、しまむー、しぶりん」
「どうしたんですか、未央ちゃん」
「何かあったの?」
思い詰めた顔を少し赤らめて
「私、告白されちゃった……」
とてつもない爆弾を投下した。
「「え?」」
「同じクラスの友達にね……」
「未央、ちょっと待った!」
「え、何?」
「私たちだけじゃ荷が重すぎる話だった」
「プロデューサーさんに相談しましょう! ね?」
「う、うん。わかった……」
2人の必死さに思わず未央は首を縦に振った。
「「プロデューサー(さん)!」」
「!? 島村さんに渋谷さん……一体どうかしましたか?」
勢いよく駿輔のいる部屋に突貫をかけてきた2人に驚きはしたものの、その真剣な表情に気持ちを切り替えようと珈琲を飲んだ。
「未央が告白されたって!」
むせた。
「どういう状況なのか教えていただいていいですか」
「うん。相手はクラスの友達で、私たちのデビューライブの時に呼んだ1人なんだ。アイドル辞めるって言って1人で落ち込んでたりした時に1番心配してくれてた」
駿輔の頭にあの時の出来事が思い出される。
「で、それからもアイドルとしての私のファンでいてくれて、何より『本田未央』の友達でいてくれた子なんだ」
「いい人なんですね」
「うん、すっごくいい子。女優に挑戦しないかって時にも背中を押してくれた。何時も支えられてるね」
その時の未央はとても嬉しそうな顔をしていた。駿輔は、その笑顔が何時も未央が見せているモノとは違うことに気づいた。
「そこに、今日の告白だったんだ」
「なんて言われたの?」
「『アイドルとしての未央のファンだけど、何より僕は君自身、本田未央っていう女の子のことが好きなんだって気づいたんだ。アイドルが恋愛禁止なのは分かってる。だから、僕が君のことを好きなんだっていうことだけを覚えておいてくれないか』って……」
それはまたイケメンなことを……と、今の関係を崩したくないがためにちひろの告白への返事を保留にした俊輔は思った。自分には真似できないとも。
「それに対して……本田さんはどのように感じましたか?」
「どのように……。私ってこんな性格だからさ、男子から女子に見られることって今まで無くてさ。だから、こうやって告白されて……」
嬉しかった。そう言いながら笑う未央の顔に駿輔は見覚えがあって。そう、まるで
(あの時のちひろみたいだ)
そう気づいた駿輔は、行動を起こした。
「本田さん。その告白した彼に会わせてもらえませんか?」
その理由は単純で。
(その彼は……勇気を出して告白した。俺にはその勇気が無かった)
駿輔は……自分を変えるきっかけを彼から貰おうとしていた。
「プロデューサー、この人が」
「どうも、長谷川纏と言います」
「急な申し出ですみません。私、本田さんのプロデューサーで武内と申します」
「はじめまして。それで、僕が呼ばれたのは……」
「その前に」
早速本題に入ろうとした纏の言葉を遮り、未央に声をかける。
「本田さん、申し訳ありませんが席を外して頂けませんか。あと、盗み聞きもやめて欲しいと部屋の外にいる皆さんにも伝えてください。まあ、防音性の高い部屋を選んだので漏れることは無いと思いますが」
「大事な話なんだよね」
「はい。本田さんにとっても大事な話です。ですが、ここに本田さんがいては意味が無くなってしまいます」
「うん。分かった」
未央は一瞬纏に目を向けてから部屋から出た。扉が完全に閉まったのを確認してから話し始める。
「お待たせしました」
「いえ、大丈夫です。改めて、今日僕が呼ばれたのは告白の件についてですよね?」
「はい」
「やっぱりダメでしたか?」
「いえ、上にはこの話はしていません。これは個人的に長谷川さんにお訊きしたいことがあったからです」
それに驚いたのか、軽く目を剥いた。
「なんでしょう……?」
「長谷川さんは、元々本田さんのご友人として接していたのですよね」
「そうですね」
「何故、その関係が崩れかねない危険を犯したのかが知りたいんです」
その質問に纏は悲しそうな顔をしながら、自嘲気味に話し始めた。
「馬鹿ですよね。相手は恋愛禁止のアイドルで、しかも友達。告白すれば、絶対に今までの関係ではいられない。でも、気持ちが抑えきれなかった! 叶わない恋なのにこんなに苦しんで熱くなって……笑っちゃいますよね」
一通り話し終えて俯いた。
「いえ、私にはそれが羨ましいです」
「えっ?」
しかし、駿輔の予想外の言葉に驚き即座に顔を上げた。駿輔のその目は本当に羨ましそうで。まるで、自分が欲しいおもちゃを誰かが持っているのを見た子供のよう。
「1人の男がいました。その男には昔からの幼なじみの女の子がいて、ずっと仲良くしていました。男はある日、その幼なじみの女の子に告白されました。小さい頃からずっと好きだったと。しかし、今までの心地いい関係が崩れるのを恐れて返事を保留にして逃げました。優しい女の子はそれを受け入れて、今まで通りの関係で接してくれていますとさ」
「それって……」
「はい。私の話です」
驚いた。そういうのには無縁そうなこのプロデューサーに、こんな話があるとは。
「私は羨ましいです。長谷川さんのその勇気が。私には……俺にはその勇気は無かった」
「さっきのプロデューサーさんの話を聴いて思ったことがあるんです。僕は、今まで通りの関係が嫌だったんです。友達ではなく、もっと近しい存在でいたかったんです」
「もっと近しい存在……」
その言葉には聞き覚えがあった。
『ただの幼なじみじゃもう嫌なの!』
涙を流しながら悲痛に叫んだ彼女。それでも、あの時は逃げてしまった。だが、現状維持を永遠と続けることは出来ない。何事も前に進み続けるのだ。
「そうか……。ありがとうございます、長谷川さん。貴方のおかげで気づくことが出来ました」
「こちらこそです」
「1つ、確認してもいいですか」
「なんでしょう」
「長谷川纏さん。貴方は本田さんのことを好きでい続けてくれますか? アイドルとしての「本田未央」を。友達としての〈本田未央〉を。何より、『本田未央』を。好きでいてくれますか?」
「もちろんです。もう迷いません」
「分かりました」
外にいた未央を呼び戻す。
「本田さん、今回私たちに相談したのは……そういうことで合ってるんですよね」
「うん。やっぱり気づいてたんだね」
「はい。ですので、長谷川さん、本田さん」
「「はい」」
「お2人の交際を私が認めます」
「「……え?」」
その言葉に2人は目を合わせる。
「いいんですか? アイドルって恋愛禁止なんじゃ……」
「責任は私が全て負います。お互いの気持ちを理解することも出来ましたから。アイドルでも、本田さんは1人の女子高生ですからね」
「未央は僕でいいの……?」
「もちろん。告白されて嬉しかった。だって、私も好きだったから。何時も私のことを応援してくれてるのが嬉しくて。気づいたら好きだった」
「なんだ……僕達似たもの同士だったんだね」
「そうみたいだねー」
未央があの時見せていたのは恋する乙女の顔だった。最近ニュージェネレーションの2人が駿輔に向けているのと同じ顔。でもその2人の笑顔は、なんだか怖い
「長谷川さん、本田さんのことよろしくお願いします」
「はい!」
「あの時プロデューサーが許してくれなかったら、今こうやってお茶なんかしてないもんね~」
「そうだね。それからも武内さんに色々と助けてもらったし」
「私も大切なことを教えてもらいましたから」
運ばれてきた注文したアップルティーとアイスコーヒーを飲みながら談笑する。楽しそうに笑っている2人を見て、あの時の判断は間違っていなかったと再認識する。
この幸せそうなカップルを見ながら、そろそろ自分も今の状況を打破しなきゃいけないと感じた。今までの関係を変えていかなければ、待たせているちひろに申し訳が立たない。
ちゃんと彼女達に向き合おう。
そう心の中で決心した。もう、逃げるのはやめだ。
未央はリア充ってお話。テスト→模試の中、死にそうになりながらなんとか書き上げました。ランキング入りしたし、ちょっと頑張ろうと思った。
気になったことが1つ。評価つけてくれる人ってどんな基準でつけてるんだろう……。あ、ホントに気になっただけなんで。
次回予告
未定です。遼哉か彰かさえ決まってないです。決まったら活動報告で発表しますね。
さて、1度ランキング入りしたからにはもう1度狙うしかない!目指せ日刊ランキング常連!だから、評価くれてもいいのよ?壁|ω・`)チラッ
あ、いや、すんません。チョーシのりました。でも、ランキング常連を目指すのは本気です。頑張ります。
それでは!
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