ソードアート・オンライン 黒と紫の軌跡   作:藤崎葵

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おおふぅ……GW中にあげたかったのにこんなに時間がかかってしまった……他の作品と同時進行なんてするもんじゃないですね_(:3」z)_





では81話、始まります。


第八十一話 エンチャント

「いくぞ、ユウキ」

青い輝きを纏い、スパークを小さく散らす剣を構え、ソラはユウキを見据えた。

纏う雰囲気も、先程までとは段違いに重い威圧感を放っている。

瞬間、ソラが地面を蹴って駆け出した。

勢いよく距離を詰め、右手の剣が振られる。

(ただの斬撃? 武器防御で防いでカウンターを……っ?!)

思考を巡らせ、防御姿勢を取ろうとしたユウキは、不意に寒気を感じた。

反射的にシステム外スキル『超感覚(ハイパーセンス)』が発動したのだろう。

 

 

ーーーーこれを受けてはダメだ!

 

 

ユウキは瞬時に剣を戻して後方へと跳ぶ。

直後にソラの斬撃が放たれ、ユウキの左頬をわずかに掠めたーーーー瞬間、信じられない現象が起こった。

ユウキのHPが減少ーーーーそれも、僅かではない、1割近くを持っていかれたのだ。

視界の端にある自身のHPバーを見て、ユウキは驚愕。

有り得ないと思ったからだ。

確かにソラの斬撃を完全には躱しきれなかったのは事実だが、頰をかすめた程度だったのだ。

それだけでまさか1割近くのHPを持っていかれるなど普通ではない。

(これっ、結構ヤバいやつだよ!? もしあのまま防御してたら……っ……)

思考を巡らせながら、ユウキは体勢を整える。

しかし、構え直す隙を与えまいとソラはさらなる斬撃を連続で繰り出してきた。

ユウキに引けを取らない程の剣速と、驚異的な正確さで放たれる斬撃の嵐。

先程のダメージ量を考え、ユウキは武器防御の選択を捨て、回避に徹する。

当然だろう、掠めただけでとんでもない量のHPを削がれたのだ。

下手に防ごうものなら確実に多大なHPを削がれてしまうだろう。

しかし、全てを躱せるわけではない。

躱しきれず剣が掠めた瞬間、またも1割近くHPが減少した。

尚もソラの攻撃は止まらない。

剣を引き戻し、大きく引き絞る。

放たれたのは片手平突きだ。

迫り来る切っ先をユウキは躱し、次いで反撃の斬撃を繰り出した。

放たれた斬撃を防御するため、ソラは剣を引き戻して防御姿勢を取った。

斬撃はエフェクトを纏った剣に阻まれるーーーー直前に停止した。

瞬間的に剣を引いてユウキは膝を曲げて沈み込む。

直後、思い切り地を蹴って跳躍、ソラを跳び超えて着地し、更に後方へと下がった。

逃すまいと剣を構えながら振り向いた先、ソラの目に映ったのは左手から何かを口の中に放り込んでいるユウキの姿だ。

放り込まれた何かをガリっと咀嚼し飲み込んだ瞬間、レッドゾーン近くまで落ちていたユウキのHPが一気に全体の8割近くにまで上昇する。

(大会で支給された回復薬か!)

思考を巡らせるソラ。

そう、ユウキが使用したのはこの大会でのみ使用可能な支給用回復薬だ。

これは使用者のHPを最大値の半分即時回復出来る優れものである。

回復薬の使用で大きく離れていた2人のHPはほぼ同じにまで並んだ、

しかし、ユウキは決して楽観視してはいない。

ソラの握る、エフェクトを纏う剣が自分に触れればまた大きくHPを削られるからだ。

ソラは剣を構え、地を蹴って駆け出す。

同じようにユウキも駆け出した。

そして再び始まる斬撃の応酬。

一瞬の油断が命取りとなるだろう攻防に、観客たちは歓声を上げている。

「おいおい、なんなんだありゃ? どう考えてもあのダメージ量は異常だろ?」

そんな中で口を開いたのはエギルだ。

「新規のソードスキルかな……?」

リーファが疑問符を浮かべながら言う。

しかし、キリトは小さく首を横に振り

「いや、それなら運営から導入の通知が来るはずだ。アレはおそらくソラの剣が持つ固有の効果だろうな。そして、君はその効果を知ってるんだろ、アスナ?」

そう言ってキリトが視線を向けると、リーファ達もアスナへと視線を向ける。

当の彼女は若干苦笑い気味だ。

「うん、知ってるよ。アレはソラさんの持つ『銀竜刀』の固有効果。効果名は『エンチャント』。能力は装備者の種族と同じ属性の初級魔法を刃に転写、威力そのものを圧縮固定する……だったかな」

「なるほど。それならあのダメージ量も納得だね」

アスナの説明にうんうんと頷きながら言うリーファ。

「つまりどういう事よ?」

1人納得しているリーファに、疑問符を浮かべたままのシノンが問いかけた。

「えっとですね、つまりは、ユウキさんが受けたダメージは物理ダメージだけじゃないって事ですよ。アスナさんの説明だと、いまのソラさんの剣には水属性の初級魔法の威力そのものが付加されている状態なんです」

そこまで聞いて、シノンも納得したように頷く。

「そういう事……言ってしまえばアレは魔法攻撃でもあるってことね。だから掠めただけであれだけのダメージを受けたってことか」

「魔法の威力そのものを付加してあるから、通常の物理ダメージに加えて、魔法ダメージも加算される。いまのソラの一撃はソードスキルにも匹敵するぞ」

「とんでもねぇ隠し球だな。あのユウキちゃんが攻めあぐねてんだからよぅ」

決戦場を見ながらいうクライン。

「確かにな。けど、あれ程の能力だ……当然デメリットも大きいはずだ。だろ、アスナ?」

「キリト君のいう通りだよ。まず一つ目は『エンチャント』中はソードスキルを使うことができないの。二つ目は持続時間。効果を持続させるには使用者のMPを常に消費しなければいけない。いまのソラさんのMPの最大値を考えると最高で1分半が限界かな。そして三つ目が効果そのものの発動回数。あの効果は強力な分、使用すると武器の耐久値を一気に消耗するの。結果、フルメンテ無しで使えて二回。一回使ったから、メンテしない限りあと一回しか使えない」

キリトの問いかけに答えるアスナ。

「だから持ってきた時あんだけ傷んでたのね……」

ため息交じりで言うのはリズベットだ。

先日、急に武器をフルメンテしてほしいと訪ねてきたソラから剣を受け取ったときに確かに驚いた。

何せ刃毀れどころか刀身の至る所にヒビまで入っていたのだから。

一体どんな使い方をすればそこまでボロボロになるのか不思議に思っていたリズベットだが、先ほどのアスナの説明で全て合点がいったようである。

「でも、どうしてスリュムヘイムの時にあの効果を使わなかったんでしょうか?」

と、そこでシリカが疑問符を浮かべて口を開いた。

彼女が疑問に思うのも無理はない。

ソラが『銀竜刀』入手したのは去年の9月だ。

昨年末に挑戦したキャリバーのクエストの時には既に一通りの強化も終えていたはずである。

そんなシリカの疑問に答えたのも、やはりアスナだ。

「あの時のソラさんはまだ、『エンチャント』の使用条件を満たしてなかったの。あの効果を使えるようにするには装備者の片手剣熟練度をカンストさせた上で、選んだ種族と同じ属性の初級魔法を5つ以上500以上まで上げないとダメだったんだ。ソラさんが条件を満たしたのが先月の中旬で、今日の大会に間に合うように効果の長所と短所を研究したんだよ」

「俺やユウキもだけど、ソラは普段から魔法を使わないから、その条件を満たすのに相当苦労しただろうな」

苦笑いでいうキリト。

同意するようにアスナはクスクスと笑いながら

「そうだね。けど、大会に間に合わせることが出来た。ソラさん言ってたんだ……戦いたい人が2人いるって。そのために、自分の出せる全力を尽くしたいって」

「その1人は今戦ってるユウキで……もう1人は……」

「どう考えてもオメェだろ、キリの字」

「そうなんだろうな……」

クラインの言葉にそう応えながら、キリトは決戦場へと目を向けた。

視線の先で行われている激戦は佳境へ向かっていた。

回復薬で持ち直したはずのユウキのHPはまたもレッドゾーン手前まで削られており、ソラのHPもまたイエローゾーンまで落ちていた。

迫り来る斬撃をすれすれで躱し、ユウキは下段からの斬り上げで反撃する。

それをソラは上体を後ろに傾けることで回避。

瞬時に身体を時計回りに捻りながら、思い切り剣を水平に振り抜いた。

水平斬りを躱そうと体勢を戻してバックステップを踏むも、一瞬遅く彼女の胴を切っ先が掠めた。

瞬間、ユウキのHPは一気に減少。

ついにレッドゾーンに突入し、残り1割弱にまで落ちてしまった。

(マズイねこれっ! けど、これだけの火力を引き出す効果、そう長くは持たないはず……効果が切れるまで逃げ切らないとっ!)

思考を巡らせながら、ユウキは視界の端に映るデュエルの残り時間を見る。

残り時間は2分を切っていた。

ソラが『銀竜刀』の効果を発動させて既に1分が経過している。

剣を構えなおし、ユウキは再びソラへと斬りかかる。

放った水平の斬撃はーーーー当たることなく空を切った。

なぜなら、斬撃が放たれた瞬間にソラは深くしゃがみ込む事で回避していたからだ。

瞬間、剣を握る右手を振るい、竜巻を連想させるような時計回りの回転で身体を捻り、左斜め下から勢いよく斬撃が繰り出される。

ユウキは躱そうとするも、斬撃の速度は思った以上に速く、間に合わないと判断した身体が咄嗟に剣を引き戻し、防御の体勢をとった。

互いの刃が接触した瞬間、バギィン! と激しい衝撃音が会場に響き渡る。

そう、ソラの『銀竜刀』がユウキの『マクアフィテル』の刀身を真っ二つに叩き折ったのだ。

青い輝きを纏った刃は、勢いを失う事なくユウキを切り裂き

「っぁ!」

残り僅かだったHPは刈り取られ、爆散、リメインライトと化した。

「勝負あったーーーー! 激しい攻防の末、激戦を制したのは『刃雷』ソラ選手!! これにより、決勝戦の対戦カードが決まりました!」

カナメが言い終えると同時に、ホロパネルに対戦カードが表示された。

 

 

 

決勝戦ーーーーキリトvsソラ

 

 

 

表示されたカードに観客席から凄まじい歓声が巻き起こる。

そんな中、ソラは剣を鞘に収め、観客席にいるキリトへと視線を向けた。

同様にソラへと視線を向けていたキリトと目が合う。

互いに言葉はない。

あるのは静かな闘志だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

==================

 

 

 

 

 

 

 

 

「えうぅぅぅ、リぃズぅぅぅ」

「あーはいはい。泣かないの」

運営員の素性魔法で蘇ったユウキは観客席に戻るなりリズベットに泣きついていた。

理由は先程のデュエルで見事に叩き折られた愛剣『マクアフィテル』のことである。

「ボクのマクアフィテルがぁぁぁ」

「折れちゃったもんはしょーがないでしょ? 今度キリトの分と一緒に作ったげるから、それまで予備の剣で我慢しなさい」

「うー……わかったよぅ……」

言われたユウキは渋々頷き、リズベットから離れて観客席に座る。

ふと辺りを見回し

「で、キリトは?」

キリトの姿がないことに疑問符を浮かべていた。

「パパはママが戻ってくる前に控え室に行きました」

疑問に応えたのは愛娘のユイだ。

自身の肩に乗っているユイの頭をユウキは人差し指で軽く撫でて微笑み返す。

「しかしまぁ、予想してた対戦カードの1つだが、いざこうしてその対戦をみるとなるとワクワクするもんだな」

そう言ったエギルの言葉に頷きながら

「だなぁ。正直どっちが勝つか予想もつかねーよ」

応えたのはクラインだ。

周りの観客たちも、決勝が始まるのを今か今かと首を長くして待っている。

因みに本来ならば三位決定戦が先に行われるはずだったのだが、メイン武装でなくなったユウキに対し、アルトが「万全の状態でない相手と戦うのは不本意だ」と言い、三位決定戦を辞退してきたのだ。

相手が辞退したのなら自分もと、ユウキも三位決定戦を辞退し、結果同着3位という形に落ち着いた。

そのため残すは決勝戦のみとなったのである。

「ここ、いいですか?」

不意に問いかけられ、ユウキ達が視線を向けると、そこにはサラマンダーの青年がいた。

決勝トーナメント第一回戦でキリトと対戦したマジクというプレイヤーだ。

その後ろにはウンディーネの女戦士であるアルトもいる。

突然現れた二人に多少驚きつつも

「あ、もちろん」

そう言ってユウキは2人に座るよう促した。

空いている席に腰を下ろしたのを確認すると、シリカが疑問符を浮かべてマジク達に問いかけた。

「あのぅ、お二人はどうしてこちらに?」

「決勝まで進んだキリト君を激励しようと思ったんだけど、一足違いだったみたいだね」

「私も同様だ。私に勝ったのだから、無様な試合だけはしてもらいたくない」

問いかけに応えるマジクとアルト。

「それと、キリト君の仲間である君達にも挨拶したいと思ってね」

「なるほど。まぁ、これも何かの縁だ。良ければ今度うちの店を利用してみてくれ」

「気ぃつけろよ兄ちゃん。エギルの店はぼったくりだからよ」

クラインが言うと

「ほぉう? クラインよ、今度からお前からのアイテム買取額は大幅値下げだな」

エギルはニヤリと笑いながらそう返した。

「おいおい勘弁してくれ!」

彼の言葉にクラインが慌てた様子で返すと、マジクから笑みがこぼれた。

その横で、今度はアルトが口を開く。

「ところで、彼の剣を鍛えた者はこの中にいるのだろうか?」

「アタシだけど」

アルトの問いかけに応えるリズベット。

するとアルトはリズベットに視線を向けて

「先ずは謝罪を。貴女の剣をナマクラと言ったこと、本当に申し訳ない。そして、貴女さえ良ければ、今度私の武器もメンテしてもらえないだろうか? 彼ほどの剣士が信頼している鍛治師(スミス)なら、私も安心して任せられる」

そう言ってきた。

リズベットは照れたように頬を掻きながら

「ま、まぁ、そこらのNPCよりはいい仕事するわよ!」

そう返した。

リズベットの様子に、ユウキとアスナからは笑みがこぼれる。

そんなやりとりの中、会場内にカナメのアナウンスが響いてきた。

「大変永らくお待たせいたしました! これより、ALO統一デュエルトーナメント決勝戦を開始致しまぁぁぁぁぁす!!」

言い終えると同時に観客達の大歓声。

そんな中で決戦場を見ながら

「始まるわね」

ポツリと呟くシノン。

頷きながらユウキ達は決戦場へと目を向けた。

「ついにこの一戦にて、ALOの頂点が決まります! 競い合うのは皆さんご存知この2人!! もはや紹介など不要でしょう! どうぞ入場しちゃってください!!!」

言葉と同時に2人の人影が決戦場へと現れる。

右側からはソラ。

左側からはキリト。

彼らの入場と共に、大音量の歓声が響き渡った。

「幾多もの激戦を超え、今ここに相対する両者! はたして勝つのはどっちだ!! それではお二人共、最後の装備確認をしちゃってください!」

言われたキリトとソラは装備メニューを開いて操作を開始した。

が、不意にソラが操作の手を止めて

「キリト」

声を掛けてきた。

キリトも操作の手を止めて

「なんだ?」

「頼みたいことがあるんだ」

そこでソラは一度区切り

()()で戦ってほしい」

真剣な表情でそう言ってきた。

彼の言うキリトの『全力』ーーーーそれは『二刀流』のことではない。

それはキリトが持つ、伝説級武器『聖剣エクスキャリバー』のことを指してもいる。

キリトはあのクエストで得た聖剣を、これまで人前で使ったことは一度ない。

彼自身、聖剣を使うことに制約を課しているからだ。

決して自分の為だけには使わない。

求められ、その求めに心から応えたいと思った時だけにしか使わないと。

キリトはジッとソラを見据える。

曇りのない真剣な表情。

どこまでも透き通るような空色の瞳が自身の視線とぶつかると、キリトはニッと笑って

「あぁ、わかった」

言いながら装備メニューを操作した。

ウインドウが閉じると同時に、キリトの背にもう一振りの剣が出現する。

黄金に輝く伝説級武器、『聖剣エクスキャリバー』だ。

抜かれていないにも関わらず、その存在感は観客達を圧倒する。

「すまないな。僕の我儘を聞いてくれて」

そう言ってソラは満足げな表情になる。

「気にするな。ソラの気持ちに応えたいと思ったからこうするだけだ。それに……俺もソラとは()()で戦いたいって思ってたからな」

不敵に笑ってキリトはそう返した。

同様にソラも不敵な笑みを浮かべて言う。

「負けないよ」

「俺の台詞さ」

ソラはメニュー操作し、デュエルの申請を行う。

目の前に現れたウインドウに表示されている申請画面の『完全決着モード』をキリトが押すと、ウインドウが消え、カウントダウンが開始された。

『銀竜刀』を抜き、鞘を左手に握って構えるソラ。

キリトもまた、背の二刀を抜き放つ。

右手には『フルンディング』、そして左手には『聖剣エクスキャリバー』が握られる。

静まり返った会場にカウントダウンの音が響く中、ユウキはキリトをジッと見据え、アスナは両手を自身の胸の前で握り目を閉じて

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー頑張れ、キリト!

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーソラさん、頑張って!

 

 

 

 

 

 

 

そう胸中でエールを送る。

すると、それが届いたかのように2人は互いに不敵な笑みを浮かべた。

同時にカウントダウンが終了、デュエル開始のブザーが鳴り響いた。

瞬間ーーーーーーーー

「おおぉぉぉぉ!!!」

「あぁあぁぁぁ!!!」

咆哮が会場内に木霊する。

言わずもがなキリトとソラからだ。

その大音量から2人の闘気、覇気の度合いが窺い知れた。

余りの凄まじさに観客の中には気を失いそうなになる者もいる。

咆哮が止まぬうちに、2人は地を蹴り駆け出す。

一気に間合いは詰まり、ほぼ同時に斬撃が繰り出された。

互いの剣が交差し、激しい衝撃音を鳴らしながら橙色(オレンジ)の火花を散らす。

 

 

ALOの頂点を決める最後の戦いが始まった。

 

 

言葉はもはや必要ない。

 

 

 

あるのはただ1つーーーーーーーー

 

 

 

 

己の信念の全てを賭したーーーー剣戟のみーーーー

 

 

 

 




青年は剣を振るう。

少年に全力で挑む為に。

少年は剣を振るう。

青年の全力に応える為に。


次回「黒の剣士と刃雷」

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